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2月1日はテレビ放送記念日です。昭和28年のこの日にNHK東京放送局がテレビ放送を開始しました。

黒柳徹子さんは、草創期のNHKからTVに関わってきました。
「徹子の部屋」は、放送11000回を超える長寿番組です。40周年の記念に書かれた『あの日の「徹子の部屋」』は、放送当初のゲストとの会話が採録され、なつかしい「あの人」の人柄がしのばれます。
中でも「さよなら、さよなら」の声が聞こえてきそうで懐かしかったのが、淀川長治(ながはる)さんの回です。小学校入学前から週に9本もの映画を見ていたという淀川さん、お母さんが産気づいたのも映画館の中だったとか。映画の申し子のような淀川さんの映画以外のエピソードが語られました。

淀川さんはバスに乗ると必ず運転手さんに「こんにちは」と挨拶をします。初めは返事が返ってこなくても(ばかにしているのかと思って怒る人が多い)何回も繰り返して言うと、にやっと笑って「いやあ、ご苦労さん」なんて返事を返してくれるそうです。
ですが、先だって何回挨拶しても返してくれない運転手さんに会って、がっかりして家に帰りました。
次の日の午前に、若い男の子が、色紙を持って訪ねてきました。よく家がわかったね、と言うと「昨日のバスの運転手です。車庫に帰って先輩たちに聞いたら、本物の淀川さんだと。あの淀川さんが挨拶をしてくれるのだと。」若者は非礼をわびて花を差し出しました。「安い花ですが」
「かわいかったねえ。だから、人間というものはひと目見て、「柄の悪い。しょうがないな。」と思っちゃいけない。その奥を見てあげなくちゃと思いました。」
徹子「だから、嫌いな人には会ったことがないって、いつもおっしゃる」
TVの「洋画劇場」の解説で、最後に「さよなら、さよなら」と言うのが常でしたが、「さよなら」の言葉の中に「いずれまたお会いしましょう」という含みを感じるので、淀川さんは、この言葉が好きなのだそうです。
淀川さんは、どんなに駄作だと思っても、必ずいいところをみつけて映画を褒めました。それは、作り手への尊敬があってのことです。だから、映画解説も、心地よく聞けました。
「さよなら、さよなら」またお会いするときまで。
引用および参照元:黒柳徹子『あの日の「徹子の部屋」』朝日文庫
『NHKあの人に会いたい』刊行委員会・編『あの人に会いたい』新潮文庫
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