入り口の椅子で数分待たされた。
するとサラリーマンが私に声を掛けて来た。
「○○さんの?」
私はすぐに合コンの待ち合わせの女の子と勘違いされているなと思い、
「違います」と言った。
多分○○さんも、そして○○さんの知り合いの女の子達もまだ来ないのだろう。
さすが企業戦士の街、品川。
そして何故かその様子を私の友人は硬直しながら見ている。
そして数時間後。
友人と駅へ向かう途中の事だった。
私の肩に手を置いてサラリーマンが言った。
「この後どっか行かない?次の店行こうよ」
三十路女をナンパするなんてさすが企業戦士の街、品川。
私は無視した。
そして何故かまたもや友人は硬直しながら見ていた。
サラリーマンが去った後、友人はこう聞いてきた。
「どこの知り合いの人?」
「え?この後どっか行こうって言われただけだよ」
聞けば彼女は、私の派遣時代の知り合いとか、地元の友達だと思ったらしいのだ。
「まさか!」私はびっくりして笑った。
「すずめってホント知り合い多いよね。さっきの店でも名前呼ばれてたじゃん」
・・・ふと思い出していた。
さっきの店で合コンの女子と勘違いされた時の事を。
サラリーマンはこう言ったのだ。
「赤井さんの?」
私の名前はあかりだ。
彼女には「あかりさんの?」と聞こえたのだ。
つうか日本語としておかしいじゃないか。
そんな天然な彼女と来月京都旅行をする。
先が思いやられるというものだ・・・。
っていうか、どうしてみんな私に声掛けるの!
前に何かで読んだけど「ナンパは不細工な方に先に声を掛ける」のが定説なんでしょう!
ちっくしょう!!
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