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2025.06.11
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カテゴリ: 浮世見聞記
六本木のFUJIFILM SQUARE 冩眞歴史博物館で、「土田ヒロミ写真展 俗神」を觀る。



人間生活の土俗さと、そのなかに生きる“ハレ”を眞正面から捉へた、どこまでも人間臭漂ふ記録の數々。


(※條件付きで展示物の撮影可)

作品は1960年代末から70年代にかけてのものだが、それら光景は二十一世紀令和にそのままつながっており、人間生活における“聖”とは俗と表裏一体、不可分のものであることをはっきり見せてゐる。

“眞を冩す”使命、まさにここなり。


同じ部屋で紹介されてゐる冩眞の歴史の展示解説文に、「明治初期の古冩眞は、『いつ、誰が、どこで、どなたを、なぜ』撮影したかが判明すると、非常に価値の高いもになる」とあり、なるほど、と思ふ。

初期冩眞の普及に貢献したとされる鶏卵紙の古冩眞を私もわずかばかり所有してゐるが、そのうちの一點が、四代目嵐璃寛を冩したもの。


(※左が四代目嵐璃寛、右の裃姿の人物は門弟か)

いつ、どこで、誰が、については不明だが、四代目嵐璃寛の歿年は明治二十七年なので、それ以前の人氣絶頂期に撮影された、いはゆるブロマイドにあたるものであったことはわかる。




古書市などで大量に出ることがあるそれら鶏卵冩眞は、そこに冩ってゐる人物がいまや誰なのか不明なために、なんらかの価値はあるのだらうが……、で終って見向きもされないのが現實だ。

私が資料として手に入れた鶏卵冩眞もかつてはさうであったらうわけで、保存と価値も、表裏一体の不可分であることを考へさせられる。





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最終更新日  2025.06.11 19:40:20
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