迦陵頻伽─ことだまのこゑ─

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2025.07.08
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カテゴリ: 浮世見聞記
千代田區九段の昭和館にて、警視廰勤務の警察官にして冩眞家でもあった石川光陽が記録した、米夷の空爆によって破壊された“モダン東京”と、東京タワーを象徴とする復興までの軌跡を、二期にわたり多角的に訪ねる。



昭和十三年八月に大田區森ケ崎(大森南)上空で發生した飛行機同士の衝突墜落事故現場の冩眞から、以前にその供養塔(地藏)をたまたま訪ねたことがあることを思ひ出して「これが……」としばし見入り、



空襲で焼け出され、殘った家財道具を積み上げたリアカーを曳いて親戚を頼って避難する少年に、同情はすれど何もしてやることは出来ず、ただ「氣を付けて行きなさい」と聲を掛けるしかなかったと云ふ一コマに被災することへの無力感を痛感させられ、東京を散々に焼き拂ひ、かの少年をさういふ目に遭はせた當事者の米夷が戰後に侵駐して東京で火災予防運動を主導するなど「どのクチで……!」と、憤りの念やみがたし。


終戰から十三年後に竣工した東京タワー、その足許の芝神明町に住んでゐた祖母の一族は、「あんなもん、行ったことねェ」。



トウキョウ人の私も、わざわざ上りたいとは思わぬ。

が、イベントホールで開催された故人安倍晋三元首相の追悼冩眞展を觀に、敷地に入ったことはある。

今日は、その安倍晋三元首相の命日。



政治に無關心なハズのヒトが、わざわざSNSなどに無關心を表明して實は意識してゐることを晒すマヌケの多いことが印象的だったあの事件、そして昭和館そばの日本武道館で國葬が行はれた日の劇場型な騒ぎ、石川光陽が存命ならば警察官としてなにを思ひ、あの光景をフィルムに収めたことだらう。





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最終更新日  2025.07.11 23:07:51
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