2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全16件 (16件中 1-16件目)
1
ブックオフの100円コーナーの常連らしく、まるで五年前のような品揃えだわ。■ひざまずいて足をお舐め・・・山田詠美詠美さんは大学時代にちょろりと読んだだけで、すぐに面倒になってしまった。だから買ったくせに「著者の虚構的半自伝小説」なんて書いてあると余計面倒で放っておいた。SMクラブの女王様が作家になった!なんて、いかにもすぎる。でも後半からは、本に線を引っ張りたいぐらい気合が入った。主人公(たぶん)のちかは、世の中的なモラルから外れていても、すごく真面目で冷静で自分に正直。才能を磨くことにコミットしようとしてるのに、どんどん負けのカードを手の中に増やしていってしまう、というやつが、真面目に原稿用紙に向かわせた動機が「引っ越すお金がない」ことだったりするのが、身に沁みる。■テロリストのパラソル・・・藤原伊織仕掛けが好きな人は「なるほど!」と膝をぽんと叩いてしまうぐらい上手く作られた話なんだろう。きっと。乱歩賞と直木賞のW受賞だものね。でも読んだそばから忘れていってしまう私にとっては、ふうううん、というぐらいだった。それよりはラスト近くの、変質してしまったかつての友人を眺めることの悲しみ。あとホームレス達が持っているプライドと、それが卵みたいに簡単に潰されてしまうあたり。それでも前に進むのだよね、と思う。■四十回のまばたき・・・重松清本がどっかいっちゃったなあ。冬眠する女の子とか、事件が起こったりとか、いかにも小説っぽい仕掛けなのだけど、それを補うぐらい登場人物が魅力的。セイウチだっけ、すぐ暴力を振るってしまうアメリカ人の作家。あー忘れた。奥さんへの気持ちを伝えようとするところ。とても素敵だった気がする。■やけっぱちのアリス・・・島田雅彦これもまた、読むのが面倒で放っておいたけど、もったいないので続きを読んでみることにした。いつの間にかはまった。周囲から浮くほどキレイな女の子の話はもともと好き。高校なんて場所で、みんなが欲望むきだしで行動しているのも素敵。自分のものにしたいと思ったら手段は問わないし、やりたいと思ったことはやるんだよ。やっぱり。■そして私は一人になった・・・山本文緒ついかっこつけてしまって、つい「こんなもんだろう」と思ってしまって、いつのまにか自分の首を絞めてしまう、というタイプの人の日常。そういうことって霜降りの脂肪みたいに生活に入り込んでいて、時々発見して、うわ、と思う。でも発見したときの目からウロコ加減は快感だったりもする。他人の日記をなんで買わなければいけないんだ、と思ったんだけれど、最初の数ページを立ち読みして、うう。棚に戻せなくなってしまった。■ウエハースの椅子・・・江國香織とらえどころがない、というのが江國さんの魅力なのだろうと思う。ほどほどの大きさの手入れをされた公園で、石をひっくり返してみたり、茂みの中につぼみを見つけたり、という楽しみ方をするような感じ。ストーリーなんて、ないない。なるほどー。これがスイートリトルライズになったのか、という部分があって興味深かった。でも江國さんにはもっと頑張って欲しいなあ。スイートリトルライズなんて、あまりに分かりやすすぎて。あと今月号のすばるも読んだ。いくつか載ってた長編は面白かった気がする。そろそろ昔の人の本に戻ろう。家に武者小路実篤がやってきたし。読んだはずなのに、やっぱり全然覚えてない。
2004.05.31
あまりにいい天気だったので、近所にコーヒーでも飲みに行くか、と家を出た。途端にお金を忘れたことに気付き、取りに戻りながら、そういえば多摩川という駅がある、と思った。電車にのって多摩川駅へ。丸子橋の近くの川べりにすわる。日差しがきつくて眼が開けずらい。ハンチング帽をかぶり、縞のポロシャツを着たおじいさんが、ハンカチを握り締めて大声で歌っていた。釣りをしている人はとっても迷惑だったに違いない。それから適当に歩き、六郷水路というものを見つける。水路と遊歩道とはとても魅力的だ。コイやらカメやらカルガモなんかを見ながらどんどん歩く。歩いていくと沼部駅に出たので、さくら坂に行く。さくら坂のてっぺんには昔、友だちが住んでいた。出会った当時、彼女はサークルの先輩と普通の恋をしていたのに、それからがすごかった。バンドマンで十歳以上年上の人を好きになり、彼が青森に転勤になるというので、彼女はバーテンの学校へ行き、バーテンになった。青森に行っても働けるから、という理由で。しかしあっけなく恋に破れ、というか彼に愛想を尽かし、何故かプログラマーになった。そして入った会社で一目ぼれをした彼と、さくら坂のてっぺんで二人で暮らしていた。今はとっくのとうに彼とは別れている。私と同じくらい自己主張が強い彼女のことはたまに大嫌いになったけれど、結構、興味が尽きなかった。そのまま歩くと「田園調布行き」のバスが通ったので、田園調布駅まで遠回りをして歩くことにする。寂れた商店街が延々と続く。趣味の悪い、メルヘンチックな建物が並ぶ田園調布駅で一休みし、自由が丘へと向かう。道端にわんさか人がいるので何かと思ったら、マリクレール祭りとやらをやっていた。通りにテーブルと椅子を持ちだし、皆でビールなどを飲んでいる。電車に乗る気分ではなかったので、緑ヶ丘駅まで歩くことにする。途中で「スイーツファクトリー」を見つけたけれど、閉まる時間になっていたので中は見れなかった。もう緑道も真っ暗。途中で不安な気持ちになりながら、緑ヶ丘駅を発見する。何もない駅だろうと思っていたが、本当に何もない。なぜか果物屋だけは2軒もある。やっとのことで電車に乗った。つっかけで出てきてしまったので、足の甲の皮がすりむけている。最近、散歩の心得を習得したように思う。足はどこへでも行けてすごい。ふと、中学校の時に足の病気をしていたことを思い出した。一歩間違えれば、私は右足が使えなくなってたかもしれなかった。今は踊っても歩いても平気。素晴らしいことだ。
2004.05.29
転職活動をしている大学時代の後輩が、「相談にのってくれー」というので、またしても日本橋で会う。彼女はずっと出版社に勤めていて、花柄のスカートとかで出勤していたらしく、スーツ姿の私を見て仰天していた。よくよく聞いてみると、問題はほぼ解決してしまっていたらしい。楽な仕事と安定に眼がくらみ、あまり気が乗らない転職を決めかけていたけれど、既に昨日お断りの電話をしたと言っていた。安定というのは呪いみたいなもので、つい囚われの身に落ちてしまいそうになる。その気持ちはとてもよくわかる。屋上の手すりの上を歩いている感じ。こんなにはらはらするくらいなら、いっそのこと落ちちゃえ!と思うときもある。でも、例えば彼女が適当な仕事に就いてしまったら、私はとてもがっかりするだろう。だからこそ、私も一番やりたいことに向かった選択をし続けていたいと思う。それがどんなにばかげた選択でも、周りの人が「ふむふむ、なるほどね」と見ていてくれるなら、ああうれしい。間違ってないなと思う。
2004.05.28
友だちが大手町で勤めていることが判明したので、取材が終わった後に一緒にランチを食べる。彼女は「いい子だね~」と大人たちが褒め称えるような子だ。女の子らしくて、優しくて、相手の話を聞くときにはとても真剣な顔になる。実家は中華料理屋さんで、私も3回ぐらい行ったことがある。豪快なお母さんが「どんどん食べなさい!」と麺類やらギョーザやらを大量に出してくれた。だから彼女から「自分が仕事をするまでは、親のことをずっと恨んでた」という言葉を聞いて、びっくりした。授業参観にも運動会にも来てくれないなんて、きっと私は愛されていないんだと思っていたという。中学生の時、ぐれてやる、と思って夜遅く帰ったら、店に出ていた親は全く気がついていなかった。今ではお母さんの気持ちを理解しているし、結婚を控えた彼女は両親を家に残していくことをとても心配している。親子とはいえ伝わらないことは多いし、それは仕方がないことだけど、理解し合いたいという気持ちが実ってよかったと思った。
2004.05.27
取材の後、友だちと有楽町で待ち合わせる。二人とも仕事後でぐったり。なんとなく話がかみあわない。どうも話題が暗くなりそうだと思っていたところで、私がまんまと将来に向けた不安について話し始めてしまい、色々とアドバイスされる。それが的外れに思われて、ついむっとしてしまった。最近、人に会いすぎだ。分かっていても誘われると断るのが嫌で、しかも会いたい人だったりもするので、無理しても出かけてしまう。最終的にはまあまあの雰囲気で別れたけれど、相手にどんな影響を与えてしまったのか、考えるとせつない。
2004.05.26
最近、人と出会うのがあまりにも面白いので、私の中での「こういう人が好き」という枠がぐずぐずに崩れている感じがある。この間会った人は、昔は懐かしむし、建て前を崩さないし、しっかり素敵な家庭があって、仕事もバリバリなくせに「毎日つまんない」とか言うし、もー説教してやるぜ!という奴だったのだが。何だかいつのまにか、私が置かれている場所について話したら、「ふ~ん」と軽く聞き流され、自分でもびっくりするほど安心してしまった。頭の上にあった低気圧が、ぶあああっと散ったかんじ。何だ、こんな下らないことやっててもいいのか、って。数日経っても、あれは何だったんだろうと思う。すごく強力に「認められた!」と感じた。単に人の話をたいして聞かない相手だっただけなのに。人と人とが合わさると不思議なことが起こる。
2004.05.24
新しく出会う人に「あんまり怒らなそうだよね」といわれることが何度かあった。まあ、そうかな、と思う。久しぶりに会った高校のクラスメイトからは、「当時は怖くて話しかけられなかった」と何人かに言われた。確かに、と思う。昔はずーっと怒ってた。自分も他人も世の中全部が正しくないように思っていたせい。今は「楽しんでいる」ことを自分の責任においてやるべきだと思っているし、そのルールが分かっている人とだけ一緒にいる。「正しさ」がいかに相対的なことかをみんなが知っている。でもたまに、そのルールが通用しない人とつきあわなくてはならない時がある。そうなると怒っていいのか、ダメなのか決められない。どうするべきなのかなあ。
2004.05.20
昔読んだのにどこか行ってしまった本が多くて、古本屋で見つける度に買い戻している。この間TUGUMIを買ったので、改めて読んでみたけど、最初に読んだのは学生のときだったのかな。そのときほどの面白さはなく、あれ、と思ったのだった。でも最後のつぐみの手紙の中で「恋愛はバトルですから、最後まで気を抜けません」というフレーズ。これはすごい!と思った。ふと気がつくと、呪文のように唱えている。
2004.05.18
最近、取材が多いのでアタマが記者寄り。ハイペースで色んな企業の説明会を回っていると、説明の上手い下手があるなあ、と思う。でもそれ以上に、「なるべく文句言われないようにしよう」と考えている企業と、「バンバン情報を出して、その姿勢を評価してもらおう」という企業では、こちら側の見方も変わってしまう。もちろんどんな態度を取っても自由なんだけど、人間だって、自分のことを隠したがる人は、なんか信用できないなって思われちゃうよねえ。もちろんデータを集めたり資料を揃えたり、すんごい大変な思いをするのも分かる。私もやってたから分かるんだけどさあ。だったら株を公開しなきゃいいじゃん、とつい思ってしまう。某社の決算でアナリスト達からのため息が会場を覆っていて、切なかった。
2004.05.17
今日の夜は仲間に大量に会う予定なので、落ち着かないまま、ついダラダラしてしまう。講演する人として長くやっていくには、インプットする機会を作るのが大変なんだという。講演は吐き出すだけだから、体験やら知識やらを仕入れる場にはならないのだね。でもたくさんのインプットがないと同じ話しかできなくなり、飽きられてしまう。私もあと60年ぐらいは書きたいなあと思うので、なるほどお、と思った。書き続けることも大事だけど、学び続けることも大事。新しい世界の人や作品に出会ったりすることを、もっと意識してやっていかないとな、と思った。そして学んだことをちゃんと引き出しに入れて使えるようにしておかなくては。それで、きっと引き出しに入れる作業が、この日記だったりするのだと思った。ダイエット組合をやっているとき、ウェブに日記を書いていると言ったら、「プロなんだから書くことを安売りするな」などと言われたことがあるけれど。人間はどんどん変わっちゃうから、これは将来の私のネタ帳なのさ。
2004.05.15
イベントの司会というものをやる。参加者のほとんどがリタイア後と思われる年齢の方々で異空間、という感じ。そもそも書くことを柱としているのに、しゃべるという仕事をするのが不思議。新しいスキルを身に付けていくということはどきどきするものなんだなあ、と。ちょっと、ひりっとする時がある。それがまたうれしい。イベントは大成功だったし、これからもずっと担当することにもなった。単なるめぐりあわせで始まったことだけど、何かが生まれていく気がする。
2004.05.12
とある居酒屋チェーンの取材に行く。かれこれ4年ぶり。社長の顔はそのまんまだけど、会社がでっかく育っていて驚いた。景気が回復したなあって思う。「俺達ってだめだよな」的な雰囲気が、全体的に消えてきたのが分かる。元気なカイシャを見てると嬉しい。やっぱり日本人に頑張ってもらいたいもの。そういうカイシャを応援するつもりの個人投資家が増えるといいなと思う。「どの株がもうかる?」とかそういうもんじゃないっ。
2004.05.07
ここ数日、ずーっと食べたかったサケおにぎりを作る。おにぎりにも作り方があるに違いないと思って調べると確かにあった。総合すると一、ゴハンは硬めに炊く一、炊けてから10分後にしゃもじで混ぜて水分を飛ばす一、やけどしそうな熱さで握る一、手は冷水につけてから拭いて握る一、何度もぎゅうぎゅう握らない、4回ぐらいでまとめる他にも色々あって、感心した。おにぎりにも研究している人がいて、専門家がいておにぎりの道がある。でも、次の日の朝に食べてみたら、いつもとあんまり違わなかった。やっぱり塩水をつけてぐいぐい握ったおにぎりの方がおいしいような気がするなあ。
2004.05.06
何年ぶりかにキャンプに行った。キャンプ場に併設されている動物園で、ヤギや羊や馬などにえさをやる。人間がエサを持って、わんさとやってくるので、ちょっとやそっとのことでは食べてくれない。2、3回勧めると仕方なしに食べる。ふれあい系にいる動物は気分が乗らなくても人間の相手をしなければいけないあたりがつらい。でも、こういうところがなければ都会の子はヤギと羊の見分けもつかない。その中でタッタッタと歩いてきた立派な毛並みの黒猫は手馴れた感じで私に抱かれてみて、地面に下ろされた途端に姿を消していた。その潔い感じがかっこよかった。
2004.05.05
大阪から帰ってきていた先輩と半年ばかり欧州をふらふらして帰ってきた後輩とで東京案内をかねてコレド日本橋へゆく。久しぶりに大量の観光客を見た。後輩と私の会話は第六感を交えて話すので、普通の人間にはめちゃくちゃに聞こえるらしい。先輩はいちいち一生懸命つっこんでくれた。律儀な人だ。(手をぶんぶん振る私)先輩「は?何やってるの」後輩「犬の尻尾でしょ、それ」何でわかるのか、私にも不思議だ。彼女をZONEに連れて行こうと思った。
2004.05.02
まだダイエット始められず。喉はずいぶんよくなったけど、クスリが胃をガンガン攻撃してきて気持ち悪い。くそー。会社を辞めてから4ヶ月が経ったけれど、一番苦しいのはアウトプットができないことなんだなあとつくづく思う。特に今週は体調を崩している上に原稿の締め切りが重なり、自分をじりじり追い詰めてしまった。そういうときに、えいっと誰かに会いに行くと、エネルギーが充電される。そういうときの私はきっとつまんない奴、なんだろうけど、そんな私につきあってくれる人がいるのがありがたい。なるほど~。ショウアップした自分を見せていたいのね、私。「いつも元気だよね~」と言われると違和感を感じるくせに。つまんない奴、だって。
2004.05.01
全16件 (16件中 1-16件目)
1