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2025.07.17
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カテゴリ: 浮世見聞記
鎌倉市雪ノ下の神奈川縣立近代美術館 鎌倉別館で、「コレクション展 木茂先生の挿絵考」を觀る。



讀物において重要な要素である挿繪について、あちこちの美術館長や大學教授を歴任した青木茂氏の蒐集品を並べた展覧會、幕末から昭和にかけて近代の讀物界を支へた画家たちの、生活(いのち)を懸けてふるった挿繪の數々はいづれも見るべき要素にあふれた傑作揃ひ、世界地誌書の「輿地誌畧」を彩る豊富な外國風景の挿繪は、海の向かふの遠い國への憧憬を髣髴とさせ、私もそこを訪ねてみたい旅情すら誘ふ。

が、明治以降の作品については、ただ氏の蒐集當時の記憶や印象を何かからの抜粋文で語るばかりで、それが何の作品の挿繪なのか、一點一點について肝心の解説がなく、


(※案内チラシより)

魅力に富んだ作品揃ひなだけに、そこに籠められた“情報”が解ればさらに真価が傳はるのに、ともどかしく思ふ。

併陳の「近代の洋画」はその要素を濃縮させた小展で、まずはよく見ておけば今後に間違ひはないだらうと感じる。



鎌倉驛への戻り道は、ヒトが煩い小町通りを避けてその手前で折れ、旧川喜多邸前を通り線路を渡っていくことにする。

やっとムダなヒト影がなくなってヤレヤレと安堵してゐると、途中で「巌窟不動尊」と大きく書かれた看板に出くはし、



路地の奥がそれらしいので、立ち寄ってみることにする。





その二代目はかつて鎌倉界隈の特徴でもある岩を穿った奥にましましたが、崩落の危険が出てきたため、外に設けられたお堂に移さるる。

その脇に置かれた楕円の石は「重輕石」と云って、願ひ事を念じつつ持ち上げて重く感じれば身の丈に合はぬとて叶はず、輕く感じれば叶ふ靈石云々。



私の願ひはただひとつ。

ドキドキしながら石を抱へると、難なく持ち上がる。

今日は樂しい御縁を結べたと、不動尊に改めて合掌する。





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最終更新日  2025.07.17 22:50:04
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