森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.06.21
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5月号の生活の発見誌から水谷啓二先生の言葉の紹介です。

道元禅師は、「正師を得ずんば、学ばざるに如かず」と言われたが、正しい道を求める人は、かならず正師を得て学ぶのでなければならない。
自分一人の判断でいろいろと試みるのは「迷い」を重ねるだけであるけれども、「悟り」への正しい道案内者であるところの「正師」にしたがって実行すれば、容易に「悟り」を得られるのである。「正師」に師事して、考え方、技術、心構えなどを真似て、師匠の域に達することを目標にすることが肝心なのである。

ここでいう正師とは、もちろん森田正馬先生のことである。
森田理論は森田先生が確立されたものですから、森田先生から直接学ぶことが一番良いということは分かります。もし今現在森田先生が生きておられたら師事してみたいものである。
それは今となっては不可能なことである。
幸いなことに、森田先生は多くの書籍や言行録を残された。
それらを学んで、森田理論を深めて自分のものにしていくしかない。

それでは現在森田理論学習をしている我々にとって正師とは誰のことか。

正師という言葉はあまりにも大げさであるが、先輩会員の中に夜空にキラキラと輝いている星のような人がいる。そういう人は森田理論をよく学習されて解説が適切である。
さらに、森田理論を生活や仕事、子育てや人間関係に大いに応用されている。
そういう人は周囲にオーラを発しておられる。
会話をしてみると、聞けば聞くほど、得も言われぬような味わいがある。
畏敬の念が湧き上がり、この人に師事してみたいという気になるような人である。

ここで肝心なことは森田理論を深耕されて、理論の説明が適切で奥深いことも必要ではあるが、それを自分なりに咀嚼して実生活に縦横無尽に活用されているかどうかである。
学習と生活が混然一体となっている。これが肝心であると考えます。

規則正しい生活、凡事徹底、ないものねだりをしないで、あるものを活かす。
小さな幸せや感動を味わっている。大切にしている。
不安を宝物のように取り扱っている。不安を大いに活用している。
好奇心が旺盛でいろんな趣味を持っている。

ほめたり励ますことが得意である。
安易に是非善悪の価値判断をすることがない。
動植物や人を育てることに大きな関心を寄せている。
絶えず子孫の幸せのことを考えている。
課題や目標、夢や希望を持って実際にチャレンジしている。


これらが全部できている人は少ないが、一つでも徹底されている人は正師と呼んでもいいと思う。正師というのが大げさならば、森田道を極めている素晴らしい人と呼んでもよい。
そういう意味では森田を学んでいるすべての人に正師になれるチャンスが与えられている。





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Last updated  2024.06.03 11:10:12
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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