森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.10.07
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先日、読売ジャイアンツに内海投手がいるが、、その人のことを「うちうみ」投手という人がいた。
思わず苦笑した。人のことを笑ってはおられない。
私も熊本県の「不知火海」のことを「ふちびかい」と思っていたのだ。
「兎に角」(とにかく)というのを、長い間「うさぎのつの」だと思っていた。
どうも意味不明だと思っていた。分かったときは顔から火が出る思いだった。

こういう間違いはよくある。鬼島くんのことを「おにしまくん」、五木村のことを「ごきむら」、お洒落のことを「おさけおとし」、月極のことを「ゲッキョク」、封建的を「ふうけんてき」などである。

ドラえもんでは、のび太は「地平線」のことを、 「ちだいらせん」という鉄道の路線名だと思っていた。のび太は、 「チダイラ線というのはどこを走っている電車か」とママに聞きました。
それを聞いたのび太のママは、 「情けない。あんた何年生になったの。もう4年生なのよ。ちゃんと勉強してないからこんなことになるのよ」と怒っています。これではのび太は卑屈になるばかりです。
それに対してパパは、 「そういえば、どっちを向いても家の屋根ばっかり。この辺で地平線の見えるところはないな」と言いました。

早速ドラえもんに頼んで魔法の地平線を出してもらいます。
「天と地との境目、あれが地平線だ」とドラえもんはのび太に説明します。
早速、のび太は、ジャイアンやしずかちゃん、スネ夫まで呼んで、地平線を見るだけでなく、一緒に体験して実感しています。素晴らしい展開です。

確かに常識的なことを勘違いしている人を見ると、その人のことを馬鹿にしたり軽蔑するようなことがあります。自分では、穴の中に隠れたいような、恥ずかしい思いをします。
これは森田理論で言うと、現実や事実を否定することにつながります。
批判や否定をすると、自分自身が惨めになるだけでなく、人からそのような事をされると反発するようになります。自分の存在や人格を否定されるので当然のことです。
現実はどうすることもできないのに、それを受け入れないから葛藤や苦しみが出てくるのです。
森田理論で言う思想の矛盾に陥っているのです。
反対に、失敗やミスの事実をそのままに認めてしまうと、そこを出発点として展望が開けてきます。
この場合で言うと、地平線に興味や関心が出てきて、実際に確かめてみようという気持ちになるのです。
気持ちは外向きになってどんどん発展してゆくのです。


ここでは、事実にしっかりと足をついて、そこを出発点とする態度がとても大切だということがわかります。





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Last updated  2024.06.02 08:00:26
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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