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舞台は明治維新直後の日本。軍事力の近代化を図ろうとする明治政府に招聘された南北戦争の英雄とされるアメリカ人大尉が、政府の敵対勢力である侍達と戦うものの、次第にその生き方に惹かれ、共に侍として政府に戦いを挑んでゆくという、どうもそそられるようでイマイチそそられなかったトム・クルーズ入魂(?)の侍映画。それというのも、海外映画における日本人描写には、あまりマトモなものは少ないものだし、それが侍主体の時代劇もので主役にハリウッドドル箱スターを起用となれば、あまりいい加減なものは作らないと思う一方、そうするほどちょっとした違和感が大きなアラとして目立ってしまう可能性大。大体予告編からして、あまりに流暢(だが上手ではない)に英語喋る渡辺謙からして大きな違和感を感じてしまっていたってのもあった。結果予想通り。そりゃここまで日本人の本質に迫ろうとしたメジャー映画はないかと思うが、予想通り見せ物映画に振られてしまい、活劇としての面白さはあるものの違和感が大きい。それも南方系の木々生い茂る舞台設定や、カッコイイ甲冑姿で登場する戦集団などは目をつぶるとしても、「皆殺しにしろ!」なんて叫ぶ政府官や侍達の死に様、そして熱く語る天皇…など、大作映画らしいクライマックスの盛り上がりも、その根本的な本質の見誤りと最後の生き残りザマによって砕け散らされた感じだ。それに俳優としては私も買っている渡辺謙の扱いも、評価は高かったかもしれんが使い切れていない。なんせこの人見せるには、あの目力活かした、もっともっと熱い涙や熱い怒りを演じさせねば。画質は新し映画だけに期待したがなんか今一歩。音質はここんとこAACの能力が上がったかのような音場感と低音が効く。
2005.03.29
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30過ぎて独身だった冴えないギリシャ系ヒロインが、民族性の違う理想の相手を見いだして、何事も大げさで享楽的なギリシャ系文化の中結婚までもってくお話。アメリカでは相当当たっていたものの、結婚ラブコメ路線の上、ヒロインの容姿もイマイチで乗り気になれなかった一本。でもさすがなかなか楽しめた。路線はありがちだが、そこに最近目につく異文化コメディの面白さを、テンポよい「フッ」っとした笑い誘う展開により、気持ちよく見せてくれたのは新鮮でもあった。日本人でもこれだけ面白いのだから、実際の他民族国家であるヨーロッパやアメリカでうけようが相当なものだったのは理解できる。画質は低予算映画っぽい仕上がり。楽曲はよく回ってた。
2005.03.27
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潔癖症で精神的にも不安定ながら、ペテンに関しては芸術的な才能を持つと自負する中年詐欺男のもとに、突如別れた妻のまだ見ぬ娘が押しかけてきて……というお話。こうなると娘への情に絆されて、真っ当な道を…というパターンが見えてしまうせいか前半少々タル気味ではあるが、さすがに最近のハリウッド映画らしく、そう一筋縄では終わらせないのが救われるところ。どうもそのタルさ、このキャストが絡んでいるのではないかな? 主演のニコラス・ケイジは相変わらず生気を感じられない目をしているし、パートナーのサム・ロックウェル(コンフェッション)についても、どうにも信用できない表情を持ち合わているせいか、イマイチ感情移入できない感じ(だからこそ配役としては成功なのかもしれないが)。そして何より「おっ!」となるような女優さんが出てこないのも、ちと食い足りない。しかし監督、なぜかリドリー・スコット匠。相変わらずの明暗巧みに生かした丁寧な撮影が心地よくハイビジョン描写に映えるが、引いた画ではやや甘め。楽曲がなかなか心地よく響いてた。
2005.03.22
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ミュージシャンでアーチストで役者で監督、その他モデルやレーサーをもこなすというイタリア系アメリカーナ、ビンセント・ギャロが手がけた一品。なんらかの心の傷を負った男が、何を求めてか車を走らすロードムービー。途中さしたる盛り上がりもなく、まさかこのまま締まりもなく……という懸念もあったが見事締まり良し。そう度肝を抜くような結末があるわけではないし、さすがにセンス感じるものの、それほど凝った撮り方をしているわけでもないのだが、この退屈がちだった展開を受け入れられる不思議な上手さがある。画質音質共、ボケ気味、解像感なし。選曲こそ彼らしくよい味出しているが、音場感も皆無。ただその安手のヨーロッパ映画っぽい薄汚れ具合とエロさ加減が、またなんともいい具合なのである。
2005.03.20
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映画史に残るであろう電脳系SF映画3部作の完結編。以前書いたが、これまでにない撮影技術を駆使して作り上げられた、なんでもありの表現技術も、前作では新鮮味は薄れ、それ払拭するためかのような過剰なまでの画作りがあまりにも現実味を失わせてしまったように感じていたが、いやはやここまで描かれちゃうと……凄い。とは言え、見方としてはもうアニメに近いのだが、それにしても凄い。そしてもはや、アメリカ人が拳を突き上げ「イヤァー!」とか「ウォー!」とかなってる姿には虫酸も走るが、やっぱスゲーなぁこの人達は。どれだけ、どういう時間と手間をかけこれだけのシーンを作るのか? ともかくこの中盤(?)の攻防戦は映画史に残してもいいのでは?そしてそれが終わりではなく、終盤には対一の宿命の対決が控えているのだが、さすがにそのシーンの後では少々インパクトが薄れてしまった感じ。そのせいでもあるまいが、締め方についても物足りなさが残る。それでも哲学っぽく語られていた物語については、さほど難解になることなくまとまった気がするが、やはりもっとスカッとした締め味が欲しかったところだ。画質は相変わらず暗い場面多く、過剰なまでの光刺激とマトリックス世界にはなじまないWOWOWでかい字幕の光量変化で目を覆うほどに疲れたが、肌の質感が汚いほど克明に描き切れていたし、音質についてもAACで初めて部屋を揺さぶられるほどの低音を感じさせてくれた。これでDVDだったらどうなってしまうのだろうなぁ。
2005.03.19
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始まりから28日…感染から10秒で凶暴化して人を襲う強烈な感染力を持ったウィルスに侵され、滅亡の淵に立つロンドン。その中で逃げ戦い、醜くもがく人の世の終焉が描かれる。ゾンビ映画かと思っていたら、似たようであり、さにあらず。感染者は死人ではなく、ただ凶暴に人を襲い、噛みついたり吐血したりして感染力の強い体液をまき散らす。よってその動きの速いこと。暗闇でもたもたしてると、全力疾走であちらこちらから襲いかかってくるという、これまでになかったスピーディーで緊迫した恐怖感は新鮮だった。後半になると、絶望的な状況の中に置かれ抑制の外れた人本来の醜さが描かれるが、そういうものも組み入れられるのが今風の描き方なのかもしれん。監督は「トレインスポッティング」「ザ・ビーチ」のダニー・ボイル。映像派と言えばそう言えるのかもしれないが、どうもこの人毎回ながらアーチスティックに懲りすぎるせいか、時折見苦しく感じる場面がある。まぁそれが刺激的でもあるのだが、映画的にはもうちょい品よくやんわり攻めてくれてもよいのではないかな?画質はそういうせいか、DV撮りとフィルム撮りを組み合してあるようで、場面によって画質の差が大きい。音の使い方についてもエフェクトから盛大に楽曲を流したりと、狙いはわかるが、どうにもまだアマチュア臭さが抜けきれない気がする。
2005.03.11
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ハイビジョンNHKスペシャル「地球大進化」の最終シリーズ。今回は恐竜絶滅後、哺乳類が覇権をのばし、猿人の進化と分化、そして現代人ホモ・サピエンスに至るまで。どうもこの時代になると、これまでのシリーズに比較して面白味に欠けるような気がしたが、いやいやどうしてなかなか見応えがあった。ちっぽけな子リスのような我らの祖先が相変わらず逃げて隠れて落ち着いた樹上生活。それが生み出したさらなる進化は既知だったが、それもこう見事なビジュアルで見せられると、さすがわかりやすい。そしてその中で語られた、弱肉強食の世界では不利なはずの白目を備えたヒトこそが、なぜこの世の覇者となり得たのか……。その答えはまさに今我々が失いかけている根本的で大切な部分を考えさせてくれるだろう。全編通してかなり完成度の高いシリーズだった。とはいえ何度も見ようとは思わないし、教材にするにも見方感じ方の奥深さを要するかもしれないが……ここから感じとるべきものは大きいと思うな。
2005.03.06
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さて本日は久々の2本視聴。午前中は長丁場だったので夕方には短めで疲れないものをとこれをセレクト。平成ガメラシリーズは、これまでの特撮怪獣映画とは一線を画すリアルな仕上がりが高い評価を得ているが、さすがその最新作。前半の渋谷戦闘シーンはハリウッド映画でも通用するような身震いする出来。お話がガメラの戦闘で両親を失った女の子のガメラへの怒りが引き金で起こるようなものなので、その前半の戦闘シーンで描かれるのは、これまで描写されることのなかったガメラの戦いの巻き添えで破壊され死んでいく街や人々を襲う恐れ。これが見事描ききれていた。が、が、が……その今回の敵役となるREX……いや、イリスちゃんが覚醒したあたりから一気に全て崩れてしまった。ショボイ造形、動き、でかくなったらきっとまともに……と思ったものの、いきなりアニメ(こりゃCGとは呼べない!)に、そしてこりゃ怪獣? ロボットか? のひどい仕上がり。レギオンでもそうだったが、なんでガメラにここまでの動きさせといて、全然動けんデクの坊の敵役を作るのか、まったく理解に苦しむところだ。これだったら全編ギャオスで通した方がよっぽどまともだと思うのだが……。お話もまたヒドイもので久々の早送り視聴。最初の出来がよいだけにホント頭抱えてしまった。画質は甘さ残るモノの邦画としてはまぁよい方か。音場感はなかなか効いてた。
2005.03.04
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本日は雪模様。ということでお休み。つーか今週は先週休みなしで頑張ったんで、もともと年休の予定だったのだが、こういう日こそ3時間越えの長丁場、昨年のアカデミー作品賞、「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」を朝方より。しかしさすがに長かった。もっとつめられる気もするのだが、こういう作りは評価できるもんなんだろうか? 勿論質感は高いし飽きないのだが、これだけ見せ場を詰め込まれると一時間枠の連続ドラマで1シーズンで見せた方が……てな気もしないでもない。まぁそれでもこの大画面と大音場による臨場感は外せないだろうけど。お話的にはただの大活劇で終わらず、拭いきれない人の業や欲が息苦しいほどに描かれ厚みがあるのだが、見せ場と展開的にはなんか今一歩。もっと惹きつけるタメと見せ方が欲しかったところだ。画質はやはりこういった合成モノは色彩や解像感をいじる必要があるのか人工的で今一歩。音場感もやはりAACらしいピーク抑え気味のDレンジが惜しい。。
2005.03.04
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さて今年もやって参りました。年末の「紅白歌合戦」と並んでEichanの数少ないお楽しみ番組の一つ「アカデミー賞授賞式」。今年は卒業式あけの同僚達を誘い、鍋を囲んでわいわいの視聴と……まではいかなかったかな。日本公開前の作品が多いのもあったし、全編を通した魅力の一つになっている、この司会独特のジョークについても、映画通とまではいかなくとも、ちとマニアック(ってほどでもないけど)な見方ができなくちゃ十分楽しめないって気もするしな。まぁ大体俺が執着してるってのも、実は結果よりはそのショー的な見せ方と、ここで垣間見られるセレブ女優達の素に近い質感といったところだかんなぁ。この趣味は……悪いか?ってなわけでまず恒例の女優評から。レッドカーペットとは見逃してしまったが、今回光っていたのはスカーレット・ヨハンソンとケイト・ブランシェットの肌の白さ。若さと熟成された女の色香がプンプン。だがそれを抑えて目を惹いたのはチャン・ツィー! 派手な美人顔ではないものの、同じ色白でも艶があり肌理細かい肌の質感はさすがアジアンビューティー! だんだんマネキン化していってるシャーリーズ・セロン、張りの弱まったハリー・ベリーはもう過去の人。今更ながら今後注目していきたいものだが、もしかして今がピークかな? だとしても西欧人ほど崩れは早くないとも思うが、とりあえず「LOVERS」のHV放映を楽しみにしております。司会はアフリカ系若手のクリス・ロック。ジョークはスピードはあるもののキツめでしつこさがありイマイチ。しかし向こうでの人気は相当なものらしく若い視聴者を意識しての登用だったようだが、ある程度見る側がバカにできるようなボケ味と、良いものを見せようとする真剣顔がほしかったところだ。さて受賞の方だが、助演男優「モーガン・フリーマン」、同女優「ケイト・ブランシェット」、主演男優「ジェイミー・フォックス」、主演女優「ヒラリー・スワンク」、監督賞「クリント・イーストウッド」、作品賞「ミリオンダラー・ベイビー」。と、クリント・イーストウッドの「ミリオンダラー・ベイビー」が作品・監督・助演男優・主演女優の4冠。だが未見なものの、それほどの質があるのかという気がするな。もっとも下馬評の高かったスコセッシの「アビネイター」よりはましな気がするが…。スピーチで良かったのは「Ray」のジェイミー・フォックス。この映画はその演技と共に楽曲も良さそうなので是非観てみたいものである。ノンフィクション伝記映画系のノミネート作が多かったせいか、全体としても地味だった気がするし、ビヨンセやサンタナ等豪華歌唱楽曲陣を配したはずの歌曲賞のステージもイマイチ聴かせどころがなかった。そして長編、短編のドキュメンタリー映画作品の扱いが大いに不満。ここは映像をもっとちゃんと見せてもらいたかった。画質は前回より上がったのでは? ただし当然ながら皆さんパーティーメイクだし映画的に寄るような撮影はないので、リアルな肌の質感描写には物足りなさ残る……ってやっぱマニアック?
2005.03.01
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