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August 12, 2020
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カテゴリ: ミステリー三昧
​​  モーリス・ルブランといえばアルセーヌ・ルパン。ルパンは怪盗の代名詞のような存在です。昔ルパンの冒険に心躍らせた思い出があります。
 ルパン=盗むというイメージなのですが、実は彼は名探偵でもありました。その探偵ぶりが詰まった連作短編が『八点鐘』です。

 八点鐘は8時の鐘。レニーヌ公爵がオルタンス若夫人に、今後三ヶ月間一緒に七つの冒険をして、8回目に彼女が盗まれた古いコサージュの留め金を取り返しましょうと約束する話です。古城の夜8時の鐘が鳴るまでに。

 『八点鐘』の中に『雪の上の足跡』という短編があります。今では様々なバリエーションがある“雪の上の足跡”の謎の原型ともいえる謎が提示されています。



ラ・ロンシエールの従姉の家に来たオルタンスは、井戸屋敷と呼ばれるゴルヌ邸に住む、乱暴な夫と気品ある妻を見かけます。夫は、最近現れた美貌の騎士が妻にぞっこんらしいのが気に入りません。

 ある日井戸屋敷で三発の銃声が聞こえ、敷地内には格闘の跡がありました。邸内は空っぽで、雪の上の足跡は、往復違う靴跡1人分だけでした。

 屋敷に入るゴルヌの足跡と、帰る騎士の足跡。状況からは、騎士が雪が降る前から邸内にいて、帰ってきたゴルヌと乱闘になり、ゴルヌを井戸に突き落とし、妻をさらって逃げたと思われました。しかし、レニーヌ公爵は…。



 前書きで断言はされていませんが、レニーヌ公爵はおそらくルパンとあります。『八点鐘』のルパンは盗みません。いえ、盗むのはオルタンス若夫人の♡だけというところでしょうか。

 この1冊の中に、足跡トリックから、科学的トリック、密室殺人、遠距離殺人、盗んだ物の意外な隠し場所とミステリーの原型がぎっしり詰まっています。
 どこかで聞いたトリックだと思われるのは、後に続く作家たちがこぞってバリエーションを書いたためで、ルーツはルブランにあります。

        ​​参照元:モーリス・ルブラン 堀口大學・訳『八点鐘』新潮文庫





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Last updated  August 12, 2020 12:00:20 AM
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