迦陵頻伽─ことだまのこゑ─

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2024.12.10
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カテゴリ: 浮世見聞記
皇居三の丸尚藏館にて、「公家の書─古筆・絵巻・古文書」展を觀る。



公家たち必須の技藝であり、誇りであり、またみずからの存在証明でもあった“書”を數點厳選の企画展、しかし現在では存在しない貴族たちが筆を通して心血を注いだ一字一字は、私のやうな凡庸の眼すら惹きつけてやまない“力”をいまなほ湛え、ああこれが貴種の矜恃かと感じ入る。


(※案内チラシより)

隣室の「皇室の美術振興─日本人近代の絵画・彫刻・工芸」展は、近代に皇族が美術展などで“御買上” になった作品を絢爛に展示したものだが、かのお方たちがお氣に召した物だからと云って、私の眼にも納得する優品かと云へば、「……?」と、案外さうでもなかったりする。


作品の価値とは、作品そのものにではなく、見る人の“目”にあるのだ。


さうした逸品たちのなかに、舞樂「蘭陵王」を描いた一軸が展示されてゐた。

その面を見て、先日に神奈川縣立歴史博物館で觀た、獅子に彫り直されてウサギ様の耳を付けた傑作を思ひ出し、庶民(しもじも)の手に掛かればさういふものサ、と可笑しくなった。





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最終更新日  2025.05.08 14:08:22
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