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先日、『ホノカアボーイ』を観たとき、本当にお料理がおいしそうで、絶対家でも作るぞ! って決心してから結構経っちゃいましたが(笑)、ついに作りました。パンフレットには4種類のレシピが出ているんですが、やっぱり、作らなくちゃいけないのは、"Bee's malasada" でしょうか。ハワイのお菓子、なのかなあ。揚げパンともドーナツとも違います、ということなんですが、作り方を読むと、揚げパンに限りなく近い。ですがこれ砂糖の使用量も、ハンパじゃなく。。。ありえない量の砂糖のため、さすがにちょっと怖くなり、砂糖は減らしています。だって、レシピですと、粉800gに対して砂糖100g!!!!!BP12.5%だぁ。。。。で、この上に完成したらお砂糖をかけますので(笑)材料です。粉は強力粉と薄力粉を半分ずつ。はるゆたかブレンドとドルチェにしました。バター、砂糖、エバミルクがないので牛乳、玉子。DSC03316 posted by (C)rose_chocolat1次発酵の後成形のために伸ばしたところ。さすがに800gは多いね。めん棒が30cmなので、どのくらい多いかわかります!はじっこが四角じゃないのがミソのようで、「エデリは、そのはしっこのマラサダが大好きでした」ってあるくらいですから、この余りの三角の部分がよいんでしょうね(笑DSC03317 posted by (C)rose_chocolat成形したら、40個くらいできちゃった。多い・・・。これを揚げます。 うわ、ハイカロ。できあがったらグラニュー糖を上からかけて。さすがに多かったんで、両隣のお宅に10個ずつさし上げました。それでも多かったですが(笑)、子どもがやっぱり食べるんで、きれいに消費。今度は半量でやってみます。DSC03320 posted by (C)rose_chocolat余った生地で、ツイスト成形にして揚げ、シナモンシュガーを振ってみました。シナモンも大人の味なのよ。DSC03321 posted by (C)rose_chocolat
2009.05.30
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『ディア・ドクター』試写終了後に、西川美和監督によるティーチ・インがありました。こうして監督の生のお声を伺うのは大好きです。監督は上映後に登場。 お写真では拝見しておりますが、そのイメージとはまた違って少女のような雰囲気で、なのですがより一層お美しくなられた感があります。 素敵な方ですよ。映画自体は、ネタバレしないでお伝えすることは難しく、なるべくそうしないようにしていますが、勘のいい方はわかる場合があります。ですので、これから書くティーチ・インの様子をお読みになる方は自己責任でお願いします。Q 駅の場面では敢えてあのようにしたのか?西 わざとあのようにしたとか、そこまでは考えて作ってはいないですね。映画は鑑賞するその人のものなので、そういう考えでもいいし、あるいは「偶然っていうのもあるんだなあ」という感じでもいいですし。Q 斎門正芳の、とある場面がありますが、あれはどういう着想で作ったシーンですか?西 映画を作っていく過程で、伊野がどういう了見でいたのかがわかりにくいという声が上がって、追加しました。ある意味、伊野のブラックな部分も優しい部分もすべて知っている斎門に語らせました。 ただ予想外だったのは、椅子が頑丈過ぎたことですね(笑Q ラストシーンは、駅のところでもよかったんじゃないかとも思ったのですが。西 私もそこまで詳しく書くのがどうかとも思ったのですが、それだと観客が置き去りになってしまうのではという意見があり、あのラストになりました。Q キャスティングについてお願いします。西 基本的に自分が好きな役者さんを選んでいます。香川さん以外は今回初めてご一緒した方々で、初めての方というのはそれはそれでギャンブルだったりします(笑) ご一緒してわかってくる部分がありますから。でも、「翳りを見せる役者さん」が好きというのはありますね。Q ネタの核心について。西 タネ明かしをラストに持ってきてもよかったんです。 でもあえてそのようにはしなかった。 気がつく人はもう初めの方から気が付いています。 でもそれも観る人によるんですよね。 気づくのが早いか遅いかは。 タネを明かされた上で伊野を見ていると、彼が抱えているものも分かってくると思います。Q この映画の構想は、どういったところから来たのですか?西 この映画のテーマは非常に身近なところから来ています。というかこれは私自身なんです。『ゆれる』が、自分が思った以上にヒットしてしまって、そんなにみんなにワッショイワッショイ担ぎ出されるような映画じゃないのにな・・・と自分は思っていたんですが、思いもよらない評価を受けたのがとても意外でした。 そして周りからは「次を次を」という声が上がってきて。自分は皆さんと違って、そんなにまだ監督としての器量もないし、当時は評価とは裏腹にとても不安になっていました。 自分は実力がない、そしてそんな偽物の自分にみんな騙されているんじゃないか。 そんな自分の感情、心の闇を冷静に描いてみました。Q 小説にもしていらっしゃいますが、ストーリーが先ですか? それとも脚本が先ですか?西 脚本が先です。 脚本は、いろんな制約の中で書かなくてはいけないんですが、小説はペン1本あれば書ける。 映画で溜まったいろんなフラストレーションを、ペンで書いているといったところです(笑半年も1年も書いていると、自分で自分の話に飽きてきたりもするんです。 そんなときは「絶対に形にする」って粘りが最後には物を言います。自分は、オリジナルの脚本、自分のジャンル・スタイルで映画を作っていきたいんですが、いろんな映画があっていいと思います。こうして皆さんの質問を聞いていると、普段記者さんでは絶対に出てこないような質問が出てきたりして、ドキっとしてとても新鮮です(笑) 映画を観た人、個人個人が、違う感想になるような映画を作っていきたいと思っています。終わった後、出口に監督がおられたので、思い切ってサインをお願いしたら快諾してくださいました。DSCI0158 posted by (C)rose_chocolat家を出る前に慌てて気がついて、『ゆれる』のパンフレットとサインペンを入れておいてよかった。ちょうどいい感じですよね。ありがとうございます。監督はご自分の状況にとても不安を感じておられたようですが、ここまでご自分の感情を見事に映画に昇華されておられるのですから、絶対に偽物なんかじゃないと自分は感じました。「映画は、観たその人のもの」と監督は仰せで、この視点が常に映画制作にあるような気がしました。 常にどこか俯瞰的な目線。 誰が、どうとらえても、それをよしとする姿勢。そんなところが自分はたまらなく好きです。どこまでもご自身の信念を大事にされて、着眼点を表現できる素敵な監督。これからのご活躍をお祈り申し上げます。
2009.05.27
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監督・脚本・原作 : 西川美和 出演 : 笑福亭鶴瓶 、 瑛太 、 余貴美子 、 井川遥 、 香川照之 、 八千草薫 試写会場 : 京橋美学校公式サイトはこちら。<Story>山あいの小さな村で、唯一の医者として人々から慕われていた男(笑福亭鶴瓶)が失踪した。やがて警察による捜査がすすむにつれ、経歴はおろか出身地さえ曖昧なその医師、伊野の不可解な行動が浮かび上がってくる。[ 2009年6月27日公開 ]ディア・ドクター - goo 映画<感想>銀座・京橋方面の長い長い1日。。。この日最後のネタにやっとたどり着きました。 夜は友人にYahoo!ユーザーレビュアー試写会にお誘いいただき、こちらを鑑賞してきました。『ゆれる』ですっかり西川美和監督のワールドに取りつかれてしまった私、西川監督のティーチ・インが試写終了後にあると聞き、もう何が何でも行きます! と即お返事。 お誘いありがとね~この作品も、『ゆれる』同様、西川監督オリジナルの原作です。西川監督のどこが好きかっていうと、静謐な場面の中に、誰も予想だにしない驚くべき着眼点を持たせながら、人間の心の闇をえぐりだしていくところなんです。台詞も何もない、ただ風景だけの場面のはずなのに、ストーリーに見事に一致しているし、そして幾通りもの解釈を観客にイメージさせる。素晴らしい才能です。映画自体はネタバレは厳禁と思われる感じなので、感想書くのはかなり難しい。なので時間経っちゃってます。 監督もおっしゃってましたが、「粘り」なんだなあこの映画は・・・ と思います。読んでてネタばれかもしれませんから、ここから先は自己責任でお願いします。別記事でティーチ・インの内容は詳しく書きますが、西川監督はこの映画の着想を、自分自身の葛藤から思いついたと語った。前作『ゆれる』の評価が、自分が思い描いていたもの以上にはるかに高く、そしてそのことと、実際の自分の技量が他の監督さんと違ってまだまだ足りていないのに次回作に期待されてしまうことのギャップに、かなり悩まれたそうです。自分はこんなに技量がないのにみんなが期待する、それってイミテーションの私にみんなが騙されているんじゃないか。そんな想いからこの映画は生まれたそうです。つまりこの伊野自身には西川監督が投影されています。「その嘘は、罪ですか?」この作品のコピーにもなっています。なのでこの作品には嘘が登場する。 自分が認められたい、無条件で尊敬されたいがための嘘と、前途に希望を持たせるための嘘と。どちらも嘘のレベルとしてはかなり罪です。 特に後者。その嘘の真実を知った時、周囲は嘘をついた人間を見限る。 それだけでなく、後者の嘘の場合は、つかれた人間を奈落に突き落とすことのできるほどの威力を持ってしまっていた。だが全てを知った時、つかれた方はうすうす感じ取っていたのではないだろうか。 優しい言葉だけでは何も意味がなかったことを。優しい言葉と書きましたが、嘘と両輪でこの映画を支えるものがこの「優しさ」。伊野は現状に満足しつつも、周囲や村人がこちらの意志におかまいなく、惜しみなく出してくる優しさや、自分への買いかぶりに対して、「そんなんじゃない」と否定している。 この考えに近いものとして『百万円と苦虫女』を思い出してしまう。 あの優しさは時に持ち重りするくらい、ずっしりと強引にこちらに入ってくる優しさであった。 ワッショイワッショイと優しく盛大に持ち上げられたのは、伊野であり西川監督でもあった。(C)2009『Dear Doctor』製作委員会そして看護師・大竹朱美の優しさ。 彼女の目線は、伊野と過ごしてきた日々の中で彼に向けられたもの。 彼の本質的な優しさに賛同しつつも、危うさも十分認識していて、それでも彼を失いたくない気持ちから彼を守るために、大竹は「優しく」する。斎門の優しさは、自分が伊野の想いと少しでもオーバーラップしてしまうがための贖罪からも来ている。 また相馬の優しさは、それまでの彼の人生には存在しなかった伊野の姿勢に触れたことから始まった。鳥飼かづ子・りつ子親子だって伊野には優しい言葉だけ。 命の恩人なので当然と言えばそうなのだが、却ってその言葉の1つ1つが凶器となって伊野に向かってくるように彼は感じたのではないだろうか。 その場にいたたまれなくするほど、彼を良心の呵責に苛ませるくらいの威力は十分にあった。自分の周囲を優しくさせる伊野の真摯な姿勢。 だがそこに隠された原因と、生み出した結果が日に日に大きくなってくるにつれ、そのことに耐えられなくなる伊野。 そして彼は叫ぶ。 「俺はそんなんじゃない! 俺を買いかぶるな!」ここにも西川監督の感じた矛盾があぶりだされている。優しさも、もらう方に後ろめたい気持ちがある限り、それもまた罪になるものなのだ。人間の心に棲む、はっきりとは定義できないほどの醜さとか闇を抉りだし、それを何気ない台詞や風景に織り交ぜて描く西川監督の手法には今回も唸らされた。 ストーリーが進行していく過程で、時折出てくる景色でさえも、決して深い意味はないです。。。と監督はもしかしたらおっしゃるかもしれませんが、ですが観ている側には何かしらのメタファーを感じさせている。ラストシーン、駅で終わりでも・・・というお声が後のティーチ・インで上がったが、このラストにしたことによって観客がしっかりとついて来れたのは確かだと思う。観た人、1人1人が、違った感想になるような映画を作りたい。 そう監督は仰せでした。この映画を鑑賞して数日経つが、観終わった直後には思わなかったことをまた思い返したりしている。 そんな余韻を残す手法は小説的でもある。 きっとこれが彼女のスタイルなのであろう。********************************今日の評価 : ★★★★☆
2009.05.27
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原題: L'HEURE D'ETE/SUMMER HOURS監督 : オリヴィエ・アサイヤス 出演 : ジュリエット・ビノシュ 、 シャルル・ベルリング 、 ジェレミー・レニエ 、 エディット・スコブ 、 ドミニク・レイモン 、 ヴァレリー・ボヌトン 鑑賞劇場 : 銀座テアトルシネマ公式サイトはこちら。<Story>パリ郊外の邸宅に家族が久々に集まり誕生日を祝った夏の日、母エレーヌ(エディット・スコブ)は自分が死んだら家も画家であった大叔父ポールの美術品コレクションもすべて処分するよう長男フレデリック(シャルル・ベルリング)に遺言する。一年後、母が急逝すると、愛着ある家や遺品を手放すことをためらうフレデリックだったが、それぞれアメリカと中国に生活の拠点を移している長女アドリエンヌ(ジュリエット・ビノシュ)と次男ジェレミー(ジェレミー・レニエ)の事情や、莫大な相続税という現実問題に直面する。夏時間の庭 - goo 映画<感想>3月のフランス映画祭オープニング作品&ジュリエット・ビノシュ舞台挨拶ということで、チケットが瞬間で完売だったという1本。ボーっとしていた私なので f^^; 当然間に合わず。フランス映画・ビノシュ・ガーデニング・オルセー美術館という、女性受け要素満載作品なため(笑)、公開は楽しみでした。なので、「ふじとはち」でのご飯のあとに、近くのテアトルシネマで鑑賞。これ実は、先週水曜、午後2時台の回を鑑賞しようと思って行ったのですが、かなり前の時間に到着したにも関わらず、完売。。。 涙ここ1館でしか関東では上映がないため、殺到するんでしょうね~。 甘かった。。。なのでリベンジです!今回はもちろん(笑)ネット買い。 テアトルの会員ではないんで2日前からの予約でしたが、午後2時台でもう残席は15席くらいしか有りませんでした。 これじゃ窓に行ったって買えないわけです。 レディースデーっていうのもあるんでしょうけど。確実にご覧になりたい方は、サイト予約可能時間になったら即買わないといけませんね。っていうか早く拡大上映してほしいものですが。オルセー美術館の展示品をふんだんにセットに使ったということで話題になっているこの作品。そして、お庭も本当に手がかかっていて美しく。。。こんなのは当然としてセレブ、しかも成り上がりではなくて歴代のセレブしかできませんので、設定もそんな感じです。 母は自分の老い先がそう長くないのを本能的に感じていたのか、子孫に負担になるばかりの美術品、遺産を処分するように言い渡す。対する子どもたちは、三人三様の想いで。。。 親の世代とは、考え方や価値観も大きく異なり、また選択肢もふんだんにあるがために、三人それぞれのスタンスでこの提案を受け入れていく。将来の事業展開も視野に入れた資金がほしい。パートナーとの新しい生活をするために、故郷の思い出にはそんなに戻れない。そんな弟妹の意見を聞きながら、長兄のフレデリックは複雑な想い。 自分が過ごした、美しい時の流れが、処分によって断ち切られそうな想いを抱えているのでしょう。自分の子どもたちだって、美しい思い出を大切にしてくれるのだろうかという危惧もあるだろうし。 まずその前に自分たちの代で発生する、莫大な相続税と管理の前に、所有を挫折しそうな遺産ですから。「時の流れ」というのがキーワードです。 原題はそもそも「夏の時間」なので、「庭」は邦題で入れなくてもよいのかもですが。。。 親の、子の、孫の感覚。 それは本当に異なっていくものであり、また取り巻く環境だって激変していく。 そうあってほしいと思っても、時が流れれば実現不可能になってしまうことだってある。その中でも、世代間の触れ合いによって受け継がれていくものが確実にある。 その人間の想いだけは直接触れ合っていかないと伝わらない。何を伝えるのか。 誰に伝えるのか。 それは伝える人のみぞ知ること。フレデリックの娘のシルヴィーの、ラストでの台詞にそれは凝縮されている。 エレーヌの真実を巡って子どもたちが論争になる場面があったが、遠い日に、幼い孫を遊ばせた時、エレーヌはつれづれ語りにシルヴィーに吐き出したのかもしれない。 誰にも言えないけど、自分で抱えるには重すぎて。 どうしようもない、やるせない想いを打ち明ける相手として、それを引き継いでくれそうな人を選んだっていい。 そしてこの秘密を守ってくれる絶好の美しい庭があるのだから。。。引き継いだシルヴィーの涙も美しい。 形あるものはいつか滅びる、だけど記憶だけは永遠に残る。 受け継いだ想いをもとに、シルヴィーは彼女の人生を、彼女の感覚で生きていく。生活の場にあり、いつものように使ったりしていたものが、突如美術品としての価値をつけられてしまい、美術館に展示されることになってしまうと、そのもの自体が遠く離れた所に隔絶されてしまう印象になる。 展示品を眺めるフレデリック夫妻の胸中にもそれは大いに去来していたであろう。 すぐそこにあるのに遠くなってしまう存在。 だけど自分たちはそこを離れ、現実に戻らざるを得ない。 後ろ髪を引かれつつも、戻って行って、そしてその想いもいつのまにか時の流れに薄まっていって。。。ずっとこの家を守ってきた家政婦のエロイーズも、ささやかではあるけどこの映画を十分引き締める役割をしていた。誰もいない、自分が半生を過ごした家を外からじっと見つめるまなざし。 そして彼女が、この家に仕えたお礼の下賜品として選んだ花瓶。 全てに彼女の想いが詰まっている。 長年の思い出に感謝しつつ、その思い出とともに生きていきたいという彼女の願い。 それは、「花瓶は花を生けてこそ」という台詞にも象徴されている。 そしてこの台詞は同時に、あらゆる美術品に対してのアンチテーゼとなっているのが奥深い。美術館に隔絶された瞬間に、例えそれが普通のものとして使用され、いかなる想いが込められたものであったとしても、そのもの自体の時は止まるから。流れる時、そして止まる時。 それでも時の流れには逆らえない。想いは抱えたままで、進まなくてはいけないから。 その潔さを感じさせてくれる作品でした。「ジュリエット・ビノシュの映画」という前評判がほとんどだと思うが、実は彼女のパートはそう多くない。 むしろ長兄のフレデリックの目線が主体となっているので、彼女だけをお目当てで行くと肩透かしです。『ロルナの祈り』の演技も記憶に新しいジェレミー・レニエも、伝統は大事だけど現実を取るというドライな一面を見せてくれています。とにかく庭好きな方、美しいものが好きな方は一見の価値はあり。*******************************今日の評価 : ★★★★☆
2009.05.27
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前にも書いたんですが、従弟がお店をやってます。この日は1日銀座だったので、『ミーシャ・・』の後に行ってみることにしました。前回は売り切れで食べられなかった「静岡おでん定食」、この日は残ってました!!やった~。DSCI0155 posted by (C)rose_chocolatこれで790円だったかな。前回のスタミナ丼はちょっと女性には多かったので、このくらいがいいかも。それでもかなりお腹いっぱいでした。静岡おでんは全部で5種類。DSCI0156 posted by (C)rose_chocolat黒はんぺん、玉子、つくね、大根、牛すじ。どれも味が沁みてて、チョーやわらかい!牛すじなんて、とろっとろです!薬味があって、辛子と甘い味噌ダレ、青のりです。静岡おでん、大好きなんですが、家ではうまくできないんですよね。材料がまず売ってない。黒はんぺんを入れることで、味が違ってくるようです。これが関東では売ってないと思うんですよね。。。なので、静岡おでんは食べに行くしかないかな(笑これ、1日限定5食なんだそうです。普通の定食と違って脂っこくないので、もっと作ってほしいなあ~。・・・と、お願いしてみよう! 笑このお店、「ふじとはち」はこちらです。どうぞごひいきに。このあとまた映画でした(笑
2009.05.27
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原題: SURVIVRE AVEC LES LOUPS/SURVIVING WITH WOLVES監督 : ヴェラ・ベルモン 原作 : ミーシャ・デフォンスカ 出演 : マチルド・ゴファール 、 ヤエル・アベカシス 、 ギイ・ブドス 、 ミシェル・ベルニエ 鑑賞劇場 : TOHOシネマズシャンテ公式サイトはこちら。<Story>1942年、ナチス・ドイツ占領下にあったベルギーの首都ブリュッセル。ナチスが“ユダヤ人狩り”を激化させる中、8歳の少女ミーシャ(マチルド・ゴファール)とその両親はユダヤ人であることを隠し、屋根裏部屋に隠れ住んでいた。だがミーシャが学校に行っている間に一斉検挙が始まり、両親が連行されてしまう。ミーシャは間一髪連行を逃れ、郊外に住む一家に引き取られる。だが間もなく、この地までナチスの魔の手が迫り…。ミーシャ/ホロコーストと白い狼 - goo 映画<感想>フランス映画祭で時間が合わず鑑賞できなくて、しかも今週末までの上映ということで、迷っていましたがとりあえず観てみることに。レディースデー、最終週ということもあり、初回なのに思ったよりも入っていました。予告でちょっと引く部分もあったりしました。 あんまりグロかったらちょっと無理かな・・・とも思っていましたが、そんなに考えることはなかったようです。「原作は、当初自伝として発表されていたが、映画版が完成した後の2008年2月に原作者自らがフィクションであることを認め、大きな話題となった」(allcinemaより)ということで、基本はフィクションです。第2次世界大戦。ベルギーに住む、8歳のミーシャの両親は、父親がユダヤ系ドイツ人(定かじゃないので違ってたら教えて下さい)、母親がロシア人ということで、さかのぼってのユダヤ系にあたり、ホロコーストの対象となってしまっている。「アンネの日記」などでも、隠れ家に潜伏したユダヤ人たちの生活は知られているが、ここでのミーシャの振る舞いは最初、潜伏生活にはあるまじき目立ち方。。。 これでは評判にもなってしまいます。子どもでも、昼間は息を潜めて足音を立ててはといけないと親は教えているのですが・・・。 ミーシャには通用しないみたい(苦笑) でも遊びたい盛りで、自己主張がハッキリしているミーシャなので、じっと大人しく引っ込んでいるわけではない。 そしてこのハッキリとした性格が、彼女を助けることになろうとは。 こんなにハッキリと、イヤはイヤ!という性格だと親はハラハラしそうだけど、「塞翁が馬」なのでしょうか。(C) Stephan Films Les aventuriers de l’image XO Productions Inc. (France) Saga Film (Belgique) Dalka - Zuta Film Produktion (Allemagne) 2007戦争はいつも人間を変えてしまう。本質が出てしまう。 ミーシャを救ってくれるはずの人達は、いい言葉を並べつつも平然と裏切っていく。いつのまにか、ミーシャは人を見分ける術を身につけていたのだろう。 その感覚が研ぎ澄まされていく過程は見事であり、また彼女にとっても味方になっていっている。 本来人間には、動物的な感覚が多分に備わっているはずなのだけど、それが時代とともに失われていってしまっている。 ミーシャはそれを取り戻し、危険を予知し、本能的に自分がどうしたら生き残れるのかを選んでいる。その原動力になるのは何といっても「両親への愛」。 親だけではなく、自分を守ってくれるものにたいしてのミーシャの義侠心は厚い。 そしてそれに向かってひたすら進んでいく。胸を打たれたのは、ロシアでのエピソード。 彼女の母の祖国ということが、幼いながらもミーシャの血脈の中に何か思い起こさせるものがあったのだろうか。 彼女はここでも本能的に自分はこの国に守ってもらっていると感じていたように思える。 だがそこに漫然と居座らないのも彼女の誇り高さ。 毅然として、自分と戦うことを宣言した彼女はまぎれもなく「戦士」であった。きっと同じような子どもたち、否、大人たちもこうしてナチスから逃れてさまよい歩いたのだろうと思う。森の中で逃げ惑って生き残りのために暮らす姿は何となく『ディファイアンス』を思わせるものがある。 全ての人が生き残ったわけではないけれど、観ている側はどうか生きていてほしいと願ってしまう。 人の残酷さ、優しさ、不屈の意志、自分に降りかかるその時の状況が、人を強くしていくのかもしれない。実話ということで最初発表でしたが、現実として考えたとき、かなりこの映画のようになる可能性は低そうなだけに、フィクションとわかってかえってホッとしたのが正直なところです。最後の場面などは感動的ですが、これはあくまでもお話として考えた方が、見る側にとっては納得がいくように感じました。*********************************今日の評価 : ★★★☆
2009.05.27
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ちょっと仕事の間隔が空くので、久しぶりにゆっくりとしています。全く、料理してんの?? というお声も上がりそうなんでw、たまにはネタを出さないと~DSC03308 posted by (C)rose_chocolatハードル低いオムライスですんません(汗乗せただけなんで。。。 wwDSC03310 posted by (C)rose_chocolat写真撮る時間がなかったので、食べてる横からちょっと失礼って感じで。マリナーラソースで味付けしてます。で、作るとソッコーでいつもなくなるロングウインナーパンですが、今回は生地をトマトバジルにしてみました。たまたま、「串つきフランク」っていうのを売ってたんで、それ買ってきちゃったー。わざわざ串刺ししなくていいから楽だし~ トマトジュースとバジルを生地に混ぜ込んで1次発酵。粉200gで8本分。 分割は1つ約50g。 ベンチタイム後ミニドック型にします。DSC03311 posted by (C)rose_chocolat約30cmのヒモ状に伸ばします。DSC03312 posted by (C)rose_chocolatフランクに巻きつけて、2次発酵が終わった段階。 焼く直前です。DSC03314 posted by (C)rose_chocolat焼くと生地がくっつきますので、巻くときは離してね☆我が家はガスオーブンですので、180度16分くらい。ケチャップ乗せて出来上がり。DSC03315 posted by (C)rose_chocolat置いとくとすぐ誰か食べちゃってる。。。もう今、ないじゃん。すっげー、食べるんですよ。 うちの人達w今1日にご飯6合?7合? 弁当も毎日持たせてるんで、頭おかしくなりそうなくらい炊いてます(笑
2009.05.24
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監督 : 篠原哲雄 監修・脚色 : 福井晴敏 原作 : 池上司 出演 : 玉木宏 、 北川景子 、 堂珍嘉邦 、 平岡祐太 、 吉田栄作 、 鈴木瑞穂 、 吹越満 、 益岡徹 試写会場 : ヤクルトホール公式サイトはこちら。<Story>現代。倉本いずみ(北川景子)はアメリカからの手紙を携え、かつて日本海軍で潜水艦艦長を務めた祖父を知るただ一人の存命者・鈴木を訪ねる。手紙に同封されていた、古びた手書きの楽譜が、なぜ戦争相手のアメリカ海軍駆逐艦の艦長に渡ったのか…。第二次世界大戦末期。日本海軍は、最後の防衛ラインとしてイ-77をはじめとする潜水艦を配備していた。艦長・倉本孝行(玉木宏)は、親友であるイ-81の艦長・有沢義彦(堂珍嘉邦)の妹・志津子(北川景子)から渡された手書きの『真夏のオリオン』の楽譜を手に、米海軍駆逐艦を迎え撃っていた。イ-81が突破され、激戦の果てに劣勢に立たされたイ-77は、知力と体力の限りをつくした最後の戦いに臨もうとしていた……。[ 2009年6月13日公開 ]真夏のオリオン - goo 映画<感想>基本的に戦争もの・病気ものはスルーすることが多い。どうしてかというと大体結末がわかってしまうから。どっちも「亡くなる」が大前提と考えないといけない。なのですが、堂珍くんがやっぱり気になって応募(笑なのであらかじめ苦手分野ということを織り込み済みの鑑賞となる。戦争映画は結末が分かっているだけに、直視するのが大変しんどい部分もある。この映画もおおよそそんなところだろうと想像していたが、着地点が意外な場所であった。第2次世界大戦で、日本海軍にいた方ならばきっと、このように戦いたかったと思っただろうと感じさせる「おとぎ話」、と位置付けてもいいかもしれない。なので下手に戦闘シーンを期待していくととんでもない肩すかしを食らう。チラシや予告、音楽でそこは予測できる部分でもあるのですが。最初と最後が現代、その間に戦争のシーンがあるんですが、あとでよく考えると、最初のシーンで結末が1つネタバレしてた。 『Uボート』は鑑賞しているが、それと比較したら戦闘の緊迫感はかなり少ないものの、潜水艦での戦法が多様であり、心理戦であることを思わせる。頭脳の戦いでもある。相手の姿が見えないだけに、自分の存在を感知させたりさせなかったりもまた作戦に利用するのは見どころ。玉木宏さんはその部分を表情だけで演じないといけなくて、また共に闘ってきた仲間・部下に対してどう思っているかも出す必要があった。これは彼の演技の幅を広げたものではないだろうか。 結果としてとても優しく、当時の日本海軍にこんな人がいたとはとても思えないくらいのキャラクターに仕上がっていたけど、着地点を考えたら妥当な線なのかな。倉本孝行がいかに人望が厚かったかということは随所に出ている。通常の潜水艦映画ではありえないくらいの穏やかさ、艦長の命令なら聞く部下たち。 (・・・ですが、「真夏のオリオン」に気を取られ過ぎて戦局を不利にするのはあり得ない)戦闘そのものに対しての彼の信念、そして命を大事にすることを説いていました。回天にもいろいろな考えがあるし使い方もある。意外な考えです。そして私の期待の初出演、堂珍くん扮する有沢義彦ですが、やっぱり正直固かったかなあと思わせる場面もある。だけどイ-81の船内での彼の表情はよかった。絶望とかすかな期待とが混じってて。北川景子さんのヒロインはインパクトに今一つ欠けるように思う。あの頃の女性の、ふわっとした感じや、情緒的な表情がもう少しほしかった。この映画自体が女性や子ども向けでもよいくらいなだけにそこは少々残念なところ。この映画ってどういう風に考えたらいいんだろう・・・ と思ったんですが、やっぱり戦いにおける理想形なんでしょうね。 こんな風に戦えたらいいんですが、現実は「船底一枚の下は地獄」だし、日本海軍の悲惨な最期は枚挙に暇がないので、そこを知っている世代の方々には物足りないか、かえって絶賛されるかどちらかになると思う。 音楽もファンタジックなのでそれもこの映画のイメージを先行させる1つの要因となっている。全体として絵本のような印象でした(児童書も出てるくらいだし)。 平和を訴えるのにはいい教材だと思います。***********************************今日の評価 : ★★★
2009.05.21
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原題: STAR TREK監督 : J.J.エイブラムス 出演 : クリス・パイン 、 ゾーイ・サルダナ 、 ザッカリー・クイント 、 カール・アーバン 、 エリック・バナ 、 ウィノナ・ライダー 、 サイモン・ペッグ 試写会場 : 東京厚生年金会館公式サイトはこちら。<Story>約200年後の未来。宇宙探索のために作られたエンタープライズ号に乗り込んだ青年ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)の成長と、カークの目線と重ね合わせ、宇宙へと進出していく人類の運命と希望を描く。[ 2009年5月29日公開 ]TV、映画と、長年愛され続けてきた「スター・トレック」シリーズ。本作は、過去に何度も製作された「スター・トレック」の最新作ではなく、1966年に創作されたオリジナルのTVシリーズをヒントに、「LOST」『クローバー・フィールド/HAKAISHA』のJ.J.エイブラムスが再構築した、リ・イマジネーション作品である。舞台は、地球、広大な宇宙空間、未知の惑星。世界的な宇宙進出時代に相応しい現代科学に裏打ちされた確かなリアリティを始め、J.J.ならではのスピーディーなアクション映像、『クローバーフィールド/HAKAISHA』に続くシミュレーション体験を思い起こさせる臨場感、そして、見たこともない映像が次々と押し寄せるVFX映像などが融合した驚異の超大作に仕上がった。(作品資料より)スター・トレック - goo 映画<感想>とにかく素晴らしかったの。基本SF、ホラー、アニメはスルーの私なんで、ほとんど知識はないけど、そんな人でも目が離せなかったこの映画。まず、カークのお父さんのエピソードでとことん引き込まれてしまう。何とも、物悲しい。そして少年のカークがちらっと出てくる。 これがとんでもないやんちゃ坊主で、そしてそのやんちゃがそのまま大きくなって。。。という感じ。初めはただのやんちゃだけど、士官候補生として搭乗するうちに、自分の直感を信じつつも大胆な方法で困難を乗り越えていく。対するスポックはバルカン人の父と地球人の母を持つ。 ハーフであるがために、地球人の感情を持つので、バルカン人の無表情とどこで折り合いをつけていいのかわからなくなる瞬間がある。 それでもウフーラとキスするときは思いっきりしているのがおかしい(笑とにかく彼は優秀なんだけど、型にはまる天才の域を出ていない。 そこがカークとの大きな違いになっている。こうあるべきだ、という経験や仮説がもとになる作戦もいいんだけど、それでは間に合わないことがある。 そこで物を言うのが直感。 カークはその流れをうまく利用している。 (C) 2008 Paramount Pictures. Star Trek and Related Marks and Logos are Trademarks of CBS Studio Inc. All Rights Reservedそんなにこのシリーズについて詳しくないので多くは語りませんが、型破りのカークが繰り広げていく作戦は観ていて本当に飽きなかったし、「転送」があるので自由自在に戦えるっていう設定も面白い。普通ならとっくに死んでるのに転送があるから大丈夫っていうのも、ちょっと安心できますし。スポックが自分の限界と、真のポジションを知っていく過程も興味深い。 そして彼の両親とのエピソードも、こちらに訴えてくるものがある。 ウィノナ・ライダー扮するお母さんはこれまた悲しかった。 そしてお父さんが抱える矛盾も。SFでお約束の「タイムパラドックスのタブー」を見事にスルーしているのですが、それがいいんだかいけないんだかはわからない。だけどそこでも1つの話が生まれているので、これはこれでいいんじゃないかなと。むずかしいことはわからないので、SF専門的なことは他のblogで見てほしいんですけど、とにかく映像も迫力あったし、SFに興味無い私でさえも最後まで飽きませんでした。見ごたえある作品。**********************************今日の評価 : ★★★★☆(5点満点中4.5点 ★は1点、☆は0.5点)
2009.05.20
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原題: 17 AGAIN監督 : バー・スティアーズ 出演 : ザック・エフロン 、 レスリー・マン 、 トーマス・レノン 、 ミシェル・トラクテンバーグ 、 スターリング・ナイト 、 マシュー・ペリー 公式サイトはこちら。<Story>1989年、マイク・オドネル(ザック・エフロン)は高校バスケット・ボール部のスター選手。大学のスカウトが見守るコートでいつもの活躍さえすれば、輝かしい未来が手に入る。だが、彼はすべてを投げだし、恋人スカーレットのもとへ駆け寄る。彼女が彼の赤ちゃんを宿していることを知ったからだ。それから約20年後。栄光の日々は完全に過去のもの。結婚は破たんし、会社では昇進から外され、思春期の子供たち(ミシェル・トラクテンバーグ、スターリング・ナイト)からは負け犬と思われている彼(マシュー・ペリー)は、高校時代からの親友で、オタクが転じてソフト開発の成功で大金持ちになったネッド(トーマス・レノン)の家に転がり込む。そんなマイクが、不思議な現象に巻き込まれ、突然17歳に戻ってしまった。これで人生をやり直せる!だが、外見は17歳だとしても、30いくつのオヤジの態度は、2009年の高校生には完全にダサすぎた。そして、人生の絶頂期を取り戻そうとするあまり、もしかすると、彼はいちばん大切なものを失ってしまうかもしれない…。セブンティーン・アゲイン - goo 映画<感想>考えてみればザック・エフロン作品って結構観てて、『ヘアスプレー』 『ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー』なんかもそう言えば学園系だったなと思います。そしてこの映画ももれなく学園系・・・。ザックくんもここまで続くと、学園もののイメージが定着するのを嫌がったのか、最近彼、『フットルース』リメイク版映画の主役を降板したそうで。。。 でもこれ見たかったなあ。きっとすごい出来になると思ったんだけど残念・・・。彼の出る映画って楽しいんですよね。どれも。明るくてポジティブで安心できる、そんな感じの映画が多い。 この作品は学園ものは学園ものだけど、ただの成長記録だけじゃなくて時代をワープするっていうのがオチ。ザックくんの20年後だなんて・・・。 こうなっちゃうの?? まあ掘りが深くて、ちょっと中年太り入ったら、マシュー・ペリーにもなるかぁ。。。 笑(C) 2009 NEW LINE PRODUCTIONSあの頃に戻ってもう1度人生やり直したい! 誰でもそんなときがきっとあるはず、っていう心理をうまく利用しています。やり直したいけど、時間を超えた移動だと、現在に戻った時の結果って同じにしないといけないような気がするんだけどね。昔に戻った自分だけど、中身はオッサンなので、言うことがいちいち説教臭いのも笑いどころ。ちゃんと自分の子どもたちを、自分の足で立ち上がらせようとしているところなんて涙ぐましいじゃないですか。。。あの時ああだったら、こうだったら。 誰もが思う。 そして今、うまくいかないことを誰かのせいにしている。あの時に、支えてくれた人がいたから今があるということを、年月が経つと忘れてしまうものなんでしょうね。そして、日々の細かいことに追われて、初めはあったはずの細やかな心遣いがなくなってしまい、お互いの心がすれ違って行く。もう1回向かい合ったらいいのに・・・と思ってもなかなかきっかけもなく。 その橋渡しをしたのが昔の自分っていうのも面白い。メインとなるオドネル一家の話もいいんですが、ネッドと校長先生の話もいいですよね。何気に共通の趣味が・・・っていうのも何かホッとします。あと、肝心のバスケテクなんかもすごい。 3ポイント練習したんだろうなあ~。17歳と37歳のオチが同じ所も好感持てます。あと、バスケのチアって、ダンスがヒップホップ系なんですね。可愛らしいし、そういう細かいところも楽しめました。**********************************今日の評価 : ★★★★☆(4.5点、5点満点で★は1点、☆は0.5点)
2009.05.19
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監督 : 大友啓史 原作 : 真山仁 出演 : 大森南朋 、 玉山鉄二 、 栗山千明 、 高良健吾 、 遠藤憲一 、 松田龍平 、 中尾彬 、 柴田恭兵 試写会場 : よみうりホール公式サイトはこちら。<Story>鷲津政彦(大森南朋)は、ニューヨークの敏腕ファンドマネージャーとして鳴らした後、1998年に日本に帰国。以来、投資家から募った資金をもとに、徹底した合理主義で幾多の企業を買い叩き、“ハゲタカ”の異名をとっていた。数年後、相変わらず閉鎖的で不透明な日本のマーケットに絶望し、海外生活を送る鷲津のもとへ、盟友・芝野(柴田恭兵)が訪れる。芝野は、日本有数の大手自動車会社に対するとある巨大ファンドの買収を察知し、鷲津にこの危機を救ってほしいと頼みにきたのだ。その巨大ファンドとは、豊富な資金力を背景に設立された中国系ファンド。その命を受けた最強の敵“赤いハゲタカ・劉(玉山鉄二)”が、鷲津に真っ向から戦いを挑む。[ 2009年6月6日公開 ]ハゲタカ - goo 映画<感想>気にはなりつつもドラマは未見での鑑賞。ドラマ鑑賞済の友人によると、かなりドラマの評判が良いため、この映画に関してはドラマファンはハードル高くなるよとのこと。大体映画化するとどうしても他の媒体とは同じではなくなるため、そのあたりは自分の中では織り込み済みにしておく。原作・ドラマ知らない人に対してはこの映画はどんなスタンスかなと思ったのですが、オープニングの鷲津登場の場面で、ドラマ鑑賞を前提としているとわかる。かと言ってドラマ鑑賞必須でないと映画についていけないということはないけれど、観ておいた方がより話に入り込めることは間違いないようです。ドラマは6話ですし、今からなら間に合うかな?メインの大森南朋、栗山千明、松田龍平、中尾彬、柴田恭兵はドラマから引き続きの出演で、それに玉山鉄二、高良健吾、遠藤憲一を迎えて構成している。ざっとでいいので6話分は何となく押さえておくと違います。話としては現実に起こっている経済問題、社会問題をモチーフとして多用していて、それぞれリンクさせていくことで厚みを持たせている。日本の伝統的な企業経営スタイルがもはや全面的には通用しないことが分かっていても、それでも昔ながらの経営を止められず、あるいは新しい分野に舵を切ったのに業績不振だったり。挙句の果てに買収候補に挙げられたり、TOBの対象になったり、そんな企業にはどこか甘さや歪みがある。ここに出てくる「アカマ自動車」にもたくさんの歪みがある。だが経営している側にはそれは見えていない。どこかが故障しているけど、どこが悪いのかがわからず、何となく放置しているまま、気がつくと手遅れになっている患者のような会社。 その原因は、利益追求・コスト削減のために人心を犠牲にしてきたこと、創業の精神をないがしろにして目先の立て直しだけを優先したこと、なりふり構わぬ経営陣の方針転換など、枚挙に暇がない。そして会社を憂慮している社員がいるのにその想いを踏みにじったら、愛想を尽かされても文句は言えまい。このように緩慢に死につつあるアカマ自動車が、大会社であるというだけで日本そのもの、と捉えるのが適切かどうかは別として、そこに劉が赤いハゲタカとして乗り込んできたシナリオは現実味があり、興味深く鑑賞した。目先の甘言で、拝金の日本人を釣るところなども笑えない。もっとも、各国が今まで中国を「世界の工場」化してきた経緯を思ったら、それを非難ばかりしてもいられないとも思うんだけど。そして劉ですが、自分の生い立ちに打ち勝つため、そして鷲津を超えたいがため、という、戦う動機ははっきりとしているので、敵としてのキャラクターは十分できている。玉山さんも人目を引くんで、見ごたえという点ではかなりあった。 実際にこんなにスタイリッシュで、一見ソフトに好条件を語りかけられたら、そっちに心理的に流れていってしまうことを読んでいるのは面白い。(C)2009 映画「ハゲタカ」製作委員会劉が目的遂行のために、人心に訴える場面は効果的だったように思う。特に今話題の「派遣切り問題」とも絡めて、利用する側される側の落差を見せ、立場は違えど金に対しての執着心があることを焙り出している。大会社に巣くう不満の元凶の1つが、非人間的な扱いしか受けていない労働者達の想いであることを描きつつも、そこから抜け出すために手段を選ばない一面も取り上げ、一方的にならないような配慮が見てとれる。ここでの高良健吾くんもよかったなあ。投げやりな部分とハングリーさを併せ持つ若者の設定なんですが、器用に演じていました。リーマンショックを題材にしたクライマックスへの持って行き方なんですが、株関係に疎い自分にとっては、こういう決着のつけ方があるのはすごく勉強になった反面、個々の会社の中身は依然として変わらなく、法律が変わらない限りは労働者の環境もそう大きくは変わることはないことを思うと、この買収劇自体の意味そのものがあるかないか、考えてしまう部分があった。結局、会社を守るって何だ? と。買収劇で一体何が変わったのか。なので、買収後まで追いかけないとその答えは見えてこないように思う。すったもんだの挙句に海外に逃避してしまっていた鷲津の心境も何となくわかるような。日本は変わらない、という虚無感。それでも鷲津は戦った。だが肝心の彼が戦う動機がしっかりしていないように思えてならない。単にライバルに勝ちたいから? 日本のために、ともあまり思えなかったのですが。。。企業やものづくりに対しての「夢や希望」、と言うにはあまりにも青臭すぎるようにも感じるんですけど。仮にそのために戦ったとしても、そのあとに実現しなければ、夢も希望も初めからなかったに等しいのではないか。と、このように実にたくさんの問題を盛り込んだ本作品ですが、最後が少しダレてしまった感がある。2時間14分ということですが、2時間くらいに収めようと思ったらできたと思う。2時間くらいの映画を見慣れてくると、この14分って意外と長く感じるもので、そこを「長い」と感じさせてしまうにはそれだけの部分があったということ。具体的に言えば、鷲津が最後に訪ねて行くシーン。 はるばる行ってもいいんですが、回想的に途中に何回か挟み込んでも時間を短縮できたのではないでしょうか。あと、せっかく映画にしたのだし、劉と鷲津の過去もあったのだから、「不明」で終わらせないで、劉のルーツを示してもちゃんと示してもよかったのでは。 何となくそこが物足りない。それとも、それが次回作への布石なのかもしれないけど、まだそこまでは勘繰らなくてもよいのかな。金がない不幸と、金がある不幸。どっちも極端なのは嫌だな。 ・・・と言っても今のところは前者しかありえませんが~*********************************今日の評価 : ★★★★(5点満点で4点、★は1点・☆は0.5点)
2009.05.18
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原題: STATE OF PLAY監督 : ケヴィン・マクドナルド 出演 : ラッセル・クロウ 、 ベン・アフレック 、 ヘレン・ミレン 、 レイチェル・マクアダムス 、 ジェイソン・べイトマン 試写会場 : 一ツ橋ホール公式サイトはこちら。<Story>ワシントンD.C.で相次いで起こった二つの事件。ひとつはドラッグ中毒の黒人少年の射殺事件、そしてもうひとつは、気鋭の国会議員コリンズ(ベン・アフレック)のもとで働く女性職員ソニアが地下鉄に転落して死亡したこと。ワシントングローブ紙の敏腕記者カル(ラッセル・クロウ)は、この二つの事件の奇妙な関連性を発見する。彼はリン編集長(ヘレン・ミレン)から、ソニアと不倫関係にあった渦中のコリンズと接触するよう言われる。やがて彼の調査は思わぬ事件の真相に迫っていき…。[ 2009年5月22日公開 ]消されたヘッドライン - goo 映画<感想>『ワールド・オブ・ライズ』での増量っぷりも記憶に新しい、ラッセル・クロウ最新作。 あんまり戻ってなかった。 というか、髪型がワールド・・・よりも、更にワイルドな感じになってしまっていたため、「よくありがちなアメリカ人」っぽくなってたのは、この映画にとってはよかったのかも。ですけど、それを自虐ネタのようなセリフにしているのにはかなり笑えた。チリなんとか・・・の3連発なんてもう、そんなにハイカロなものを一度に口にするなんて一体人生の中で何回ある!? ってくらい。きっとラッセル・クロウにとっては、体型戻ってないことを世間からああだこうだ言われるのは当然わかっていただろうけど、先手を取られたという感じで何となく好感持てますね。フランクな人柄と言いますか。。。一見全く無関係に見える2つの事件が、思わぬところから結びつく。軍事産業と政治家の癒着、湾岸戦争の後遺症、そこに不倫だなんだっていろいろ出てくる出てくる・・・。 この日、『天使と悪魔』の後の試写会だったこともあってか、ちょっとお疲れ気味でしたので、この盛りだくさんな中身にちょっとついていけないところもあって、終わった後友人に、「あれはこうだったんだよね? ああなんだよね?」と、確認作業しないといけなかったかな。(C)2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.新聞記者がネタを追いかける。 そのネタの裏にいくつものつながりがあって・・・ 一言で行っちゃうとこうなんですが、たまたまコリンズ議員とカルが友人だったってことも、カルがこの背後のことに大きく関わっていくことになるきっかけでもあるのだけど。コリンズですけど会見で泣いちゃいけないですよね(笑) それはあまりにもダメ過ぎなんだけど、そこがコリンズが冷酷じゃないって証拠なんでよかったのかも。カルとアンの関係も、おいおい・・・って言いたくもなったり、微妙にねっとりとした2人の視線がちょっと笑えたりするのですが、そこに流れていかないところもちょうどよい匙加減というところかもしれません。ロビン・ライト・ペンのあっさりとした感じが好きなので、久々に観れてうれしかった。この映画の展開は全体にシンプルで、熱血な記者がネタを追って、それに部下の新人女性記者がなりふり構わずくっついてくる。 昔ながらの新聞記者といった感じ。カルはぶっきらぼうなようでもちゃんとデラ・フライに気を使っていたり、彼女が成長できるように手を貸してあげたり突き放したりしてるところが「いい奴」なんですね。 またデラも妙にいい子ぶったりしないで、わからない部分や失敗なんかも隠さず、それでいて彼女自身のひらめきを生かせるところでは生かしてる。 素のままの、背伸びしない働き方をしている女性という雰囲気で、これも好感持てました。編集長のヘレン・ミレンは、建て前と本音を使い分けつつやりこなしている今時の新聞社事情を表しつつも、部下思いなところをちょっとにじませたりするのもいい感じでした。1つ1つをちゃんと伏線を貼りつつ仕上げていき、人物も動機付けをしているのもいい。 ですけど詰め込みすぎてしまったように思います。 目を離すとどんどん次に行くので、ぼーっとしてしまうとストーリーに置いてかれますね。 犯人の動機と、予想外の行動なんかが混ざってしまって、裏で糸を引いていた人と肝心の巨悪? との関係の解明が今一つだったのも、どこか最後に腑に落ちない感じになってしまう原因なのかもしれません。 エンディングは好きな感じなだけにもったいないですね。 それでも何となく、よくやったと言いたくなってしまう映画でした。 ヘッドラインは消されてはいないので。*******************************今日の評価 : ★★★★
2009.05.15
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原題: ANGELS & DEMONS監督 : ロン・ハワード 原作 : ダン・ブラウン 出演 : トム・ハンクス 、 アィエレット・ゾラー 、 ユアン・マクレガー 、 ステラン・スカルスガルド 公式サイトはこちら。<Story>ハーヴァード大学の宗教象徴学の権威であるロバート・ラングドン(トム・ハンクス)教授は、歴史上最も謎に包まれた秘密結社・イルミナティの復活の証拠を発見し、彼らが最大の敵とみなすカトリック教会=ヴァチカンに致命的な脅威が迫っていることを知る。イルミナティの計画が密かに進行していることを突き止めたラングドンはローマに飛び、400年の歴史を持つ古代のシンボル=暗号をたどりながらヴァチカンを救う唯一の手掛りを探っていく…。(作品資料より)天使と悪魔 - goo 映画<感想>公開前日の14日に行われた、『ダ・ヴィンチ・コード』全国一斉の鑑賞会に行ってしまったがために、どうしても『天使と悪魔』が気になってしまって。都合がつく時間帯を探して行ってきました。結論から言いますと、前作よりも数倍わかりやすく、映像を楽しむことができると思います。原作は両方とも未読です。たぶん読んだ方はもう少し違う感想になられるのかもしれませんが。前作では次々と登場した教会名。ここでもフランスからヴァチカンに代えてですが登場します。さながらガイドマップのような感じ。ヴァチカンにお詳しい方ならきっと楽しめるのではないでしょうか。4人の枢機卿と、対応する4つのエレメンツ、そして東西南北と、「4」という数にまつわる要素がきれいに出ていて、これも分かりやすいですね。今回はラングドン教授が呼ばれた理由はかなり明確で、そこで戸惑うことはありませんでした。また、敵味方の区別もハッキリしているし、途中から味方に見せかけた敵も分かるようになっている・・・。 のですが、最後にもかなり作りこんだトリックがありました。これは面白かった。当時の古書が最近設備で保存されている様子、そしてその盲点を突いた敵の仕掛けなどもよく考えてます。ラングドン教授の謎解きですが、今回はエレメンツがはっきりとしているので目的にもたどり着きやすく、ここで観客が無用に混乱することもなかったです。今回、あの「焼印」は痛そうでした。 何でしょうかあの大きさは! ありえない。。。ちょっと気の毒になってしまうほど。何回も図書館に戻って調べて・・・ の間にも犠牲が出るのはかなり気の毒です。目の前の人を救えないもどかしさが、殉教(と言っても過言ではないかも)の痛ましさを倍増させていきます。それを彩るのも数々の教会だったり、ローマの街並みであったり。美しいものを継承していく裏側で、いくつもの真実や正統が封印されてきた歴史もまた存在する。そのコントラストが、歴史の傍観者にとっては、時に虚しく感じる。DSC03303 posted by (C)rose_chocolat(前日の無料観賞会でいただいた、ワーナーマイカル特製のポストカードです)「宗教に完璧なものはない、なぜなら、人間が完璧ではないからだ」これはラスト近くで枢機卿がラングドンに言うセリフです。聖なるものを継承していく聖職者たちも、その過程で一体幾つもの命が失われ、幾多の争いがあったのかを振り返ることもおそらくあるだろう・・・と思いたい。この映画でも本当にたくさんの命が奪われていきます。その命と引き換えに受け継がれていくもの。宗教とは何ぞや、と、いつも考えてしまいます。**********************************今日の評価 : ★★★☆(5点満点で3.5点、★は1点・☆は0.5点)
2009.05.15
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原題 : THE DA VINCI CODE監督 : ロン・ハワード 出演 : トム・ハンクス、 オドレイ・トトゥ、 イアン・マッケラン、アルフレッド・モリーナ、 ユルゲン・プロホノフ、 ポール・ベタニー、 ジャン・レノ 公式サイトはこちら。<Story>パリのルーヴル美術館で館長のジャック・ソニエールが、レオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模した他殺体で発見された。しかしその形は、瀕死の傷を負った身でソニエール自らが作り上げたものだった。さらに死体の周りには、不可解な暗号が残されていた。講演会のためパリを訪れていたハーヴァード大学の教授ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は、深夜にもかかわらず現場に呼ばれる。フランス司法警察のベズ・ファーシュ警部(ジャン・レノ)は、表向きはラングドンの専門知識を駆使して捜査に協力してほしいと求めてきたが、実は彼は第一容疑者なのだった。ラングドンはその夜、ソニエールと面会の約束をしていた上に、暗号の中に彼の名前が記されていたのだ。ファーシュ警部が巧みな誘導尋問で、ラングドンから証拠となる発言を引き出そうとしていた時、暗号解読官のソフィー・ヌヴー(オドレイ・トトゥ)が現れる。ソニエールの孫娘であるソフィーは、現場の写真を見て祖父が自分だけにわかる暗号を残したことに気付く。ソフィーはファーシュ警部を巧みに欺き、ラングドンを連れてルーヴルから逃走する。ソニエールが暗号で隠し場所を示した、秘密結社の紋章が刻まれた鍵を持って。ダ・ヴィンチ・コード(2006) - goo 映画<感想>5月14日(木)、『天使と悪魔』公開前夜に全国で行われた、ワーナーマイカルシネマズ一斉無料観賞会に当選したので、行ってきました。全国のワーナーマイカルで、6000組12000名をご招待という企画でした。実は『ダ・ヴィンチ・コード』、公開当時スルーしました。 長男の中学受験がかなりキツかったので、何となく興味の対象からは外したんですが。でも『天使と悪魔』が見たくなったのと、せっかく当選したんだし、というのもあったので、行くことにしました。今回は楽天友のぶぶおちゃんをお誘いしました。鑑賞済みなのに、ちょっと難解だったのでもう1回観たかったと、お付き合いくださってありがとう。そして仕事帰りの私をクルマで拾ってくれてありがとう(笑何となくこの映画が3年前当時評判がいま1つだったのがわかるような気がします。冒頭からいきなり犯人扱い。会う約束をしていたにしろ、これは少々強引すぎませんかね。。。有無を言わさず追いかけるというのは無理な感じが。。。シンボルの第一人者だから、解決することは興味があるでしょうけど、冷静に考えるとかなり理不尽かもしれません。次々と出てくる、ラングドン教授の頭の中は難しかった。。。オドレイは、単に「英語ができるフランス女性」という設定ではなく、その中にも気品を感じさせる表情を求められていた。 彼女はこれをよく演じていたと思う。アルフレッド・モリーナは、自分は『フリーダ』が印象的だが、今回も悪役がよく似合っている。 Silas役のポール・ベタニーの鬼気迫る表情(特に瞳)は凄味がありますね。世界史=宗教による対立の歴史、と言っても過言ではないくらい、過去をさかのぼると戦いに明け暮れた歳月。そして、本来は1つであるはずの宗教が、分派を呼び、分派同士が覇権を争ってきたのもまた事実。クリスチャンではありませんし、知識もないのであまり細かいことは書きませんが、何が正当で、何が異端なのか。 何を信じていればいいのか。この映画では、そのことを主張することの虚しさを感じます。そのために流された血を思うと胸が痛む。守るべきものが心にあり、そしてその正当な継承者や血統を守るために力を寄せている人々が今に至るまでいることがわかった時、守られる側としては、一度も会ったこともないのに、時空を超えて再会したかのような歓喜や温かみを感じるのかもしれない。今だけではなくて、祖先でもきっと繋がりがあったように感じることがある。その血統が守られていくようにあらゆる工夫を凝らして外敵から守る知恵には、感銘を受ける。 自分がいまここにいるのも、きっと守ってくれた誰かがいてくれたからなのではないか。 自分に寄せてくれた見えない力はしっかりとその人の中に根付き、良いものを継承していこうと、自分を奮い立たせる材料になっていく。 ラングドンとヌヴーを観ていて、そんなことを考えた。これを昨日見てしまったがために、どうしても翌日の公開初日(→ 今日のことですがw)に『天使と悪魔』を観たくなってしまいました。忘れないうちに、あとでまた感想を書きます。**********************************今日の評価 : ★★★
2009.05.14
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監督・脚本 : 両沢和幸 出演 : 観月ありさ 、 松下由樹 、 谷原章介 、 神田うの 、 伊藤かずえ 試写会場 : 一ツ橋ホール公式サイトはこちら。<Story>大手出版社に勤務する佐々木陽子(観月ありさ)は30代・未婚。仕事に生きがいを感じている彼女は、自分が子供を持つ事など想像もしていなかった。ところが編集長の昇進が決まった矢先、突然の妊娠発覚!キャリアを選ぶか、子供を取るか、究極の選択を突き付けられる。おそるおそる訪れた産婦人科で、陽子は、世間知らずの10代カップル、不妊治療中の夫婦、深夜ひそかに診察に訪れる謎のモデルなど、様ざまな事情を抱えた妊婦たちと出会う。4人目の子供を産もうとしている自称ベテラン妊婦の大野春江(松下由樹)は、戸惑う陽子の良き相談相手となってくれた。そんな人たちとの出会いが、陽子の出産に対する思いを少しずつ変化させていく。そして9ヶ月が過ぎ、とある満月の夜、妊婦たちの人生最大の戦いが始まった…![ 2009年5月23日公開 ]BABY BABY BABY!ベイビィ ベイビィ ベイビィ! - goo 映画<感想>正直言って「ナースのお仕事」シリーズ、TVも映画も未見なので(大体の雰囲気はわかりますが)、同じ顔触れで作るこの作品が果たして前シリーズを知っている人向けなのかどうなのかはわからないまま試写に参加。ですけどその心配は全くありませんでした。全然見たことがない私でも楽しかった~この映画は設定が病院ではなく、あくまでも出産なので、別物のコメディーとして立派に成り立ってました。観月ありさちゃんももうそろそろ・・・じゃなくてとっくに30代だったんですね。そして松下由樹さんは4人目を産む役! 「29歳のクリスマス」とか見てた頃が懐かしいわ。そして斉藤由貴さん、伊藤かずえさん。 何かアラフォー女子が満載じゃないですか(笑・・・って改めて自分も年取ったなあと思いました(笑ありさちゃん相変わらず綺麗だけどやっぱり30代なんだなあ・・・。 ってちょっと共感する部分もたくさんあります。だからこういう、仕事か子供か?? みたいな役が似合ってくるのかもしれません。そもそも、仕事と出産って実に対極にある出来事。 自分は結婚して初めは働いていたのでよくわかります。仕事もきちんとして成果を出したい。 だけど結婚・妊娠・出産も絶対に大事。どっちも大事なんだけど、全然真逆。どちらかをあきらめないといけないようになっているのは、あの頃も今もまだまだ意識の中では変わらないように見受けられます。それでも今はずいぶん育児支援の体制ができているから、若い人には産みやすいんじゃないかとは思うんですが、体制だけ整っても実際に周囲の理解があるのか、そうでないのかでは、仕事と出産の両立ができるかどうかは全くわからなくなってきます。この陽子の勤めている出版関係の会社、妊娠した人を一線から外してしまっているので、こういう会社は建前だけで本音は両立に関しては冷たいんだと感じます。そういう人を生かして企画組んで、部数伸ばすとか考えればいいのにね(笑ですが両立したらしたで、仕事をしながらの妊娠生活だと、今度は肝心の出産に関しての情報が入らない。 「ママ友」なんてまだ彼女たちにはいないだろうし。春江は今時ありえない世話焼きおばちゃんタイプで、何かとお世話して来るけど、そういうのがうざい・・・と思う反面、情報だけはしっかりちゃっかり利用したりする若い人も多いんじゃないかなと。ここではそんなに彼女たちの本音は扱ってはいないけど、どう思っているのかは気にはなりますね(笑(C)2009「BABY BABY BABY!」製作委員会谷原さんの役、私は結構好きで、はっきり言って能天気な感じなんだけどちゃんと陽子のこと考えてる。仕事仕事出世出世って言っている人よりも、よっぽど魅力的のように感じるけどなあ。自分で陽子と子供を守りたい! いいじゃないそういうの、素敵だし^^そして写真右の斉藤由貴さんが今回は頑張ったと思います。優しい女医さんなんだけどシメるところはシメて、そして呼び捨て! これは参りました 。ちゃんとコメディーのツボ押さえてます(笑彼女の存在がこの映画のスパイスかも。 基本的にあったかい目線で。そして吉行和子さんもね。 あんまり書くとネタばれなんでこのくらいで。とはいえ、この映画、やはり出産経験者の方が数倍笑えることは確かで、母親教室・父親教室・赤ちゃん沐浴ネタなんかは知っている方が視点が違うんで楽しい。 出産シーンも、あんなときに長セリフかいっ!! と、細かいこと言えばきりがないですが(笑)、みんなそれなりに頑張ってたんでまあよしとします。逆に言うとそこまでリアルにこだわっているのは良い点です。ここでも斉藤由貴センセイがいい味出してるんだよねえ。ちょっとほろっとしてしまった。今時の不妊治療、飛び込み出産、妊婦さんのたらい回しなどにも言及するような場面もありました。てんこ盛りではあったけど、楽しくておかしくて、あったかい話。 「ナース・・・」知らない方がもしかして楽しめるかもしれないです。先入観なしで観れるから。あと細かいですが、私の好きな田中要次さんがなぜか出ています。 彼、めちゃくちゃウケました。というか自分のツボでしたw*********************************今日の評価 : ★★★☆
2009.05.12
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監督 : 深川栄洋 出演 : 中村雅俊 、 原田美枝子 、 井上順 、 戸田恵子 、 イッセー尾形 、 綾戸智恵 、 星野真里 、 内田朝陽 、 石田卓也 、 金澤美穂 、 佐藤慶 、 原沙知絵 試写会場 : ヤクルトホール公式サイトはこちら。<Story>大手建設会社の専務、橘孝平(中村雅俊)は、定年を期に離婚が決まっていた。会社を出て向かったのは、若い愛人(原沙知絵)の住むマンション。これまでは家庭と会社のために働いてきたが、定年後は愛人と二人でベンチャー企業を共同経営し、若いスタッフと共に本当にやりたい仕事をやるのだ。しかし、大手企業重役だった橘にとって現実は思ったほど甘くはなかった。一方、離婚して自由になった妻・ちひろ(原田美枝子)は、友達も増え、恋のチャンスが巡って来ていた。[ 2009年5月16日公開 ]60歳のラブレター - goo 映画<感想>まずこれ、タイトルからイメージするものがどうしても年配者になってしまう。 実際その通りではあるのですけど、ここで年齢を出してしまうと、初めからスルーしますっていう人が多くなるように思う。なので「60歳のラブレター」はあくまでもサブタイトルにした方がよかったのではないだろうか。全国から寄せられた、「夫から妻へ、妻から夫へのラブレター」という企画を映画にした、ということもあってか、どうしても年配者が多いように見えてしまう。以下ややネタばれ。 読む方は自己責任で。まず正彦(イッセー尾形)&光江(綾戸智恵)夫妻。この夫婦、ここに登場する3組の中ではいちばんリアルな夫婦に見える。 結婚する年月とともに醸し出される馴れ合いだとか照れくささ。 それは出会ったころの「恋心」ではなくて、完全に「家族愛」クラスまで昇華してしまっている。 結婚年数が長くなるにつれて夫婦は似てくると言うけど、この2人はそんな感じがよく出ている。綾戸さんのライブに行ったことがあるのだけど、彼女は基本的にトークが面白いんで、演技にもそれが生かされていたのはよかった。 イッセー尾形もかなり歌いこみましたがその甲斐はあったと思う。静夫(井上順)&麗子(戸田恵子)のカップル。これからこういう感じの人達が増えていくように思えてなりません。 ずーっとシングル、あるいは死別、離別。だけどこんなに綺麗にうまくいくかなあ・・・??この映画の中でいちばんよかったと思ったのが戸田恵子さんのセリフ。「私たちくらいの世代が恋するなんて、奇跡みたいなもんだから・・・。」これは切実ですね。結婚して所帯を持つメリットが感じられない今の日本、これから結婚しない人たちがどんどん増えますから、50代60代で初婚もありえる。このセリフ耳に痛い人も多いかも。最後に孝平(中村雅俊)&ちひろ(原田美枝子)元夫妻。「元」って書いているのは、孝平が定年と同時にちひろと離婚したから。年を取ればいろいろありますし。 そして結婚生活が長くなればそれなりにいろんなものも蓄積されていくけどね。気ばかりは若いころのつもりでも、傍から見るとかなりズレがあることに気がつかないのはご本人だけ・・・ みたいな孝平。この孝平はかなり見ていて痛い。愛人とやり直すつもりでもいざ一緒になってみると感じる自分の年齢。 それじゃ若い人は付いて来ないって。企業の実態も分かり尽くしていると思っているのは自分だけで、周りが見えてない。駆け引きも真正面からじゃうまくいかないのに。 企業の汚れ役をやってきたらしいのにわかってない設定もなんだかな・・・。 ここまでわかっていないから当然新しい仕事もうまくいかない。 なのに仕事一筋でやってきちゃったから、人生でも直球しか投げられない。 男性は脆いんですね。 弱みを見せたくなくて見栄張って、崩れていく。それに引き替え、ちひろののんびりとした感じ。「こんなことならもっと早く離婚すればよかった」、未練がましい男性に対して、割と女性なんてそんなもんです。いただくものを頂けたらあとは別に・・・ あっけらかんとしてる。 自由気ままに状況に対応していけるのは女性の強みだから。この夫妻の娘役の星野真里はよかった。不仲な両親を見て育った子の遠慮ないセリフがリアルっぽくていい。母のちひろよりもどうかすると大人の感覚。ちひろの恋愛だって「いいんじゃないのー??」って軽く後押しする。これは娘でないとできないことです。 一緒にいて不幸なら別れて幸せになりなよ、お母さん、みたいな度胸のよさは好き。(C)2009「60歳のラブレター」フィルムパートナーズ原田さんは綺麗。戸田さんとのこのシーンは一番好きです。もし仮に、ちひろが原田さんほどきれいじゃない、ごく普通の容姿の人だったらこういう話になってた?? なーんて意地悪に考えたりもするけど(笑)、もう1度人生やり直せるくらいの自分磨きは必要だということです。この映画の一番のクライマックスが一番の矛盾になってしまっているところが何ともね・・・。 30年ガマンしたことってそんなに簡単に覆るものなのかい?? と突っ込みの嵐ですw結局孝平のこと好きなだけ? それならもう何も言いません。 でも孝平が同じこと繰り返さないっていう保証はどこにもない(笑) あれで本当に心が入れ替わるのかどうかは正直疑問。これ、続編で「65歳のラブレター その後」とか作って追いかけたらどうなるかな。この映画を見て、勘違いするお父さんたちが増えないことを祈るばかりです。そうそう簡単に夫婦なんて気持ちが動くもんじゃないんですから。全体としてはチラシのイメージ通りの映画なので、ふんわりとほんわかとしているのだが、孝平&ちひろに関しては実際の夫婦としてのリアル感が少なかった。同じ夫婦の葛藤を描いたものでも『ぐるりのこと。』とは全く違って、夫婦がとことんお互いのことについて取り組んだシーンが少なく(だから行き着くところまでいっちゃうっていう設定でもあるんだけど)、話として作り上げた感じの夫婦という印象は最後まで変わりませんでした。正彦&光江夫妻には共感した人多いかもしれませんが、映画の核となる孝平&ちひろがもうちょっとリアル感があったらよかったのに。 残念でした。*********************************今日の評価 : ★★
2009.05.11
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やっとGWの映画日記を書き終わった。ぷち疲れたw結構観ちゃったからなあ。。。今年のGWは実家(→ といったって近いが)に帰る予定が、母が足を痛めまして。なんでも、ちょっと高い段差から、「このくらいいいんじゃ?」 と飛び降りて、痛くしたそうな。あのさあもう若くないんだからさ。。。。 ってか、娘一家が帰るっていうのに、ナイスタイミング!?ということで実家はやめて、家でみんな好きなことして過ごしました。GWに観た中でお勧めは、『ホノカアボーイ』 → もうすぐ終わりそうですが。『レイチェルの結婚』 → 何気に深い。『THIS IS ENGLAND』 → 隠れた名作でした!『チェイサー』 → ちょっとコワい。 ってかグロい。 血モノ。 でもいい。くらいかなあ。今週は今週で何だかんだ入ってます(笑さてさてパンですよ。今回は、トマトパン。いつもの本美先生のレシピです。トマトジュースを入れてみたら、外側もほんのり赤い^^ちょっとかわゆい!?DSC03298 posted by (C)rose_chocolatスライスすると、きれいにオレンジ^^DSC03300 posted by (C)rose_chocolat昨日、久々に、トマトソースを作ったんですが、アンチョビを入れて、マリナーラソースにしたんだよね。こうするとアンチョビのコクと塩気があって、味付け不要です。いつもトマトソースはたくさん作ってジップロックに入れて、平らにして冷凍します。平らにしておくと、パキンパキンと割って使えるんで、使う分だけ出せばいーでしょ。ちょっとパスタ・・・とかしたいとき、すごい重宝ですよ♪DSC03302 posted by (C)rose_chocolatなのでこれをちょっとトマトパンに使いました。クリームチーズを塗って、その上に。いや~これ美味しかった~。手抜きですが(笑DSC03301 posted by (C)rose_chocolat最近TBが入りにくくてすみません f^^;特にgooさん、livedoorさん。各方面の方、入らなかったりお返しできなかったりで、ごめんなさいです。もしTBつかなかったらコメントにURL置いてって下さいませ。(楽天以外の方は宛名のところにリンク貼れないので。。。 →これダメダメだよねえ。)あとで伺います~楽天さんしっかりしてくださいよぉ~~ビギナーには使いやすいですが、慣れると使い勝手悪いんですよね。
2009.05.10
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原題: ANTIQUE監督 : ミン・ギュドン 原作 : よしながふみ 出演 : チュ・ジフン 、 キム・ジェウク 、 ユ・アイン 、 チェ・ジホ 、 アンディー・ジレ 鑑賞劇場 : 109シネマズ川崎公式サイトはこちら。<Story>甘いものが苦手なジニョク(チュ・ジフン)は、「女性客が多い」という理由で洋菓子店アンティークを開く。パティシエとなったのは、イイ腕を持ちながら恋愛絡みのトラブルが絶えない“魔性のゲイ”ソヌ(キム・ジェウク)。 高校時代、ジニョクが手酷く振った相手だ。さらに元ボクサーのギボム(ユ・アイン)、ジニョクに忠実に仕える幼なじみスヨン(チェ・ジホ)も加わり、店は軌道に乗り始める。そんな矢先、町では子供の連続誘拐事件が発生。次第に、ジニョクの幼い頃の悲しい記憶が甦る…。アンティーク~西洋骨董洋菓子店~ - goo 映画<感想>『チェイサー』に続けて韓国映画。 原作、テレビドラマ一切見ていないので、これは正直鑑賞どうしようかとかなり迷いましたが、まず美味しそう(笑) なのと、先ごろ麻薬でチュ・ジフンが逮捕されてしまったということもあり、彼の作品を観る機会がこの先当面の間なさそうな感じがしましたので。 待機作『キッチン』も予告が何となくいい感じで、ポスターも可愛く、シン・ミナちゃんも好きなので観たかったのですが、この公開も当面延期ということですし。。。(なぜか試写会の応募があるところとないところがあるのが不思議なんですが)ちなみに「宮」「魔王」は未見。全体的にふんわりとした感じ、というのは予想通り。 少女マンガの世界。画面全体やセット、小物、そして何よりもケーキがどれもこれも何と美味しそうなことか。。。(笑「西洋骨董洋菓子店」というサブタイトルによく合っています。ジニョクやソヌの演技も自然と優しめなあたり、女性を意識した作りですね。最初、ソヌの「魔性のゲイのパティシエ」っていう設定がどうにも??? だったんですが、不思議と観ているうちにソヌが可愛らしく見えてくる(笑) 彼はモデル出身だそうです。 このあたりのキャスティングもうまいですね。(C) 2008 Showbox / Mediaplex, Inc., United Pictures, SooFilm & ZIP CINEMA. All Rights Reserved元ボクサーのギボムくんは最初から最後まで食べっぱなしでしたが、NGもあったでしょうからそれを入れるとかなりの量のケーキを口にしたのでは。 この映画の中で、彼のキャラが終始頭に血が昇りやすい雰囲気で、あんなに優雅な店内でしょっちゅうケンカしていたのは違和感あったのですが。。。画面いっぱいに甘い甘いものばかりではアクセントがないから、そんなキャラなのかもしれませんが。あと、犯人とジニョクが出会うところを中盤に持ってきて、そこから話をもう少し進めればストーリーとして面白かったのにとは思いましたが、原作未読なのでこの2点は何とも言い難いところ。スヨンとジニョクのお互いの自立のところなどはすっきりとしていて、ジニョクの自己分析もちゃんとできているあたりなどはよかったです。日本版のドラマも観ていないのですが、逆にそれが映画単体としてこの作品に入り込むことができたからそれはそれでよかったかも。気軽に見れる韓国映画、観た後にみんなでおしゃべりしながらお茶したくなります。 もちろんケーキ付きで(笑********************************今日の評価 : ★★★
2009.05.06
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原題: THE CHASER監督・脚本 : ナ・ホンジン出演 : キム・ユンソク 、 ハ・ジョンウ 、 ソ・ヨンヒ 、 キム・ユジョン 、 チョン・インギ 、 チェ・ジョンウ 鑑賞劇場 : 109シネマズ川崎公式サイトはこちら。<Story>街では連続猟奇殺人事件が起こっている頃、元刑事でデリヘノレ嬢の斡旋を生業としているジュンホ(キム・ユンソク)は、彼の元から行方をくらませた2人の女の行方を探っていた。その手がかりを握る男を見つけるも、探りを入れさせたデリヘノレ嬢ミジン(ソ・ヨンヒ)も失踪。だが偶然ジュンホは疑惑の人物ヨンミン(ハ・ジョンウ)を見つけ、捕獲する。すると警察でヨンミンはとんでもない告白を始めた。「女たちは自分が殺した。そして最後の女はまだ生きている」と――チェイサー - goo 映画<感想>本当に久しぶりの韓国映画です。 自分の日記を見たら昨年はたったの4本しか鑑賞していませんでした。 9月の『ファン・ジニ』以来。本当は韓国映画好きなのですが、最近は日本公開の本数も減りましたし、また自分でも吟味して観に行くようになってしまいました。 そのせいかあまり大きくハズレもないのですが。正直これは知っている俳優さんがあまりいないのと、あとR-15ということで結構迷ったのですが、お友達の評価もよいので試しに鑑賞してみることにしました。10か月に21人を殺害した疑いで逮捕された、韓国で“殺人機械”と言われた連続殺人鬼ユ・ヨンチョルの事件をベースにした映画。全体的に画面が暗いせいもあるのだけど、冒頭から不穏な空気が漂っている。 そして予想通り残虐なシーンの連続。う・・・。 血が苦手な自分がよく観てるな(苦笑出てくる女の子すべてがいなくなる。 犯人は本当に一見して「普通に見える男」。 だけどその内側に巣くっているコンプレックスが、女性に対しての残忍な行動に向かっていく。今も昔も、性的コンプレックスが一番弱いものに向かう。 被害者には何も罪はないのに。 憤りを禁じ得ない。元刑事、そして今はデリヘノレを経営しているジュンホ。 自分の店で抱えている女の子たちが次々と姿を消していく。彼は最初はいい加減なんだけど、だんだんことの次第がわかるにつれてこの事件に深く関わっていく。元刑事なんで、捜査の勘っていうのがまだ残っているんでしょうね。この映画に出てくる警察がとにかくダメダメに描かれてる。 初動捜査の失敗以外の何物でもなく、尋問の様子も観ているこちらが思わず笑ってしまうほどの間が抜けた感じになっている。 こんな警察じゃ頼りにならないから、じゃあ自分で調べるっていう動機付けには十分すぎるくらい(笑(C) 2008 BIG HOUSE / VANTAGE HOLDINGS. All Rights Reserved.すぐそこに犯人の息遣いが聞こえてきて、手が届きそうなのにそう簡単には届かないところはもどかしく、この映画の見所でもある。そして犯人の残虐性。 ヨンミンを演じるハ・ジョンウはそれこそ普通にしていれば「虫も殺さぬほど」穏やかに見える。 だが凶行を決意したときの豹変ぶりは凄まじく、普段が穏やかであるが故にそのギャップを観客に植え付けていく。 自分がどうしたら罪を逃れられるのかを考えているあたり、のほほんと見えるようで策士というのを感じさせ、憎たらしさを増幅させている。最後の、雑貨屋さんでのことまでもが果たして実話なのかどうかはわからない。 だがこの場面が、この映画の残酷さをさらに深め、観客は犯人を追い詰めていったジュンホの心情により近づくことができる。彼は決してスマートなタイプではないけれど、観ている方はその執念にほだされてしまう。ミジンの娘の勘のよさはおそらく脚色だろうけど、その無邪気さがより一層悲しみを引き立てている。風俗嬢が危ない目に遭うのはそう珍しくない話だけに、ただその仕事をしていたからという理由で犠牲になった方々は本当にお気の毒です。ハリウッドでレオ様がこれをリメイクすることが決定したそうですが、どうかこの研ぎ澄まされた持ち味を消さないで! とお願いしたくなるくらいの良作だったと思います。**********************************今日の評価 : ★★★★☆
2009.05.06
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原題: BLACK WHITE + GRAY: A PORTRAIT OF SAM WAGSTAFF AND ROBERT MAPPLETHORPE監督 : ジェームズ・クランプ 出演 : ロバート・メイプルソープ 、 サム・ワグスタッフ 、 パティ・スミス 、 ドミニク・ダン 、 ピエール・アプラクシン 、 フィリップ・ガーナー 、 ジョン・シャーカフスキー 鑑賞劇場 : ライズエックス公式サイトはこちら。<Story>天才フォトグラファー、ロバート・メイプルソープの才能を開花させ世界に認めさせた男サム・ワグスタッフ。アートへの愛と情熱でモノも人も集め続けた希代のコレクターは、名家に生まれ母親に溺愛されて育ちながら、自分らしく生きる道を選び保守的な上流階級に決別する。類い稀な審美眼を生かしキュレーターとして活躍するようになったワグスタッフが、1972年、無名のメイプルソープと運命的な出会いを果たす。メイプルソープとコレクター - goo 映画<感想>知人にメイプルソープを敬愛している方がおられて、よかったら。。。とお勧め下さったので鑑賞。 アート系も興味あるので。ですが邦題がよろしくない。 「メイプルソープとコレクター」だと、完全にメイプルソープがメインとお客さんは思うだろう(自分もそうなんですが)。 なのですがここでの主役は、メイプルソープのパトロンであるサム・ワグスタッフ。 終始彼の功績が描かれますので、メイプルソープをメインで期待されてこられた方々は多少なりとも、??と思われたと思います。かなりワグスタッフのことについて時間を割いているのに、単に彼のことを「コレクター」とだけタイトルに入れてあるというのもちょっとどうなのかなと。 原題にも "A PORTRAIT OF SAM WAGSTAFF AND ROBERT MAPPLETHORPE" とあるように、メイプルソープの功績の陰にワグスタッフがいたわけだし、せめて少しでも彼を感じさせてあげるタイトルでもよかったのでは。"BLACK WHITE + GRAY" と原題にもあるように、BLACK=メイプルソープ、 WHITE=ワグスタッフ(→ と私はイメージしましたが)、そして彼らをつなぐ存在として、GRAY=パティ・スミスが彼らのことを語っている。 この原題は彼らの関係そのものを示唆していて素晴らしいと思うし、また実際に彼らと親密だったパティの語りは貴重な証明にもなる。具体的なスタンスこそ語られないものの、彼らが互いにリスペクトし合った日々を知るには欠かせない言葉となっている。メイプルソープの陰に隠れてしまって、ほとんど存在を忘れられてしまったワグスタッフに光があたったということでは、この作品は価値があるものと言える。上流階級に生まれた、だがゲイでもあったということが彼の人生を大きく変えていく。 財力と美貌(ハンサムというよりもこっちの言葉の方がしっくりくる)を持ち合わせた彼は、メイプルソープとの出会いの後、惜しげもなく彼をバックアップしていく。メイプルソープがワグスタッフを利用した・・・ という声もあるそうだけど、その側面だけでは語れない、互いの信頼関係もおそらくあったであろう。パティ・スミスが最後に披露してくれた、ワグスタッフに対しての詩。 とてもシンプルだけど愛情にあふれたその言葉に、彼らの結びつきが、唯一無二であったのだと感じることができる。*********************************今日の評価 : ★★☆
2009.05.03
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監督・製作 : アーロン・ウルフ 共同製作・出演 : イアン・チーニー 、 カート・エリス 鑑賞劇場 :シアターイメージフォーラム公式サイトはこちら。<Story>大学の親友同士のイアン(イアン・チーニー)とカート(カート・エリス)は、ふだん食べている食品のほとんどにコーンが含まれている事を知り、まず自分たちでコーンを栽培してみようと思い立つ。1エーカーのコーン畑をリースし、種蒔きをする。その一方で、できたコーンがどこへ出荷されるかを追う。コロラド州では牛の飼料として安価なコーンが使われ、そのおかげでハンバーガーも1ドルと安い。炭酸飲料の甘味料も多くは砂糖ではなく、コーンシロップから作られていた。キング・コーン 世界を作る魔法の一粒 - goo 映画<感想>『いのちの食べかた』がかなり心に響いてしまったのを思い出し、上映が同じイメフォでもあるし、これもまた環境系でいいかもと期待しつつ行ってきました。『いのちの・・』のロケは主にヨーロッパが主流でしたが今回はアメリカ。そして取り上げる食材は、コーンのみ。(コーンだけで果たして2時間の映画になるのか? というかすかな不安もあったのだけど)アメリカのコーンに疑問を抱いて、それでは自分たちで作ってみて考えようということです。自分は、彼ら独自の農法かなんかで作るのか? と初め思ったのですがそうではなく、アメリカの既存の農家のコーン畑の一角の1エーカーを借り、アメリカ基準でのコーン栽培を普通にした結果を見るということ。農業に関してまったくの素人さんのようでしたからこれは致し方ないのかな。既存と違う農法なら面白そうと思ったのですが。確かにこのようなテーマを取り上げて映画にしようという試みは素晴らしいのですが、映画を作ることが前提だったのか、それともコーンを追いかけることが前提だったのかがちょっとわかりにくくなってしまっています。アイデアがあって、じゃ映画にしよう!となって、そしてあとは成り行きという感じが一番近そうですけどね。結局行き着くところ、アメリカの農業政策の失態が大元にあったということなのですが、どうも企画の段階から甘さを感じます。もちろんリサーチはしているのでしょうけど、どこか出たとこ勝負という感じがしました。ドキュメンタリーは、淡々と事実を述べ、かつ監督の視点(主観ではない)が入り、そして心を動かされるものが自分の中ではいいものと思っているので、そこを基準にするとかなり物足りなさはありました。結局のところ、アメリカの農業政策の失敗をツケをアメリカの農家が負い、そのさらに尻拭いをさせられているのが世界中の人々ということをお勉強したに過ぎないような。とりあえず甘いもの、ファストフードは恐いぞということですかね。。。。*********************************今日の評価 : ★☆
2009.05.03
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監督 : 真田敦 原作 : 吉田玲雄 出演 : 岡田将生 、 倍賞千恵子 、 長谷川潤 、 喜味こいし 、 正司照枝 、 蒼井優 、 深津絵里 、 松坂慶子鑑賞劇場 : ヒューマントラストシネマ渋谷公式サイトはこちら。<Story>ハワイ島の北、ホノカア。ここでは月に虹がかかるとき、願いが叶うという…。恋人(蒼井優)に振られ、大学を休学したレオ(岡田将生)は、とにかく日本を離れ、ただ違う風景の中にいたかった。そして、ひょんなことからホノカアの映画館で映写技師として働くことに。レオが初めてこの町にやってきたのは半年前。見た者に最高の祝福をくれると言われる“月の虹【ムーンボー】”を探し求めて、恋人と一緒にハワイ島に。しかし“月の虹【ムーンボー】”は見られず、かわりに道に迷って辿り着いた町がホノカアだった。不思議な魅力に吸い寄せられるように再びやってきたこの町でレオが出会ったのは、風変わりだけど優しい人たち…。出会い、恋、ごはん、そして別れ。レオが大人になるために必要なもの。そのすべてがホノカアにはあった…。ホノカアボーイ - goo 映画 <感想>どうしようか、スルーしようかと迷いながらも結局観に行きました。前に『いとしい人』をガーデンシネマに観に行った時、このホノカアボーイの小物とかセット、写真の展示がロビーであり、それを見てすごく可愛かったし、映画に出てくる食べ物がとっても美味しそうだった(笑) すごくいい雰囲気だったので、それで観に行こうと決めました。この映画の予告の、ゆったりまったりした雰囲気は、『かもめ食堂』『めがね』にすごく近いと思いました。『かもめ』は★5つだけど『めがね』は★3つだったんで、これは大当たりか大ハズレかのどっちかと予想しました(笑) 自分の場合、意味のない強引なファンタジー系はとことん苦手なのです。ですけど、その2本とも違う雰囲気でしたね。まず設定がハワイ・ホノカア。 実在する外国の町のお話。 当然ホノカアの自然とか風土、伝統などが出てきます。 その設定の中で、日本人のコミュニティがあり、ここに出てくる人たちが生きているということ。「ハワイハワイと来てみたけれど・・・」倍賞千恵子さん演じるビー。ビーはいつも穏やかに、そして少しだけ茶目っ気を出して生きている。 彼女の歩んできた人生は若いころはきっと波乱万丈で、けど懸命に生き抜いてきたもので、もちろんそのことを彼女は納得はしているのだけれども、長く生きてきた中でもどこかさみしさが心の中に溜まっていったのかもしれない。ビーの作る料理はどれも本当に美味しそう。 「猫の餌」の白身魚の煮付け、ロールキャベツ、スパム寿司、海苔巻、海老フライ、炊き込みごはん、本当にどれも食べてみたくなってきます。 中でもやっぱりマラサダでしょうね~。 これはぜひ作ってみたいと思います。そんな素敵な料理、やっぱり食べてくれる人がいてこそ、料理も輝いてくる訳で。 ビーの生活に飛び込んできたレオの存在は、変わらない日常を送っていたビーに喜びをもたらしたんでしょうね。(C)2009フジテレビジョン/電通/ROBOT 大学を休学してまでホノカアに滞在しようと思ったレオ。その理由はハッキリとは述べられてはいないけれど。 だけど彼の行く先にはなぜだか、いいものがつながってくる。 どんなものとは定義はできないけれど、とにかく一緒にいてよかったっていうオーラがレオにはある。だけど、レオにはレオの都合というものもある。 やっぱり恋だってしてしまったりする。自分の中の、まるで少女のようなジェラシーに気が付いてしまったビー。 そこで彼女がとる行動はかなりシャレになってなかったけど、そんな風に拗ねたりするのだって生きている証拠だから。風のように、どこからともなくやってきて、そしてまた来た時と同じように、風に乗って還っていく。潔い、と言うべきなのだろうか。周りのひとたちが1人、また1人と去って行って、そして自分の去り際はいつなんだろうと見極めている人たち。去るにあたって、自分が培ってきたことをきちんと次代に残していく始末の仕方。 ホノカアに吹く風のように、どこまでも穏やかに、たゆたえながら、生きていっている。シンプルながらも、この主題がきちっと完結されているところが、この映画を観た後にすがすがしさを残す所以ではないだろうか。今の岡田くんにはどうしようもなく勢いがある。 『天然コケッコー』のときはどっちかというと夏帆ちゃんに目が行っていたけど、あれから数年したら断然岡田くんはカッコよく素敵になっているし(笑)、そして素で演じることが本当に似合う俳優さんになっていた。 誠に残念ながら『ハルフウェイ』は私のツボではなかったけれど、それでも自然の中での彼の存在は光っていたし、『重力ピエロ』に至ってはもう完璧。 今年は彼の年になることはたぶん間違いないしこれからも伸びていってほしいです。そして倍賞さんがあのキャラクターになるとは! のんびりと、自分に起こることを受け止めていって。 衣装もポップな感じで可愛らしかったし、何といっても黄色いワンピのところなんてもう完全に「少女」。 いくつになっても可愛い女性なんですね。この映画で可愛いと言えば、松坂慶子さん。 彼女は『大阪ハムレット』で、あまりの変わりぶりにちょっとビックリしてしまったんですが、この映画では可愛らしさを前面に出しているのがすごくよくわかる。 仕草にしても、話し方(なぜか大阪弁なんですが)にしても、衣装にしても。 そんなに食べて大丈夫かな・・・? とも思ったりしますが(笑)、それでも彼女のラブリーさはあちこちで引っ張りだこになるだろう。で、この映画のラブリーなキャラクターたちのとどめは、何といっても喜味こいしさんではないだろうか。「年を取ったからといってやっちゃいけないことなんて、ないんだぜ」この言葉、なんだか最高にクールだし、粋だよね。 こういう強さを持って生きていきたい。**********************************今日の評価 : ★★★★☆
2009.05.01
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原題: RACHEL GETTING MARRIED監督 : ジョナサン・デミ 出演 : アン・ハサウェイ 、 ローズマリー・デウィット 、 ビル・アーウィン 、 トゥンデ・アデビンペ 、 マーサー・ジッケル 、 アンナ・ディーヴァー・スミス 、 アニサ・ジョージ 鑑賞劇場 : CINECITTA'公式サイトはこちら。<Story>バックマン家の次女キム(アン・ハサウェイ)が9ヶ月ぶりに更生施設から帰宅する。2日後に姉レイチェル(ローズマリー・デウィット)の結婚式を控え、手作り挙式の準備で大わらわの自宅には新郎の友人ら見知らぬ人々が溢れ、所在無さと疎外感でキムは苛々をつのらせて行く。そんな妹の身勝手な態度にレイチェルは怒りを爆発させてしまう。依存症の治療を続けるキムの存在は気まずさと緊張感をもたらし、一家に辛く悲しい過去の記憶を否応なく甦らせるのだった。レイチェルの結婚 - goo 映画<感想>アン・ハサウェイの前作『パッセンジャーズ』は結局スルーしてしまいましたが、これは大変期待していた1本。まずタイトルに、女の子の好きな「結婚」って入ってますし。 結婚式が出てくる映画は夢があるから好きです。 かわいいし。・・・なのですが今回結婚するのはアン・ハサウェイではなく、そのお姉さん。アンはドラッグ中毒で施設に入って矯正プログラムを受け、退所したばかりの次女キムという役です。結婚式の主役は他ならぬ姉のレイチェル。もちろんそれを分かっているはずなのに、そして祝福もしたいはずなのに、口をついて出る言葉は自分の薬物依存症の矯正の話ばかり。 両家の親族の前で延々と自分の今までの治療がうまくいかなかった言い訳ばかりを聞かされたレイチェルはじめ家族の苛立ちと失望は想像に余りある。このシーンは結構、女性としては怒るだろうなあ・・・と思いますね。 だって自分の一世一代の結婚式のセレモニーの1つで、そんなぶち壊しみたいなことされたら普通怒る。結婚式のトラブルってかなり後々まで尾を引きますから。そしてそんなみんなのイライラをさらに逆撫でするかのようなキムの謝罪。 レイチェルに一同の祝福が集まって、自分に注意を払ってくれる人が誰もいなくなってしまうと、祝うどころか「私が本気で話しているのに、フェアじゃない!」とキレてしまう・・・。 観ている方としては全くもって勝手だなあ。。。と言いたくもなるのですが、キムにもキムの言い分がある。 自分がかつて引き起こした事件。 それを家族はいまだ許してはくれないし、そんなことを起こしてしまった自分自身をももちろん許せないから。 こうしてやっと家族のところに戻ってきたのに、誰も自分の話を聞いてくれない。 自分は愛されていない。キムは薬物依存症の療養のために施設に入っていたケースだが、退所すればどこかで受け皿がいる。 身内だから世話をしないといけない、だけど依存者自身が周りとの関係をうまく持って行けなかったとなると家族にかかる負担は大きくなっていく。 そして、うまくやっていけない相手が世話をしてくれる家族に他ならないとすると、拒絶されてしまう可能性は高くなる。 どこかでこの悪循環を断ち切っていかないと、快い家族の関係は築けなくなる。ましてただでさえ家族間を壊してしまう重大な事件を起こしてしまったのに、キムはさらにレイチェルとの関係を断絶させるようなことをしていた。 それはレイチェルにとってはものすごい裏切り。 普通なら姉妹の縁を切ってもいいくらいかなと思うのですけど、レイチェルはキムを受け入れていく。 一瞬、どうにでもなってくれとも思ったのでしょうけど、どこにも行き場のない妹を受け入れていく。レイチェルにはレイチェルで、彼女にしかわからないトラウマを抱えていたから。 妹への愛情と引き換えにすり減らしていった自分の心。 でも、自分をさらけ出して妹を受け入れていくことで、収められていく積年の想いに気が付いていく。ここではレイチェルとキムの両親のことはあまり語られてはいない。 だが結論として離婚をし、お互い新しいパートナーと人生を歩んでいるのを見れば、どのような結婚生活であったのかはおおよそ見当はつく。レイチェルにとって、トラブルメーカーの妹にかかりきり、というよりも波風立てたくない父親の姿は大きな心の傷になったであろうし、また自分の結婚式なのに何となく水臭い母の態度にも失望させられたと思う。キムにとっては、父から自分が信用されていないのは嫌なことだったに違いないし、自分から謝りに行ったのに実の母が取った態度だってたぶんこれから先も思い出してしまうだろう。家族が家族の形を成せない。 それはアメリカだけでなく各地であることで、決して今に始まったことではないけど、お互い今まで真剣に向き合ってこなかった代償はどこかで現れる。 これからこの一族が、例え結婚して巣立っていったとしても、レイチェルの結婚で確認した絆を思い出して生きて行ってくれればいい。 そんな希望的観測はある。今までどちらかというと、きれいどころな役が多かったアン・ハサウェイ。 本作では薬物依存の矯正中という思い切った設定の役柄で、今までのイメージを覆すような演技を見せてくれた。 レイチェル役のローズマリー・デウィットも、難しい家族間の問題を抱えながら幸せを追求する一方、どこかでその問題から逃れたい願望を潜めるという役を良くこなしていたと思う。そして母親役のデブラ・ウィンガーは、自分は『デブラ・ウィンガーを探して』以来だったけど、あのときよりも表情が優雅になっているように感じた。子供のことを思いつつも、最後は自分中心という二面性。これも難しい役ですね。ハンディカメラで撮影したかのような画像がより一層、家庭内での出来事を描いたリアル感を出し、その中でアンはキムになりきって感情を露わにし、体当たりで演じていたように思う。両家が白人と黒人ということ、そして新郎が音楽関係者という設定であったことなどもあってか、音楽や結婚式の様子なども文化のクロスオーヴァーが見受けられた。 結婚式での、「レイチェルレイチェル・・・」というコール、パーティーの様子など、文化が混ざり合う風景なども非常に興味深く鑑賞できたように思う。**********************************今日の評価 : ★★★★
2009.05.01
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