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十月の部屋で
10月の詩だけれど、目にとまったので。
心の目にとまったと言うべきか。
床の冷えを『誰かを悼んでいるような』と表現する。
先日、夫の大叔父が亡くなった。
一昨日、葬儀が終わったばかりだ。
老人が椅子を壊す様子・・・「癒すような壊しかた」
もう使い物にならなくなった古い椅子なのだろう。
役目を果たして、もうお休み。
ばらばらにされた椅子は、燃やされて 灰になるのだろうか。
クラワンカは、
白磁だけれど、優しい丸みを帯びた 陶器のような焼き物。
波に洗われて、破片が「優しくまるくなっていた」
それを「拒絶の意志」ととる作者。
攻撃的な日記を書かれる方は少なくないけれど
むしろ、こうして 書き込みを拒絶し、独り、笑って書いている方が
遥かに きつい拒絶なのかもしれないと 思った。
茶碗としての用をなさなくなり、波に洗われ、丸くなって。
次の段落は、抽象的な言葉が並ぶけれど、受け止めやすいと思う。
崩壊と転生という単語よりも
「いま」・・・「大きな上着が欲しかった」
この1行に、私は 切迫したものを感じる。
今現在を 過去形で結んだ 作者の心。
柔らかく心を包んでくれる上着が欲しい、欲しい、欲しい。。。
最後の段落の明るさは どうだろうか?
壊すという作業の先に垣間見る「明るい飛躍」!!
「途中」考序説/S.K氏の詩 2008/09/11
「六月は橋です」/S.K氏の詩 2008/06/07
「午後の太陽」/S.K氏の詩 2008/06/02