迦陵頻伽─ことだまのこゑ─

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2025.04.16
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カテゴリ: 浮世見聞記






楊玉環が唐國の玄宗皇帝に妃嬪の最高位“貴妃”として迎へられ、榮華を極めるも安禄山の謀叛によって自ら命を絶つまでを、日本では珍しい崑劇(崑曲)とお馴染みの京劇で繫いだ四景構成に、日本舞踊による“後日談”を付けた楊貴妃一代記。

崑劇(こんげき)とは、元末から明初にかけての時代に江蘇省昆山に始まった六百年以上も續く歌舞の藝能にて、日本の能樂とおなじ歴史を持つと聞いて、にはかに親近感を抱く。

この崑劇から派生し、清朝下の北京で發展したのが京劇であり、「崑劇は京劇の母」云々、しかし日本でも能樂と歌舞伎を一つの公演でやらないやうに、崑劇と京劇も現地では一緒に上演することはない云々、よって今回の日本での併演は非常に珍しい企画云々、両者とも舞臺面の觀た感じは同じやうでも、崑劇のはうは伴奏樂器の音色に素朴さを殘してゐるやうに、私の耳には聞こえた。





崑劇京劇ともに演者のしなやかな動きにゆったりと靡く衣裳、繊細な指先で戯れる金地に牡丹柄の扇子──

なるほどたった一人で大帝國を傾けたわけだと、臺詞のなかにしか登場しない安禄山が謀叛を起こしたくなった氣持ちもわかったやうな、贅澤に酔酒の四景。





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最終更新日  2025.04.16 21:46:26
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