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2023/12/07

メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫 /黒木亮

テーマ：読書(9632)

カテゴリ：黒木亮

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第一章　マイワード・イズ・マイボンド
□ 「金山さん、ロンドンに行ったら、「 マイワード・イズ・マイボンド 」ですからね」と言われた「わたしの言葉がわたしの担保」という意味で、一度口に出したことは必ず守るというシティのプロフェッショナリズムを表す言葉だ。

□ 問題点を直視し、逃げずに正面から取り組んで解決する正攻法な仕事スタイル は、支店長からわたしをへてサリーへも受け継がれた。

□ シティバンクは、こんなにも各国に食い込んで、こんなにも多彩な案件を手がけているのかと、つくづく羨ましく、悔しかった。

第二章　航空機ファイナンスにしびれる
□ 銀行側は、最初にお金を貸すという、この取引で最も重要な行為をし、義務のほとんどを履行してしまうのです。ですから契約書がボロワーの義務についてより多くの規定をしているのは当然なのです。

□ 少しずつ慣れてきて、問題が生じれば「レッツ・フェイス・ザ・ミュージック（ 堂々と現実に立ち向かおう

□ 「The game remains the same and the name of the game is "Let's make a deal.（我々のやるべきことは変わらない。それは合意を成立させることだ）」

第三章　アフリカの夜明け
□ シンジケーションをつうじて、ボロワーのために有力な銀行との関係を築くことは、主幹事の大切な役割である。

□ 相変わらず 「熊の尻を噛みちぎる」覚悟で朝起き、その勢いで仕事に取り組んだ 。

□ 彼女にとっては、次々と飛び込んでくるいろいろなタイプのディールを時間に追われながらこなしたり、英国人の苦労や労働文化を十分に理解していないわたしに理不尽に怒られたりして、ストレスがあったと思う・ただキャリア形成には申し分のない環境にいたと言える。

□ 事前に資料をよく読み、相手に応じて様々な質問を繰り出し、真実を探り当てていく。この作業は、作家になってからもまったく変わらない。

□ 国内融資でも国際融資でも、資力以上に、 人柄や態度をみることが必要 で、そうしたことは返済に影響する。

第四章　メイク・アンバンカブルズ・バンカブル
□ わたしはいつも「メイク・アンバンカブルズ・バンカブル（銀行取引に適さないものを適するものに変える）」と呪文のように唱えながら仕事をしていた。

□ あの徳川家康も「人の一生は主にを負うてと遠き道を行くがごとし（中略）不自由を常と思えば不足なし」と言っているくらいだから、無理せず、自分に心地よいペースで仕事をして、なにかを成し遂げられるはずももない。

第五章　中東のサソリ

第六章　二重マンデート
□ なんとなく悪の一味になったようで、多少後ろめたかったが、世の中、綺麗なディールばかりでもない。

第七章　爆破テロ事件

□ フィナンシャル・タイムズの一面全部を使って「テロに遭いましたが、平行は通常通り営業を行なっております。（continuing business as usual)」という広告を打ち、仮オフィスの住所や電話・テレックス番号などを掲載した。

□ It is up to you（決めるのはあなただ） 。自行内の承認をとった上で、過去の経緯もきちんと踏まえて、マーケット水準より少し下の厳しめのところをついてきた。

第八章　エマージング・マーケッツ
□　アメリカの強い影響下にあるIMFや世銀が交渉の主導権を握っていると、日本とドイツだけが割を食う。

第九章　米銀との衝突
□ 自分がビットしていなくても、本当のプロならボロワーの名前を聞いただけで「残念だが、イシュバンク向けクレジットラインはいっぱいで、今は何もできない。それ以上話すな。と言ってくる。自分がやれないと初めからわかっている案件はの条件を聞くことは恥とされる。

□ （これだけいっても駄目ということは、やはり駄目なんだろう）向こうもプロであり、しつこくいって不愉快な思いいさせると逆効果になる。

□ 金融の世界では「 カルキュレーテッド（計算される尽くした）リスクをとれ 」と言われる

□ ナショナル。ウエストミンスター銀行は「あなたの銀行がマンデーとを獲得してくれたこと、またブックランナーも務めてくれることに感謝する」と丁重に言ってくれた。国際金融マンを夢見ていた頃のわたしにとって、憧れの世界を代表する銀行だった。

エピローグ
□ 米系投資銀行が中心となって取り組んでいた流行りのビジネスだ。 給料は上がるが、終身雇用制ではない 。

□ 人生において 、欲しいものがすべて手に入るということはありえないし、 究極の目標さえかなえられればそれで十分だ 。

□ 案件（テーマ）を探し、情報を集め、形（作品）にし、市場にローンチするのはバンカー時代と同じである。

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