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2006.01.19
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カテゴリ: 連載小説
大塚倉庫の日々は、ひたすら注文のプリンターが流れてくると、それをとり、タイトルのビデオをピックアップし、段ボールをくみたて、そのなかに入れ、さいごにガムテープで閉じ、プリンターから同時にはきだされてきた配送先住所のシールをソク日便という都内なら翌日配送の配送会社の伝票にはりつける。

単純労働である。別に重い荷物をもつわけではない。単純な作業の繰り返し。ビデオをつめ、パッキンをいれ、チラシをいれて封をする。

快感とか、悶絶とか、色情といったタイトルが、本来のもつ意味をこえて、記号と化した。

これ、けっこう研修の目的の一つだったりすのかもしれない。

4月。汗ばむ陽気ではなかったが、お昼ころには、きていたTシャツの腕の付け根あたりに、じわーっと汗がにじんでいた。

「そろそろお昼だな」

オオタが、くわえたばこのハイライトを、灰皿のうえにおいて言った。

「もう、こんな時間だわね。あなた、おなかすいたんじゃない?」

すいたようでも、すいてないとも不思議なお腹の具合だった。



本日の日替わり  ちらし寿司 600円

「これだね」

シマザキが言うと、ヤマダが

「しまさんの好物だものね」

二階は通路の両側が、畳になっていて、ほぼ満席だったが、一か所4人がすわれるテーブルがぽつりとあいていた。

「じゃあ、あれでいいね」
「もちろん」

オオタが有無をいわさず、ちらし寿司をたのんだ。ゴンタワラは。なぜかにぎりをたのんだ。

「そういえば、しまさんあれの更新はしたの?」
「もちろん」

「あれってなんですか?」


なんでも、年間1万円を払うと、会員になれ、パスをもらうとどこの映画館でもフリーパス。

なぜ?アカデミー賞の投票しなくてはならないからだ。

ただし、入会には、現会員の推薦が必要。その会員証をみせて映画館にはいる自分の姿がめにうかぶ、


そこへちらし寿司が運ばれてきた。これまで経験のあった京ちらしとちがって、刺身のネタがぼんぼんとのっていて豪快だった。

でも、そのときは「アカデミー会員」のことで頭がいっぱいだった。





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最終更新日  2006.01.19 00:46:35
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