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今回のKONさんの作品は今年の干支、龍を基にして作品を描いています。 KONさんが作り出すイメージはどこかほのぼのさせるメルヘンとか童話、絵本の中に出てくるような優しさがあります。 今回KONさんが作品として選んだ対象物は龍で干支の中で唯一想像の世界にある生き物です。何か実際の動物、生き物を基にして作り上げられたモノだとは思いますが、今では空を飛ぶとか、火を噴くとか、翼があるとか、長い胴体を持っているとかといった様々なイメージで表現されています。もしかすると龍は他の干支と比べると多種多様な表現ができるどんどんと変化し続ける生き物なのかもしれません。 そういったなかでKONさんは龍の顔を基本にして、長い胴体をぐるぐるととぐろを巻いた表現にしています。翼を広げて優雅に空を飛んだり、炎をはいて強く見せているようではありません。ちょっと疲れたからこのへんで休憩しようといった、休みの状態に入った龍のように感じます。どこか強そうな感じもありますが、息づかいを整えようとしている面白さを感じてしまいます。 龍のたてがみは黄金のようで気品を感じます。左右に延びるひげは左右対称にはせず変化をつけているのは絶妙の味を感じさせています。制作の途中でひげは白色で塗っていましたが、それを薄い茶系に変えたのはとても良かったと思います。絵画の色で白と黒は「色では無い色」というふうに解釈されています。基本的に白と黒は他の色と混ぜて、色を明るくしたり、逆に暗くするための色と解釈して良いかもしれません。画面の一部を白のみ、黒のみで表現すると、その部分だけ突出した感じになってしまいます。画面の統一感を崩してしまう可能性があります。ですから白だけ、黒だけを使いたいと思ったときはかなり気をつけて使わないといけません。 KONさんはこの場合、とても良い判断をしたと感じました。 KONさんは背景に海でしょうか、川でしょうか、水の雰囲気を想定して描いています。画面上部の背景は横に流れる感じ、そして画面下部は円を描く流れを作っています。この違った流れを表現したのは、簡単そうですが、とても難しい選択だったと思います。全て円形の流れにするとか、全て横の流れにするとかにすると、全体の雰囲気もガラッと変わってしまいます。私個人的にはKONさんの違った流れを作る選択は素晴らしかったと思いました。そしてその流れの中に暖色系の紫を混ぜ、龍の胴体にあるピンク系の色に合わせて描いたことも妙技でした。 KONさん、頑張りました!
2024/01/18
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小倉さんの作品から受ける印象は強烈な色彩からほとばしる小倉さんの心の声が聞こえてくる感じがします。この作品からは自然の風景(川なのか海辺なのか分かりませんが)とその中に見える町並みがとても上手く絡み合い、色鮮やかな夕焼けと共に壮大なスケール感を感じさせ手くれます。 筆のタッチは荒々しさを感じ、鑑賞する人の心に打ち付けてくる感じがします。作品から強烈な個性を感じ、作者である小倉さんも激しい人物なのかと思いますが、実際はとても穏やかな人であるということにも驚きを感じます。有名な作家にしても作品はとても激しく感じても実際の作者は穏やかであると言うことが多々あります。また作品は穏やかで優しさを感じても作家自身はとても激しい人であると言うこともあるわけです。ですから作品だけ見て作家自身の性格まで分かったつもりになるのではなく、実際の作者と言葉を交わし、その上で作者の気持ち、性格を感じるのが大切かなというのが個人的な意見です。 では作品をどのように見ていけば良いのかということになりますが、絵画作品というのは平面のうえに色と形を組み合わせていく表現です。それは具象でも抽象でも全く同じ作業です。作者はその色と形をどのように組み合わせるか、作者は思考を繰り返し、感性と理性を働かして作品を作り上げていきます。どちらか一方が欠けても良い作品にはなりません。作品を前にして鑑賞者は作者の感性と理性を読み解いていく読解力が必要になります。ただこの作品が好きだとか嫌いだという先の読み解いていく作業が必要になります。 小倉さんの作品を読む時、強烈な色使いとタッチが目に飛び込み、激しさを感じるでしょう。そのあとに色の配色、画面の構成、形をどのように作っていってるか読み解こうとすると、小倉さんの知的な作業が見え始め、激しさだけでない柔らかい心を見ることができるかもしれません。 20世紀初頭に、ヨーロッパでは表現主義とかフォービズム(野獣派)といった流れがありました。小倉さんの作品にも共通するような作品が多数見られます。その中でも表現主義のエミール・ノルデ、ボナール、ヤウレンスキーなどの作品に共通点があるかもしれません。もし興味があれば彼らの作品を検索してみてください。 小倉さんのこの作品から受ける印象は,強く脳裏に焼き付き,イメージが残り続けるような感じがしますね。 よく頑張りました!
2024/01/18
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久保さんの新作は冬の景色です。風景のもつ雰囲気がとても強く感じられる作品になっています。視覚だけでなく、寒さ、この風景が持つ音色、また香りなども見る人たちに伝わってくる感じがします。 具象絵画というのは写真のように風景、人物をそのまま同じように映し出すことだけではありません。絵画というのは作者の思いとか意志が作品の中に込められた表現です。その思いというのは風景、人物の外見だけでない、作者の五感(視覚、触覚、聴覚、味覚、臭覚)で感じられたモノが含まれるのです。 久保さんのこの作品にはそういった視覚以上の五感全部を使った表現に繋がる美しさがあると思いました。寒い景色の中で、微かに感じる川の音、寒さの中で漂う香り、頬を突き刺すような寒さ、など視覚だけでない感覚をこの作品から感じさせてくれます。 更に画面から感じる透明感もとても上手く表現できたなと思いました。 久保さんのこの作品は風景の具象絵画ですが、手法を見ると、抽象的な要素がたくさんあり、画面からはリズムよく感じる響きが溢れています。塗りを重ねるだけでない、深く考えられたパターンというものが作品に存在することが感じられます。 久保さんの最近の絵からは様々な表現がどんどんと進歩しているのが手を取るようにわかり、私としても嬉しい限りです。 久保さん、とても良い作品になりました!
2024/01/14
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