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横浜朝顔会 創立70周年ー 第41回 三溪園朝顔展 ー↑ 変化朝顔展示会期:2022年7月27日(水)〜31日(日)展示時間:午前9月〜正午まで30(土)、31日(日)は、午前7時より開園展示場所:「月影の茶屋」規模は小さいのですが、それぞれ力作揃い。大輪の朝顔を楽しませて頂きました。5日間の会期に合わせて咲かせるのは大変なご苦労があるだろうと思います。出品されている皆さん、ほんとに楽しそうでした。夏の「朝顔展」と、秋の「菊花展」の季節になるとついつい、こちらに足が向いてしまいます。このところの、感染者数は天井知らずとても遠出をする気持ちにはなれませんが近場で、こう言う場所があるのはありがたいです。横浜 三溪園 → 交通案内
2022.07.29
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9:019:05蓮の花が、未だ咲いていました。三溪園では、7月27日(水)~7月31日(日)まで恒例の「朝顔展」が開催されています。今朝は、開園時間に合わせて、観に行ってきました。8時5分に家を出ると、45分に着いてしまいました。気の早い待ち人3人。お一人は元町からバスでいらしたと言う男性もう1人は、聞いて吃驚!埼玉からいらしたと言う女性で大きなリュックに一眼レフ、手には三脚の袋。横浜駅まで電車で横浜駅からバスでいらしたそうです。一体何時に家を出ていらしたのでしょう!今日は朝からかんかん照り・・・。10時過ぎまでいましたが早々に引き上げてきました。朝顔展の様子は、次回に・・・。横浜三溪園 公式サイト蓮池のそばに、蓮の葉シャワーの仕組みを書いた立て札があり、写してきました。この図だと、葉を縦にスッパリ割っているように見えて吃驚! 調べてみると、分かりやすい様に断面図を見せただけで、実際には、下記の通りだそうで、ホッとしました(笑)茎を途中で切り取り、そこに水道のホースをつないで下から水を送っています。葉は、そのままでは水が噴き出しませんので、周辺を3センチ切り取って血管のような葉脈を露出させ、そこから放射状に水が噴射するようにしています。下記参照↓涼しげな「蓮シャワー」は、どんな構造? 横浜三溪園に聞いてみた。
2022.07.28
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↑ ひまわりアポロン岡村公園で、咲いています。そばに立てられていたネームプレートにはキク科開花期は6月から降霜まで植栽後2〜3ヶ月開花が持続する。多花性で次々開花する。と、書いてありました。調べてみると、この向日葵は、2022年5月から発売されたばかりの新種のようです。研究施設では1000輪を超える開花数を記録しているとか、これから、あちらこちらで見かけるようになるかもしれません。・・・・・・・・・・・・・・・・クレオメとダチュラ毎年綺麗に咲かせていらっしゃいます。このところの暑さのせいか、この時期は、散歩道の花が少なくて寂しいです。ゴーヤのカーテン部屋の中から見ると、こんな感じになりました。室内から見ると、ゴーヤがよく見えます。今朝の初収穫
2022.07.26
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☆マスカレード・ゲーム 東野圭吾・2022年4月25日 第一刷発行・(株)集英社<主な登場人物>♣︎新田浩介警視庁捜査一課の係長。♣︎山岸尚美元ホテルコルテシア東京フロントクラーク。現在は、コルテシア・ロサンゼルス勤務。♣︎梓警部捜査一課七係、係長、女性♣︎能勢所轄からの叩き上げの刑事、その慧眼に新田は一目置いている。現在は、梓警部の部下。3週間に相次いで、入江悠斗、高坂義弘、村山慎二の3人が刺殺された。刺殺された3人は、いずれも過去に死亡事件を起こしている。ホテルの宿泊客と予約者リストを調べていた新田と能勢は、最初に起きた3つの事件の被害者の、それぞれの遺族名を見つけた。3人がホテルコルテシア東京に揃うのはなぜなのか?3人の刺殺事件は、交換殺人だったのか。4人目がいるのだろうか。又々警察の潜入捜査が行われることになりました。コルテシア・ロサンゼルスに勤務する、あの山岸尚美さんが、急遽、呼び戻されて登場します。そして、最後に飛びっきりのどんでん返しが待っています。これからお読みになる方は、どうぞお楽しみに・・・。うっかり下書きを投稿してしまい、修正しましたm(__)m
2022.07.25
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ルドベキア・タカオが一斉に咲き出しました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑ サルビアコクシネアの赤↑ 百日紅↑ 秋海棠ゴーヤのスダレ(カーテン)が2階のベランダまでツルを伸ばしています。部屋の中から見ると、部屋が緑に染まり涼しげです。我が家で食べられる分だけ有れば良いと今年はきゅうりの苗を2株だけ植えた筈なのに予想以上に実ををつけて相変わらずご近所さんにお届けしています。シシトウも多過ぎました^_^; 7月19日((火)に、4回目のワクチンを接種4回ともファイザーです。2日目は、朝起きると腕が重い。熱は一番高いときで、36度7分。なんとなく怠くて、珍しくお昼寝しました。3日目は、すっかり元に戻りました。
2022.07.22
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ー 庭の花と野菜たち ーこのところの横浜は雨続きで、連日傘マークが消えません。庭の草も花も野菜も伸び放題・・・^ ^;5月末に植えた野菜たちはぐんぐん伸びて植えた胡瓜の苗は2株だけ・・・。それでも連日2〜4本とれて、食べきれません。シシトウも、今年は大豊作です。ミニトマトも色づき始めました。ゴーヤの実は未だとれませんがカーテンは、ほぼ完成です \(^^)/ー 新しい掃除機 ー掃除機を買い替えました。最近の主流は、ハンディタイプなのですね。これまで使っていたのは、とにかく重いんです。軽いのが欲しくて、ハンディタイプにしようかと迷っていました。けれど、我が家の現状を考えるとやはり、これまでと同じタイプが使い易いのです。家電の量販店を見て周り、この掃除機に一目惚れ!私の希望にピッタリで、とにかく軽いんです。そしてコンパクト。これなら階段の掃除も楽々です。もう一つ、、気に入ったのは糸くずが「からまないブラシ」でした。試してみると、糸くずが絡まずスルスルと吸い込まれていきました。(写真はメーカーさんのHPからお借りしました)
2022.07.17
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☆沈黙のパレード・東野圭吾・文藝春秋 ・2021年9月10日 第1刷発行・2018年10月 文藝春秋刊(文庫本)・ガリレオシリーズ第9弾♣︎湯川学帝都大学理工学部物理学科教授(本作より教授に昇進)。ガリレオと称される天才物理学者。恋愛遍歴や家族構成などは謎のまま。草薙とは、大学時代のバトミントン部のチームメイト。♣︎草薙俊平警視庁捜査一課の警部、係長。湯川と同じ帝都大学で社会学を学んだ後、警視庁へ。行動力、判断力に優れた捜査一課の名刑事となる。♣︎内海薫警視庁捜査一課の刑事であり、草薙の部下。女性だからという理由で特別扱いされることを嫌う。観察眼が非常に優れており、独自の動きで犯人を追い詰めていく。(ガリレオシリーズ公式サイト参考)♧内容静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが、今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレードの当日、その男が殺された。容疑者は、女性を愛した普通の人々。彼らの沈黙に天才物理学者・湯川が挑む!(表紙カバー・裏面に記載された文章より)♧ガリレオシリーズ①探偵ガリレオ、②予知夢、③容疑者Xの献身、④ガリレオの苦悩、⑤聖女の救済、⑥真夏の方程式、⑦虚像の道化師、⑧禁断の魔術、⑨沈黙のパレード、⑩透明な螺旋今回は推理小説なので、あらすじをまとめるのはやめました。ガリレオシリーズ公式サイト
2022.07.17
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ー 玉縄桜広場のハスの花 ー7時 ~ 7時30分頃撮影早朝開園直後は、暗い曇り空でした。立派な一眼レフで撮影しているオジサマたちを横目にパチパチ何枚も撮ったものの・・・。やはり、スマホの画像はこれが限界です。ハス池に見立てたこの場所は、玉縄桜広場です。写真に写っている範囲は、全景の半分弱ほどでしょうか。そこに写真のようにハスの大鉢が並べられていてハス池の中を回遊している気分が味わえるようになっています。所々に写っている木は、「玉縄桜」という早咲きの桜の木です。ソメイヨシノによく似た花をソメイヨシノより1ヶ月ほど早く咲かせます。・・・・・・・・・・・・・・・・・園内を一回りして、もう一度玉縄桜広場に戻りました。雲間から青空がのぞき、陽がさしてきました。ここから先は、8時15分 ~ 8時30分頃撮影一番最初のハスの写真と同じ花です。1時間15分では、ほとんど変わらないようなほんの少し萎んだような・・・。↑ ハスシャワーエントランス付近に設置されていました。隣の花苗の売店まで飛んできて吃驚!まるで霧のような細かい粒子が風に乗ってかなり広範囲に飛んでました。玉縄桜広場の蓮鉢は、ある年、突然並びました。これほど大量の蓮の大鉢はどこから来たのか、私には謎でした。昨日、入園券と一緒に頂いたプリントを読み、初めて詳しい経緯を知りました。要約してご紹介しますと、「玉縄広場に並ぶハスは、約190種あり、2020年の1月に静岡県沼津市の本廣寺のSご住職から、譲り受けられたものなのだそうです。Sご住職は、前任の蓮興寺で約30年間蓮を育てていらしたそうで、転任のため、栽培の継続が困難になり、散逸することなくまとめて栽培を引き継いてもらえる相手を探していらしたとか。現在のフラワーセンターの園長のご縁で、190種もの蓮を一括して、大船フラワーセンターで引き受けることになった」のだそうです。神奈川県立日比谷花壇大船フラワーセンター
2022.07.13
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今朝はラジオ体操はお休みして、7時の早朝開園に合わせて、6時過ぎに家を出発開花したばかりの蓮の花を見ようと大船フラワーセンターへ行ってきました。ジャスト7時に到着。大きいレンズ付きのカメラを持った方達が続々と入って行きました。もう一つのお目当ては、この紅筋ヤマユリ綺麗なのは、この一株だけでした。・・・・・・・・・・↑ ヤマユリ既に咲き終わった花もありましたが今年は、ヤマユリも、紅筋ヤマユリも全体的に元気がなくて、ガッカリでした。・・・・・・・・・・・・・・・・・桔梗は相変わらず元気いっぱい!隣で、コスモスが元気いっぱいで綺麗に咲いていました。最近、ちょっと気になるエキナセアが、咲いていましたいつもの通り、グリーンハウスを見ようと行くと時間が早過ぎて、まだクローズしてました。蓮の花は次回に・・・。神奈川県立日比谷花壇大船フラワーセンター
2022.07.12
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友人のMさんから、散歩道に咲く涼しげなアガパンサスの写真が届きました。トリミングしたため、ピントが甘くなってしまいましたが分かりますでしょうか?花の付け根がブルー、花弁の先端が白。ブルーと白のぼかしなのです。こんなアガパンサス、見たことないです(´⊙ω⊙`)↑ マリンちゃんも一緒に〜♪
2022.07.08
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我が家のヤマユリお隣さんから、ご実家から届いたという貴重な山ユリの球根を、一つ頂きました。奥様の秋田のご実家では庭でたくさん咲かせていらっしゃるのだとか。何がいけなかったのか、背が伸びない内に蕾をつけ始め背は低いままストップはたまた途中で葉がポロポロ落ちるし折角ついた蕾の3つのうち一つがポロリ^_^;;一時はどうなるかと毎日、朝な、夕な、眺めてました。ようやく今朝、一輪が開花 しました。(((o(*゚▽゚*)o)))♡今朝の収穫は3本。このうち2本は、近所の友人のところへ届けました。植えた苗は2本だけですがこのところ毎日1〜3本とれて大助かりです。
2022.07.07
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ハマボウ(浜朴)アオイ科 フヨウ属学名:hibiscus tiliaceus分布:本州の三浦半島から九州図書館へ行く途中の、個人の家で咲いていました。これまで、大船のフラワーセンターでしか見たことが無い花です。我が家の百日紅度々の登場ですみませんm(__)m今日は、予報通りなら、とっくに雨が降っている筈・・・。青空が広がり、百日紅が満開!あまりにも綺麗なので、もう一度掲載しました。ふと見ると、紅い百日紅も負けじと、咲き始めました。紅は、ピンクの親です。今朝の富士山 am 6:30
2022.07.05
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↑ 絞り咲き百日草去年、ごねあさんのところで見せて頂き吃驚!こんな百日草、見たことなかったです。ダイソーの種から育てられたと知り、2度吃驚!真似して、種を蒔きました。↑ ミソハギニゲラやオルラヤ、等々、夏の花を片付けたら、スッキリ!ミソハギがのびのびと咲いています。去年、枯れかけていた柏葉紫陽花を木陰に移植今年は咲かないと諦めていたら葉の影で、ひっそり咲いていました。↑ 5月末に苗を植えた、しし唐初めての収穫です。大好きな高田郁さんの未読本を、近くの図書館で見つけました。嬉しいことに、「みをつくし料理帖・特別巻」も発見!全部で13冊。猛暑を言い訳に、一ヶ月で読み切りました。午前中、全て返却。今は寂寥感でいっぱいです。
2022.07.04
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☆花だより(みをつくし料理帖特別巻)・高田郁・角川春樹事務所・2018年9月8日 第1刷発行・ハルキ文庫書き下ろし作品シリーズ完結から4年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せを書いた特別篇。1. 「花だよりー愛し浅蜊佃煮」澪(みお)が大坂に戻って4年後。つる家の店主、種市は74歳。4年も会っていない澪を呼ぶ自分の声に驚いて飛び起きた。種市とつる家の人々を書いた話。2.「涼風ありーその名は岡太夫」澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬のその後。妻・乙緒(いつお)は、17歳も年上の数馬に嫁いで早や6年。悠馬という嫡男にも恵まれて、婚家ににしっかりと根を下ろした筈なのに、惚れあって結婚した数馬の妹、早帆と弥三郎夫婦を見ていると、表しがたい寂寥感に悩まされていた。3.「秋燕(しゅうえん)ー明日の唐汁」大きな弧を描いて川に架かる天神橋を、鳥籠を抱いた女が渡っていく。歳のころ、27、8歳。身に纏うのは濃淡の縹色の縞紬、髪に挿された櫛、簪、笄は揃いの斑入りの鼈甲で、目立たぬ装いながらも品があった。「又次、堪忍な。堪忍してな」と、野江は静かに首を垂れ、そっと両の手を合わせた・・・。生家、「淡路屋」の再建までの17年、淡路屋のこいさんが何処でどうしていたのか、誰も知らない。淡路屋の再建を果たしたのちの野江の話。4.「月の船を漕ぐー病知らず」かつて、江戸で、料理の腕一本で、「つる家」という小さな店を料理番付に載るまでにした女料理人、澪(みお)。御膳奉行の小野寺数馬との別れのあと、御典医、永田陶斎の次男、源斎と結婚。医師として活躍する源斎と共に大坂に戻り、「みをつくし」という名の店を営む。幼馴染の野江が営む、淡路屋は近い。『みをつくし料理帖』に登場した懐かしい人々のその後を描いた物語。「みをつくし料理帖」では、中途半端な終わり方だったため、登場人物たちのその後が、ずっと気になっていました。この本を読み、皆それぞれ、幸せに暮らしていることが分かり、ほっとしています。
2022.07.03
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☆あきない世傳 金と銀(10)合流篇・高田郁・角川春樹・2021年2月18日 第1刷発行図案で行き詰まっていた賢輔を、菊栄は湯島の物産会へ連れ出した。良い気分転換になったようで、戻った賢輔は、行きとは打って変わって、満ち足りた表情になっていた。古手しか来たことのない親にとって、我が子に反物から仕立てた着物を着せたいというのは切実な願いであった。五鈴屋で反物の扱いから裁ち方まで指南してもらえればこそ、その願いが叶ったのだ。師走14日、五鈴屋が、この地に店を開いて6年になる。ただで帯指南や裁ち方指南のお礼にと、おかみさん達が手伝ってくれたお陰で、客に配る色とりどりの木綿の鼻緒が並ぶ。和気藹々の客と店の者とのやりとりながめ、一年に一度、創業の日にだけ訪れるお客が、つくづくと感嘆する。笑みを返す幸に、伊勢木綿を2反買い、深藍の鼻緒を受け取っての帰り際、男は、幸に耳打ちする。「私はねぇ、この店が太物に新しい風を吹き込んで、天下を取るに違いない、と睨んでいるのですよ」その夫婦を見送った菊栄が小さく吐息をつく。一見地味な装いだすが、あそこまでの品を普段使いしはるて、相当だすなぁ。五鈴屋は、ほんにええお客さんに恵まれましたなあ」大店の小間物商、紅屋の主筋らしい指南であった。売り出しは両国の川開きの日と決めた。引き札も撒かず、読売にも頼らない、独特のやり方が功を奏して、川開きの翌日は花火柄の浴衣の話題で、もちきりとなった。地は藍色、柄は白抜きの花火。浴衣のようだが、これまでの湯帷子とはまるで違う。たちまち江戸っ子の心をとらえた。鈴と鈴緒、団扇、柳に燕、どの柄も好評で、あまりの繁盛ぶりに近隣の商家は肝を潰す一方であった。☆あきない世傳 金と銀(11)風待ち篇・高田郁・角川春樹事務所・2021年8月18日 第1刷発行両国の川開きで華々しく披露目をした藍染めの浴衣地。それを仕立てたものは湯屋の行き帰りや、くつろぎ着として好まれ、一世を風靡した。僅か8ヶ月ほどで、この江戸で五鈴屋の名を知らぬものはいないほどになった。宝暦10年(1760年)辰年。この年は火事の多い年であった。五鈴屋がこの地に店を開いて丸9年。年に一度、師走14日、五鈴屋開店の日に訪れる夫婦連れの姿が見えず、店主奉公人も案じていた。明けて如月8日、件の客が1人でやってきた。幸は無事を喜び思わず駆け寄る。昨年の師走は、夫婦とも仙台へ行っていたといい、今日は商いの話で参りましたと言う。奥に通された客は、砥川額之介と名乗り、古くは相撲取り、今は相撲年寄りとして、勧進大相撲に携わる身だと名乗った。今年の冬場所用に、幕内と2段目、合わせて30人の力士全員に贈る五鈴屋の浴衣をお願いしたい。ついては勧進大相撲に相応しい新しい柄を考えて欲しいと言うのだ。賢輔の描いた「手形」の模様は幕下力士の浴衣と、触太鼓が着る半纏に。流行りの「新和文字」で書いた幕内力士のしこ名を、賢輔が図案に起こし、それを型彫師2人が渾身ので彫り、力造や、力造に仕込まれた型付師が糊を置き、腕利きの藍染職人が染めた。一店だけでは出来ることに限りがあると、幸は、五鈴屋が受けた仕事を独り占めせず、太物組合員全員に振り分けたのである。神無月10日、揃いの手形模様の藍染の半纏を着た触太鼓の周りを、野次馬が取り囲む。翌11日、その日は相撲興業の初日であり、浴衣の売り出し日でもあった。どの店も店先に客が押し寄せ、飛ぶように売れ、蔵の荷を全て売り切ったという。神無月25日、勧進大相撲のあと初めての、浅草太物組合の寄り合いの日。どの店主も、売上だけを喜びとするのではなく、次に繋がる商いを、との思いを育んでいるのが感じられ、幸は何より励まされる思いであった。中の1人が、五鈴屋さんには、どう感謝しても足りる物ではないと言い出し、重鎮の河内屋が白髪頭を下げると、他の店主らもそれに倣う。最後に河内屋は、次の寄り合いまでに、よくよく考えてきて欲しいことがあると切り出した。今後は、『浅草呉服太物仲間』として、おかみに認めてもらってはどうだろうか。そうなることで、五鈴屋さんも再び呉服を扱えるようになる。今回、五鈴屋さんが仲間でなかったらどうだったか・・・。今後は我々が、五鈴屋さんに真っ当な恩返しをする番ではないか。」思いもかけない成り行きに、五鈴屋江戸本店店主は息を詰めたまま、両手を畳につき、ただただ額ずくばかりであった。☆あきない世傳 金と銀(12)出帆篇・高田郁・角川春樹事務所・2021年2月18日 第1刷発行「浅草太物組合」から「浅草呉服太物組合」へ変更したいとの申出は、紆余曲折があったものの、ようやく承認された。師走に入り、来年初荷の売り出しに備え、それぞれの染め場で「家内安全」の文字を使った小紋染めの製作が進められており、呉服切手も形になった。お上への根回しも済ませた。新入りの丸屋を加えた16人の仲間を乗せた船は、帆いっぱいに風を受け、まさに港を出ようとしている。変わらぬ五鈴屋の商いの姿勢は、幅広い客に受け入れられるようになった。名家や豪商の要望に応えた品揃え。険しい暮らし向きのおかみさんたちにも手に取り易い品揃え。いま、五鈴屋の店には両方の品が並ぶ。これまで、お客が買いたいと思う品揃えに力を注いできた。けれど、何かが違う。深夜、板の間に座って、幸はひとり、考え続けていた。初午のこの日、一人の女が暖簾を潜った。紺地に卵色の、細縞の綿入れが何ともよく似合う。女は、遊女としての年季が明けたあと、男ばかりの芸者の世界で、ただ一人、芸一本で生きていこうと決めた女芸者、花扇であった。以前お竹が見立てた着物が気に入り、その日は、その着物に合わせる帯を買いに来たという。昼餉時のため、丁度お客が途切れていた。幸も一緒に、座敷で着る衣装選びの苦労話を聞いていた。「折角の芸だすやろに、衣装の方が悪目立ちするんは、ほんに勿体ない」お竹の嘆きが、静寂を破った。奉公人が小さく頷き、眼差しを交わし合った。そう、呉服商にしか、否、五鈴屋にしか出来ないことがある。「歌扇さん、お願いがございます。吉原での衣装競べで、五鈴屋の衣装をあなたに纏って頂きたいのです」店主の言葉が終わるや否や、奉公人たちも声を揃え深々と頭を下げた。ー 続く ー五鈴屋江戸本店の進むべき道筋に悩んでいた幸は、どうやら、何かを掴んだ様です。この1ヶ月、夢中で12冊を読みました。これで終わりかと思っていたら、このお話は、まだまだ続くようです。過去の発行スケジュール通りなら、次巻の発行日は、8月18日。待ち遠しいです。
2022.07.03
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一才サルスベリが咲き出しました。このところ、晴天続ききのせいかピンクの色が濃くて綺麗です。・・・・・・・・・・・・・・・ホタルブクロが、次々と芽を出してヤマモモの陰で咲いています。涼しくて、よほど居心地が良いのかもしれません。↑ ヤナギバルイラソウが咲き出しました。↑ クレベラントセージ軽く触れるだけで、とても良い香りがします。近所の方から枝を頂き去年の梅雨どきに、挿し芽しました。背丈は未だ5〜60センチくらいですが 嬉しいことに、花が咲き出しました。花だけ見ると、ヤグルマギクに似ています。ミソハギが、大株になりました〜\(^^)/・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日は、午前中、オルラヤ、ムシトリナデシコ、ルナリアの種の収穫と和室の網戸の張り替えをしました。去年は、久し振りの張り替えで、歪んでしまいました。和室の網戸は、幅が広いため曲がらないように、慎重に・・・。今年は、去年より上手くいきました(^^)v
2022.07.01
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