森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.11.15
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カテゴリ: 生の欲望の発揮
小説家の三浦綾子さんの人生は難病の連続だった。
24歳で突然高熱で倒れたのが発端である。
その後、13年に及ぶ肺結核で闘病生活を送られている。
入退院の繰り返しの中で、自殺未遂事件を起こされている。
さらに悲惨が重なる。脊椎カリエスを併発。
ギブスベッドに固定され、動かせるのは首だけになった。
寝返りもできなくなり、毎日天井を見つめるだけの生活を送られている。
排泄も一人ではできなくなり、すべての世話はお母さんにしてもらった。
そんな生活が4年も続いたという。


小説「氷点」が新聞社の懸賞小説に当選した。
しかし、その後も様々な病との闘いが続いた。
紫斑病。喉頭がん。帯状疱疹が顔に斜めに発症した。鼻がつぶれた。
それが治ったと思ったら大腸がん。そしてパーキンソン病。
次々と襲いかかってきた難病。
それだけで絶望し、人生を呪っても不思議はない。
だが三浦さんは常に明るく、ユーモアにあふれていた。

「神様は何か思し召しがあって、私を病気にしたんだと思っています。神様にひいきにされていると思うこともあります。特別に目をかけられ、特別に任務を与えられた」

「9つまで満ち足りていて、10のうち1つだけしか不満がない時でさえ、人間はまずその不満を真っ先に口から出し、文句を言いつづけるものなのだ。自分を見ていてつくづくそう思う。なぜ私たちは不満を後まわしにし、感謝すべきことを先に言わないのだろう」
(心に響く小さな5つの物語② 藤尾秀昭 致知出版社 36~45ページ参照)

肺結核で苦しんだ人のなかに正岡子規、藤沢周平、神谷美恵子、長塚節などがいる。森田正馬は肺炎性の喘息で生死をさ迷う経験を何度もされている。
この人たちは私が尊敬している人達ばかりである。
この人たちは病気に苦しみながらも、その経験を貴重な体験として、自分の仕事や生活に活かしておられる。


コンクリートを突き抜けてきたたくましい雑草に感動した。
私が雑草の立場だと、コンクリートを突き破るなどということは最初から考えることすらできない。
先日近くの山の岩場を散策していたら岩の中から松が生えていた。
水分も栄養補給もないのにどうして生き延びることができたのか。
岩場の松が「最初からダメだと決めつけるな」と話しかけているように感じた。





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Last updated  2024.11.15 07:49:44
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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