森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.04.18
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生活の発見会の集談会の中に「体験交流」というコーナーがある。
時間的には1時間から2時間ぐらいだと思われる。
体験交流をスムーズに進行することはとても大切である。
これが井戸端会議のようなものになると、初心者にすぐに愛想を尽かされてしまう。
長年参加している人でも、集談会に参加すること自体が苦痛になってくる。

体験交流はだいたい5名前後の小グループに分かれておこなうことが多い。
それは、参加者全員でやると打ち解けて個人的な問題を長々と話すことが困難になるからだと思う。
その点5人ぐらいのグループだとそういう垣根がなくなる。
ここで自分の抱えている問題について赤裸々に話してもらうことになる。

そして他の参加者と交流する。相談にのってもらう。あるいはアドバイスなどをもらう。

体験交流はプライベイトな内容を多く含むので、事前にここで話した内容は決して口外しないことを確認しておくことは大切だ。

内容としては、症状に限らず現在悩んでいること、生活していて困っていることなどを話す人もいる。
人間関係、健康問題、介護、ペットとの付き合い、子供の育て方などの話をする人もいる。
最近の生活の中での失敗したことや成功体験を話す人もいる。
それから、森田を応用してその実践内容や結果報告をする人もいる。
あるいは今月の「生活の発見誌」や森田関連図書を読んで気がついたことを発表する人もいる。
今日の理論学習の中で疑問に思ったことを聞いてくる人もいる。
普段森田理論で分からないことをハッキリさせたいと思っている人もいる。

これらはどの話でもよいと思う。
大事なことは一人一人最低一つは話題を用意して体験交流に臨むことである。

特に幹事や世話人などで何も発言することがないというのは問題であると思う。
そういう人は率先して話す内容を事前に用意して、集談会に参加することが大切である。
家を出る前に、自己紹介の内容と体験交流で発言することは整理しておくことが必須である。
その態度が初心者の人たちによい影響を与える。

もう一つ注意したいことは、これは相互の交流であって、先生が生徒に森田理論を教えるという場ではないということである。そういう人が一人でもいると、体験交流は成り立たない。

そういう人は、発言をセーブする必要がある。そして傾聴に徹するぐらいでちょうどよい。

あと体験交流は「進行役」の人が必要であると感じている。
「進行役」の人がいないとまとまりがつかない。
とりとめのない世間話が次から次へと出てくることになる。
中には5人の班なのに、2人とか3人のグループに分かれてしまうこともある。
これでは何のために体験交流の時間を設けているのか。
時間つぶしのための話に終始してしまう。
そして集談会の活性化の足を引っ張ることになる。

幹事・世話人が「進行役」になることが多いと思う。
この人たちは、幹事会で役割について、話し合っておくことが大切である。
そしてグループ分けをする場合は、「進行役」になりうる人を最低一人は配置する必要がある。

「進行役」の人は調整役に徹することが大切だ。森田の先生役をすることではない。
「進行役」の人は、大まかな時間配分に気をつけて、全員に発言の機会を与えることが大切となる。
大体一人10分から20分ぐらいの時間配分を心がけていく。
その時間はみんなでその人の話に集中するようにしたいものである。
そして予定時間になれば、次の人に替わって発言してもらうようにする。
基本なことばかりだが、マンネリ化してしまうとつい無視されてしまうので要注意だと思う。





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Last updated  2019.04.18 06:30:11
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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