2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全15件 (15件中 1-15件目)
1
その34 ~意外~「あれ? お茶が4つ? なんでなん?」理紗が尋ねる。それは無理もない。どう見たってこのテーブルには私と金糸雀しかいない。私がこれからやろうとすることなんて理紗には想像出来るわけなんてないからだ。「実はもう一人、事情を聞きたい人がいるから…。」「どこに?」理沙はテーブルに焼きあがったクレープがのった皿を置きながら怪訝な表情を私に向けた。どうしよう…。説明しずらいな…。「えっ!? まさか、これ? このちっちゃい人魂みたいなやつ?」私が答えるより早くにベリーベルを指差された。確かにそこには誰も座ってないのにお茶が置いてあるからばれるのは当然なんだわ。無言でうなずく私。なんと答えるべきなんだろう。「べりーっべりぃ、やったっけ? 雛ちゃんの友達やろ?」「えーっ! なんで理紗が知ってるの?」正直驚いた。というよりこの手の怪奇現象もどきに弱い理紗が平然と言ってる方にもっと驚いた。「巴、ウチかて雛ちゃんとは何度も会ってんねんで。知らんと思う? 別に呪われたりするもんちゃうんやったら、ウチかて怖ないよ。 でも巴、事情を聞くってできんの? これってフワフワと浮いてるだけやと思ってたけど。」「あー、そうなんだ。雛苺と一緒にいるからわかっちゃうよね。そっかそっか。」妙に感心してしまう。だって私でさえ最初の頃はよくわからなかったのにすごいなーって。第一、子供の頃はほとんど見なかったし、その存在を知ったのもかなり後だったからだ。もともと雛苺自身は人工精霊の扱いが苦手みたいだったしね。だからあまり表に出さなかったんでしょうけど。最近になって頻繁に一緒にいるみたいだけど、それだって私が実体化なんてものをやったせいね。「じゃあ驚かないように先に説明しておくね。それは人魂じゃなくって人工精霊なの。」「人工精霊? なんとなく胡散臭い気がするのは気のせいやろか?」「あー、はずれてないと思うけど、気のせいにしといて。 それだって創るのに何百年もかかったって書いてある本があるくらいだから。 一応、人間の汗と涙と苦労の結晶なのよ。」「ふーん…。確かに胡散臭いなあ。それで?」「それでこれを実体化させることによって…、 あっ実体化というのは人工精霊を人間と同じ形にかえることなの。 そうすれば会話だってできるのよ。」「便利やなぁ。っていうか日常に人工精霊なんておらんから意味ないけどな。」すごくまともなことを言われている気がする。たしかに日常にはこんなのいないし、見かけることなんてありえないからだ。 …つづく。
2006/11/29
コメント(0)
その33 ~ジャスミン~「えっ!? いや…、その…。」テーブルにカップを並べて苦笑い。「あっ、えーと、もうすぐクレープができるみたいだから、先にお茶しよっか?」そう金糸雀に話しかけると、まだまだ元気のない様子。しずしずと首と縦に振った。「ほら、金糸雀。いい香りでしょ。」ゆっくりと金糸雀の前のカップにお茶を注ぐ。たちまちジャスミンの爽やかな香りが部屋中に広がってゆく。それはとてもさっきまで理紗と飲んでいたとは思えないテーブルの上だったりする。まあ言ってみるなら、一瞬で居酒屋からカフェテリアに変わったような感じだ。たっぷり飲んだ後にお茶をするのもいいものかもしれない。そう思った。って言うか、そういう経験がない私って何?そうだよね…。いつも飲み屋をはしごしたあとはラーメンで終わりだもんね。まあそれは私の酒の師匠がそういう人だからしょうがないと言えばしょうがない。今、当の本人はたぶん無自覚にクレープを焼いていたりするするわけだけど…。「うん、そうよね。いい香りかしら…。」目の前の清楚なドールはかわいらしく鼻をぴくぴくさせて香りを楽しんでいる。駄目だ…。可愛すぎる。雛苺はちょっとおてんばさんなんだけど、この金糸雀はおしとやかだ。さすがローゼンメイデン第2ドールといったところなのかな。とにかくこの子は私が持ってないと理紗に言われるものを全部もっているみたいな感じがした。「ベリーベル。あなたはそこの椅子にいて。今、実体化させるから。」そう言って空いた椅子を指差すとフワフワとベリーベルが飛んでいった。というよりは渋々、風に流されてったという感じかな。だから別に責めないって。そういうんじゃないんだから。「はい、あなたにもお茶を淹れてあげるからね。こういうお茶って初めてでしょ?」当然だけど返事がない。でもなぜか振り返って頭を下げた感じがした。「実体化? 実体化ってなんなのかしら?」金糸雀が不思議そうに首を傾げる。そしてキョトンと私とベリーベルを交互に見比べた。「ともちゃん? ベリーベル?」「そっかー。金糸雀は知らないかもしれないわね。じゃあ見ててね。」実際問題、理紗にはやっぱり実体化の瞬間を見せないほうがいいだろうという結論に私は達した。魔法みたいだし。魔法…魔術だけど。でも金糸雀には別に見られてもいいような気がする。知ったところで金糸雀が自分の人工精霊をどうするかは金糸雀が決めることだしね。たぶん、見たところですぐに使えるってわけじゃないと思う。どちらにしたって今はベリーベルに話を聞く事が優先だわ。できれば理紗のいない間に…。そう思って呪文を唱えようとした瞬間、「おっ待たせ~!」理紗の元気な声と共に私の作戦は中止となった。 …つづく。
2006/11/28
コメント(0)
なんだかんだ言っても、三日坊主になるんですね。私って。久しぶりに『Tomoest』のほうもupです。こっちは『そこ現』とは違った人工精霊のお話が出てきます。もちろんコメディですから雰囲気とかは別のものになるんでしょうけどね。サブタイトルは『人工精霊』よりも『ゴムマリ』にしたほうが良かったかなって後で思いました。あーなんだかそのほうがいい。なんとなくですけど…。でも変えないことにします。変えるとわけがわからないタイトルみたいですしね。それにしてもこのペースでは11月中に終わりそうもないですね。あともう少しなんですけどなかなか進まなくって、怠惰な自分が嫌になりそうです。他にも書けなくなる要因ができましたし…。それは別の機会にお話しするとして、なんとかがんばらないとね。それではまた…。
2006/11/27
コメント(0)
その32 ~人工精霊~テーブルにお茶を運びながら、ふと考えた。理紗にベリーベルを見せるのはいかがなもんだろうって。今さらではあるけれども、普通の人に見せるのは少々はばかられるんじゃないかって。うーん………。まあ、事情が事情だしね…。別に隠しているつもりはないし隠さないといけないものでもないしね。たぶん…。ただ初めて見たときのショックは大きいだろうな。私だってそうだったし。ローゼンメイデンみたいなものが存在するからこういうのもあるんだとわかっていても不思議だった。人工精霊ベリーベル。普通は光る点みたいなもの。小さな人魂っぽいもの。ドールたちの補佐役にして監督役。または従者。見た目は直径5ミリにも満たない大きさのはずなのに手でつかむと10センチぐらいのボールの感触が確かにある。どちらかというと軟式テニスボールみたいなゴムまりよりは寒天に近い感じかな。少し暖かいし…。そう光っているから霊体みたいなものと認識しがちなんだけど、かなり物理的になってるみたい。壁にぶつけると跳ね返るしね(あれはちょっとひどいことをしたけど…)。これもまた人の手に寄りし創られた神秘。子供の時はそんなに意識していなかったけど、再び雛苺が帰ってきてその存在に気づいた。現実にこんなものが存在するんだって。パリの大学図書館で知り合った男性にもらった本に書いてあった。人工精霊とは『進むべき希望』そのものなんだと。意味は今でもわからない。でもそれはとても大切なことなんだって気がする。実体化の呪文を試したのは数ヶ月前、かなり禁忌らしい呪文だった。私は魔術師でもないし錬金術師でもない、ただの一般人だ。なりたいと思ったことはある。でもなれないという事実を教えられた。だからそういうことは本の中の知識でしかありえない。ありえないけど貪欲に知識を求め続けた。今では知識だけでいうと上級の魔術師並みだと自分でも思う。そう自惚れてもいいくらいに私は知っているのだから。でもどんなに知識があってもまったく実用的でないのが悲しい現実なんだわ。毎日の暮らしではまったくといっていいほど役に立たないしね。特に普通のOLには…。そんな感じで冗談半分に試した呪文。人工精霊の実体化。どうせ使えないんだから禁忌でもなんでもやってみようと軽はずみな気持ちだった。結果としては大成功のはずなんだけど何だか複雑な気持ちになったのだけは覚えている。あーこんな人がベリーベルだったんだって。私よりも雛苺のほうが驚いていたっけ。何百年も一緒にいて初めて見る姿だったらしい。それ以来、雛苺のベリーベルに対する態度が少し変わったのは反省すべきことかもしれない。結果オーライと言えばそうなんだけどね。より親密そうだし。でもローゼンさんには謝らないといけないかもしれない。あなたの作ったドールとそれに与えた人工精霊の関係が変わったのは私のせいです。ごめんなさい。雛苺のマスターがやったことだから許してください。…って、私、なんで謝ってるんだろ?そうじゃなくてベリーベルのことだったよね。どうせ二人とも酔ってるし、後であれは夢だったっていうオチにしとけばいいかな。でも理紗のことだからなぁ…。誤魔化しきれないような気がする。うん、酔った頭で考えるのはやめよう。どうせなるようにしかならないよね。あー、なんて無責任。笑っちゃう。「はははは…。」本当に笑ってしまった。「ともちゃん、なんだか楽しそうかしら。」しかも金糸雀に指摘されて気づくなんて…。 …つづく。
2006/11/27
コメント(0)
久しぶりの『そこ現』upなのですが、レンピカの台詞がなかなか止められなかったです。あー、しかも支離滅裂…。自分でも読んでて、話が見えなくなりそうです。もちろん冗談ですが…。明日は『Tomoest』をupできればいいかと思います。それではまた…。
2006/11/23
コメント(0)
その20 ~ 擬似精霊3 ~「忘却の光!? あの子、そんな魔法(もの)が使えるなんて!! 口も利けないはずなのに!? なぜ?」ピーチェの出した光をレンピカは横目で見て、動揺を隠せなかった。「生命樹が焼ける!? そんなことが起こるのか? ありえない…。 生命樹はnのフィールドで命の象徴とされてきたものだったはず。 永遠に繁り、永遠に栄え、決して朽ちないもの…。それが焼けるなんて…。 レンピカ! あの子はいったい何なんだ?」翠星石以上に蒼星石は驚いていた。姉の力はよく知っていたし、自分も庭師として生命樹はどのようなものか知り尽くしている。あれは燃えない、燃やすものではないというのが蒼星石にとっての常識であった。それが目の前で燃えている。しかも味方の攻撃のせいで…。一方でレンピカは違う意味で驚いていた。擬似精霊に魔法など使いこなせるものではないと思っていたからだ。だから蒼星石の質問に答えることで自分の動揺を抑えようとした。手を止めず、舞うような攻撃のスピードこそ落ちなかったが、不安を消し去るように口が止まらない。「もともと私(わたくし)たち人工精霊とは人間が精神を作ろうと模索し、 その途中経過から偶然生まれたものでございます。 本来ならば精霊や魂など人の手で創造できるものではございません。 ですが、奇跡というものは必ずしも存在いたします。 人間の努力と知恵と想いが神々の奇跡を呼び寄せたと私(わたくし)は思います。 それが私(わたくし)レンピカを含めた22人の人工精霊たち…。 ええい! しつこい! 話の途中になんと無粋な! こんな攻撃など…。翠星石様の手の内は既に読めているというのに…。 あっ、失礼いたしましたシスター。それでですね、えーっと…。どこまで…。 そうそう、それで人工精霊が創造されましたということです。 ですが人の手によるものゆえに完璧ではございません。 と言いますのは創造された人工精霊以外に擬似精霊というものがございます。 元は確かに同じものなのですが、結果的に構造が違うのです。 ピーチェのような擬似精霊とは人工精霊と呼ぶには能力的に劣るものとされています。 大きな違いは人工精霊は意思を持つのに対して擬似精霊は意思を持たない存在なのでございます。 また擬似精霊は人工精霊の構成因子とも言われています。 それは足りないものをお互いに補って一つの人工精霊として成立しているといってもいいほどです。 もちろん私(わたくし)も例外ではなくピーチェを始め16の擬似精霊から成っているに過ぎないのです。 ただ構成因子といってもそれはあくまでも創造段階でのことであり、成立後は意味を成しません。 ひとつの人工精霊はひとつの人工精霊にほかならないからです…。 あっ、これはシスターたちローゼンメイデンに対する皮肉とかそういうものじゃありません。 あくまでも私(わたくし)たちは個体では安定しにくいゆえに融合してしまったという話です。 創造主様が苦心してこのように創ったと言われています。 もっとも私(わたくし)自身は融合後の記憶しかございませんから、それが真実か知る術はございません。 あら!? またしても不意打ちでございますか? なんと無意味なことを…。 数では私(わたくし)に通用いたしませんけどね。それっ! ふんっ、無駄ですこと…。 ふーっ…。というわけで私(わたくし)を分離すことは出来ません。 そこで考えられたのが魔法をもちいて能力を自在に操ることなのです。 能力とは名ばかりですが構成因子を分析し、そこから擬似精霊を導き出すことで得られるものは大きいはず。 ですから今のように私(わたくし)自身の一部からピーチェを取り出しても欠けることはございません。 それは、身体の一部を切り取るのではなく、一部をコピーするからでございます。 私(わたくし)がピーチェを異種同位体と言うのはそういうわけなのです。 それゆえに擬似精霊のあの子は意思を持たず、元の特徴を維持したまま実体化しています。 そんな状態で戦っているのが不思議に見えるかもしれません。 ですが、あの子も私(わたくし)なのです。 そうピーチェは私(わたくし)の意識に反応して動いているに過ぎないはずなのですが…。」そこでレンピカは言葉につまった。 …つづく。
2006/11/23
コメント(0)
ご無沙汰…ですね。自分でもここまで書かないのは初めてなのかもしれません。すっかりサボり癖がついたみたいで反省しております。それぐらい書く気が失せていたんです。今さらお仕事が忙しいだのと言い訳なんかはいたしませんけど、仕事から帰ってくるなりバタンキュー(古い表現!?)が続いておりまして、こんな時間に起きているのが珍しくなりました。オマケに家で仕事をすることもめっきり減りましたので、パソコンに灯も入れない始末です。いったい最近の私はどうしてしまったのだろうとやや心配なのですが、日中は元気にやっておりますのでやっぱり日記をさぼってるんですね。<ってダメじゃん。とまあ結局は言い訳ばっかりな私ですけど、とりあえず生きていますからこれからもよろしくお願いします。さて、久しぶりに何を書こうかと考えましたところ『Tomoest』でのベリーベルについて、少しながら説明したいと思います。え~っと、彼は男です。『おかえり』第2話その3で巴に契約の電話をしているのが彼です。人工精霊がドールたちの見の周りの世話というか活動の補助をしているのですが、ミーディアムを探して契約させるという仕事があるというのを以前に書いたと思います。そういう意味でベリーベルは絶対男だと私は思うのです。アニメでもたしか男の声だったと思います。あとで確認しておきます。それで若いサラリーマン風のイメージを持っています。人間の年齢で言うなら24歳ぐらいでしょうか。どちらかというと頼りなげな感じの男性です。上司によく怒られるタイプってところですね。実際、『Tomoest』の作中でも巴にかなり責められていますけど、巴自身、会社では部下を持つ役職者ですからこういう社員の扱いは日常茶飯事だと思いますので、彼は不憫だなと思ってしまいます。とは言え、雛苺のマスターを巴に選んだのは彼なのですからある意味自業自得なのでは!?まあそんな彼も22人の人工精霊の一人ですから、けっして能力的に劣っているわけじゃないと思うのですが、そのへんは今後の『Tomoest』で明らかにしていくつもりです。そうそう、レンピカが『そこ現』で実体化したように、ベリーベルも『Tomoest』で実体化させますよ。ドールでもない巴がなぜ?って思われるでしょうけど、巴は巴で大学時代にかなり勉強していますので魔法というか呪文を体得しているのです。そのことはいずれ『おかえり』で書きたいと思いますけど、偶然見つけてしまった本の名前が人工精霊を実体化させるパスワードになっています。それ以上はここで書けませんけど、まぁお楽しみにということです。そういえば『そこ現』が今月に入ってからupしていませんよね。これもすべておしゃべり好きなレンピカのせいです(笑)。あの子がやたら喋るので話が脱線しっぱなしで話がまとまりません。確かあの子は戦っている最中なのでは…と思われる記憶のいい方がおられると思います。はい、そうです。彼女は口と体は別の生き物なんです。そういうわけで次回の『そこ現』は饒舌なレンピカが喋り倒すお話になると思います。できたら明日にはupしたいです。私の儚い思いかもしれませんけどね。それではまた…。
2006/11/21
コメント(0)
今日こそは日記を書いてみようと思ったものの、どうも先ほどから居眠りしがちです。早寝できるのは平和な証拠だと思うんですが、現実にはそうでないことも多いものです。はーーーーーっ…。最近、辛いことが多すぎる。そういってもたいした事出来ません。あーーー、ダメダメな私。今日もコツコツ何かを書いています。進まないけど…。それではまた…。
2006/11/15
コメント(0)
その31 ~哀れな青年~「牛乳、牛乳! たまご! たまご! 小麦粉! 小麦粉!」理沙の軽快な歌声でどんどん作業が進んでいく…。まぁーかなりの本気モードだわ…。髪を中途半端に乾かしたままなのでシャンプーとリンスのいい匂いが伝わってくる。それにしても手早い!いったい何の料理番組なんだと横目に見ながら思った。私も今度やってみよう。でも理紗みたいに目分量だけで作るのなんて今の私には絶対無理だわ。理紗にレシピ聞いても、これぐらいとか、気持ち多めにとか言われるだろうしね。こうして見ている分には簡単そうなんだけど、実際は厳しいんだろうな…。それより今の私にはやるべきことがあるんだわ。私はやかんを火にかけてから、そーっとキッチンの隅に行く。理紗は料理に夢中だし、ここからじゃ死角で見えない。カウンター越しに金糸雀の姿を確認手招きしてベリーベルを呼び寄せ、ちょっと憎らしげに話しかけた。周りに聞こえないようにひそひそと声を潜めながら。「あなたがついていながら、まったく何やってんのよ。」ベリーベルは申し訳なさそうにゆらゆら揺れている。「あなたがしっかりしないと雛苺はどうなるの? ドールを見守り、お世話をするのが人工精霊の役目ってものじゃないの? それにね、アリスゲームだからって戦っている最中じゃないんでしょ? だったら仲良くすればいいんじゃないの?」ベリーベルも何か言いたげであったけど、普通の人間には人工精霊の声は聞こえない。つまり一方的に私が問いただしているだけだ。まったく…、怒らないと自分で言っておきながら…。困った酔っ払いだわ。これだから不名誉なあだ名をつけられてしまうのかしら。「それにピチカートちゃんも困ってたみたいじゃない。 一応、あなたも男だったらさ、ビシッと決めるもんでしょ。」ギッと睨みつけてそう言ってやった。あー、ベリーベルが弱々しく点滅して小刻みに揺れている。今にも泣き出しそうになっている男の人の顔を想像してしまった。たぶん、実体化したらその通りだろうな…。「フフフ…、なんてね。ちょっと言い過ぎたかな?」顔を崩してニンマリと微笑んであげると今度は抗議するように強く点滅してくる。いけないことだと思いながらも人工精霊をからかうのは楽しい。実際、金糸雀は泣いているんだから間違ったこと言ってないよね。うん。そういうわけで一人で納得していると理紗の持つフライパンから甘くていい匂いが流れてくる。さすが甘いものは別腹といった格言が正しいことを証明しているみたい。さんざんビールを飲んだ後でも恋しく思ってしまうのはどういう理由なのか全くわからないが、そんなことはどうでもいいんだ。甘い香りにすっかり心がときめいてしまったから…。こちらも負けじとお茶を4杯いれて準備完了だ。私と理紗と金糸雀、そしてベリーベルの分。もちろん金糸雀には小さめのカップで。ベリーベルはちゃんと話が出来るように実体化させなくてはならないし、お茶ぐらいはいれてあげないとね。 …つづく。
2006/11/12
コメント(0)
雨ですね…。というかひどい天気です。まるで空襲にでもあっているように雷がなっていました。あー今週もハードな一週間でした。書きたいことは多々ありますけど、なんか全部忘れてしまいたい…、そういう気分です。『そこ現』をupしようとして、気になるところを修正しているうちに、全部書き直してしまいました。おかげでより変な文章になっていると思います。ですから、もうしばらくはupできそうにもないかもしれません。まさに泥沼状態です。それではまた…。
2006/11/10
コメント(0)
朝から風の強い日でした。確か昨日まで暑かったような…。そんな気持ちまで吹き飛ばしてくれました。とにかく心の準備が足りなかったせいで寒いんです!はぁー油断した…。どちらかといえば寒いほうが大好きな私ですが、ここしばらくは半袖でもすごせるくらいの気持ちでいましたから全然想像もしてなかったです。なんて暑い11月だなんて思ってましたから。とりあえず風邪ひかないように気をつけなくっちゃですね。まぁこの寒さに頬が緩んでたりもするんですけどね…。明日からは素直にこの寒さを喜べそうです。なんか寒いのをこらえる時って、こう体に不自然な力が入って、気合が入るような感じがして好きなんです。変ですか? 変ですよね。私も書いててそう思います。科学的に熱=エネルギーみたいなことがあるのにその逆ですから頭の中で考えると理解しがたいものなのですが、実際体感してみると理論よりも実践なんだなって思ってしまうわけです。実際には体が寒さで奪われた熱を体温を維持するために発しているという見も蓋もない話なんですが、心はそんな状況などお構い無しにただ素直に発した熱をパワーだなんとかだと思って喜んでいるみたいです。お気楽でしょうけど、こういうのも冬ならではなので私としてはアリなんです。ああ…、やっぱり冬が好き。食べ物も美味しいですからね。それではまた…。
2006/11/07
コメント(0)
久しぶりにブログのあちこちを変更してみました。カテゴリが50種類も追加できるようになったのは嬉しいのですが、さてこんなに分類できるものなんでしょうか? 出来るのなら今までの日記なんかも再分類できる機能があると嬉しいんですけどね。今さら日記を修正をするのもたいへんですしね。ひょっとして私がもっと便利な機能を知らないだけかもしれませんけど、まあ過去は振り返らずに思い出としてとっておきましょう。3連休といえば結構長いかと思いきや、いつものように短いものでした。『Tomoest』をupしたのはよかったのですが、『そこ現』をいつものように土曜日にupしようとしてメンテナンスタイムに引っかかり、結局日曜日までもupできませんでした。そこで提案!そんな大げさなものじゃないんですが、土曜日はupしない。日記を書かない方向でいきたいと思います。…って、ダメですよね。そんなことすればますます休み癖がついちゃう。まあ書ける時に書くというのがポリシーでもありますから、やっぱり今までどおりで頑張ります。でも休み癖はついてると実感してたりするんです。いやーやっぱり毎日書かなくちゃです。とは言え、小説のみのupの日もありますから、日記としてはやっぱりサボっているんでしょうね。実は、その時の感想だとかあとがきみたいなものを書きたい日もあるんですけど、それならそれでもっと長く小説を書いたほうがいいかなとか、変に先の話を書いてしまわないかなとか、眠いからめんどくさくてヤダとか、色々思ってしまうわけで、日記がおざなりになっています。猛烈に反省…ですね。そういうわけで『Tomoest』が30話、『そこ現』が19話も気がつけば書いているんですね。二つとも最初の趣旨から見事に外れる脱線振りなんですが、ながらく温めてきた人工精霊というテーマをここで使えたのは予想外ですけど、個人的には良かったかなと思っています。『彼の本』(前編)と(後編)という形で人工精霊の歴史みたいなものを考えて書きましたけど、実際の22人の人工精霊の活躍みたいなものを書いてみたいのですよ。原作では巴同様にほとんど触れられていませんから、いろんな想いが書けるような気がするんです。本来ならもっとドールたちについてのサイドストーリーとかを書くべきなんでしょうけど、個人的に人工精霊というものに魅せられてしまいましたから、いろんな話を考えて書いてみたいと思いました。あっ、もちろん(リアル)アリスゲームは考えています。ローゼンメイデン=アリスゲームだと思いますからね。コメディも好きですけどシリアスも好きなんです。『Tomoest』は違いますけど、『そこ現』はアリスゲームに至るまでの道にある話だと考えています。でもその『そこ現』でもお分かりのように、私って拙文でしか書けないものですから、頭の中で思い描く戦闘シーンをもっとわかりやすく表現できるようにしないといけませんよね。伝えきれない悔しさだけはありますが、本格的にアリスゲームが始まるまでにはなんとか練習とかしてみたいです。でも練習って…、ただ書くことだけなんですが…。それとオリジナルなんかも調子に乗って書いてみたいですね。でもこのブログでそれを書くのはどうかなとか思うんですけど、ほかに個人サイトを作ったりするのは大変だと思うし、何度か挫折して放置状態のままにしているのも悪いなって思うんです。ええ、素人には敷居が高いですよ。オトウフさんのレベルは絶対無理だとしても、それらしく見えるように絵を書けるレベルにでもなったら、もう少しキチンと考えて個人サイトなんかや同人誌発行なんてのもやってみたいと思います。たぶん夢で終わると思いますが…。せっかくですので少しだけ『Tomoest』の感想なんかを…。実はこのかなり脈絡のないダラダラした話には理由(言い訳)がありまして、その日の気分で思いついた話をどんどん書き足すと話はまとまるのかという実験的な作品なんです。テーマはタイトルそんままで『Tomoest』、つまり作中でも触れましたけど、『巴をもっとも好き』ということです。 はて? それなら誰かが絶対必要じゃないかとお思いの方は当然です。今のところテーブルの上のレプリカでしか出てきていません。でもキチンと出てきますからご心配なくですね。それと思いつきで書いていますから、矛盾する点が多々あると思います。そこは申し訳ないですが目をつぶってください。いずれフリーページに載せる際に修正をする予定です。それではまた…。
2006/11/06
コメント(0)
その30~すきやきうどん~「あ…。ごめんね、金糸雀。そうだったよね。」まったく! 私って、何やってんだろ?本当に酔っ払いってどうしようもないわね。我ながら嫌になっちゃう…。話を聞くって言っといて、これだもんね。「どうしたん? 何かあったん?」急に理紗の顔が真面目になった。私と金糸雀を交互に見比べている。「うん、ちょっとね。雛苺と金糸雀に何かあったみたいなの。」「ふ~ん、そうなんや…。よしっ! おばちゃんがおいしいもん作ったろ。 悲しい時はな、おいしいもん食べたらすぐ元気になるさかいな。 何がええかなあ…? そうや、クレープなんかどうや? あれやったらすぐ作れるし、巴のさぶいキッチンでも材料に困らんしなあ。 ほんまはたこ焼きとかのほうがええんやけど、冷蔵庫に蛸飼ってないしなあ。 うん、そうしよ、そうしよ。 巴、なんぼなんでも小麦粉ぐらい残ってるよな?」どうしてそんなにコテコテの大阪弁!? しかも自分でおばちゃん言ってるし…。冷蔵庫に蛸を飼うって何!? それと人んちのキッチンに『さぶい』って?もうー! どこからつっこんでいいのかわからないから、難しいボケは止めてほしいわよ。ええ、どうせわかってますよーだ。こういう時はスルーだわ。「えーっと…、それぐらいならもちろん…。」「ほな、決まりや。カナちゃんちょっと待っといてなぁ。 おばちゃん、すぐに服着てくるさかいになあ。 それまで、そのおばちゃんにお茶でも淹れてもうといてな。 ほな、そこのおばちゃん頼んだでぇ。」そう言って理紗は金糸雀の頭をなでると服を着るために戻った。そっか…。理紗的な心遣いなんだ。なんだかそういうのってテレビの新喜劇で見たことある。私としてはお茶すればいいって思ってたけど、理紗はおいしいものなんだよね。文化の違いというかなんというか…。そういえば、私も悲しいことがあった時、理紗に『おいしいもん食べに行こ』って言われたっけ。『どうして飲みに行かないの?』って聞いても、『ええから、ええから』なんてごまかされて…。しつこく聞いたら、『お酒は楽しんで飲むものや。悲しいときは飲んだらあかん。そういう時はおいしいもんを食べるほうがええねん。そのほうが早よ元気になるさかいな。』って答えてくれた。二人で泣きながら『美味しいね』って、すき焼きを食べたよね。『巴が笑顔にならんと、卵のおかわりはさせへん。』って理紗が言うから、『じゃあ、お肉あげない。』って私が言って、『そしたら豆腐はウチがもらう。』なんて子供のけんかみたいなことしたりしてね。結局、『最後はうどんで締める』なんて言ってたくせに、バカ笑いしながらお酒飲んでたっけ…。さすが理紗よね…。わかってらっしゃる。でも理紗…、私もおばちゃん扱いなの?そういった思い出に浸りながらも少しの疑問をはらみつつ、金糸雀を抱いてダイニングまで行った。人間用の椅子だと大きすぎるし、ちょうど雛苺もいないので金糸雀を雛苺用の椅子に座らせる。「ともちゃん、ここは…。」「ええ、雛苺の椅子なの。金糸雀にもピッタリでしょ。」「でも…。」「いいから、いいから座ってて。どうせ雛苺いないしね。」「うん…。」金糸雀は難しい顔でうつむいて小さくそう言った。よっぽど雛苺のこと、気にしているのかしらね。「大丈夫よ、金糸雀。雛苺だってそれぐらじゃ怒んないわよ。」「そうかしら…。あっ! それは…。」金糸雀はテーブルの上の雛苺のぬいぐるみを見つけて指さした。「ああ、これ? 私がね、高校生の時に作った雛苺のぬいぐるみなの。 下手だから恥ずかしいんだけど、ずっと大切にしてきたのよ。 これを見ながらね、早く雛苺とまた会えますようにって毎日お祈りしてたの。 雛苺のミーディアムじゃなくてもいいから会いたいってね。」「ともちゃん…。」「真紅が言ってくれたの。想いが強ければ、通じる心もあるってね。 ドールはその想いを糧に生きていられるって。 ミーディアムじゃなくても大丈夫だって。 だから私ね、ずっとその言葉だけを信じて生きてきたわ。 いつか雛苺と会えますように、ごめんなさいって謝れるように。 そしておかえりなさいって迎えてあげれますようにってね。」「カナはわかるかしら。それが雛苺に通じたかしら。」「ありがとう、金糸雀。じゃあ、お茶を淹れてくるわね。」ポットにお湯はあまり残ってないみたいだし、せっかくだから沸かすことにしよう。 ふと振り返ると金糸雀はテーブルの上に雛苺のぬいぐるみを見つめている。その後ろでピチカートが心配するようにフワフワ浮いたり、また金糸雀の背中に留まったりしている。あれ!? ベリーベルは?見回すと、以外にも私の後ろで小さく揺れながら浮いていた。どうも金糸雀の近くだと居心地が悪いみたいだ。私が勢いで連れてきたとはいえ、雛苺の人工精霊がここにいると雛苺は困らないかなと思ってしまった。まあ大丈夫でしょ。普段から頼りにしていないみたいだし…。「お待たせ、カナちゃん! これからすぐ作ってあげるからなぁ。」理紗がパジャマ姿で元気よく入ってきた。どうやらアルコールは抜けたみたい。 …つづく。
2006/11/03
コメント(0)
その29 ~悪戯と報復(いたずらとほうふく)2~ 「カナそういうのわかんないかしら。あの…。」金糸雀は困った顔をした。「ほら、そうよね。金糸雀だって困っているわ。もういいからお茶にしましょ。 そんなエロいおばちゃんなんか相手にすることないんだからね。」理紗に仕返しするようにそう言って、理紗の腕から金糸雀を取り上げた。さっきの言葉が妙に胸に刺さっているのか、なるべく口と金糸雀を遠ざけてしまう。酒臭いって…。そりゃわかってるわよ。だいぶ飲んでいるんだもの。でも現実に言われるとかなりショックよね。もしかしたら雛苺も時々思っているのかしら、今日の巴は酒臭いって…。だとしたら、気をつけなくっちゃね。 うん、今後の課題だわ。かといって、これからの夏にビールは絶対欠かせないものだし…。はぁー…。やっぱりド-ルと暮らすって難しいものが意外とあるんだから。「巴! この25歳のピチピチギャル捕まえて、おばはんってどういう意味!?」「おばはんなんて言ってません。理紗おばちゃん。」「あーまた、おばちゃん言うたー。傷つくー!」「先に言ったの、理紗だかんね!」「だって酔っ払いやんか。嘘なんかついてへんわ!」「なによ!」「なんやて!」私と理紗は激しくにらみ合った。あー、女も20代後半にかかるとこの言葉はけっこう傷つくものなのよね。今じゃ結婚適齢期が徐々に上がっているっていうけれど、関係ないし。30歳(みそじ)過ぎたら禁句とは言え、私たちの年齢でも微妙よね。例え冗談でも…、これはこれでショックだわ。別に特に強い結婚願望とかあるわけじゃないけど、だんだん独身って言葉に敏感になるのよ。今時、キャリアウーマンってのも表現が古いかもしれないけど、仕事だけってのもね。それがいい女の条件にはならないと思う。だって私がそうだしね。確かに私はそういうことに興味がないけど、だからと言って気にしてないわけでもなく…。それに理紗も…。いや理沙はそういう意味ではいい女なんだわ。くやしいけど、同じ年でもやっぱり先輩だわ。「あのー、けんかはいけないかしら…。」腕の中の金糸雀が恐る恐る声を出した。「えっ?」「はあ!?」二人揃って同時に声を出した。たちまち笑い出す。「カナちゃん。ウチら、喧嘩してるんとちゃうで。こういうもんやねん、友達って。 ウチらはこういうの…、えーっと、まぁ遊びみたいみたいなもんや。」「そうなのよ金糸雀。だからいつものことなのよ。ほらあなたたちもそうでしょ? 金糸雀だって雛苺と仲良くしているじゃない。それと同じよ。」「カナは…。カナは…。ウゥゥ…。」そう言葉をつまらせて、金糸雀はまた泣き出してしまった。 …つづく。
2006/11/02
コメント(0)
もう11月になったんですね。早いものです。でも寒くなるに連れてだんだんと身体の調子の方も上がっていきますから不思議なんですけど、まだまだ昼間は暑いとは言いませんが油断ならないみたいですね。今月はもう少しまともな日記を書けるように頑張るつもりです。特に10月はひどかったなって自分でも反省ばかりしています。言い訳いたしますと(聞きたくないよね…。)、いろいろと忙しかったんです。あーそれは言い訳になってないか…。お仕事もそうだし、お仕事もそうだし、お仕事も…って仕事ばっかりかよ!! 結局、行き着くところはそれになるんでしょうけど、変なスケジュ-ルのおかげで生活のリズムを狂わせてしまいまして、真夜中に起きていることが少なかったせいでもあるんです。今でも元通りかといえばそう言い切れるものでもなく、27時まで起きていることもあれば、早々と23時に寝てしまうこともあったりでかなり不規則でしたね。おまけに激痩せしましたし…。たった2週間かそこらで3キロ近く体重が落ちました。別にダイエットなんて全然意識してないですよ。もともとそういう必要もないぐらいでしたから。それで『激痩せ』っていうのは過剰な表現だと思われる方がいらっしゃるかもしれませんけど、私にとってはそれこそ死活問題って言っても過言じゃないです。まあ理由は多々あるんだと思いますが、特に昼食抜きでぶっとおしでお仕事してたりしましたから、それが最大の原因なんでしょうね。もともとそんなに食べる量は多くないほうでしたから、お昼を飛ばしても平気だったりするわけですよ。だから朝食抜きで昼食抜きって生活が出来るんだと思います。さらに私はあまり間食しませんしね。食べるならごはんがいい。 そういう人間なんです(すごいご飯好き)。まあ皆さんもお体にはお気をつけ下さい。そうそう、カナのドラマCDと翠星石のドラマCDを買いました。個人的にはカナのほうが良かったです。たぶん大方は翠星石のほうが多いと思います。それでもツンデレよりドジっこガ好きな私です。『Tomoest』に金糸雀が出てきた関係で特に好きになっていますしね。それではまた…。
2006/11/01
コメント(0)
全15件 (15件中 1-15件目)
1

![]()
