60ばーばの手習い帳

60ばーばの手習い帳

PR

Profile

ブルーピー

ブルーピー

Calendar

Comments

ブルーピー @ Re[2]:●○御簾(みす)を隔てて○●(08/07) 安藤商会さんへ  ありがとうございます…
安藤商会@ Re[1]:●○御簾(みす)を隔てて○●(08/07) ブルーピーさんへ ブログを読んでくださ…
ブルーピー @ Re:●○御簾(みす)を隔てて○●(08/07) 安藤商会さま 『数学指導者の資格を取り…
安藤商会@ Re:●○御簾(みす)を隔てて○●(08/07) お久しぶりです。 数学の学習は順調に進…

Keyword Search

▼キーワード検索

September 26, 2018
XML
カテゴリ: 常用漢字
​​​​​​​​  ラフカディオ・ハーンは1850年ギリシアに生まれました。
父母の離婚、引き取ってくれた大叔母の破産による渡米という境遇の中、ハーンは
神と心霊を怖れ、幽霊の実在を信じるようになりました。

 世界を放浪した後、ハーンは日本に渡来、島根県松江市の英語教師として赴任
しました。
 尊敬するサムライ(士族)の娘と結婚し、帰化するほど、日本での生活が
しっくり合ったようです。



 日本名、小泉八雲は、14年に及ぶ日本での生活の中で、夫人の助力を得て、
怪談・奇談の再録や日本史研究を進め、欧米人に紹介する活動をしています。
その全てにおいて、古い日本の文化を賛美しながら。


 「耳なし芳一のはなし」も、節子夫人から聞いた話を元に、独自の解釈を加えた
ものです。


星  芳…ホウ、かんば(しい) 盲…モウ



​  壇ノ浦の戦いの700年ほど後、平家と源氏の物語を語る琵琶法師として有名な
芳一という盲人がいました。
阿弥陀寺の住職が何くれと面倒を見てくれていました。

 住職の留守の夜、呼ばれた芳一は、ある高貴な方のお屋敷で壇ノ浦の戦いを
かたりました。6晩続けて語れと言われましたが、怪しんだ住職に、鬼火に囲まれ
て墓地で琵琶を弾く姿を知られてしまいます。

 住職は、亡霊に取り憑かれた芳一の体中に経文を書いて亡者には見えないよう
にしたのですが、耳だけ書き忘れてしまいます。

 耳を引きちぎられた芳一は、医師の手当てによって治癒した後、「耳なし芳一」
という呼び名で知られるようになりました。

​​​

小泉八雲の怪談・奇談は一度は読んだことがある方が大多数かと思います。

 雪女は約束を破った男を殺すつもりでしたが、子のために命を奪うことはしま
せんでした。
 約束を守るため自害して魂になって遠路戻ってくる武士の話、離縁して出て
行った夫を、幽霊になっても待っていた女の話、どれも、誠実・愛情・優しさに
あふれた話です。芳一を守ろうとする住職もまた、優しい。

 油断すると、恐い話ですが。


参照元:上田和夫・訳 『小泉八雲集』新潮文庫 

             写真は旧古河庭園、府中郷土の森博物館
​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  September 26, 2018 12:00:49 AM
コメント(0) | コメントを書く
[常用漢字] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: