森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.06.11
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今日は自動車を運転中に無理な割り込みをされたという例を取り上げました。
昨今マスコミでよく取り上げられる事件です。

①問題ある出来事、不平不満の具体例
車間距離がないにもかかわらず、横から来た車が無理な割り込みをしてきた。
ある程度のスピードが出ていたので、追突しそうになった。
なんとか間一髪で事故は回避できた。

②そのときのネガティブ感情、二次感情
「けしからん。なんという乱暴運転をするのだ」
怒り心頭に達し、クラクションを鳴らし、ライトを点灯して不満を表した。

③そのときの「かくあるべし」思考、上から下目線の考え
事故を招くような乱暴な運転は絶対に許すことはできない。
時々、追い越し車線をすいすいと走行してきて、一車線になる手前で割り込みをする車がいる。

他県ナンバーの車の場合は道路状況が分からないから仕方ない。
同県ナンバーの場合は、ある程度道路事情も分かっているのだから、割り込みするのは如何なものか。

「そうだ、ドライブレコーダを搭載しているので警察に通報して危険運転で逮捕してもらおう」
「テレビ局にこの画像を提供して、事を公にしてもらおう」

④ネガティブ感情のラベル貼りを行う
「怒り」「非難」の感情が発生しました。

⑤実況中継を行う。
前の車との車間距離を保ちながら、ドライブを楽しんでいました。
2車線から1車線になる手前で、後ろから来た車が、急に車線変更して無理やり割り込んできた。
追突しそうになったが、急ブレーキを踏んでなんとか事故を回避できた。
助手席で寝ていた妻が驚いて飛び起きた。腰が抜けて脂汗が出てきた。

ここからマインドフルネスの、「間をとる、一歩引く、第三者的な立場に立つ、客観的に考える」の応用です。

⑥一次感情、初一念、純な心は何か
「あぶない」とっさに急ブレーキを踏んでいた。
次に「ああ、事故にならなくてよかった」と安堵した。

⑦両面観の立場から今一度事実関係を再確認する。

それで無理な割り込みをしてきたのかもしれない。
私はこういう場合、極力走行車線を走るようにしている。
でも私自身うわの空で運転しているとしまったと思うことがある。
今回も誰も割り込みさせてくれないので強引に割り込みしてきた可能性がある。


そこを基点にして、今できる最善の手を考えて行動に移す。


割り込みされるのを警戒して、前の車との車間距離を詰めていると、追突する恐れがある。

スーパーなどで合流する時は1台ずつ交互に譲り合っているのに、一般道路ではつい向きになって競り合ってしまう。
友人の中にも、普通は穏やかな人が、ハンドルを握ると急に人が変わったような乱暴な運転をくり返す人がいる。
一旦事故を起こしてしまうと、多額な費用と後始末に莫大な時間を取られる。
車は移動手段としては大変便利なものだが、凶器にもなるという意識を持つことが大切になる。

考えてみれば、自分も割り込みさせてもらうことは多々ある。
また往来の激しいところで、相手の厚意に甘えて右折させてもらうこともある。
高速道路では混みあっている時に、合流させてもらうこともよくあることだ。
お互いに意地を通すよりも、事故を回避して安全走行に徹する方が気持ちがよい。

精神的な緊張感にさらされるよりも、寛容な気持ちで譲ってあげたいものだ。
反対に、自分が譲ってもらった時は、お礼の意味でハザードランプを点灯して感謝の気持ちを伝えたい。





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Last updated  2022.06.11 06:20:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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