森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.03.05
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廣戸聡一さんは人間の体は4つのタイプに分かれるという。
自然に立った時に重心がどこにあるのかでタイプが変わってくるという。
重心がつま先にあるのか、かかとにあるのか。さらにそれらの外側なのか内側
なのかによって4つに分かれる。

私の場合はエスカレーターに乗る時は常につま先に力を入れないと後ろに倒れそうになる。
また革靴はいつも外側などが減るので外側である。つまりつま先と外側に重心があることになる。
廣戸さんが面白いのは、スポーツの監督やコーチが人それぞれのタイプを無視して
「こうしなさい」「こう動かすべき」「このやり方が正しい」と押し付けても能力は伸びないという。
しかし、その人独自のタイプにあったトレーニングをすれば、見違えるほど記録が伸びたり、

それはトレーナーとして1998年、2002年米大リーグ、2001年ソルトレイク五輪
などでも実証されている。

私は中学生の時体育の先生が逆上がりをするように言われたときできなかった。
するとその体育の先生は逆上がりのできなかった私たちに、「こんなこともできないのか」
と悪態をついた。今でも心の傷として残っている。今考えるとこんな指導をして
もらえればできた可能性がある。

先日テレビを見ていたら、カンニング竹山さんにまず自分なりの逆上がりをさせた。
案の定最初はできなかった。廣戸さんは、足を鉄棒の前に持ってきて、膝から上げて
いくように指導していた。また足は鉄棒の近くに持ってくるように指示していた。
すると30年ぶりになんとか逆上がりができた。本人は大変喜んでいた。
これがカンニング竹山さんのタイプにあったやり方だといっていた。


腰から持ち上げてうまくいく人、人それぞれだといっていた。

廣戸さんの話を聞いていると、指導者は自分で成功体験を持っているとどうしてもそれを選手
に伝えようとするのではなかろうか。
自分と同じタイプの人には肩、腕、ひじ、腰、ひざの使い方は指導してもよい。
ところがタイプの違う他の3つのタイプの人に自分のやり方を指導することは百害あって

たとえばイチロー選手は前足に重心を持ってきてミートしている。
松井選手は後ろ足で踏ん張って打っている。タイプが違うのである。
これが仮に逆に指導されてその通りに強制、修正を迫られていたら、素晴らしい活躍はできなかったであろう。

森田でも自分のやり方は、他の人にそのまま通用するとは考えないほうがよい。
強制しないほうがよいと思う。まずは「受容と共感」の姿勢で傾聴することに注力したい。
そして森田理論学習をした後は自分のスタイルを見つけてもらうように手助けをするぐらいにしたい。





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Last updated  2014.03.05 07:01:24
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森田生涯 @ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) 通りすがりさんへ コメントありがとうご…
通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…

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