JONの呟き日記
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長い間、人生をやっていると、「奇人・変人」に遭遇することが間々あるものである。 かれこれ、ふた昔ほど前になろうか。小生がある金融機関に勤めていた頃の話である。 午前中の仕事も一段落し、お腹も空いてきたのでいつものように同じビル内にある社員食堂で昼食をとることにしたのである。 この日は普段より時間がやや早かったためか、食堂内の顔ぶれもいつもとは少し違っていた。 小生より少し早くテーブルに着いて食事を取っていた庶務課の親父二人が、向い合ってなにやら面白可笑しな雑談を交わしながら、昼食メニューの焼き魚をガツガツと美味しそうに頬張っていた。 辺りに空席もほとんど見当たらなかったので、仕方なく小生もその親父の隣に席を取り食事をすることにしたのである。 暫くしてふと見ると、親父の傍らにセルフサービス式のお茶葉の入った大きなヤカンが置いてあるのが目にとまった。 小生、喉を潤そうとそのヤカンを拝借したのだが、次の瞬間、庶務の親父が意地悪そうな目付きでジロリとこちら睨んだのである。 開口一番その庶務の親父曰く!「さーて、飲めますかな?」と意味深な発言をしたのだ。 心の中で、「この親父いったい何を言っているのだ!」と、最初は発言の趣旨が良くわからなかったのだが、ヤカンに入っていたお茶をついで見て「ビックリ」!! 茶碗に注いだお茶の色が「真っ黒」だったのである。 「何だ!これは?」と思いつつも、仕方なく一口飲んでみたのだが、さらに「ビックリ」!! 「苦い・渋い」を通り越して舌が痛み出してきたのである。 流石に「無類の渋茶・苦茶大好き人間」の小生も一口で飲むのを止めてしまったのである。 しかし、あの親父は顔色一つ変えずに平気な顔をして美味しそうに飲んでいるではないか。 後日、またもや食堂で例の親父に出くわしてしまったのだが、幸運にも先般の「真っ黒」の原因を目撃することに相成った。 給湯器の傍らで見ていると大きなヤカンに大きな茶サジで、矢継ぎ早にお茶葉を入れること十数杯!! しかも、そのヤカンに入れた「お湯の量は」といえば自分達が飲む分量なのか、わずか500cc程度であったのである。 あの名物親父が定年を迎えてから、かれこれ二十年の歳月が経過しているのだが…、 もし健康体で長生きしているならば、今頃どこで何をしているのだろうか。 他人事ながら気になっている次第である。
2013年06月18日
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