60ばーばの手習い帳

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May 29, 2019
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​​​​星 燃…ネン、も(える)、も(やす)、も(す)
  焼…ショウ、や(く)、や(ける)




 金策に行き詰まった男が首をつろうとしたところに、死神がやってきて医者に
なれと言います。
「全ての病人には死神がついていて、枕元にいれば助からないが、足元にいれば
死神は退散させられる」と死神を追い払う呪文も教えてくれました。

 男は半信半疑で医者の看板を掲げます。足元にいる死神を退散させては病人を
助け、枕元に死神がいれば、「これは助かりません」と首を振るのが当たり、
名医の評判を得ました。
 しかし、男は調子に乗って放蕩散財し、金欠状態です。ある大富豪の依頼で
病人を診ますが、枕元に死神がいて助かりそうにありません。
 困った男は、死神が居眠りした隙に寝床をぐるっと回し、死神が足元にいるよう
にして、すかさず呪文を唱えます。病人は全快で、礼金をたんまりもらった男は
いい気分です。

 が、そこに「医者になれ」と言った死神が現れます。地下世界で、今にも消え
そうなろうそくを見せて言います。「お前の寿命だ。金に目がくらんだから、あの
死ぬはずだった病人と取り換えた」
死にたくない男にろうそくを渡し「接いでみろ。うまくいけば助かるぞ」
 男は震える手で、ろうそくを接ごうとしますが、…。「ほら早くしろ。消えるぞ…消えると死ぬよ。消えるぞ」…あ、消えた。


          参照元:京須偕充『落語名作200席・上』角川ソフィア文庫

 ​​​落語「死神」のストーリーです。
大倉崇裕の『やさしい死神』は、落語雑誌の編集長で鋭い推理を働かせる牧と、
配属されたただ一人の部下、緑のコンビが落語界の事件を解決していく短編集
です。   
 その中の表題作『やさしい死神』は落語「死神」がモチーフ。


 落語界の重鎮、月の家栄楽の直弟子、花助は実力者。笑いが溢れる席で、緑は
にこりともしない男を見かけます。緑から話を聞いた牧は、師匠に会いに行こうと
言います。熱を出して寝ていたはずの師匠が、人も呼ばず起き上がって、頭を
ぶつけて救急車を呼ぶ一幕があり、花助は師匠が目を覚ますまで高座に上らない
と言い出す騒ぎになり…

 師弟の温かいつながりにほっとする一作です。

           参照元:大倉崇裕『やさしい死神』創元推理文庫





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Last updated  May 29, 2019 12:00:29 AM
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