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KONさんの新作は東京駅近くから見える都市風景のようです。大きく広がる空と高層ビル、そして東京駅の赤レンガ造りの建物のコントラストがとても良い感じに表現されています。 高層ビルの名前は私には分かりませんが、窓がミラー風になっていて他のビルと空が壁に映っているところにKONさんは驚きと魅力を感じ、絵として表現してみたいと思ったのでしょう。とても不思議な感じを包有した魅力ある風景ですね。 KONさんの作品が持っている大きな魅力は絵画の中にユーモア(ウイット)と優しさ感じられるところだと思っています。以前にも書きましたが、作品に温かいストーリーが感じられ、それが何故だか童話を読んでいるような雰囲気にさせてくれます。決して悲観するとかといったネガティブな気持ちにさせない、なんだか励まされる雰囲気があります。 そういった気持ちにさせられる要素とは一体何処にあるのでしょう。絵画は平面という2次元の世界に色と形が描かれて表現されます。それは抽象にしても具象にしても全く同じで、絵画表現の最低限の条件です。鑑賞者の目に映る色と形は私たちの心に何らかの方向性を持って様々な思いを見せてくれるのが絵画です。現実ではない(虚像)異空間の世界が私たちを誘導し、心豊かに変えてくれるのが絵画と思います。 KONさんの絵の特徴は描き方にその優しさがあり、その中でとても大きな特徴として、フリーハンドで描くことにあります。この絵の中でも分かると思いますが、高層ビルは少し歪んでいます。東京駅も正確というより歪みがあります。空に浮かぶ雲も、雲らしい描き方のみで正確な雲を描こうとはしていません。私はKONさんが続けているフリーハンドの描き方が作品の優しさ、温かさ、ポジティブな思いを伝える大きな特徴があるのかなと思いました。 最後にこの作品の中にほんとのに小さな小さな赤い風船が描かれています。皆さん何処にあるか見つけてくださいね!
2023/10/27
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秋の季節によく見られるイメージなのでしょうか~。紅葉の葉がひらひらと落ちている様子のようですね。 画面を見ると具体的にはっきりとわかるイメージは紅葉しかありません。他のものはとても抽象的にイメージをぼかして表現しています。ところが紅葉の葉はとても強烈な色を使い、まるで画面から飛び出してきそうな感じもします。背景は抽象的に描かれていますが、久保さんは横の流れを意識して描いているようです。 紅葉した葉っぱが上から下にゆるりと落ちていく雰囲気の中に背景は横に流れる雰囲気を作り、画面の中に縦に流れる、横に流れる雰囲気を組み合わせているのでしょう。そうすることによって、とてもゆっくりとした動きを画面に作り出しているのだと思います。描く対象物、背景も同じ方向に流れていくと、画面全体はとても速く動くような感じになります。それを上下左右の動きを相反させ、視覚的に感じる動きをゆっくりさせたのでしょう。 また、最初にも言ったように具体的なイメージと抽象的なイメージを一つの画面に組み合わせることも久保さんにとって初めてのことであり、とても大きなチャレンジになったと思いました。 紅葉の葉っぱは赤、黄色、緑の3色で描かれていますが、その3色も葉によって少しずつ明るさを変えて変化をつけています。そうすることによって画面の中にリズムが生まれてきてます。 絵画の制作に対して、少しずつ思索しながら、そして試行錯誤しながら、絵画の深みを理解しようとしていることが久保さんのこの絵から感じられとても嬉しく思いました。どんどんと成長していますね!
2023/10/26
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馴田さんは長い間、人物を主体に描いています。人物を主体といってもリアリズム的な視点というよりも人間の姿をつかって馴田さん自身の感じていること(社会、世界、人間の在り方)を表現しています。ですから人間の骨格に対して間違いでは?という見方ではなく、画面全体の中で人物はどのような立ち位置を見せようとしているか、或いはどのように感じることができるかという視点を持って馴田さんの作品を鑑賞する必要があります。そういった視点を軸にして馴田さんの作品を見ていくと、至って自然で、馴田さん自身の感じている思いと触れ合える作品ではないかと思っています。この絵画は若い青年が描かれています。右手を挙げてますが手のひらには赤い布か紙が置かれています。とても大事そうな感じがしますが、私にはそれがなにか分かりませんが、とても大事なものではという感じがします。そして青年は左の数台の車の方向を見ています。車というのは現代文明では欠くことのできない利器でしょう。その逆に青年の右方向は全く何もない少し暗くて空虚な感じのする空間を描いています。この左右の対比はこの絵にはとても大事なキーなのかもしれません。画面奥には木が描かれていますが、緑の葉っぱは一つも描かれていません。青年の左側に見える世界と,右に見える世界の違い、そして奥に見える自然の様子をみると、この青年の置かれている立場というのは今の世界における若者たちの置かれている立場を表現しているのかなと感じました。でも馴田さんはそのことに対して答えは出していませんが、本当にこれでいいのだろうか?という疑問を馴田さんは私たちに投げかけているように感じます。絵画というのは多種多様な表現が可能です。その絵画を感じ、読み取っていくことは制作者の思いに近づき、鑑賞することの最も大切なことで、それは大きな醍醐味であると感じました。
2023/10/22
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小倉さんの新作は蓮の花を見せながら,実を言うと小川、或いは池に現れた波紋の動きを表現してるように感じました。小倉さんは目に見える具体的なものを正確に表現するというより、その場所に感じる動きとか微かに感じるエネルギーを表現しているように思えます。私たちは公園とか自然の中にいるとその空気に感動します。特に町の中に住んでいると、郊外に出て自然に触れるとより一層大きな感動を覚えます。その景色そのものに感動するというより、その場所が持っている空気、風の流れ、香り、音など全てを含めて見る側の私たちに感動を与えてくれます。綺麗、美しいと感じるのは五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)全体で感じたものではないでしょうか。決して視覚だけではないような気がします。小倉さんは蓮の咲いているこの場所に感動を覚えたのでしょう。でもその蓮の花の綺麗さだけではないことに気がついたのだと思います。そこには水の流れる微かな音、香り、そして水面に広がる波紋にこの場所の美しさを感じたのでしょう。でも波紋は静止しているわけでもなく、常にゆらゆらと動きを止めず、広がって消えていきます。小倉さんはそこに蓮の花と波紋の微妙な連動する姿を見たのではないでしょうか。そして絵として彼女自身が受けた感動を表現したいと思ったのではないでしょうか。この絵では波紋が静止しているのではなく、まるで動画を見ているような動きを感じさせる表現をしたところに視覚だけでない音、香りまでも感じさせてくれる素晴らしさがあります。構図もとても考えて描かれていて、どんどん制作に進歩が見えてとても嬉しく思いました。
2023/10/22
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