今日は雨が小雨がじとじと降りしきるあいにくの天気だった。 午後研究室に行くと、研究室仲間のD(ドイツ人)が「今から映画に行かないか」という。まだ昼間だぜ、というとその映画は昼間しかやっていないのだという。彼が行きたいと行った映画はかなり(僕としては)「ハズレ」の場合が多いのだが、今回はトーマス・マンの「魔の山(Der Zauberberg)」の映画化だというので大ハズレはしないだろうと思い、行くことにした。といっても僕は「魔の山」は読んだことが無い。マンの小説は短編をいくつか読んで大体の傾向は知っていたのだが。 その場に居たK君とDの彼女であるCも見に来た。上にも書いたが、この顔ぶれで何度か映画に行ったが、Dの好みに引きずられるせいか「何だこれ」という映画に当たることが多い。一番最近では「Silentium」というオーストリア映画、「Hero」(邦題・ラヴァーズ)という中国映画、「Agata und der Sturm」というイタリア映画などがそうだった。ちなみにこの「魔の山」は1982年西ドイツ映画、ハンス・ガイセンデルファー監督作品である。