ビストロフの橋

ビストロフの橋

October 28, 2005
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テーマ: 連載(82)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 「僕にもできるよ、絶対確実な予言」
 ウィルは努めて明るく言った。少しテレを含んだ微笑みを浮かべてルビーとキャロルを半々に見る。
 ルビーがすごく興味ありそうにヘイゼルの瞳を大きく開いてウィルを見つめ、キャロルはアイスブルーの瞳を二度ほど瞬かせた。
 「僕、ウィルには今日、親友が二人できるよ」そういってウィルは左目をつぶってみせた。
 「そっか! それならルビーも予言できる。ルビーにも親友が二人できるよ」思いっきり破顔したルビーが言った。その大きな目がキャロルを見つめている。
 「・・・キャロル、にも・・・・?」
 「もっちろんよ!」
 おずおずと答えたキャロルにルビーがきっぱりと言った。
 その言葉と表情で、キャロルは俯いて黙ってしまったが、そんなことはどうでも良かった。だって、親友に言葉なんていらない、十分に気持ちは伝わっていたから。

 コンパートメントをノックして、丸顔の男の子が泣きべそをかいて入ってきた。
 「ごめんね。僕のヒキガエルを見かけなかった?」
 三人とも首を横に振ると、男の子はメソメソ泣き出した。
 「いなくなっちゃった。僕から逃げてばっかりいるんだ!」
 「きっと出てくるわよ」ルビーが言った。
 「カエルなんだから、そう遠くにはいないわよ。人の通る廊下にもいないだろうし、日の当たる乾燥したとこにもいないはずよ。きっとどこか、なにか、の陰にいると思うわ」と、もっともな忠告はキャロル。
 「うん、探してみるよ。もしみかけたら・・・・」男の子はしょげ返ってそういうと出ていった。
 「なんでヒキガエルがペットになるんだろう?」ウィルは首を傾げた。猫やふくろうはまだわかる。ヒキガエルが結構頻繁に料理の材料になるのも知っている、が、ペットにはなりそうにない。
 「ルビーだったら、ヒキガエルなんて持っていたら、出来るだけ早くなくしちゃいたいけどな」
 「ペット、って言うより魔法のお供なのよヒキガエルは。昔っからね。服を着せたり鈴をつけたりして絆を深めたり、契約の印として乳をやったりキスをしたってのはマグルの迷信だけど、実際問題として脅かしたときににじみ出す毒やヒキガエルそのものが魔法薬の材料になるのは事実だし、まあ、今はあまり人気ないようだけどね。わたしならふくろうを飼うけど」
 「ルビーは猫のほうがいいな。ウィルは?」

 三人がペット談義を始めかけたとき、コンパートメントの外が騒がしくなった。





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Last updated  October 28, 2005 08:44:55 PM
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