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April 23, 2020
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カテゴリ: ミステリー三昧
​​  北森鴻の連作短編集『なぜ絵版師に頼まなかったか』は、明治初期に東京大學医学部教授ベルツの給仕として、働くことになった葛城冬馬がワトソン役のミステリー。

 冬馬を相手に謎を解き明かすベルツは実在の人物。
ドイツ、ライプツィヒ大学で当時の最先端の内科医学を学んだエルウィン・フォン・ベルツは、医師として日本に招聘され、東京医学校(後の東大医学部)で29年間教鞭を執りました。
 天皇家の侍医を務めた後帰国しています。

 日本語が達者で、日本の伝統美術・工芸を頃なく愛し、日本人の戸田花子と結婚しました。
 面白いことに医学のみでなく、温泉の開発、伝統的武芸の再発見などにも多大な貢献がありました。

 第二話の『九枚目は多すぎる』が『九マイルは遠すぎる』からインスパイアされた作品。



ベルツの書生になって東大予備門に通う冬馬は、フェロノサの悪い噂を憂いています。《アーネスト・フランシスコ・フェロノサも実在の人物。先に来日していた(大森貝塚で有名な)モースの紹介で、アメリカから来日、東大で哲学等を教えました。日本美術に深い関心を寄せ、岡倉天心と共に東京美術大学の設立に尽力しました。》


 古き良き日本の伝統工芸・美術へ人々の目を向けさせてくれたのはいいのですが、フェロノサが美術品を買いあさって、そのことで値をつり上げていると言われているのですが…。

 古物商が毒殺されたことの調査から、日本の存亡に関わるようなスケールの事件に発展していきます。

 第一話の『なぜ絵版師に頼まなかったか』では、ベルツ教授と友人が議論しているとき、冬馬が何気なく「なぜエバンスに頼まなかったか。雨の夜ならなおさらだ、とか」とつぶやきます。
 これももちろん「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」にひっかけた台詞。




              参照元:北森鴻『なぜ絵版師に頼まなかったか』光文社文庫
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Last updated  April 23, 2020 12:00:20 AM
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