2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全3件 (3件中 1-3件目)
1
《静岡県立こども病院(静岡市葵区)で今年1月、脳死状態にあると診断された女児(2)の両親は葛藤の末、提供しないことを選んだ。どのようにわが子の「脳 死」と向き合ったのか。》《センターでは、多くの子供が命がけで傷病と闘っていた。そこには、ただ祈るだけの崩れ落ちそうになった親の姿もあった。文吾さんらには、その気持ちが十分 すぎるほど理解できた。 「もし美奈の臓器を提供したら、あの苦しむ子供や親たちを助けられるのではないだろうか」。両親は法的脳死判定を行い、提供に踏み切ろうかと考えたこと もあった。でもその度に、割り切れない思いがわき起こってきた。》《今回の15歳未満からの脳死移植については「私たちができなかった最初の一歩を踏み出した。その決断に頭が下がる思い」と文吾さん。「私たちと同じ境遇に 直面したご家族がいたら、周りの意見に耳を傾けながら、夫婦でじっくりと考え、結論を出してもらいたい」と話している。》(産経新聞4月18日)両親の気持ちはよく分かる。しかしこの記事には不快感を覚えた。本人の臓器提供の意思が確認できなかった場合に、提供に至る場合は遺族に強い葛藤がないのは恐ろしい。あって当然である。記事は葛藤の末、臓器提供を拒否した遺族のケースである。私は思う。では、葛藤がそれほどなくあるいは全くなく提供を拒否することに、何か問題があるのか。法律ができたから提供にせよ拒否にせよ考えなければならないのですか。遺族があらかじめー遺族になる前にー拒否の意思を示すことのできるシステムが必要じゃないのか。改正臓器移植法の最初の適用例の場合も思ったが、臓器移植をする側が遺族に 「脳死状態であること、法的脳死判定後に脳死下の臓器提供が可能であること」を告げることは、事実上提供を勧めることにならないか。なっていそうで寒気を覚える。 p.s.公開後また訂正してしまった。すみませんです。
April 20, 2011
コメント(0)
3.11の巨大地震と大津波で1~3号機の原子炉と4号機の使用済み核燃料プールの冷却システムが破壊され、放射性物質が大気中に放出される事態になっているというのが事故の概要である。事故の発生からほぼひと月たったが安全な状態になる見通しは立っていない。当初は東電関係者・自衛隊・消防などによる原子炉などへの懸命の放水が連日ニュースになっていた。その後外部電源の復旧などにより、放水作業はスムーズに行えるようになったようだ。しかし放射性物質が発生しているところに大量の水を素朴に注いだためーそれ以外に方法がなかったのだがー案の定、大量の汚染水の「プール」が建屋ー原子炉の最も外側の覆いーの内外にできて、それの除去が現時点の復旧作業の焦点になっている。大気汚染だけでも深刻なのに、放水との因果関係は不明だが2号機取水口付近の壁の亀裂から高濃度の汚染水が海に流出するというさらなるショッキングな事態が判明した。その後どうにか亀裂を修復してその場所からの流出は止まっている。 汚染水の回収場所確保のため、集中廃棄物処理施設の低レベル汚染水約9千トンが海中に放出された(11日頃終了)。連絡の不備により近隣国・漁業関係者から政府にクレームが起きた。当然、近くの海で取れた魚には買い手がつかなくなった。もちろん、野菜に関しても生産者・消費者とも大きな影響を受けている。食品衛生法の暫定規制値を超える放射性物質が検出された農産物は出荷制限となるが、Jcastというニュースサイトによると4日の時点で福島産の多くの野菜、近隣県の一部の野菜が出荷制限の対象になっている。3週連続で規制値を下回った場合は市町村などの単位で制限を解除できるようにする。とある。ここまである野菜が解除されたというニュースは聞かない。原発から20km圏内は避難指示地域で、集落は今ゴーストタウンとなっている。動くことが困難な高齢者とその家族などのごく少数の人々が残っているとみられる。20~30km圏内は屋内退避指示が出ているが、どれくらいの人が残っているのかどういう様子なのかに関するニュースを聞かない。最初の屋内退避指示は文字通り「外に出るな、空調を使用するな」というものだったと記憶している。できるだけとかなるべくという前置きはなかったと思う。食料の調達はどうするのか?ある意味避難指示よりも酷ではないか。思い切って買い出しに出ても「外に出るな」という地域には当然商品の搬入も滞る。避難指示から何日かして原子力保安院会?の人が「完全に屋内に閉じこもりなさいということではない」と言うのを聞いた。政府も同じ頃、自主的避難が望ましいとぬかした。今日の毎日JPによると、ここにきて避難所生活に限界を感じた人たちあるいは仕事の都合という需要により、20~30km圏内の近くあるいは内部ですら賃貸物件への入居が殺到しているとは言うが、全体としては相当の割合の住民が政府の言を待つまでもなく、圏外へ避難していることは想像するに難くない。 昨日今日と福島で震度6を記録する地震があった。今回の震災の第4は(1巨大地震2大津波3原発大事故)大きい余震が収まらないことである。昨日の地震では1~3号機の外部電源が落ちて50分間水の注入が中断した。 関係者は今日、事故後大気中に放出された放射性物質の総量の推計値から、原発事故の深刻度のレベルをこれまでの「レベル5」から最悪の「レベル7」に引き上げると発表した。 日本はお人よし。広島・長崎の歴史があるのに、新たなる壮大な人体実験に突入した。
April 12, 2011
コメント(0)
小説は20代前半ごろまではよく読んでいたが、その後30年間はあまり読んでいない。書店で何回か立ち読みしたこの本をブックオフで買ったのは、少し読んだことがあり、よくわからなかった氏の小説が世界中で読まれているのはどうして?と思う、そういう楽しいとは言えない動機からである。この本は18編ーインタビューの数え方として「編」が正しいのか自信ないーのインタビューから成る。インテグラルの印象:正に神秘的な創作方法 p24「~小説を書き出して、毎日毎日休みなくこつこつとそれを書き続けます。するとそのうちに、暗黒のようなものが訪れてきます。」p55「~僕は自分の中にも底の底の方で物語が湧いているんだってことを、たまたま偶然見つけた人間だから、その幸運について感謝する気持ちがすごくあるんです。~自分の中の物語性のようなものは、僕にとってはこれまで生きてきたごく普通の人間としての日常とは別なところで、一種の神秘的なものとして存在しているんです。~」 インテグラルの印象:ちょっと残念な気がした。村上氏はニューエイジ・スピリチュアルには興味ないという。 ー「~あなたの小説はとてもリアリスティックなときもあれば、とても形而上的になるときもある。」p21「僕は奇妙な物語を好んで書きます。どうしてかはわからないけどそういうweirdnessに煮とても惹かれるんです。僕個人について言えば、僕は極めてリアリスティックな人間です。ニューエイジみたいなものには全く関心がないし、~信じる信じない以前に関心が持てない。~不思議なことですね~この世界やこの社会のリアリティーを描こうとすればするほど、それは非リアリスティックな物語になっていく。ー強調はインテグラル、以下もー~」 論理的に説明できないものごとに遭遇したことはありますか?p174「僕は論理的な解析ということに、あまり重きを置いていません。むしろ論理的に解析できない、説明できない、という種類のものごとを好みます。しかし超自然的なものごと、オカルト的なものごとを愛好するわけではありません。僕はそういう種類のものごと~にはほとんどまったく興味をもっていません。~僕が個人的に興味を持っているのは、人間が自分の内側に抱えて生きているある種の暗闇のようなものです。~僕はそれらのものごとをしっかりと観察し、物語というかたちで、そのままリアルに描きたいのです。解析したり、説明したりするのではなく。」ー神戸出身のひとりの男がグローバルな作家だと言われる所以はどこにあると自分は考えますか? p188「僕は僕の心の中に深く暗い豊かな世界を抱えているし、あなたもまたあなたの心の中に深く暗い豊かな世界を抱えている。~我々は場所とは関係なく同質のものを、それぞれに抱えていることになります。そしてその同質さをずっと深い場所まで、注意深くたどっていけば、我々は共通の場所にー物語という場所にー住んでいることがわかります」 インテグラルの印象:次の二つは普通の人が言ったらオカルト扱いされそうな発言ではないか。 ー~あるいは兵士が生きたまま皮を剥がれるときでも?そういうシーンを書いていて、動揺はしませんか?p25「~何かについて描写すると き、僕は必ずその場に物理的に居合わせます。ー強調はインテグラル、以下同ーそこがどんなな場所であるのか、僕には手にとる ようにわかります。その暗闇を実感もします。~」 ーところで、小説の中で人が消えるのは、今回に限らないですね?p53「そうで すね。僕は現実でも、ある日誰かが消えてもおかしくないと思って生きている。~」 インテグラルの印象:そうかこういう人なんだ。本人が言うのだから納得する。p352「~僕はごく普通に生活している人間です。地下鉄に乗って、そのへんをぶらぶら散歩して、スーパーで買い物をして、食事を作ります。机に向かってものを書いているときは、僕はあるいは特別な存在になるのかもしれません。でもそれ以外の時間、僕は普通のそのへんの人間にすぎません。~」 まだ全部を読んでいない。次はこの本に書いてあることとニューエイジ・スピリチュアルとの相似について書くかもしれない。
April 4, 2011
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1