森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.06.21
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横浜市西区の60戸のマンションで、建物を支える杭が強固な地盤に達しておらず、建物が沈下して傾いていることが分かった。

このマンションを販売した住友不動産では「売り主としての責任を痛感している。修繕や建て替え、買い取りなどあらゆる手段を検討するといっている」
とりあえず住民には仮住居への転居を要請したという。当然の対応である。

施工はKという建設会社であった。
K会社は、「現時点ではコメントできない」と言っている。
なるほど。どうしてそのようなことが起きたのか、詳細な原因を追究しないと、今の段階では早計に判断できない。
でも現実問題としてなんらかの過失があることは確かなようだ。

K会社は大手建設会社である。
問題はK会社が基礎を打ち込むとき、安易に仕事をしていたのではないかという疑念がぬぐいきれない。


K会社はその基本を軽視ないしは無視していたと考えるのが妥当だろう。

K会社は建物が傾いたときに、構造物にずれが生じるが、すべて応急処置で済ませていたという。
どうして本格的な調査をしなかったのだろうか。
ここで否を認めればまだ救いがあった。
少なくとも信頼が地に落ちるということはなかった。

住民からの要請で、住友不動産がボーリングを実施して初めて欠陥が明るみに出た。
こうなった時点でK会社の信頼は地に落ちる。
建設会社の姿勢を問われる。
他の物件すべてを調査する必要が出てくる。
会社の損害は計り知れない。
何十億という純損失が発生する可能性がある。


我々神経質者も決して他山の石ではない。
他人の評価を恐れて、自分の欠点、ミスや失敗を人に見つからないようにごまかしたり隠したりすることがある。
でも安心感は得ることはできない。一時の気休めに過ぎない。
すると、その後、いつかばれるかもしれないと思い、針の筵に座らされた状態になる。

そうならないためには「まな板の鯉」になって、ミスをしたという事実を認める。事実を受け入れる。

ミスや失敗から目をそらさない。やりくりもしない。逃げるでもない。事実とともに行動する。
それが我々にとっての恐怖突入だ。認める瞬間は注射針を刺されるような痛みがある。
でもこれが一番安楽な道なのだ。





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Last updated  2014.06.21 07:11:38
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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