森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.03.10
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神経症から回復する3つの視点である。

1 、神経質という性格を自覚する。

2 、とらわれが拡大・固着する過程、つまり精神交互作用を理解する。

3、不可能の努力を招く思い込み、つまり思想の矛盾を理解する。

この3つは、神経症に陥った人が、神経症から解放されるために、必ず通らなければならない関所のようなものです。

まず1番目だが、神経質者は発揚性気質の性格の持ち主と比較して劣等感を持ちやすい。
そして、心身を鍛えて神経質性格の改造に乗り出す人もいる。
私は神経質性格は基本的には変えることはできないと思っている。
それよりは、神経質性格のプラスの面に焦点を当てて磨いていくことが大切であると思う。
感受性が鋭いということは、鋭いレーダーを標準装備しているようなものだ。
これを活かせば、芸術や文化を楽しみ、人間の心理なども細かく分かるようになる。
また、好奇心が強く、責任感があり、真面目である。
観察力が鋭く、物事や人間を詳細に分析する力がある。
半面、リーダーシップを発揮したり、その場を盛り上げたりする力はあまりない。
肝心なことは、無いものを求めるよりも、あるものに磨きをかけて、さらに伸ばしていくほうに力を入れた方が良いと思う。

2番目であるが、神経症は固着する過程は、自分の気になる1点に注意を集中して、精神交互作用で悪循環を繰り返すことである。
精神交互作用を打破して、生の欲望の発揮に注意や意識を向けていくことが大切である。
森田理論学習で盛んに言われていることで、誰でも知っていることである。
これは不安と欲望のバランスを意識した生き方のことである。
実際に生活の場面に応用していくことが肝心である。

3番目だが、「思想の矛盾」の打破は、森田理論学習をした人は誰でも知っていると思う。
しかし、実際にはどうしたら「思想の矛盾」が打破できるのか、分からない人も多いと思う。
これは、 「かくあるべし」を少なくして、現実や事実に即した生き方をすることである。

そのためには、先入観で決めつけるようなことがあってはならない。
事実を事実としてよく観察する態度が必要である。
現地に出向いて、実際に自分の目で確かめる態度が欠かせない。
事実を口にする時は、赤裸々で具体的に話す必要がある。
他人と比較して、安易な是非善悪の価値判断は極力抑える。
森田理論では、最初に感じた素直な感情、つまり「純な心」の習得を大事にしている。
最初に感じた素直な気持ちを思い出して、いつも原点回帰できるような癖をつけることだ。
そして、その感情を相手に伝える時は、 「私メッセージ」を活用することだ。
これだけを心がけて、生活していけば、思想の矛盾で苦しむことが格段に減少すると思う。
ぜひ取り組んでいただきたい。​






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Last updated  2019.03.10 06:30:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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