森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.10.24
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先日、沢田研二さんの「さいたまスーパーアリーナ」でのコンサートが中止になった。

これに対して、今回のイベント会社による集客数は7,000人だったようだ。
沢田研二さんは所属事務所とイベンター会社から9,000人と聞いていた。
収容人数からすると、同じようなものだと思うが、沢田さんは納得できなかった。
沢田さんは、リハーサルでモニターを見たとき、椅子が置けるのに置いてない。
また客席が潰されているブロックが6カ所ぐらいあったことに腹を立てた。
沢田さんは、 「客席がスカスカな状態でやるのは酷なことだ。無理だよ。僕にも意地がある。コンサートをやるなら満員にしてくれ。無理なら断ってくれ」と、最終的に自分で中止を決めた。

これに対して、テレビ報道が過熱している。賛否両論があるようだ。

それはそうかもしれないが、一面的な物の見方に偏りすぎていると思う。

これに対して、私は森田理論で考えてみた。
これは集談会で言えば、外部講師を招いたとき、外部講師が来てみれば5人ぐらいしか参加者がいない。
こんなに参加者が少ないのでは講話をする意欲が湧かないので、申し訳ないが帰らせてもらうと言っているようなものではないかと思う。
「僕は講話をするにあたって、時間をかけてそれなりの準備をしてきたのだ。
僕にもプライドがある。バカにするのもいい加減にしろと言う気持ちなのだろう」
せっかく外部講師を招くのならば、それなりの参加者を集めるべきだという気持ちがみえみえである。

これは、 「講話をするからには、きちんと集客をして、少なくとも10人から15人以上の参加者を集めてもらいたい 」という、「かくあるべし」という理想主義が前面に出てきているように感じる。
もっとも、実際には集談会ではそういう外部講師はいないと思う。
残念に思うだろうが、参加した人に一生懸命準備した講話をするはずだ。
それは小人数の参加者という事実を受け入れて、その状態でベストを尽くすという生活態度が身についているからだ。


理想通りに事が運んでいないと、現実を受け入れることができない。
すぐに現実や事実をを否定してしまうのである。
その不満をあからさまに行動に移すと、参加者やその日コンサート楽しみにしていた観客には多大な迷惑や損害を与えてしまう。そして信頼感を失ってしまう。
また、そのような行動をとった人も、理想と現実のあまりにも大きなギャップで苦悩することになる。
さらにこのような「かくあるべし」に翻弄されている人は、他の面でも生活全体が「思想の矛盾」で苦しんでいる人だと思われる。





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Last updated  2018.10.24 07:51:20
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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