やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2015年08月02日
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ミッチェル『風と共に去りぬ』 4~5巻 を読み終わり
やっと鴻巣友季子新訳は完結、なんだかほっとした気分だからおかしい

万城目学『プリンセス・トヨトミ』

宮部みゆき『模倣犯』(1~5)
もう10年以上前にブレイクしていたのにやっと読む番が(笑
引き込まれて、さすがフィクションが達者だね

永井路子『万葉恋歌』
こういう和歌の世界をもう少し知りたくなった
というより勉強せねば、どうもわたしは詩に弱い

ローベル『ボヴァリー夫人』

カミュ『異邦人』

『マンスフィールド短編集』
この短編集も若き日の愛読書なのだけど張りつめた深層心、わかっていたんだろうか?
むしろ、現在の方がより近い心境になってる

久坂部羊『神の手』
安楽死に関するフィクションお医者様である作者の説得力ある描写は凄味あり
これもわれら身近なこととして、夏にうってつけのひやい(冷い)話なり

浅田次郎『黒書院の六兵衛』
明治維新期、江戸城明渡しにまつわる奇想天外怪異な騒ぎのフィクション
ひとりの武士が明渡しの時期が来ても江戸城を立ち退かない
立派で凛々しくもなにやら胡散臭い影がある御家人
幕閣側、討幕攘夷派たちが流血を避けるため
無理強いできずに、入り乱れてドタバタする
無血開城を図った勝海舟と西郷隆盛も登場
ちょっと『オペラ座の怪人』を思い出す

堀辰雄『風立ちぬ・美しい村』
京都行に持って行ったとくに『美しい村』はこんなだったかと再認識
時のうつろいは美しくも残酷

キャサリン・マンスフィールド






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最終更新日  2015年11月01日 18時45分01秒
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Re:2015年6月7月の読書(08/02)  
alex99  さん
万葉恋歌について、以前、こう言う記事を書きました
----
◆ 【万葉恋歌】 永井路子
 ー日本人にとって「愛する」とはー

私は、この本を三冊も買っている(笑)
所在がわからなくなったり、人に贈ったり
カッパブックス アンコール復刊 名著愛蔵・・・なので、当然なのだ(笑)

大船の 泊(は)つるとまりのたゆたいに 物思ひ痩せぬ 人の子ゆゑに

中でも弓削皇子のこの和歌が好きなのだ
どうも、永井路子さんもこの歌が一番好きらしいと感じる
弓削皇子は、梅原猛氏に高松塚古墳の被葬者と推理された皇子である

「大船が港に入って泊まるときに、なかなか船が揺れ動いて止まらないように、私の心は揺れ動き止まる暇もない その苦しい物思いに、いつか私は痩せてしまった そんなにまでして思い続けるあなたは、すでに他人のものなのに」

弓削皇子が異母兄妹の紀皇女(既婚)に思いを込めて送った歌である

小高い丘?から眼下の青磁色の入り江でたゆとう船を見つめて歌った歌である
この現代的なセンスがすごい
洗練された美的感覚がすごい

紀皇女もまた、弓削皇子が好きだったらしい
哀しいことである
恋愛小説など喜劇としか読めないザッハリッヒな私だが、この歌には共感する
----

美しい村

この本も、懐かしい
この様な女性に出会うのが私の夢だったのですが(笑)


(2015年08月02日 13時17分58秒)

Re[1]:2015年6月7月の読書(08/02)  
ばあチャル  さん
alex99さん

永井路子さんの『万葉恋歌』
もうすでに記事になさってたのですか!
やはり詩心が豊かでいらっしゃいますね

>大船の 泊(は)つるとまりのたゆたいに 物思ひ痩せぬ 人の子ゆゑに

そうですね、この歌
永井さんは女学生のころにぞっとするほど美しいと思ったそう
早熟だなあ(笑

でも、この文章がある「万葉の恋愛美学」に続けて
現代の恋愛事情をするどく切り裂いている

「好きだ、愛してる、いっしょに寝よう」
「オーケイ」
それを純粋な愛なのだと錯覚しているむきもかなり多い今様


けれども万葉の世界では人間の複雑な恋心の心理にすでに到達優れている歌が多い

とおっしゃっている
この万葉の世界に究極の恋愛感情を掘り起こした名著ですね



(2015年08月02日 18時02分24秒)

Re:2015年6月7月の読書(08/02)  
ぱぐら2  さん
「風と共に去りぬ」をお読みになったんですね!
すごく読書体力が必要な本だと思います。ばあチャルさってすごい!
もう一度、私もひたってみたい世界です。
「模倣犯」はおもしろかったですね。わき目も振らずに読みました。 (2015年08月10日 18時22分35秒)

Re[1]:2015年6月7月の読書(08/02)  
ばあチャル  さん
ぱぐら2さん

『風と共に去りぬ』は(おおげさなんですが)
わたしの世代にとってはバイブルみたいなものです

高校生のころ初めて読んで、物語に没入しました
それからいつもぱらぱらと手もとに置いて読み返していました

ミッチェルはトルストイの『戦争と平和』に触発されて書いたのでしょう、でも南北戦争という歴史的な地の主題は置いておいて

よくもわるくも強烈なヒロインの物語が印象深かったのでした

愛してもいないのに次々と結婚してしまうヒロインの状況が
当時わたしのまわりの友人達がお見合いで次々と結婚してしまったりしたので臨場感があって(笑

この年齢になって新訳で読んでも、その時の高揚がよみがえるおもしろみがありました



(2015年08月11日 17時15分18秒)

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