迦陵頻伽─ことだまのこゑ─

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2025.10.13
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カテゴリ: 浮世見聞記
映画「病院坂の首縊りの家」(昭和五十四年 東寶)のロケ地探訪で、三重県伊賀市の伊賀上野へ行く。



當地は忍者のふるさと云々、觀光の目玉にせんと力を入れてゐるがそちらには興味はなく──亡き母方の伯父曰く「ウチの先祖は忍者だったんだ」──、伊賀鐵道線の“忍者市驛”こと上野市驛を下車すると、“吉野市”と云ふ設定で撮影が行なはれた車坂町をめざして、旧伊賀街道を歩く。



映画のロケが行なはれた當時はまだまだ旧城下町の風情が濃厚に殘り、それが因習と因縁が複雑に絡み合って引き起こされる數々の悲劇を強烈に印象付ける隠し味となってゐたが、



その町並みも令和現在ではだいぶ建て替へや空き地化が進んで、さすがに昔日の風情は薄まってゐる。

が、一軒だけ撮影當時のままの家屋を見つけて、





ここまではるばる来た甲斐があったと、ニンマリする。


“吉野市”を訪ねたもうひとつの目的は、伊賀鐵道に転職して久しい元東急1000系に會ふこと。



モーター音とふわりとした乗り心地は東急時代のままたが、“顔”は無惨な整形のために見る影もなく、線路の状態が良くないために走りがギクギクしており、この車両の良さがすっかり無になってゐて殘念な氣持ちに。



ただ、帰りにやって来たのが往年の姿を留めた車両でホッと嬉しくなったが、








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最終更新日  2025.10.13 23:00:03
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