森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.10.04
XML
10月号の月刊機関誌「生活の発見」より。

医師の平林氏が慢性痛で面白いことを話されている。
膝が痛い、肩が痛い、腰が痛い、手や足がしびれるなどの慢性痛で悩んでいる人は、日本では約2300万人にのぼる。国民の約5人に一人である。

平林医師は、痛みが痛みを増悪している事実があると指摘されている。
「痛みがあってはならないものと考え、痛みに注意が向くと感覚が研ぎ澄まされ痛みが増し、さらに注意が向きやすくなるといった悪循環が生じます。
続いてこの精神の緊張した状態が、筋肉の緊張も強め、心身の悪循環も加わります。
こうなるともう痛みは体の傷が原因で生じる一つの症状ではなく、あたかも痛みに支配されるような痛みそのものが病となってしまいます。」

これは神経症の固着と同じことですね。
神経症も慢性痛も注意と感覚の悪循環によって増悪していくのですね。


また慢性痛に対して、平林医師は、痛みは刻々と変化するといわれています。
朝痛みが強くて病院に行くこともできないような人が、午後になって痛みが和らぐということがよくあります。
痛みに応じて臨機応変に行動することを勧められています。
これも神経症と同じです。いつもは症状にとらわれていますが、別なことに取り組んでいると、つい症状を忘れていたということがよくあります。
治るとは、その部分を増やしてやるとよいといわれています。

さらに、身近にある小さな幸せ探しに励むことを勧められています。
おいしいものを食べた時の味わい。
掃除をした時の清々しさ。
顔を洗ったときのさっぱり感。
体を温めた時のぬくもり。
新しいシーツに換えた時の肌触り。

このような小さな心地よさを探していくこと。

今日は痛みが強かったかどうかで1日を評価するのを止めて、手近な目的を設定し、ていねいに行動できたかどうかで1日を評価するようにしましょうといわれています。
これらは神経症の克服のことを考えるときとても参考になりました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.10.04 07:00:22
コメントを書く
[治るとはどうゆうことか] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

メダカを飼っています New! 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: