森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.04.30
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集談会の森田理論学習がマンネリ化しているという話を聞くことがあります。

これは今は理論学習がマンネリ化して面白くないが、以前は新鮮で積極的に取り組んでいた時期があった。その時は学習する喜びを心の底から享受できていたということだと思います。

ところが森田理論学習の要点の読み合わせをして、みんなから感想を出し合うという学習に慣れてくるとまたかという感じがするようになった。飽きがきたということだと思います。
精神が緊張状態から弛緩状態に移行してきたということです。
その状態は信号でいえば黄色や赤信号が点灯していたわけですが、それを無視してきたということです。「赤信号みんなで渡れば怖くない」という方向に流されてしまった。
鍋に飛び込んだカエルがお湯が温まり、温泉気分を味わっているうちに茹でガエルになって命を落としてしまうという笑うに笑えない話になってしまったのです。

森田先生は、同じことを長時間続けていると、身体や頭の特定の部位だけを使うことになり、その部分に疲労がたまってくる。
また目新しいことがなくなり、惰性で取り組むようになると飽きがくる。
精神の張りを失い、情熱や意欲が減少してくる。しだいに無気力、無関心になる。

頭を使い過ぎたときは、身体を動かすようなことをする。
別の興味や関心のあることに手を出す。
家事に手を出す。風呂に入る、散歩に出かける事でもよいのです。
森田のキーワードとしては、「休息は仕事の中止ではなく、仕事の転換にある」ということです。

これを森田理論の学習にも応用することをお勧めします。
当面は「森田理論学習の要点」を読み合わせて、感想を述べあうという学習を中止する。
特に初めての参加者がいない場合は、完全に中止する。
10年以上の人は耳にタコができるほど繰り返してきているからだ。
得るものよりも、マンネリ化を促進する最大の原因となっている。
ただし、完全に無視することだけは避けたいところです。
要点は先輩たちが作り上げてきた貴重な財産であることをお忘れなく。


・幸い、現在「学習会シリーズ」という副読本が出ているのでこれを使う。
有効活用するためには幹事会でどう使うかを議論する。

・つぎにミニ体験発表を年間2回程度は入れる。

・年に2回くらいは、森田全集第5巻、「現代に生きる森田正馬のことば」の中からテーマを選ぶ。

・森田関係の図書で優れたものがあるので、その中からテーマを選ぶ。



・森田理論の活用・応用の具体例の発表を行う。「応用森田・生活森田」のことです。
たとえば、家庭菜園、加工食品、料理、楽器演奏、スポーツ、一人一芸、スマホの活用方法、ペットのしつけ、盆栽や観葉植物の手入れ、優れたテレビ番組の紹介、介護、子供の教育、会社での人間関係など取り上げたい話題は無尽蔵だ。

・派遣講師の講話、ズームを活用した学習会の企画、森田関連の優れたDVDの視聴、you tubeの活用。

まず自分なりに、無理しても、学習内容の提案を一つや二つ見つけることだ。
それをみんなで出し合って、大まかに年間計画を立てる。
偏らないほうがよいと思います。
毎月、学習内容が変わると楽しみが持てませんか。
みんなで学習内容を工夫すればやりがいにもつながります。
森田理論学習は通り一遍の学習で満足していると、すぐにマンネリに陥ります。
それを見逃して、参加者全員にマンネリ化が蔓延してしまうと手が付けられなくなります。





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Last updated  2021.04.30 06:20:04
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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