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東高根森林公園の紫陽花が咲き始めました。日当たりのよい場所から少しずつ色づき始めました。まだほんの一部ですが。あやめ・ホタルブクロも咲いています。 *写真は5月30日撮影です。
May 31, 2019
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小杉駅前(南口)のコア広場で、子育てと仕事を楽しむ女性を中心にしたフェスタが開催されていました。沢山のブースが出てにぎわっています。明日まで。昨日通りかかったときの準備の様子です。
May 31, 2019
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条…ジョウ 筋…キン、すじ 后…コウ 妃…ヒ京都御所 5月31日は小説家、歴史小説家の杉本苑子の命日です。『春日局』『マダム貞奴』などの著作があります。 杉本苑子は生涯独身を通し、遺産は静岡県熱海市へ寄贈されたそうです。 二条の后 在原業平が藤原高子(たかいこ)に恋をし、屋敷から連れ出したが、連れ戻されてしまった、という話は有名です。 杉本苑子の『二条の后』も業平とのエピソードから始まります。高子の人生を、業平始め四人の男性の眼から描き出していきます。 業平は、藤原北家の権勢をくじくため、将来清和天皇の后になる予定の高子をさらって、自分との恋愛の噂を立ててしまおうと考えました。 しかし、高子の兄たちは一枚上手で非情。そんな噂など力で封じ込めてやる、と高子を取り戻していきます。 高子も、清和帝さえも、藤原氏の傀儡でしかありませんでした。自分の生んだ貞明親王が無理矢理退位させられたとき、まなじりをあげて高子は兄に迫ります。「…わが子の岐路に臨んでさえ、兄ぎみのお口から、私は同じ言葉を聞かねばなりませぬ。あきらめよ、と。」次第に自我を持って、立ち向かっていく高子ですが…。 史実を踏まえながらも、独自の観点から書かれるところに、はっとする小説です。 引用および参照元:杉本苑子『二条の后』集英社文庫
May 31, 2019
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邦…ホウ 国…コク、くに 人間と同じ空間に生きていても、エドガーは異邦人。違う時間軸を生きる旅人。エドガーは壊れた時計が好きなのです。 『春の夢』の冒頭でエドガーは少女ブランカを見かけ「はぐれてしまった小鳥のよう…」と思います。暗示的な言葉です。 ブランカはユダヤ系ドイツ人。シューベルトが好きな音楽一家だったのに父親は連行され、弟と二人でイギリスの親戚の家に身を寄せています。 40年ぶりのポーという本作には、ポー以外のバンパイア一族が出てきますし、大老ポーとの会話も深いものがあります。 『春の夢』はシューベルトの歌曲から。「冬に春の夢を見る私を、窓辺の葉は笑っている」 哀しい物語なのに、続きが聞きたくなるのです。次のポーもよろしくお願いします。 参照元:萩尾望都『ポーの一族~春の夢~』フラワーコミックススペシャル 小学館
May 30, 2019
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燃…ネン、も(える)、も(やす)、も(す) 焼…ショウ、や(く)、や(ける) 金策に行き詰まった男が首をつろうとしたところに、死神がやってきて医者になれと言います。「全ての病人には死神がついていて、枕元にいれば助からないが、足元にいれば死神は退散させられる」と死神を追い払う呪文も教えてくれました。 男は半信半疑で医者の看板を掲げます。足元にいる死神を退散させては病人を助け、枕元に死神がいれば、「これは助かりません」と首を振るのが当たり、名医の評判を得ました。 しかし、男は調子に乗って放蕩散財し、金欠状態です。ある大富豪の依頼で病人を診ますが、枕元に死神がいて助かりそうにありません。 困った男は、死神が居眠りした隙に寝床をぐるっと回し、死神が足元にいるようにして、すかさず呪文を唱えます。病人は全快で、礼金をたんまりもらった男はいい気分です。 が、そこに「医者になれ」と言った死神が現れます。地下世界で、今にも消えそうなろうそくを見せて言います。「お前の寿命だ。金に目がくらんだから、あの死ぬはずだった病人と取り換えた」死にたくない男にろうそくを渡し「接いでみろ。うまくいけば助かるぞ」 男は震える手で、ろうそくを接ごうとしますが、…。「ほら早くしろ。消えるぞ…消えると死ぬよ。消えるぞ」…あ、消えた。 参照元:京須偕充『落語名作200席・上』角川ソフィア文庫 落語「死神」のストーリーです。大倉崇裕の『やさしい死神』は、落語雑誌の編集長で鋭い推理を働かせる牧と、配属されたただ一人の部下、緑のコンビが落語界の事件を解決していく短編集です。 その中の表題作『やさしい死神』は落語「死神」がモチーフ。 落語界の重鎮、月の家栄楽の直弟子、花助は実力者。笑いが溢れる席で、緑はにこりともしない男を見かけます。緑から話を聞いた牧は、師匠に会いに行こうと言います。熱を出して寝ていたはずの師匠が、人も呼ばず起き上がって、頭をぶつけて救急車を呼ぶ一幕があり、花助は師匠が目を覚ますまで高座に上らないと言い出す騒ぎになり… 師弟の温かいつながりにほっとする一作です。 参照元:大倉崇裕『やさしい死神』創元推理文庫
May 29, 2019
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チロルチョコの定番、牛の柄のミルクチョコがエクレアになっていました。カシスブルーベリーの紅茶をアイスでいれていただきました。それにしても、懐かしい 8種類の包みがあって、並べると模様がつながるのでした。昔、集めました。年代によって少しずつデザインも変わっていくのも、面白かったです。
May 28, 2019
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肺…ハイ 患…カン 病…ビョウ や(む)、やまい5月28日は堀辰雄の命日です。 風立ちぬ 私は夏の高原で出会った節子と婚約し、彼女が結核の療養のため信州・富士見のサナトリウムに行くのに同行します。院長からは節子の病状が悪いことを聞かされますが、節子は「あなたのおかげで生きたくなった」と言います。「風立ちぬ、いざ生きめやも」詩歌の一節がふと口をついて出ます。 春と夏が同時に押し寄せてきたような季節に、私と節子は、山の向こうに沈んだ夕日の残光に照らされた景色が、次第にねずみ色に沈んでいくのを眺めていました。 ずっと後になって思い出したらどんなに美しいだろう、と話す私に節子は言います。「そんなに長く生きていられたらいいわね」 景色を美しいと思ったのは自分ではなく、自分の中の節子なのだと私は気づきました。死んで行こうとする者の眼で見たから。節子の魂がおれの眼を通して見たから。だと。急に夏が衰え出した。 9月長雨の季節に一番重症だった患者が亡くなり、自死する患者もいました。父がやってきて少女のようになる節子。節子は咳こむようになります。嘗て私達の幸福を完全に描き出したかとも思えたあの初夏の夕方のそれに似た、ーーしかし、それとは全然異なった秋の午前の光、もっと冷たい、もっと深みのある光を帯びた、あたり一面の風景を私はしみじみと見入りだしていた。 季節の移り変わりの描写の中に融けこむように、死へと傾いていく節子の病状と、私の心情が語られます。あくまでも透明に、美しさを失わず。 冬、私は仕事を再開します。夜明けの光は雲を赤赤と染めながら、なかなか地上まで届きません。節子は喀血しました。 12月。蛾が窓硝子にぶつかります。その打撃で傷つきながら、なおも生を求めてやまないように、死に身になって硝子に孔をあけようと試みている。 節子の死は直接書かれることはありません。 私は三年半ぶりに村を訪れ、山小屋を借りて住んでいます。クリスマス・イブに村人に招待された帰り道、私は村からはるか上にある自分の小屋の灯りをはっきりと認めました。 が、帰って見ると、小屋の灯りはほんの僅かに周りを照らすばかりです。そのとき、私は思いました。自分の人生の明るさも、自分から見るとこれっぽっちだが、本当はもっとたくさんあるのだと。風の余りらしいものが、私の足元でも二つ三つの落葉を他の落葉の上にさらさらと弱い音を立てながら移している…。 『風立ちぬ』には、死から来る暗さ、重さが感じられません。喀血、危篤、死という場面をさらっと通り過ぎるように書いているためでもありますが。 節子は死んだというより、段々透明になって、山の中の自然に融けてしまったかのようです。自然の移り変わりを光の筆で描いたような景色の中に、苦しみも哀しみもフェイドアウトしていくように思えます。 引用および参照元:堀辰雄『風立ちぬ・美しい村』新潮文庫
May 28, 2019
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ロクシタンからDMが届きました。気になるのは、オンラインショップ13周年のハッピーバッグ。 最近、年末のハッピーバッグも、中身がわからない店頭の福袋より、中身がわかるハッピーバッグのほうが、後々使えるのではと思っています。 29日から中身が発表になりそうなので、公式サイトをのぞいてみようと思います。13周年ということで、限定のセットやWポイントなどのサービスもあります。
May 27, 2019
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隔…カク、へだ(てる)、へだ(たる) 骨董品屋で買った机の、隠し引き出しから出てきたのは、昔のラブレター。明らかに女性の筆跡で、流麗な文字、優雅な言葉遣いで綴られていました。日付は1882年5月14日。…愛しい人。どうかいつまでも変わらずにいてください。私の言葉と釣り合うと思う言葉だけを私に返してください。… 差出人はブルックリンのミス・ヘレン・エリザベス・ウォーリーとなっていました。不思議な気分で、僕は引き出しに入っていたインクとペンで、古い便せんに返事を書き始めました。 古い切手をみつけて貼ると、僕はブルックリンで最も古い郵便局の一つ、ウィスター郵便支局の投函口に手紙を入れたのです。 今はすっかり荒れ果てているミス・ウォーリーの家付近は、図書館で調べてみると、以前はにぎやかな通りでした。古き良き時代のブルックリン。 一週間後、机の二番目の隠し引き出しを開けると、再び彼女からの手紙をみつけました。あなたはだれ?どこに行けば会えるの?… 隠し引き出しは残り一つ。僕は長い間考えてから手紙を書きました。僕がいるのは1959年のブルックリンだ。僕たち二人は空間じゃなくて、間に横たわる歳月によって隔てられている。あと一回だけのチャンスだと、机の隠し引き出しのことを知らせて。 一週間後、最後の隠し引き出しから出てきたのは一枚のセピア色の写真。「決して忘れません」の一言。 ずっと後になって、僕はあと一回だけ彼女が僕にメッセージを残すチャンスがあったことに気がつきます。 探し回って4日目、僕はみつけたのです。… 「決して忘れなかったわ」 古き良き時代の、純粋な恋です。たった三通のラブレターが、一生分の心をつかむ、素敵なお話でした。 引用および参照元:大森望・編『不思議の扉 時をかける恋』角川文庫 より ジャック・フィニイ『机の中のラブレター』
May 27, 2019
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推…スイ、お(す) 5月26日は2009年に亡くなった栗本薫の命日です。栗本薫は作家・評論家として活躍しました。『クイン・サーガ』シリーズや『魔界水滸伝』などで人気を博しました。 中島梓名義でも評論・作詞・ピアノ演奏などを行ったため、命日は「梓薫(しくん)忌」と呼ばれます。 『伊集院大介の推理』から「間の悪い男」 栗本薫の創り出した名探偵、伊集院大介は25の長編、28の短編に登場します。ひょろりと長めの、銀ぶちめがねがちょっとトンボを思わせる四十がらみの伊集院の事務所にいかにもそそっかしそうな、しかし、天性の愛嬌をたたえた団子っ鼻の青年新聞記者の伊庭緑郎が飛び込んできます。 伊庭を観察した伊集院は、「さてはご近所の米屋のおばさんに、残された家族がかわいそうだから、タクシー運転手殺人事件を解決して、と頼まれましたね」と言います。 ホームズばりの出会い頭の推理に、伊庭は目を白黒。 タクシー運転手が殺害されるという事件、タクシー強盗の仕業かと思われましたが…。 間が悪いとしか言いようのない事件ですが、伊集院はきっぱり言います。想像力がないということは、ある点でやはり犯罪なんです。筋の通った正統・本格派のミステリーです。 引用および参照元:栗本薫『伊集院大介の推理』から「間の悪い男」 天狼プロダクション
May 26, 2019
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5月も下旬に入って、森林公園の緑が濃くなってきました。紫蘭咲き満つ毎年の今日のこと 虚子 『虚子五句集(下)』岩波文庫紫蘭の花盛りでした。暑くなると、小さな水の流れが涼しげで憩えます。毎年一面に薄青い花を咲かせる勿忘草。キショウブ。松葉菊は強い花です。葉にたっぷり水分をためられるので、乾燥に強いのです。 *写真は5月23日撮影です。
May 25, 2019
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賊…ゾク 奴…ド 隷…レイ もちろん『アリババと四十人の盗賊』が元。大筋の話は「アラビアンナイト」(アラビアンナイトの原本にはこの話は入っていなかったそうですが)と変わりませんが、カシムはアリババの息子です。 登場人物の心情は全く違って…いるかも。モルギアナの心の動きがこの短編の神髄です。 秘密の上に成り立つ幸福ですが、実直・誠実そのもののカシムが幸福になるならハッピーエンドでいいと思います。 参照元:『アンソロジー 隠す』アミの会(仮)編 文藝春秋 から 光原百合『アリババと四十の死体』
May 25, 2019
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先週、妹と?十年ぶりの一泊旅行をしてきました。行き先は京都。てくてくと歩いてきました。(道に迷いつつ…) まずは嵐山。渡月橋、天龍寺から竹林のコースです。京都は紅葉、次いで櫻の頃が観光シーズン。新緑の今頃はまだ人出が少ない方ですが、それでも人が多いこと。外人さんが多くて、様々な言葉が飛び交っていました。 引き上げ湯葉のうどん。ものすごく腰のあるうどんでした。ここまでしっかりしたうどんは、生まれて初めて。給食のソフト麺で、うどん大嫌いになった私、うどん観が変わったかも。 伏見稲荷は人気スポット。並んだ鳥居は壮観です。山の上までは行けず、途中でリタイアしました。降りる道はちゃんと別にありました。 東福寺は比較的人が少なく、まったりと見られました。通天橋。緑もきれいですが、紅葉の季節は見応えがありそうです。ホテルは四条烏丸と五条の間なので、東本願寺を横目で見つつ。実はバスを間違えて歩く羽目になっただけです。一日目の歩数は3万歩を超えていました。ホテルの朝食はおばんざいのビュッフェ。パンもありました。二日目は銀閣寺から哲学の道へ、永観堂・南禅寺のコースです。 哲学の道、川のほとりなので気持ちよく歩けます。暑い日だったので、カフェで一息入れながら。 永観堂。回廊に沿って中を一巡できます。ふすま絵なども見応えがありました。 三鈷の松。普通二枚ひと組の松の葉ですが、三枚が組になっています。 水琴窟。水をかけるときれいな音がしました。 南禅寺。ここまで来ると二日分の疲れが…。後は京都駅に出てゆっくり買い物、新幹線に乗りました。京都の地ビールと湯葉あんかけ丼、ごちそうさまでした。
May 24, 2019
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貫…カン、つらぬ(く) 洞…ドウ、ほら 今日は横溝正史の誕生日です。 明治35年5月24日に横溝正史は生まれました。本名は「まさし」で、ペンネームも初めは「まさし」でしたが、作家仲間が誤読して「せいし」と読んだことから「せいし」をペンネームにするようになりました。 江戸川乱歩に招かれて上京、博文堂に入社しました。退社後執筆活動に入りましたが、肺結核のため信州で療養生活を送り、戦時中は岡山に疎開しました。 戦争中は推理小説執筆は制限され、経済的にも苦しく病状も重かったのですが、戦後体も回復し、乱歩に代わる推理小説界のエースになりました。 八つ墓村 戦国時代、三千両の黄金を携えた八人の武者が、ある村に落ち延びてきます。初めは村人ともなじんで、炭を焼きなどして暮らしていましたが、詮議が厳しくなると、金に目のくらんだ村人は八人の武者を惨殺してしまいます。 その後、怪奇現象が続き、村一番の分限者、名主の多治見が発狂して村人を手当たり次第切り殺す惨事が起きました。村人たちは武者のたたりを恐れ弔い、村は「八つ墓村」と呼ばれるようになります。 大正時代、再び多治見の当主が三十二人の村人を殺して行方不明になります。 そして、二十数年後、多治見の血を引く若者が村にやってきます。「来るな!帰れ!お前が来るとまた村は血で穢れるぞ!」おどろおどろしい老婆が叫び… 金田一耕助が登場するまでに何人も死人が出て、金田一登場後も、またまた死人が出る出る、という状況なので「金田一さん、もっと早くなんとかしてくれ」と言いたくなります。 鍾乳洞の中での追跡ははらはらです。恐ろしい血の量でしたが、最後は希望も見え、ほっとします。 映画やドラマで見ていても、原作を読んでみると、また違った味わいがあります。必要以上にホラーを演出する映像より、文字からのほうがゆったり話が入ってくると思います。 参照元:横溝正史『八つ墓村』角川文庫
May 24, 2019
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調…チョウ、しら(べる) 査…サ銚子電鉄 警視庁捜査一課十津川警部の登場です。発端は、銚子電鉄の取材に出かけた井畑の同行カメラマンのカメラが盗られたこと。カメラ自体でなく写っていた画像が目的のようですが。 犯人と思われる男が殺されて大事件に発展していきます。 「ぬれ煎餅」が懐かしいです。赤字ローカル路線だった銚子電鉄が、起死回生を狙って売り出した煎餅、当たりました。 西村京太郎氏の作品には、その当時の社会問題も織り込まれています。ここでは不況下、ちょっとしたきっかけで悪にのめりこんでいく、普通の人々の姿が描かれます。 氏は多作で知られますが、原稿は全て手書きだそうで、びっくりしました。 参照元:西村京太郎『十津川警部 銚子電鉄6.4キロの追跡』フタバ・ノベルズ本書にも出てきますが、銚子電鉄はJRのホームの端から出発します。ちょこっと間借りしている感じ。沿線はのどかで、いかにもローカルです。
May 23, 2019
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毀…キ 崩…ホウ、くず(れる)、くず(す) 澪は祖父から人形店を受け継ぎ、修復を主にして何とか商売しています。謎の職人、師村さんと、人形マニアの富永君に助けられて。 人形との思い出を修復してもらうため、今日も傷ついた人形が持ち込まれます。「毀(こわ)す理由」 畝川という女性が持ち込んだ大型の創作人形は、胡粉で化粧された手足に一点のくすみもなく、髪も濡れたような美しさでした。大切にケースにしまわれていたらしいのに、顔が固いもので殴打されたように大きく陥没していました。 畝川は私が人形のモデルと言いますが、作られた年代はもっと古いはず…。 人形と持ち主の謎を解くため、師村は京都まで出かけてきます。師村の調べてきたことと、富永の体験からの推理で、人形の謎が解かれます。そして、師村は修復に取りかかります。 人の心理は奥深いですね。人形には持ち主の思いが宿ります。毀れた人形の修復は、持ち主の価値観・生きる基準の再構築に他ならないと、この話は教えてくれます。 参照元:津原泰水『たまさか人形堂物語』文春文庫
May 22, 2019
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5月21日は探偵の日です。明治24年のこの日、朝日新聞に初の「探偵」の広告が載ったことから。 日本で「探偵」業を営むには、届け出が必要です。「探偵業の業務の適正化に関する法律」に基づいて、事務所の所在地を管轄する警察署を通じて公安委員会へ届け出ることになっています。 届…とど(ける)、とど(く) 管…カン、くだ 轄…カツ 薯…ショ 勝手に「探偵です」と名乗ってはいけないんですね。
May 21, 2019
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動…ドウ、うご(く)、うご(かす) 静…セイ、ジョウ、しず、しず(か)、しず(まる)、しず(める) 5月20日は電気自動車の日です。自動車・オートバイ用の電池を扱うGSユアサが制定しました。 平成21年のこの日に、同社がアメリカから輸入した電気自動車「デトロイト号」を復活させたことから。 電気自動車は有害物質を排出せず、環境に優しい、音も静かと言う利点がありますが、充電時間が長い、ガソリンスタンドの役目をする充電ステーションが必要になるなど、まだ課題もあります。 今後の研究次第でガソリン車に取って代わる可能性があります。
May 20, 2019
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携…ケイ、たずさ(える)、たずさ(わる) 帯…タイ、おび、おび(る) 俺の席は教室の一番後ろの窓際。校舎の配置の関係で、窓はある時間、向かいの壁に自分が映る夜汽車の窓のような状態になる。 いつものようによそ見をしたら、“彼女”がいてびっくりして椅子から落ちた。窓の向こうの彼女ものけぞって落ちた。よく見るとかわいいかも。 彼女が見えるのは、午前11時前のほんの数10秒の間だけでした。日を重ね、ノートに書いた名前や電話番号を見せ合います。が、かけても携帯の番号はつながりません。 次第にふたりは、同じ学校の同じ教室にいるのに、同じ時間軸の上に存在しないことがわかります。彼女が在学していたのは“俺”の6年前。 俺は彼女が水難事故で死んだことを知って、事故のことを知らせようと窓から通信するのですが…。 二人のいる世界はパラレルワールドなのでしょうか。未来を変えるのはタブーですが、にもかかわらず応援したくなるラブ・ストーリーです。 参照元:『不思議の扉ー午後の教室』から 古橋秀之『三時間目のまどか』角川文庫
May 19, 2019
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由…ユ、ユウ、ユイ、よし 有名な毒舌コメンテイターが刺されます。容疑者はすぐ見つかり、刺したことも認めていますが、動機についてだけ口を閉ざしています。 容疑者のイラストレーターは、自分のイラストを批判されたから、犯行に及んだのでしょうか?麻生刑事は裏がある。この事件には表面的なものとは別のストーリーが隠されていると、確信します。 TVのCMに出ている被害者を見た麻生は、加害者が動機を隠しているわけに思い当たりますが、事件は既に検事の手に渡っていました。 『アンソロジー 隠す』の中の一篇です。女性の作家による小粋なアンソロジーです。各作品に共通する何かが…という謎も隠されています。「あなたが隠したいものは、何ですか?」
May 18, 2019
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5月17日はお茶漬けの日です。 5月17日は、江戸時代、お茶の製法を発明し煎茶の普及に貢献した永谷宗七郎の命日です。 宗七郎の子孫、永谷嘉男が創業した永谷園が、1952年に「お茶づけ海苔」を売り出しました。「お茶漬け海苔」は、抹茶・塩・砂糖などの調味料にあられ・海苔というシンプルな材料でできています。 発売以来ほとんど味は変わらないそうです。 日本では昔から、飯に湯をかけて食べる湯漬けがありました。そこから茶や出し汁をかけるものも現れました。 即席のお茶漬けは塩味がついていて、おかずなしでさらさら食べられるので重宝されました。お茶漬け海苔とおまけのカード 発売当時も歌舞伎調のデザインは変わりませんが、現在の「永谷園の」は「江戸風味」となっていました。
May 17, 2019
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困…コン、こま(る) 惑…ワク、まど(う)アンソロジー『隠す』の中から松尾由美『誰にも言えない』。 細々と探偵事務所を営むわたしは、ただ一人の助手、夏野君の笑顔にひかれますが、これは誰にも言えない秘密。 日本にホームステイしているリンジーが、最近ホスト夫妻に嫌われたかもしれないと、相談に来ます。奥さんは、いままで一緒に仲良くしてきた掃除を厳しい顔で止め、スープカップも一人だけ格下の安物に替えられた、と困惑するリンジーです。 わたしが、調べてみて思い当たる理由をリンジーに伝えると、リンジーは納得して笑顔をとりもどします。 そして、別れの日「彼のことが好きなんでしょう?」と聞いてきます。 実は隠したいことが二重構造になっていて、最後に気づかされます。 参照元:アミの会(仮)・編『アンソロジー 隠す』文藝春秋社
May 16, 2019
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客…キャク恒春園 蘆花は1898年の元日から大晦日まで毎日、自然の見聞録を書き残しました。国木田独歩の勧めもあったといいます。これが自然を主とし、人を客とする『自然と人生』になりました。夜来の膏雨止み、九時頃には満天の雲散り、且(かつ)細りて、綿の如きもの紗となり、紗の如きもの煙となり、煙の如きもの終に全く消へ、一碧玉の如き空となりぬ。 新樹、5月の頃です。「膏雨」は作物の生長を助ける恵みの雨ですが、雨の止んだ空にはほっとします。綿→紗(薄く透き通る絹織物)→煙のように薄れて、雨が止み、一面青く澄んだ空が広がります。 このあと、日光が雨のようにさし、障子に青葉の影を浮かび上がらせます。 蘆花は視覚的な文章の人と言われますが、ここだけ読んでも、紙面から自然の色彩が鮮やかに浮かび上がってくるようです。 引用および参照元:徳冨蘆花『自然と人生』岩波書店
May 15, 2019
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痘…トウ天然痘は治っても跡が残ります。夏目漱石も顔におおきな「あばた」があったそうです。 1796年5月14日に、イギリスの外科医エドワード・ジェンナーが、世界で初めて種痘の接種を行いました。当時最も恐ろしい病気の一つだった天然痘が、種痘によって制圧されるようになる第一歩でした。 古くから西アジアや中国で、天然痘患者の膿を健康な人に接種して軽い天然痘を起こさせ、免疫をつける試みがなされましたが、安全ではありませんでした。 ジェンナーは、乳搾りの女性から、牛痘に罹ると天然痘に罹らないという話を聞いて研究を始めました。 そして、牛痘に罹った女性の膿を8歳の男児の腕に接種して成功しました。「ワクチン」という言葉もこの時にできました。 日本では1840年以降全国に普及していきました。1909年の「種痘法」によって全国民に定着しましたが、天然痘の撲滅によって接種は終了しました。
May 14, 2019
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薔薇の中でもダマスクローズは香り華やかです。ルピシアの「デカフェ・ダマスクローズ」をいれました。「ベルサイユのばら」のイメージですお菓子はちょっと楽しい「カプリコのあたま」
May 14, 2019
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習…シュウ、なら(う) 俗…ゾク 旧暦5月13日は「竹酔日」または「竹迷日」です。中国の俗説では、この日は竹が酒に酔っていて移植されてもわからないため、移植するならこの日にするといい、と言われているのだそうです。 面白い説ですが、ちゃんと夏の季語になっています。
May 13, 2019
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ローズヒップティーに薔薇のジャム ルピシアのローズセレクションから、ローズヒップティーをいれました。バラのジャムを入れて。お菓子は、ありあけのハーバー、横浜ガーデンネックレスのバージョンです。キャラクターはガーデンベア。
May 13, 2019
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期…キ、ゴ 5月12日はアセロラの日です。5月はアセロラの収穫期。 日本では沖縄県本部町の特産品で、この日がアセロラの初出荷の日なので、町を挙げてアセロラの日としてPRに努めています。 アセロラは、西インド諸島や南~中央アメリカ原産で「ビタミンCの王様」と呼ばれます。熟した実はとても腐りやすいので生では流通せず、ジュースやジャムの形で店頭に並びます。 レモンの34倍のビタミンCとポリフェノールを含んでいるそうです。 参照元:ニチレイHP
May 12, 2019
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鎮…チン、しず(める)、しず(まる) 5月12日は漫画家、萩尾望都氏の誕生日です。 『なのはな』は萩尾望都氏が東日本大震災の後に描いた漫画です。2012年に作品集『なのはな』にまとめられました。 原発事故後の福島。大好きな祖母を津波で失ったことを受け入れられないナホは、チェルノブイリの少女と祖母の間に交流があったことを知ります。その晩、夢の中に少女が出てきて、ナホに祖母の種まき機を差し出します。 事故の後、作家としてどう執筆していったらいいか悩んでいたとき、萩尾氏は、チェルノブイリで菜の花を植えて、長い年月をかけて、土壌からセシウムを除去する試みをしていることを知りました。それを聞いて私は仕事をしたいと言う意欲がわいてきました。たくさんの菜の花が咲く話を描きたいと思いました。それが希望になるといいと思いました。私にとっても、誰かにとっても。擬人化されたプルトニウム・ウランらに翻弄される人の姿を描く『プルート夫人』『雨の夜ーウラノス伯爵』『サロメ20××』も収録された『なのはな』は子供にも読んで欲しい作品集です。 引用および参照元:萩尾望都『私の少女マンが講義』新潮社 新装版萩尾望都作品集『なのはな』小学館
May 12, 2019
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緑茶とルイボスティーのブレンド 「よろこび」はフルーツと花びらの入ったおしゃれなお茶。ベースがルイボスティーと緑茶という、ちょっと変わったお茶です。グリーンルイボスは青臭くて好きではないのですが、緑茶とのブレンドでフレーバーつきなので抵抗なく飲めました。蒸しパン屋さんで買った、ミニサイズの蒸しドーナッツと。油で揚げていないので軽い食感です。
May 11, 2019
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泰…タイ 北…ホク、きた 斗…ト「泰山北斗」の泰山は中国の五岳の一つで聖なる山とされます。北斗は北斗星です。どちらも人が仰ぎみる立派な存在。「巨匠」の意味になります。 巨…キョ 匠…ショウ、たくみ「泰山不譲土壌」(たいざん、どじょうをゆずらず)は、泰山が小さな土塊も拒まず取り込んで大きな山を作ったことをいいます。つまり、大人物になるためには心を広く持って、様々な意見を受け入れるようにしなさい、ということです。「泰平楽」は、雅曲の「太平楽」にかけて、のんきに好き放題やること。
May 11, 2019
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バニラと薔薇の紅茶「ゆめ」 ルピシアの紅茶「ゆめ」はバニラの香りの紅茶に、ハマナスの花と薔薇のつぼみが入っています。甘くやさしいお茶。ナボナのロングライフ・シリーズから季節限定のマンゴーを。
May 11, 2019
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横浜のローズガーデン、今回の終点はアメリカ山公園です。モッコウバラが満開の時はアーチがきれいだったでしょう。一昨年のモッコウバラオオデマリ。ベニバナトチノキ。上:フレンチ・ラベンダー 下:ラベンダー・エイボン・ヒューみなとみらい線入り口。坂を昇降せずエスカレーターで元町・中華街駅に出られます。来年も飽きずに来てしまいそうです。 *写真は5月8日撮影です。
May 10, 2019
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5月10日はリプトンの日です。 1871年のこの日に、トーマス・リプトンが食料品店「リプトン・マーケット」1号店をグラスゴーでオープンさせました。5月10日はトーマスの誕生日でもありました。生家は食料品店で、ニューヨークで商売の基礎を体得して、21歳の誕生日に自分の店を持ちました。 リプトンのスローガンは「茶園から直接ティーポットへ」。「生産物は直接生産者から買いなさい」という母の教訓を守った姿勢です。紅茶の飲まれる土地の水質にあわせて、リプトンの茶は配合を調整しています。 トーマスは「楽しさのない成功は人生の成功ではない」と言い、あらゆる場面でユーモアを求め、ユニークなアイデアを提案しました。酒も煙草もたしなまず、トーマスは生涯独身を貫きました。「妻を養うには紅茶の値段が安すぎるから」とジョークを飛ばして。(リプトン社のHPから)福祉施設「けやきの里」さんのWベリーケーキ。リプトンのピーチ&マンゴーをいれました。
May 10, 2019
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横浜では、6月2日まで各地でローズウィークを開催しています。 山下公園・港の見える丘公園・アメリカ山公園の薔薇を見てきました。日本大通りから出発しました。横浜公園に寄ります。横浜スタジアム。日本庭園の緑が目にしみます。緑の中の芍薬が鮮やかです。山下公園へ向かいます。山下公園の薔薇です。薔薇はまだこれからですが、平日にしては多い人出です。花壇がきれいに整備されていて、薔薇以外の花も楽しめます。未来のばら園。一昨年も去年も同じ時期に来ていますが、飽きません。港の見える丘公園まで歩きました。ここは香りの庭。イギリス館付近はナチュラルなイングリッシュガーデンです。王道を行くピンクの薔薇、オリビア・ローズ・オースティンと赤薔薇のベルベティー・トワイライト。ローザ・つづきく。フランス・アンジェの姉妹都市で作られ、都筑区に贈られた薔薇だそうです。 この後はアメリカ山公園から元町・中華街駅に抜けました。天気がよすぎて薔薇も暑そう…。 満開はもう少し先です。 *写真は5月8日撮影です。
May 9, 2019
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召…ショウ、め(す) 紹…ショウ 詔…ショウ 勅…チョク ほぼ完全な状態で奇跡的に発見された3000年前の「僕の消える日に…」という手記。そこには、ある日突然大人が姿を消し、12歳以下の子供だけが残された世界のことが書かれていました。 田舎の子が都会に移ってきて米を作り鶏を飼う、高学年の子が組織的に低年齢の子を守る、と、子供だけで暮らすうちに「ぼく」たちは成長していきます。タミコちゃんが原因不明の熱で死んだとき、立派な看護婦になっていた、元わがまま娘のヨッコは大泣きします。 この世界では、12歳になると消え、大人のいる世界へ行くらしいのです。そこで、12歳の誕生日を迎える「ぼく」が次の世代の子供に伝える手記を書き、向こうの世界にも同じ書を持って行くことにしたのです。 読み終わった未来人は考え込みます。古代の巨人伝説・長寿伝説は本当だったのかと。ある日自分たちがこの世から消える「お召し」のあとに何があるのだろうと。 小松左京は日本のSF草創期の作家で、この作品は50年以上も前のものですが、古さは全く感じられません。発想が新鮮です。原点は養魚池だそうです。孵化された稚魚は、養魚池にはなされ一定の大きさになると別の池に移される。ーー魚にしてみたら何のためにそんな目にあわされるのか見当もつくまい。と前書きがあります。 現代、もし12歳以下の子供だけになったら、果たしてこの小説のように生活していけるか、は疑問です。実生活に即した知識が、大人の私たちでも、50年前の子供におよばないかもしれません。 機械やらITやらに依存し、専門化し過ぎたこの国では、ある技術を持った人たちがごそっといなくなるだけでお手上げでしょう。 萩尾望都氏の『Away』は、小松左京氏の『お召し』から発想を得て書かれましたが、18歳未満の子供の世界、16歳から免許が取れるので車の運転も可という設定に置き換えられています。 私たちの世界は、「お召し」のような不測の事態に弱いんだろうな、などと思いつつ読みました。 引用および参照元:『不思議の扉 午後の教室』より小松左京『お召し』角川文庫
May 9, 2019
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薔薇のお茶とアートなラスクルピシアの薔薇のお茶セレクションからラビアンローズをいれました。ラビアンローズは、ルイボスティーをベースにハイビスカスとローズヒップがブレンドされています。カフェインはゼロ。 薔薇の花びらを香りがプラスされた華やかなお茶です。珠屋櫻山のクロワッサンラスクと。クロワッサンラスクは、クロワッサンの形がそのままの上にデコレーションが施されています。まるごとクロワッサンのラスクは初めて見ました。アートです。
May 9, 2019
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鮮…セン、あざ(やか) 島崎藤村は『若菜集』の刊行後、恩人の経営する、信州小諸の私塾で6年間教鞭をとりました。その時期に千曲川に臨む人々の生活や自然を詩情豊かに書き残したのが『千曲川のスケッチ』です。 はしがきによるともっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないかという考えの小諸行きだったそうです。 山の上に、待ちに待った春が来ます。しかし、短い春です。四月の二十日頃にならなければ、花が咲かない。梅も桜も李も殆(ほとん)ど同時に開く。東京あたりでは、はっきり梅・桜と順番に咲く春の花ですが、信州も山のほうでは咲く時期が重なります。百花繚乱といような風景でしょうか。 春を待ち焦がれる心は都会の比ではありません。 さらに五月、小原村を訪ねて右にも左にも麦畠がある。風が来ると緑の波のように動揺する。その間には、麦の穂の白く光る野が見える。こういう田舎道を歩いて行きながら、深い谷底のほうで起(おこ)る蛙(かわず)の声を聞くと、妙に私は圧しつけられるような心地になる。可怖(おそろ)しい繁殖の声。知らない不思議な生物の世界は、活気づいた感覚を通して、時々私たちの心へ伝わって来る。詩人らしい感性で新鮮に感じました。蛙の鳴き声を繁殖の声ととらえられるのも、大自然の中だからです。都会で暮らし、知識が増えるにつれ、知らないものへの畏怖の心を、私たちは失っていきます。心が鈍くなるのです。 もう家もない故郷ですが、小諸・松本あたりをまた訪ねてみたいと思っています。感覚を活気づけるために。 引用および参照元:島崎藤村『千曲川のスケッチ』岩波文庫
May 8, 2019
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塚…つか 藤…トウ、ふじ藤子不二雄A先生像 藤子不二雄A展から 藤子不二雄A、漫画家。本名、我孫子素雄。藤本弘氏との共同ペンネーム藤子不二雄として1951年にプロデビュー。手塚治虫を敬愛し、始めは足塚不二夫のペンネームを使いましたが(手塚先生にはとても及ばないので足塚に)先生の名をパロディってはまずいと思い、改名したそうです。87年にコンビ解消後も漫画道一筋に仕事をされています。 『78歳 いまだまんが道を』は、手塚治虫、藤子F不二夫、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、各氏の人となりがうかがえて楽しい本です。藤子不二雄Aというと、ブラックなイメージが浮かんでしまいますが、ご本人は交友関係が広く、温かい方だということが、様々なエピソードからわかります。 藤本氏については、別々になってからすごさがわかってきたと言います。藤本氏は天才で、お酒も飲まないし、ゴルフもしない。遊びという遊びはほとんどせず、いつまでも童心を持ち続けていられた。対して、子供漫画を書き続けるのが苦痛になってきたA氏は、青年誌へと転向し、女性誌にも進出していきました。このあたりがお二人の分岐点になったようです。 コンビを解消してから9年後の1996年に、藤本氏は『のび太のネジ巻きシティー』の原稿を書きながら亡くなりました。藤本氏はこの世に“ドラえもん”を残して“どこでもドア”からあこがれていた異次元の世界へ飛びだしていったのだと思います。 安定していた新聞社の仕事を辞め、藤本氏に誘われて上京、その後も平坦な道のりではなかったし、途中下車も多い藤子不二雄としての旅路でしたが一つの場所に電車に乗って一直線に行くと、ただそこに行くというだけで終わってしまう。けれど、ふらっと途中で降りると、新しい何かが開けてくる。そして、この途中下車で出会った人たちとの付き合いが財産になって人生も漫画も豊かにしてくれたんじゃないかと思っています。豊潤な言葉です。 引用および参照元:藤子不二雄A『78歳 いまだまんが道を…』中央公論新社
May 7, 2019
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体にいい大麦のお菓子を 大麦工房ロアさんでまとめ買いした小さなブッセを、ストロベリーの紅茶と。セイロン茶のストロベリーは香りが薄く、すっきりしています。「ブッセ」はフランス語で「一口」という意味だそうです。一口サイズのパイ菓子だとか丸く膨らんだお菓子を指すようです。 日本では「ビスキュイ」と呼ばれる、クリームやジャムを挟んだケーキに限定されています。
May 7, 2019
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爽…ソン、さわ(やか)世界銀行に勝る富を蓄へた自然は四月五月にはその無尽蔵の宝庫を開放し快い温度 のどかな光 爽やかな微風をヴェルサイユ宮殿にもディオゲネスの桶にもみな平等にたつぷり無料配給してゐる。 佐藤春夫「四月五月は」から。 5月6日は大正期の最も異色な詩人であり作家である(阪本越郎・解説から)佐藤春夫の命日です。 佐藤春夫の詩は文語定型詩から出発した古典的詩風でありながら、今読んでも新鮮です。 ディオゲネスは桶に住んだ哲人で、アレクサンダー大王と会話して王を感心させ、「何でも望みを聞くぞ」と言われ「では、そこをどいてくれ。日が当たらないから」と答えたとされる人物です。ヴェルサイユ宮殿と桶の対比が面白い絵になりそうです。この詩の最後もユーモラスです。 佐藤春夫が生まれたのも春のいい季節、明治25年4月9日でした。子規に私淑する俳人であった父が「春夫」と名付け、「よく笑へどちら向いても春の山」の句を贈ったそうです。 佐藤春夫は自ら「門弟三千」と語っていますが、詩人、高橋新吉・稲垣足穂や小説家、井上靖・柴田錬三郎・太宰治・檀一雄・安岡章太郎ら多くの文人が彼の元へ集まってきました。 57歳の誕生日からは毎年「春の日の会」という名で4月9日に春夫を囲んで知友・後輩が家族・親戚と一緒になってお祝いをしていました。人望の厚さがうかがわれます。 せっかく平等にもらっている自然の富をゆっくり味わいたい今の季節です。 引用および参照元:阪本越郎・編『佐藤春夫詩集』旺文社文庫
May 6, 2019
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ローズティーセレクションからローズダージリンをルピシアの薔薇のお茶(ティーバッグ)の詰め合わせを買いました。ローズダージリンをいれました。ダージリンの香りを邪魔しない程度の控えめな薔薇の香りがするお茶です。お菓子も薔薇の香りがするクッキー。ルピシアのお菓子です。
May 6, 2019
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才…サイ 媛…エン赤染衛門やすらはで寝なましものをさ夜ふけてかたぶくまでの月を見しかな ためらわずに寝てしまえばよかったのに、あなたを待ちわびて西の方に傾くまで月を見ていてしまいましたわ。 当時、中関白道隆は、赤染衛門の姉妹の所に通っていました。「行くよ」という約束をたがえて来なかった翌朝、姉妹に代わって赤染衛門が詠んだ歌だそうです。 道隆が22~25歳の頃。道隆は名門の貴公子で美男の誉れ高く、陽気な性格で人気がありました。道隆の明るくて剽軽な性格は『枕草子』からも充分読み取れます。 赤染衛門は若いころから歌に巧みで、源倫子に仕え、その後倫子の婿道長に請われて、藤原彰子に仕えるようになりました。当代屈指の歌人で才媛でしたが、人柄は謙虚で穏やかでした。大江匡衡に嫁いでからは、家庭的にも良妻賢母の模範的な人でした。 紫式部、和泉式部、さらに対立するサロンの清少納言とも交流がありました。紫式部は、日記の中で和泉式部をチクチクと批判し、敵方サロンの清少納言をボロクソにけなしていますが、赤染衛門に対しては褒め言葉しか書いていません。 人に憎まれる事がなかった人なのでしょう。歌も性格を表してか、古風で安定した歌風です。 参照元:田辺聖子『田辺聖子の百人一首』
May 5, 2019
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健康に良さそうなお菓子ブランの入ったクリームサンドクッキーです。ケーキのようなソフトクッキー。ふすまの野性味がけっこう出ています。洗練された味ではありませんが、健康にはよさそうです。ミントンのアールグレイと。ミルクティーにしてもよかったかな。
May 5, 2019
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暴…ボウ、バク、あば(れる)、あば(く) 君…クン、きみ 5月4日は寺山修司の命日です。 詩・短歌・俳句・小説・エッセイからシナリオまで書き、劇場を主宰した多才な寺山氏は47歳で亡くなりました。 『逆さま世界史 怪物伝』はダーウィン、ニュートン、ランボー、空海、魯迅などその道のパイオニアまたは第一人者について書かれています。 しかし、解説(森秀人)によるとこの本は「世界一流の人物について知るためにあるのではなく、寺山修司というペンボクサーの攻撃あるいは防御のテクニックを観るためにあるのだ」そうです。 ダーウィンの進化論に対しては、本当に進化といえるのかと突っ込み、ニュートンの万有引力には、谷川俊太郎の『二十億光年の孤独』を引きながら、孤独な大地に思いを馳せ、立派すぎるグリム兄弟の童話はいやらしく歪曲、とパンチ炸裂の一冊です。 暴君の代名詞・ネロ ローマ皇帝ネロについての章は真面目に書かれているほうですが、元のネロの行動が行動なので、史実の方が衝撃的過ぎるだけでしょう。自身の母親との関係も出てきます。ネロの一生はどこかヒットラーの一生を思わせる。彼らはオペラハウスでやることを国家の歴史で演(や)ってしまったという「場違い」をしただけのことである。間違いは彼らが権力者だったことにあるのではなく、だれかが権力をもちすぎたことにある。最後の一文は肯けます。 引用および参照元:寺山修司『逆さま世界史 怪物伝』角川文庫
May 4, 2019
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チーズケーキ味のガレットサンドソフトなビスケットにチーズケーキ味のクリームがサンドされた、さわやかなガレットサンドです。レモンの酸味と香りがほのかにします。以前のバージョンのガレットサンド。アールグレイのアイスティーで。
May 4, 2019
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残…ザン、のこ(る)、のこ(す) 5月3日は詩人・評論家・児童文学家・エッセイスト、長田弘の命日です。福島市生まれの長田氏は、2015年5月3日死去される前日まで仕事をしていたそうです。 『すべてきみに宛てた手紙』は、心に響くエッセイです。物事のはじまりはいつでも瓦礫の中にあります。やめたこと、やめざるをえなかったこと、わすれてしまったことの、そのあとに、それでもそこに、なおのこるもののなかに。 この第1の手紙は何回も読み返して心にとめています。人生は成功だけでできていません。失敗もあれば、やりたくてもできなかったこともたくさんあります。 落ちこんだ時には、この言葉をかみしめます。はじまりはここから、と。瓦礫の中にきっと残っているものがあると、この手紙は励ましてくれます。 引用および参照元:長田弘『すべてきみに宛てた手紙』晶文社
May 3, 2019
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爽やかな5月の和菓子をいただきます。左:渓流 右:あやめ冷やした濃いめの煎茶と。
May 3, 2019
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存…ソン、ゾン 在…ザイ、あ(る) 雨露に深くうなだれ萩の葉は自らに問う存在理由(レゾンデートル) 柳澤桂子氏は、分子生物学の黎明期に研究の最前線で活躍し、その後難病経験を経てサイエンスライター、エッセイストとして文章を書かれています。素人にもわかりやすい、愛に溢れた文章が特徴です。 詠まれる短歌も、命への讃美に溢れています。生きることに疲れたときは元気がもらえます。麻痺進み疲れて重き両の手に満月ひとつ磨けるごとし病むほどに我が輪郭は濃くなると信じていたい意味はなくとも柳澤氏は、原因不明で全身が動かなくなっていく病気で、一時期は寝たきりになられました。死を目前にして、命はいよいよはっきりと心に留まります。生きている考えている座っている全存在を受け止めている生きることは少しずつ死ぬことと知る萩の揺れ葉に舞う紋黄蝶人は生まれたときから細胞の単位で死をプログラミングされている存在だといいます。人の存在自体が悲しいものです。生きるという悲しいことをわれはする草木も虫も鳥もするなり磨かるる星が触れ合い鳴るごとき寂しき音をいのちは立てる 死を考えない生は薄い。死を見つめることは、より深い命を確かめることです。 私たちも、寂しさと悲しさに打たれながら、自らの存在理由を問い続ける萩の花です。 引用および参照元:『柳澤桂子歌集 萩』角川書店
May 2, 2019
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薔薇のコンフィチュールをお茶に入れてジャムではなく薔薇のコンフィチュールを買いました。薔薇の花びらがそのまま入っています。さらっとして、甘さはごくごく控えめでした。ローズヒップとハイビスカスのハーブティーに入れてみました。ローズヒップティーの酸味とコンフィチュールのほのかな甘さに、薔薇の香りが豪華です。薔薇苑へのお出かけ気分です。
May 2, 2019
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