森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.05.08
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鎌田實医師のお話です。
24歳の女性が目の病気にかかった。ぶどう膜炎だそうだ。
ぶどう膜とは、眼球の内部をおおっている脈絡膜と毛様体、虹彩の総称。
目のほかの部分よりも血管がたくさんあるため、炎症を起こしやすい。
炎症の場所や程度によっては網膜剥離、白内障、緑内障につながり失明することもあるという。
この方の場合はその中でも原田病という病気だ。
体内に侵入した細菌やウィルスをやっつける免疫システムに異常が生じ、自分自身を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つ。
白血球がぶどう膜を破壊していく病気である。
この方は徐々に視力が無くなり35歳で全盲になった。


全盲になったら案外しんどくないんですよ。それまでがえらかった。
子どもは小さいし、自分の障害を認められなくて、相変わらず隠そうとしているし、杖をつくのもめちゃめちゃ恥ずかしかった。
だから、知り合いに会うのがイヤですね。必ず言われるんですよ。
「若いのにかわいそうにねえ」って。同情されるのが嫌いやったから、あの言葉が一番きつかった。

母親や知り合いに連れられて、神様参りをやったのもその時分でした。
眼病に効く、霊水で有名な京都の柳谷観音に参った。
ひょっとしたら狐か狸でもついてるんとちゃうかと、テレビで見た霊能者のところへ月に2回ずつ半年通った。
目が治ると言われたらどこへでも行った時期が3年から4年はあった。

全盲になってそんな状態を抜け出すことができた。
覚悟を決めることができたからだ。私はこの体で生きていくしかないのだ。
だったらウジウジせずに、前向きに明るく生きて一度きりの人生を思い切り楽しんでやろうと気持ちを切り替えた。


この話は神経症で苦しんでいる人には、勇気を与える話である。
この人のように症状を治すことをやめる。
症状を抱えたまま地獄に家を建ててそこで精一杯生きてゆこう。
神経症は苦しいけれども、それを持ったまま生きてゆこう。
そして自分の持って生まれた神経質性格を活かしてできることに目を向けていこう。

そのように考える方が、はるかに意味がある人生を送ることができるように思います。
(なげださない 鎌田實 集英社参照)





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Last updated  2024.05.27 06:57:34
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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