60ばーばの手習い帳

60ばーばの手習い帳

PR

×

Profile

ブルーピー

ブルーピー

Calendar

Comments

聖書預言@ Re:♬栗のお茶とお菓子♬(09/23) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
NHK短歌講座@ Re:♬時に吹かれる♬冬の桜(02/25) NHK短歌講座の知りたいことは、089624445…
ブルーピー @ Re:数学2指数は「回かける」では説明できない(07/15) コメントありがとうございます。 私こそわ…
たこやきむら@ 参考にさせていただきました 50歳過ぎてから数学を勉強しています。小…
終末の預言 @ 終末の預言 ルカによる福音書 21章 21:10そして更に、…

Keyword Search

▼キーワード検索

March 1, 2023
XML
カテゴリ: ミステリー三昧
 題名から予想できる通り、シャーロック・ホームズと夏目漱石作品のパロディーです。
​私(ワトソン)のもとへ、ホームズを名乗るナツメが現れます。本物のホームズからは、彼をホームズとして扱ってほしいと電報が届きました。
 そうこうするうち、ナツメと私は降霊会で霊媒師が殺されるという事件に行き当たります。当然、ナツメは調査を始めますが…。
​

 ホームズものと漱石作品の小ネタ、大ネタが次々に登場します。

 『最後の事件』でホームズがライヘンバッハ滝での死闘を繰り広げてから10年後、生還したホームズの消息は世間には内緒という前提です。
 時代考証も登場人物も原典に忠実で、気持ちよく読めます。パロディーとはいえ、原典と似ても似つかないいい加減さだと嫌になってしまいますものね。

 漱石作品についても、これでもかというくらい原典のエピソードが出てきます。「ストレイシープ」と言えば『三四郎』、「裏の中学の連中がボールを投げ込む」のは『吾輩は猫である』、「布団にバッタ」は『坊っちゃん』…という具合です。


ロンドン塔

 かなり重要なシーンの倫敦塔での場面が、幻想的ですばらしく、この本の中でも一番読ませるなと思ったのですが、残念ながらほとんど全て漱石の『倫敦塔』の表現そのままでした。文学的にすばらしいと思った部分は、漱石の力でした。
 ナツメと自転車の愉快なエピソードも、骨子は漱石の『自転車日記』でした。

 小ネタで楽しませてくれるのはいいのですが、ここまで漱石をなぞって自分の「文学」としていいのかは疑問に思います。


 文学的部分はさておき、ミステリーとしての意外性は読者をひきつけます。
 トリックそのものは単純ですが、犯人は、犯人は…と二転三転しながら追い込んでいく記述はうまいなと思いました。
 読んでいると加速度がつき、終盤ぐんと盛り上がります。

         参照元:柳広司『吾輩はシャーロック・ホームズである』小学館





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  March 1, 2023 12:00:30 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: