60ばーばの手習い帳

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July 14, 2018
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​​​星 ​ 歴…レキ 史…シ、ふみ​





 鴎外の作品の中でも「山椒大夫」は一番誰もが知る作品でしょう。
筑紫国に出かけたまま消息が途絶えた父を、母と二人の子が訪ねて旅をします。
途中、人買いにだまされて、母と別に売られた厨子王は、姉・安寿の犠牲によって
逃れ、やがて出世して母に会うというストーリーです。


 安寿が厨子王を逃がそうと決めてから、実際行動に移すまでの心の動きは、全く
描かれません。淡々と事実が述べられていきます。安寿は、何かにとりつかれた
ように行動し、この世の生を超越してしまったかのようです。



鴎外記念館の大銀杏

 教科書に採択される「最後の一句」のいちも同様です。妹・弟が死に対して普通
に恐怖し、躊躇するのに、いちは命を捨てることに難の躊躇もないかのように行動
します。​
「ああそうしよう。きっとできるわ。」

一心に何かに押されるように、行動するいちの姿は安寿に重なります。

 いちも安寿も自分の信念を貫きます。
いちや安寿のような人たちが、歴史の歯車を回してきたのだと思います。
 細いが、ゆるぎない力で、確実に歴史は動いてきたのです。​
「そんなら今一つお前に聞くが、身代りをお聞届けになると、お前達はすぐに殺されるぞよ。父の顔を見ることは出来ぬが、それでも好いか。」「よろしゅうございます。」と同じような冷かな調子で答えたが、少し間を置いて、何か心に浮かんだらしく、「お上の事には間違はございますまいから」と言い足した。
 ​元になった実話では、孝行な娘のっけなげな心に免じて、父の罪が軽減される
のですが、鴎外の小説では、いちの「献身の中に潜む反抗の鉾先」が役人一同の
胸を指し、父の刑を減軽したという結末になります。

       引用および参照元:森鴎外『山椒大夫・高瀬舟・阿部一族』角川文庫
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Last updated  July 14, 2018 12:00:59 AM
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