森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.12.14
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カテゴリ: 森田番外編
厚生労働省が2016年におこなった意識調査に、 「生きていればいいことがある」と言う質問があった。
これに対して、 「そう思う」と答えた割合は20代が最も低く、わずか37%だった。
2008年の調査では、 62%が「そう思う」と回答しており、この8年間で大幅に減少しています。

同様の調査は、 2013年に日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンの7カ国の13歳から29歳までの若者に対しても行われました。
(内閣府 「わが国と諸外国の若者の意識に関する調査」 2013年)
「自分自身に満足している」という質問に対して、 「そう思う」と答えたアメリカの若者は46%でした。これに対して日本の若者は7.5%でした。
「親から愛されている」と思っている若者も、日本が最も少なく35%でした。
「自分にどの程度誇りを持っているのか」についても、日本の若者が最も少なかったという。
また、日本の若者は、 「自分は社会の役に立たないと強く感じる」 「人は信用できない」と感じている若者が多かった。

社会に対する満足度を聞いたところ、 「満足」と答えた若者は3% 。
「自国の将来は明るいと思う」と回答した若者も同じく3% 。

日本では比較的治安が安定し、飢えている人もいない。
物質的には豊かで、基本的な生存権は保証されてはいるが、精神的にはとても不安定な若者が多い。
仕事もフリーターや派遣労働者が多く、将来への展望が持ちにくい。
正社員となっても、厳しく目標管理を設定され、ノルマの達成に追われている。
他人の評価を気にし、自己を抑圧して、周囲の人に認められることばかりに神経をすり減らしている若者が多い。

日本は大企業が、世界の名だたる多国籍企業と熾烈な生き残りをかけて戦っている。
今や熾烈な経済戦争に勝ち残ることが日本の最大の目標となっている。
その中で、国民の幸福がないがしろにされ、次世代を担う若者たちに夢や希望、生きがいを喪失させるような社会を作り出してきているのではないだろうか。
日本はここらでいちど立ち止まり、社会のあり方、食料の自給、資源の枯渇、環境破壊、人間関係、生活のあり方、子どもたちの教育などについて見直す必要があるのではなかろうか。


特に欲望を暴走させないための「不安と欲望」のバランスのとり方はとても役に立つと思う。
またすぐに観念優先で、現実、現状、事実を否定してしまう態度は人間を不幸に追いやるものだという考え方は人類の貴重な文化遺産であり、すべての人が学んでほしいと思う。





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Last updated  2018.12.14 06:30:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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