森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.09.10
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7月号の生活の発見誌に心を軽くするキーワードが紹介されていました。
これによると、「ありがとう」というと、心が軽くなる、心の中にいい風がスッと吹いてくるのを実感しますとあります。眠れないときに、「ありがとう」を口ずさむと、身体がリラックスして睡眠がとれる。この方はもう2年近くやっておられるという。
非常に効果があるので、ぜひ試してみることを勧めておられます。

「ありがたいと感謝したいこと」を日記に書いて、それを寝床に入って「ありがとう」と繰り返すとよいかも知れませんね。「ありがたいと感謝すること」は、あたりまえのことの中かから見つけることが肝心です。するといくらでも思いつきます。
「ありがとう」という言葉で感謝探しを続けていると、自己否定や他人否定からどんどん遠ざかることができます。人間関係が丸くなります。

それ以外のキーワードとして、「一生懸命を楽しむ」「今に生きる」と言われています。
私は座右の銘として「凡事徹底」という言葉を大切にしています。
森田では「ものそのものになりきる」という言葉もあります。

会社から指示された仕事は、最初から意欲的にはなれません。それでよいのです。

森田では、目の前の事象を見つめていると、感情が動き出す。
感情が動き出すと、気づきや発見がある。興味や関心が生まれてくる。
しだいにモチベーションが高まり、積極的、建設的、生産的な行動に結びついていくと言います。つまりイヤイヤ始めたことでも、行動には弾みがついてくるということです。
最初は気持ちが入ってなくても、行動しているうちに、無我夢中になって自分のことはすっかり忘れていたという状態に入ることが重要です。結果ではなく、プロセスを楽しむためには、いったんは仕事に入り込むことが欠かせないということです。

逆に「がんばる」という言葉はあまりよくないと言われています。
神経症の人は、間違ったことを一生懸命がんばって神経症になったわけですから、頑張るというのは止めた方がいいと言われています。

スポーツ観戦などの応援で「がんばれ」という言葉を使うことがあります。
「もっとがんばれ」という言葉は、よく考えてみると「結果を出せ」「成果で答えろ」「負けは許さないぞ」と「かくあるべし」を押し付けている言葉です。
猛練習を積み重ねて、試合に臨んでいる選手にしてみれば、「勝負はやってみなければわからない」「普段の練習通りのことが出せたらよい」と思っています。
逆に「絶対に勝って成果を出さないとお世話になった人に合わせる顔がない」という気持ちが少しでも入り込んできたら、それがプレッシャーとなって、想定以上の成果を出すことは極めて難しくなります。
本番に臨む選手には、「練習のつもりで思い切ってやれ」で十分です。





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Last updated  2021.09.10 06:20:04
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森田生涯 @ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) 通りすがりさんへ コメントありがとうご…
通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
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