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『虚子五句集』から
蝸牛(ででむし)の移り行く間の一仕事
引用元:高浜虚子『五句集(下)』岩波文庫
吉野弘と山村暮鳥の詩から

六月の雨は 溶かしていた
木々の緑を―。
緑色の深い淵のために。
…
吉野弘の詩から。
長雨は憂鬱ですが、自然と人間の営みのためにはなくてはならない季節です。
雨の日は思索の深淵に沈んでみます。
雨に濡れた木々の緑は鮮やかです。雨がいらない物を洗い流して、新しい生を
与えてくれるかのようです。
人も何かを捨てて新しくなれる季節かもしれません。
…
ながながと足を伸ばしてねころんでゐる自分に
雨は一粒一粒ものがたる
人間のかなしいことを
生けるもののくるしみを
そして燕のきたことを
…
山村暮鳥の詩から。
雨は幾千万の言葉を持って降ってきます。生きることはかなしく、苦しいこと
ですが、必ず訪れる福音もあります。「燕」に希望を見る気がします。
雨が止んだら、運ばれてくるのは新しい季節。
引用および参照元:山村暮鳥『山村暮鳥詩集』思潮社現代詩文庫
吉野弘『続・吉野弘詩集』現代詩文庫119
粒…リュウ、つぶ 滴…テキ、しずく、したた(る)

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