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2014年もあと一週間を切りました。 今年は展覧会50回行けなかった。 小説も20冊読めなかった。。 Clap along if you feel like happiness is the truth Because I’m happy 2015年は目標達成しよう♪
2014年12月27日
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横浜美術館『ホイッスラー展』。「音楽は音の詩であるように、絵画は視覚の詩である。そして主題は音や色彩のハーモニーとは何のかかわりも無いのである。」(ジェームズ・マクニール・ホイッスラー)ホイッスラーは今から180年程前のアメリカで生まれました。そして、イギリスやフランスで活躍した画家です。彼の作品には、ハーモニーとか、シンフォニーと言ったタイトルが付けられている物があります。それは、絵画は視覚の詩である。という考え方に基づいて付けれています。ホイッスラーは、絵を描く時に「どうやって色と色を響き合わせるか」「どんな色を使うか」そういうことを大切にした画家です。ホイッスラーと言えば今回は出展されていませんが「灰色と黒のアレンジメント・母の肖像」が有名です。ホイッスラー・「灰色と黒のアレンジメント:画家の母の肖像」プリキャンバス複製画・ギャラリーラップ仕上げ(6号サイズ)それからホイッスラーが活躍した頃のヨーロッパでは、パリ万国博覧会が開かれ、日本の文化が初めてヨーロッパに紹介されました。日本文化への興味は日用品や工芸品、そして絵画に取り入れられ、そういう風潮や作品は「ジャポニズム」と呼ばれました。ホイッスラーも浮世絵の構図や、日本の工芸品を絵画の中に使って描いています。【送料無料】絵画:マクニール・ホイッスラー「青と金のノクターン ~オールド・バターシー・ブリッジ~」●サイズF6(41.0×31.8cm)●プレゼント・ギフト・風水にも人気な名画の絵画(油絵複製画)オーダーメイド制作◆無料で選べる額縁付き!◆:油彩画熟練の職人技が光る創業80年の木版画工房直営 高品質の復刻浮世絵歌川広重「京橋竹がし」(名所江戸百景)上がホイッスラー、下が歌川広重です。構図がそっくりですね。そして、白のドレスを着た女性。鏡に写るその表情は、なんとも切なげです。彼女はホイッスラーの愛人ジョーです。ホイッスラーは端正な顔立ちで金回りも良く、大変女性にもてました。どうもこの時代の画家はラファエル前派の人たちもそうですが、女性関係が派手です。ちなみに、ホッスラーにはビアトリクスと言う画家の奥さんがいました。彼女の絵はホイッスラーに負けず劣らず素晴らしかったそうです。もっとも彼女は結婚後8年で病に倒れ亡くなってしまったのですが。【送料無料】絵画:マクニール・ホイッスラー「白のシンフォニーNo.2」●サイズF10(53.0×45.5cm)●プレゼント・ギフト・風水にも人気な名画の絵画(油絵複製画)オーダーメイド制作◆無料で選べる額縁付き!◆:油彩画今回のホイッスラー展。その繊細で微妙な色使いは、まさに「視覚の詩」でした。特に海や波間を描いた作品は色の調和が非常に美しい。これを見られてだけでも今回のホイッスラー展は行って良かったと思いました。ところで、常設展もトリエンナーレ以降に大きく展示替えをしました。実は、今回の本命は常設展の小林清親や川瀬巴水の版画。期待通りに小林清親だけで相当量の展示があり、たっぷり楽しめました。小林清親の「光線画」はドラマチックで胸が躍ります。そして、川瀬巴水の風景画。版画だから観れる風景が飛び抜けて美しい。そして心を動かされます。ホイッスラーも良かったが、こちらだけでもまた観に行きたい。帰りの階段の所にいたデ・キリコのヘクトルとアンドロマケも良かったです。
2014年12月19日
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夕方の京都駅。イルミネーションに火が灯り幻想的な風景を見ることができます。この時期は日の入り時刻が16時30分頃と早く。主だったお寺の拝観時間も16時とか16時半早く閉めてしまいます。駅に着いた時間は16時30分を過ぎています。歩いて行ける範囲にある本願寺さんだけは17時までとまだ閉めていない。急ぎ足で向いました。向かったのは西本願寺。駅からはちょっと距離があります。まだ間に合うかな。閉じかかった門をくぐると、日没後の空と迫力ある瓦屋根が見えてきました。せっかくだから、お参りをして行こうと本堂を目指します。入り口で靴を脱ぎ、障子を開けてお堂に入り、正座して阿弥陀様に手を合わせて暫し。。。心が落ち着きますね。外に出て、振り返った空は日が暮れて碧く染まっています。もう拝観時間も終わり、駅に向います。伝道院の建物がジブリに出てきそうな趣きで建っていました。電信柱もいい感じ。仏具屋さんもきれい。何十年も前からこういう美しい風景があったのでしょう。癒されます。龍谷ミュージアムの前を通って。戻って来ました。京都駅。天上を見ると不思議な形が見えました。わずか60分ばかりの観光でしたが、一番いい時間を観れたような気がします。良かった。
2014年12月11日
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『大原美術館』日本最初の西洋美術を中心にした私立美術館です。エル・グレコの「受胎告知」を収蔵することで知られています。倉敷市の美観地区と言われる地域の中にあります。瓦屋根と漆喰の古い建物と運河の街並みが美しい所です。NHKの朝ドラ(カーネーション)で使われた石橋。「マッサン」でも使われたらしいです。船頭さんが、新郎新婦を乗せて運河を行きます。素敵ですね。人力車もありました。続く白壁。埴輪の里?と、寄り道をした挙句、美術館へ。入館料は、本館・分館・工芸東洋館・児島虎次郎記念館の4館共通入館券で、一般1,300円。ちなみに現地でボランティアガイドさんの案内を30分程聞いた後はガイドさんから200円引きの割引券をもらえるそうです。私は別口で団体料金で入館。ギリシャ風(イオニア式の特徴が顕著)の柱の間から入るとそこには、古い図書館のようなにおいがする展示室。記念すべき最初の収蔵作品であるアマン・ジャンの「髪」。横長の楕円形の中で胸を露わにした若い女性が鏡の前で髪を梳いてもらっています。「其処にゐる乙女の姿に魂を奪はれ。」そんな言葉を想い浮かべて魅入ってしまいました。ギュスターヴ・モローもいました。「雅歌」(Song of Songs」と愛を交わす思いを歌った歌の中の歌。それを歌うのが描かている男性なのでしょうか。モローらしい異国趣味の神秘的な世界にハマります。それから、原田マハの「楽園のカンヴァス」の冒頭で語られていた、シャヴァンヌの「幻想」(Fantasy)。かつてBunnkamuraで観ましたが、やはり大原美術館でシャヴァンヌを観ると言うことには喜びを感じました。モネの「積みわら」。睡蓮も素敵ですが、この絵の中にある明るい日差しに心も晴れ渡りました。ルノワールの「泉による女」。光の中で肉感のある女性が明るく活き活きと描かれています。ルノワールの描く女性は美しい。それを改めて実感できる作品でした。ポール・セリュジエの「二人のブルターニュ人と青い鳥」という絵を観ました。一羽の青い鳥を挟んで向かい合う、男女。二人の来ているブルターニ地方の民族衣装はお伽話に出てくる人たちのようで、メルヘンを感じるかわいい絵でした。こういう素敵な絵を観れたのも大原美術館に来たからと思うと嬉しくなりました。私の大好きなモーリス・ドニもありました。「波」というその作品は紅く染まる岩場で海水浴を楽しむ亜麻色の髪の乙女達を伸び伸びと描いた美しい作品です。ずっと観ていたくなる絵でした。そしてエル・グレコ。「受胎告知」。ルカによる福音書1章38節を題材にしたこの作品は、マリアが受胎告知を受けたその時を劇的に描いています。本を読んでいたマリアが振り向くと、そこには翼を拡げ黄色い衣をまとった男がいた。その瞬間を劇的に描き出しています。それから、嬉しかったのが、モディリアーニ。「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」。あのモディリアーニのモディリアーニらしい作品がそこにありました。他にも、マティス、ホドラー、デ・キリコ、ジャクソン・ポロックやジャスパー・ジョーンズ、ウォーホルの作品など、時代も幅広く名作ぞろいです。本館を出ると敷石のある通りに出ました。そこから他の館への道が通じています。次に向かったのは、工芸・東洋館です。ここは、陶器から始まって、棟方志功の版画の部屋、これは見応えがありました。こんどは中国の古代の青銅器や甲骨文字、そして仏像の部屋。殷周の時代、戦国、漢の時代から唐くらいまでのそれらは、存在していることすら奇跡だと思える逸品が揃っていました。次に向かったのは分館。日本の画家たちの作品を収蔵しています。青木繁や佐伯祐三、岸田劉生ら著名な日本の画家の作品展示があります。関根正三の「信仰の悲しみ」。これから生贄となるのでしょうか。一人だけ俯いた若い女を囲うようにして手に貢物を捧げ白い衣装を身にまとった女たちが前を見据えて行進しています。洋画であって日本らしさを感じる魅力的な作品にしばし見とれてしまいました。古賀春江もあります。「深海の情景」。仄暗い海の底に魚が泳いでいる。美しい女が横たわっている。さぞかし美しい女かと思えば、その顔は猫。何をしているのか。昭和初期のシュルレアリスムらしい不思議の国に迷い込んだような作品でした。この分館には地下があります。そこには白髪一雄から会田誠まで、幅広い世代と分野にまたがった収蔵作品を観ることができましたやなぎみわのエレンディラも原作を彷彿とさせる鋭い感性の写真に驚かされました。この美術館の隣にあるのが、Cafe「エル・グレコ」美観地区も大原美術館も近ければもっと行きたいとても魅力的な場所でした。本当に良かった。
2014年12月11日
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また行ってしまった。数えたら4回目になりました。お目当ては『種を播く人』。いつもこればかりですが見れば見るほどにハマります。夕方、日が暮れ始めた頃でしょうか。薄暗い景色の中、力強く足を踏み出して勢い良く腕を振る農夫。人が生きる。という事が凝縮されたような絵です。会期終了は年明けの1月12日。別れが寂しい。もちろん、他のバルビゾン派の絵画も秀作ばかり、この展覧会を通じてジュール・デュプレと言う画家と出逢いました。彼の描く明るい色使いと農村で働く女性の姿は美しい、一度だけではもったいない。二度、三度と足を運んで良さがわかるいい展覧会です。あと1回は行っておきたいです。ジャン・フランソワ・ミレー『種をまく人』リトグラフ
2014年12月04日
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12月7日の会期終了となる『日本国宝展』。会期終了前に観に行くことができました。本当に観たかった『鳥毛立女屏風』も『金印』の展示期間はとっくに終わってしまっていましたが。それでも『国宝展』ほとんどの日本の国宝が一堂に会する機会と言うことで期待を抱いて出かけてきました。午前中の待ち時間は約30分。11月までは平日で60分~90分待ちと聞いていたので、30分待っても空いている方だと思います。ちょうど昨日から皇居の乾通りの公開が始まって、初日5万人の人出と言っていましたから、もしかしたらそちらへ行った人たちもいたのかもしれません。展示物の最初の1点は「薬師寺の仏足石」大きな石の表面にお釈迦様の足あとが刻まれています。去年薬師寺に行った時に見たばかりでしたので、これはチラ見で次に行きます。展示物の2点目は法隆寺の『玉虫厨子』。日本史の教科書に載っていたあれです。昨年、法隆寺に行った時に見た時は扉が開いていたと思いますが、ここではすべて閉じていました。身の丈程もある厨子には、扉に4コマ漫画の様に異なる時間の相を一つの面で見て取れる「異時同図法」を使って仏教の説話が描かれています。印象に残ったのは、『阿弥陀聖衆来迎図』これは、極楽から阿弥陀如来がたくさんのお供を連れてお迎えに来る姿です。大きな布に描かれた阿弥陀如来の前に立つと、言い知れぬ安堵感があります。暖かみを感じるありがたい画図でありました。それから、『土佐日記』の写本も良かったです。紀貫之が『男もすなる日記といふものを、女もしてむもとて…』と言って、女性になりすまして仮名文字で書いたあれです。それを鎌倉時代の藤原為家と言う人が丁寧に書き写した物が展示されています。今で言う文庫本のように、小さくて持ち運びができそうな大きさ。文学を愛でる心は今も昔も変わらないものだと、感心しました。青銅器の銅鐸の一連も印象的でした。日本人のDNAでしょうか。緑色に変色した表面に描かれた幾何学的な文様や人の姿に血が騒ぎました。見つめていると、太古へと暫し心が旅をします。琉球王朝の尚氏の宝物も見どころがありました。特に『白地牡丹尾長鳥流水菖蒲文様紅型木綿衣装』という着物がありました。もう、その名前だけでどんなものか想像できそうです。柄も素敵ですが、配色がとても素晴らしい。どうしたらこんなに美しい配色ができるのか。とつくづく感心して魅入ってしまいました。さて、今回注目されていて、あらゆるマスメディアで取り上げられていた、国宝のルーキーさんがいます。安部文殊院の『善財童子立像』です。横向きに手を合わせて、頭には二つの髷、こちらを振り返った姿が愛らしい。それにしても、見れば見るほど活き活きとしてきます。この作者、あの仏師「快慶」です。鎌倉時代を代表する仏師、運慶と快慶の快慶です。東大寺南大門の金剛力士像を掘り、日本史の教科書に載りました。運慶は夏目漱石の「夢十夜」の第六夜で仁王像を彫っていた方です。この善財童子の足元の衣服が煽られた感じには、風を感じました。展示期間が合わずに観れなかった国宝もあるけれど、これだけの国の宝を観れたのは幸せなことです。良かった。
2014年12月04日
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