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俺たちの旅 0
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泣くな ぼくらも がんばろう帰ってきたウルトラマン 第51話「ウルトラ5つの誓い」「怪奇大作戦」同様、戦争のイメージが色濃く反映された「帰ってきたウルトラマン」。それはシリーズの方向性を決定づけた第1話を軍隊経験のある本多猪四郎と、沖縄出身の上原正三が担当したことによるものと言い切っていいでしょう。その二人が最終回に登板。朝焼けの海岸。MATの隊員たちと次郎が見守る中、郷とルミ子の結婚式が行われていた。しかし緊急出動。目の前からあっという間に去ってしまう郷。それはルミ子の夢だった。次郎とルミ子はバット星人によって東亜スタジアムに監禁されていた。東亜・・・大東亜戦争・・・勘繰りすぎですかね。その頃、郷も夢を見ていた。ゼットンに倒される初代ウルトラマン。なぜこんな夢を見たのか?そこにバット星人から次郎とルミ子を人質にしたとの電話が入る。東亜スタジアムに駆けつける郷。そこには次郎とルミ子が磔にされていた。そして姿を現すゼットン二代目。郷はウルトラマンへ変身しようとするが「焦ってはいけない郷秀樹。ゼットンは恐るべき武器を備えた怪獣だ。うかつに出ると私同様不覚を取るぞ」「初代ウルトラマン・・・!」。バット星人は変身するよう挑発する。さらに「ゾフィ、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、つまり裏切り者のウルトラ兄弟を皆殺しにする」ウルトラ抹殺計画について語り出す。「M78星雲のウルトラ星に今、バット星連合部隊が向かっている。お前の兄弟が死ぬのも時間の問題だ」。郷はMAT本部に戻り伊吹隊長に報告する。そこへゼットン二代目が現れたとの連絡が入る。東京の街を破壊するゼットン二代目。今回もミニチュアとセットが精巧に作られてます。それなのにゼットン二代目はプルプルとたるんだ体型。着ぐるみにも金掛けようぜ。おかげで弱そうに見えるけど妙に強い。ゼットン二代目の攻撃であえなくMATジャイロ墜落、郷の操縦するMATアローも不時着。その頃MAT本部はバット星人によって爆破、午後5時に東亜スタジアムで次郎とルミ子を処刑すると告げる。一旦MAT本部に引き上げるものの壊滅状態。ろうそくの明かりの中、現在の状況について報告を受ける伊吹隊長。「武器弾薬庫が浸水、一切の弾薬が使用不能です」「エアポートが破壊され、アローもジャイロも飛ぶことは不可能です」。しかし不時着したMATアローが残っていた。それで最後の決戦に挑むことになる。何とか飛べる状態まで修理したものの、飛行時間10分程度の燃料しか手に入れることができなかった。そのパイロットに志願する郷。「ゼットンを倒さない限り、地球の平和は、否、全宇宙の平和もないでしょう。この戦いが奴を倒す最後のチャンスなんです」「郷・・・君は!」。伊吹隊長は困惑しながらも郷の志願を認める。「全力を尽くします。隊長、お元気で」と伊吹隊長、南隊員、岸田隊員、丘隊員、上野隊員ひとり一人と握手を交わす。「あいつ、死にに行くみたいだ」と呟く岸田隊員。そしてMATも最後の戦いに挑む。伊吹隊長に助けられた次郎ルミ子が見守る中、郷のMATアローがゼットン二代目に攻撃を試みるが、ビル街に墜落し大爆発を起こす。しかし爆発から光が放たれ・・・ウルトラマン登場。「殺されに出てきたなウルトラマン。さあゼットン、ウルトラ抹殺計画開始だ!」。バット星人・ゼットン二代目対ウルトラマン・MATの対決。しかし、ゼットン二代目は弱かったのか、バット星人共々あっさり倒される。夕焼けの海岸。郷の墓標が立っている。敬礼するMATの隊員たち、そして次郎とルミ子。MAT基地の復興を郷に誓って撤収する隊員たち。拍子抜けするぐらいあっさりしている。かつての軍隊もこんなものだったんでしょう。それに対してルミ子は「帰ってくるような気がするんです。郷さんが」。そして次郎も「郷さんはきっと帰ってくる。俺もそう思うんだ」。するとスーツ姿の郷が走ってくる。「あー!やっぱり思った通りだ!」。郷は旅に出ると告げる。どこへ行くの?「ふるさとだ。平和のふるさとを戦争に巻き込もうとする奴がいる。だから手助けに行くんだ」。この時点で地球人・郷秀樹と宇宙人・ウルトラマンの人格は完全に融合している。それにしても戦争への参加を明確に表明するウルトラマンが何とも異様。郷にウルトラ5つの誓いを言うようにいわれるが次郎は拒否する。「言いたくなければいい。だが次郎、大きくなったらMATに入れ。MATの隊員は皆勇気のある立派な人たちだ。君も嫌なもの、許せないものと戦える勇気ある男になるんだ。グッバイ次郎」「グッバイ?」。海に向かって両手を掲げ、郷はウルトラマンに変身する。「郷さーん!」。ウルトラマンとなった郷はふるさとの星に向かって飛び立つ。追いかける次郎。「ウルトラ5つの誓い!ひとつ、腹ぺこのまま学校へ行かぬこと!ひとつ、天気のいい日に布団を干すこと!ひとつ、道を歩く時は車に気をつけること!ひとつ、他人の力を頼りにしないこと!ひとつ、土の上を裸足で走りまわって遊ぶこと!聞こえるかい郷さーん!」。こうしてウルトラマンは去って行った。さようなら郷秀樹、さようならウルトラマン。ちょっと泣けました。しかし「帰ってきたウルトラマン」は、こののち意外な展開を伴って何度も帰ってくるのでした。お・わ・り
2014年11月01日
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馬鹿が戦車でやってきたが追い返した。帰ってきたウルトラマン 第50話「地獄からの誘い」第4クールがバラエティに富んでいて意外と面白い。脚本家たちは一般人である坂田ファミリーをドラマに絡ませることに四苦八苦したらしい。しかも初期は予算を押さえられ怪獣の登場は山間部に限定。そりゃ地味にもなります。その二つの足枷が無くなった第4クールに隊員たちのエピソードが集中したのがややもったいない。すんごく面白いだけに。視聴率は毎回安定、おもちゃもバカ売れした第4クールの成功は、坂田ファミリーを軸に郷秀樹の成長を描こうとしたTBSの橋本洋二プロデューサーとしては不本意な結果だったか?キング・ボックルは地底科学センターを破壊、地底科学の権威・小泉博士も行方不明となる。上野隊員は小泉博士の娘・ちどりから連絡を受け、小泉博士の捜査に協力を申し出る。上野隊員はかつて山で遭難したところを小泉博士に助けられ以来肉親代わりに慕ってきた。ちどり共その頃からの仲だった。そんなこんなでちどりはあちこちで命を狙われる。ついでに上野隊員まで何者かに狙撃。反射的に撃ち返すが、その相手は小泉博士だった。佐竹参謀激昂。「民間人を、しかもこともあろうに地底科学の世界的権威である小泉博士を射殺するとは何事であるか!」。政府内ではMAT廃止の声が高まっているという。「今度の事件が世間に明るみになればMATの解散は時間の問題だ!」。一方、上野隊員は独房に監禁されていた。「郷!MATは解散になったりしないだろうな!?」「そんなことありっこないですよ」と上野隊員に心配かけさせまいとする郷がいいですね。さて、いまだ命を狙われ続けているちどり。郷と丘隊員によって難を逃れたものの奇妙な生物の姿を目撃する。その生物は南隊員が入手した小泉博士の写真にも映っていた。そのことを佐竹参謀に進言するが受け付け拒否。これらの証拠書類を正午までに政府へ提出するという。なぜそこまでMATの解散に拘るのか?確かに宇宙人にやられっぱなしだし、モンスター・アタック・チームでは役不足と思われているのかも。しかし、小泉博士の心臓から摘出された弾丸と、上野隊員のMATシュートから発射された弾丸が別物だったことが証明された。これを仕組んだ者はちどりを狙っていたが、そのためには邪魔な上野隊員を罠に仕掛けたという筋書きである。その真犯人こそ地底人類キング・ボックルであり、小泉博士の研究資料が世間に発表されるのを恐れていたのだ。そんなこんなでキング・ボックル巨大化。学生寮に戻ったちどり、郷、上野隊員諸共地底に沈めようとする。そんなこんなでウルトラマン登場。MATも応戦。街のミニチュアがものすごく凝ってます。すべり台とか建築中の家とか。ホントに金掛けてるし、贅沢なつくりだなあ。そんなこんなでブレスレットによってキング・ボックル丸焼け。「やったー!先生ー!」と上野隊員大喜び。こうして地底人類キング・ボックルは敗退した。お・わ・り
2014年11月01日
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だるい。こんなに頑張ってるのに。理屈言わずに黙って言うこと聞けっつうの。帰ってきたウルトラマン 第49話「宇宙戦士その名はMAT」東宝の大監督・松林宗恵が登板。以前から円谷プロに出入りしていたらしいが、映画産業が本当に成り立たなくなったことを物語っているような。タイトルとは裏腹にほとんどMATは活躍しない。好戦的な宇宙人ミステラー星人は30年以上もアテリア星人と戦争を続けていた。優秀な戦士をスカウト(拉致)して戦況を有利にしようと画策。そこで目を付けたのがMATだった。あっという間に郷以外の隊員たちを捕獲。この時点でMATってダメじゃんと思った。その頃、郷は次郎とルミ子さんを連れて箱根へドライブ。三人連れの親子(きょうだい?)から「写真撮ってくれる?」と頼まれる次郎。困惑しながらも撮ってあげる。えらいなあ。。。それを見た郷はドライブに連れて来たばっかりに兄さんと姉さんのことを思い出せて申し訳ないと謝る。「兄ちゃんの代わりに郷さん、姉ちゃんの代わりにルミ子姉ちゃんがいるもん」と。なんて健気な。。。さて、郷はふとしたことで地球人の姿を借りたミステラー星人(善玉)と知り合う。ミステラー星人(善玉)は戦闘隊のエースだったが、戦うことを拒否して娘と一緒に地球へ逃亡、潜伏していた。残りのMATのメンバー・郷を拉致するつもりでいたミステラー星人(悪玉)は偶然ミステラー星人(善玉)を発見。飛んで火に入る夏の虫という奴です。ミステラー星人(善玉)の娘を誘拐、交換条件として郷を捕らえるよう脅迫する。ミステラー星人(善玉)は地球と地球人を愛している。でも愛する娘には変えられない。次郎とルミ子を捕えて郷を脅すが、娘から郷たちはむしろ自分を助けてくれた恩人であると指摘され改心。「今度は君たちを助ける番だ」と上司であるミステラー星人(悪玉)と戦うことを決意する。そして郷もウルトラマンに変身。しかしミステラー星人(悪玉)にすっかり洗脳されたMATの連中から攻撃される。ちょっとありえない展開。作戦は度々失敗する、毎回MATアローを墜落させる、簡単に宇宙人に操られる、こりゃ解散って言われても仕方ありません。そんなこんなでウルトラマンとミステラー星人(善玉)の勝利。ミステラー星人(善玉)と娘は地球人としてひっそりと暮らし続けるという。お・わ・り
2014年10月31日
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スマホ推進派に寝返り。他人に干渉せず、関心も持たず、自分の世界に没頭しましょう。帰ってきたウルトラマン 第48話「地球頂きます!」小山内美江子が「3年B組金八先生」の7年前に執筆したお話。説明不要の傑作。ただし硬派な作風の「帰ってきたウルトラマン」とはあまりにも相容れない要素が多い。どちらかといえば牧歌的な「ウルトラQ」「ウルトラマン」向きのプロットゆえに番組が終盤でなかったらNGになっていたのでは?それぐらいの異色作。それにしても第4クールに入ってから次郎くんの存在が薄くなっている。ルミ子さんもほとんど登場しないし(もっと出てたような印象だが)。代わってMATが前面にフューチャー。宇宙人ササヒラー(小山内美江子の本名:笹平美江子)は地球人を怠け者にするために怪獣ヤメタランスを送り込む。ヤメタランスが発する人間を無気力にさせる放射能によって人々は「やーめた」とあらゆることを放棄する。家事、勉強、仕事など。そしてMATも「やーめた」と戦闘を放棄。勝手にパラシュートで脱出(MATアローは今回も墜落)。「いい眺めだなー」「工場もストップしたおかげで空気がうまい」と呑気なことを話す。そして全員公園のブランコに乗ってエヘラエヘラ。まともなのは郷と次郎のクラスメイト・まさるくんだけ。元々怠け者だったまさるくんはヤメタランスの放射能により「怠けることをやめた」結果まともな人間になっていた。そんなこんなで郷も感染。「やーめた」。まさるくんは郷からMATガンを奪うと「こうなったら僕だけでも」とヤメタランスに攻撃開始。しかしヤメタランスは宇宙人ササヒラーに連れてこられただけで、地球人に危害を加えるつもりは一切なかった。また、自分の怠け者放射能のことも認識していた。芝生に寝っ転がってエヘラエヘラしながらも「ウルトラマンがこんなことではいかん!」と郷はウルトラマンに変身。なんとかヤメタランスを宇宙へ送り返す。それを見たササヒラーは自ら巨大化してウルトラマンと対戦するが、正気を取り戻したMATの攻撃とウルトラマンのスペシュウム光線によって倒される。そして世の中は普段の喧騒を取り戻し、まさるくんもまた、学校をサボるようになる。お・わ・り
2014年10月28日
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マジで頑張らねば。。。期待と注目が妙な包囲網になっている。帰ってきたウルトラマン 第47話「狙われた女」石堂淑朗の脚本だが割とまともなお話。しかも丘隊員が主役。というより伊吹隊長を中心にMAT全員が主役。伊吹隊長と丘隊員を除いて全員パトロール中。伊吹隊長はいつも通信要員として基地に残ることの多い丘隊員をねぎらう。しかし丘隊員は「女は家にいて男は外に出て働くもの」と当時でもアナクロなことをサラッと言ったりする。このシーンの二人のやり取りがとても興味深い。フェミニズムの人たちから観たらどう映るか?丘隊員はパトロール中の隊員たちとの通信を終えた後、無意識に無線スイッチを切ってしまう。そのため郷&南のMATアローは基地と連絡が取れなくなり伊豆沖へ不時着。丘隊員だけでは心細いと思ったのか、伊吹隊長は上野隊員を残し岸田隊員と捜査に出かける。その最中、伊吹&岸田のMATアローが旅客機とニアミス。またしても丘隊員が無意識にレーダーのスイッチを切っていたことが判明。これには伊吹隊長激昂。「遭難の次はニアミスか!一体MATはどうなるんだ!」。ついに身内からも投げやりな発言が。。。MATはホントに脆弱な組織だなあ。丘隊員はスイッチを切った記憶もなければ「私そんなことしません!」と泣きながらミスを否定する。しかし、伊吹隊長は郷・南が不在を承知の上で丘隊員に一カ月の休暇を与える。「これは処分という訳ではない。あくまでも休暇なんだ。一カ月経ったらしっかり帰ってこい」と笑顔で送り出し、わざわざ丘隊員の実家に電話をかけ休みの報告を入れる。なんて優しい上司。とはいえ現在MATは3人のみ。そこに房総半島のコンビナートに怪獣出現の一報が入る。3人で出撃するが「岸田、上野よく聞け。我々3人のうち2人がやられたら残った一人は仇打ちなど考えずに本部へ帰れ。そして郷たちが帰ってくるのを待って改めて攻撃する。誰が残るかは運命の女神に任せよう」などと悲壮なことを語る伊吹隊長。なんだか最終回みたいだ。3機編成で飛ぶMATアローがカッコイイ。しかし、とどめを刺す寸前に怪獣は目の前から姿を消してしまう。3人はウィスキーをあおりながら作戦会議。伊吹隊長は休暇中とはいえ怪獣出現にもかかわらず何の連絡も入れない丘隊員を不審に思った。丘隊員の実家へ電話を入れると「まだ帰っていない」と言う。その最中に丘隊員帰宅。ただし、酔ったような雰囲気。しかもどういう訳か石油の匂いが漂っている。「新宿を歩いていただけ。気がついたら家の前に・・・。疲れた。とっても疲れたわ・・・」。そしてMAT本部ではまだ誰が基地に待機するか、次期MAT編成などあまり前向きでない話が続けられていた。その頃、郷と南隊員は千葉の海岸まで泳ぎ着いたところだった。伊豆から千葉までって。。。とりあえず助かったと思っていたところ、目の前にコンビナートを襲う怪獣が出現。伊吹隊長、岸田、上野の3人で攻撃を開始するものの上野が墜落。このところMATアローの墜落が毎回続いている。今回は2機も。予算を大切にしろよな。そして丘隊員は実家から姿を消していた。そんなこんなでウルトラマンと怪獣の対決。怪獣は海に向かって歩き出すとMATの海底基地を襲おうとする。どうやら明確な意思を持っているような感じ。ウルトラマンによって怪獣は倒されるが、怪獣の体内から光の球が飛びだし海岸へ。そこに丘隊員の姿があった。意識を取り戻した丘隊員に伊吹隊長は宇宙怪獣に身体を取りつかれていたこと、事故を起こしたのは丘隊員のせいではないことを説明する。そしてようやく全員が揃う。怪獣の目的はあえて描かれていないが、石堂淑朗はそんなことよりも「女は家で家事をやってればいいのだ」ということが言いたかったのでは?ちなみに怪獣の名前はフェミゴン。お・わ・り
2014年10月27日
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いくらネタがあっても本を読まないと論文は書けないですね。帰ってきたウルトラマン 第46話「この一撃に怒りをこめて」紙芝居のおじさんがやってきましたよ。子どもたちを前にMAT対怪獣レッドキラーのお話を熱演。群がる子どもたちが皆いい表情してますな。しかし、紙芝居にウルトラマンが登場しないことにご不満です。おじさん曰く「人間の手で勝利しないといけないのだよ」。なるほどなー。つづきは明日だよ~つうことで本日はおしまい。しかし、とおるくんだけ帰ろうとしない。とおるくんの両親は共働きで帰りが遅いのだ。「そうかー。じゃおじさんがMATビハイクルが走るとこに案内したげるよ」ととおるくんを誘う。「わーおじさんはなんでも知ってるんだねー」「ほらMATビハイクルが来たよ」と高架下を指す。とおるくんが下をのぞいた瞬間、おじさんは後ろから突き落とす。MATビハイクルを運転していたのは郷。突然、視界の上から少年が落ちてきたのでびっくり。ところがおじさんがやってきて「みなさーん、この人がこの子を引いたんですよー」と騒ぎ出す。郷は自らの無実を証明することができず、伊吹隊長はやむを得ず任務から外すことを決定。そんなこんなで怪獣レッドキラー登場。MATの活躍でレッドキラーは退散。なんだか紙芝居とおんなじ展開ですよ。それはおじさんことズール星人のシナリオ通りの展開でもあった。郷は意識を失ったままのとおるくんに付き添っていた。そんなこんなでまたしてもレッドキラー登場。前回、原子爆弾と同じ威力があるけど放射能は出ない都合のいい新兵器スーパーカノンで撃退。つうことで今回も発射!でも効きません。なぜ?ちなみにこのスーパーカノン、新兵器といいながらも見た目はただのライフル。デザインちょっとアナクロすぎじゃね?予算が増えても小道具にはお金を掛けないのね。そんなこんなでとおるくんが意識を取り戻した。「おじさんは宇宙人なんだよー」。つうことで岸田隊員がおじさんを狙撃。「むむ無念~」。無実が証明された郷はレッドキラーに戦いを挑む。ウルトラマンに変身、ブレスレットで勝利。それにしても紙芝居の展開が何かの伏線かと思っていたらとっ散らかったままでしたな。風呂敷は広げないほうがいい。お・わ・り
2014年10月26日
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ウルトラ5つの誓い ひとつ、昼間から酒を飲まずに論文を書くこと帰ってきたウルトラマン 第45話「郷秀樹を暗殺せよ!」「帰ってきたウルトラマン」の大ヒットにより円谷プロは莫大な負債をたった一年で返済したという。その勢いは実際の特撮シーンを見てもよく分かる。毎回怪獣が二体登場、派手な爆発シーン、ミニチュアによる都市破壊など。初期にみられた控え目な作りがウソのよう。おかげで作風もガラッと変わってしまいましたね。冒頭からネズミ怪獣との戦闘シーン。MATとウルトラマンによってネズミ怪獣は倒されるが、ウルトラマンは左腕を噛まれてしまう。郷は飛行機でスキーに行く予定だったが、左腕の負傷からドクターストップがかかってしまう。ところがその日、搭乗予定の飛行機が爆発、墜落する事故が発生。白いヘアバンドをした少女・白鳥エリカが爆弾を仕掛けていたのだった。その白川エリカが次郎のクラスへ転校してくる。白川エリカは次郎に接近し、これまて爆弾を仕掛けようとする。そんなこんなで郷、岸田隊員、次郎の三人は白鳥エリカを尾行。白いヘアバンドが外れた瞬間、白鳥エリカは正気を取り戻す。白鳥エリカは白鳥座第61番星の宇宙人であり、メシエ星雲人によって両親を殺害され、今回刺客として地球に送り込まれたという。なんだか妙にリアルな設定だなあ。そんなこんなでメシエ星雲人登場。巨大化して大暴れ。と言いたいところですが、モアイ像のように顔がやたらデカイため、全然アクションできません。これには現場スタッフも困ったことでしょう。「いやー全然大丈夫ですよ」「どこが全然やねん。全然の使い方も間違ってるやないか!」と言った声が聞こえてきそうですね。そしてウルトラマン登場。幸いなことに左腕を負傷しているという設定のおかげで、お互いにアクションしなくてもなんとなく成立してしまう。でもピアノ線が見えまくったり、メシエ星雲人の人が何度もマスクを押さえたりと今回雑なシーンが目立ちますが「細かいこと気にすんな!」と言わんばかりの勢いを感じさせます。そんなこんなでウルトラマンの勝利。後日、次郎の元に白川エリカからハガキが届く。そこには次郎への感謝の言葉が述べられていた。「白川君は宇宙人だったのかも・・・」。お・わ・り
2014年10月26日
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イライラ~帰ってきたウルトラマン 第44話「星空より愛をこめて」岸田隊員の悲恋。岸田隊員の愛した女性・あかねは岸田隊員が開発したレーダーを破壊しにやって来た宇宙人だった。しかし、岸田隊員の人柄に触れ「ほ」の字ダネ。岸田隊員もあかねにゾッコン。しかし、世の中そんなに甘くないヨ。レーダーを破壊するため怪獣出現。火薬爆発。ガソリン炎上。やたら迫力あり。ホントに予算アップしたんだなあ。ウルトラマンのスーツも新しく作り直しているし。後日、郷はあかねを訊ねる。あかねは全てカミングアウト。なるほどなー。切ないね。そんなこんなでまたしても怪獣出現。郷はウルトラマンに変身して怪獣の破壊行為をくい留めようとするがいまいち。あかねは岸田隊員に全てを打ち明ける。自分の体内にはレーダー基地を破壊するだけの爆薬が仕込まれていること、地球人の優しさに触れて考えが変わったことなど。そして基の姿であるケンタウルス星人にチェンジすると怪獣に突進。そのまま大爆発を起こす。がっくりと肩落とす岸田隊員。茜との結婚まで考えていたのに。つらいなあ。。。これでいいのか?お・わ・り
2014年10月25日
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愛ある限り戦いましょう。帰ってきたウルトラマン 第43話「魔神 月に咆える」またしても石堂淑朗が暴走。皆次回作ことやらで頭一杯だったのか野放し状態。MATの隊員たちは赴任以来、休みを取っていない伊吹隊長に半ば強引に休暇を勧める。ということで家族揃って奥さんの実家、信州へ。第31話以来の美奈子ちゃんも一緒ですよ。そんな伊吹ファミリーを監視する変なおじさん。ホントに変なおじさんみたいな恰好をしている。「ふん、家族連れでマイホームパパを気取ってか」。その夜、奥さんの実家でわいわい。美奈子ちゃんのウーマンリブ宣言&MAT入隊希望など衝撃のカミングアウトに対し「私は平凡な男と結婚することを願うよ」と父親らしいことを言う伊吹隊長。そんなこんなで今夜は年に一度のお祭り。凍りついた湖の水が割れる音を神様の足音としてお祝いします。ぞくぞくと神社に集まる村人たち。「ゆく年くる年」みたいな感じ。ひとり留守番している伊吹隊長を確認する変なおじさん。「よーし、今だ。隊長をやっつければMATはガタガタだ。ゲヘヘヘヘ」と下品に笑いながら元の姿・グロテス星人にチェンジ(たけちゃんマンやブラックデビルみたいに煙と共にボワンと)。またしてもらくがきのようなデザイン。そんなグロテス星人、障子越しにMAT本部へ定時連絡をする伊吹隊長を監視。「畜生、酔っぱらっても連絡だけは取ってやがる。嫌みな隊長だ」と雑な独り言を言う。グロテス星人は神社の御神体を盗み、怪獣化させる。湖から現れる御神体怪獣。「神様が暴れてるー!」。そのどさくさにまぎれて変なおじさんは奥さんと美奈子ちゃんを誘拐。「ゲヘヘヘヘ、隊長!ついでにMATの諸君よく聞きたまえ。伊吹夫人と美奈子は私が預からせてもらう。もし二人の命が惜しければMATは即座に解散、海底本部を破壊するんだ!ガハハハ。我々グロテス星人が地球と仲良くするためにはどうもMATが邪魔なのでな。ゲヘヘヘヘ」。こいつホントに宇宙人か?まるでチンピラです。そんなこんなで村は大荒れ。MATと村人も一触即発。「怪獣使いと少年」状態。なんか荒んだ話が続いていますね。神社に監禁されたままの伊吹夫人と美奈子ちゃん。夫人は覚悟を決めたのか涙を流す。「ゲヘヘヘ。いくら泣いてもダメだ。星人は涙というものに無縁なんでな。ゲヘヘヘヘ」。グロテス星人かなりゲスい。そんなこんなでウルトラマン登場。グロテス星人も巨大化。御神体怪獣とタッグを組んでウルトラマンを苦しめる。とことんゲスいね。でもブレスレットでまっぷたつ&炎上。怪獣もただの御神体に戻る。そんなこんなで一件落着。それにしてもついに宇宙人からも解散を突きつけられたMAT。リアルにヤバくね?お・わ・り
2014年10月24日
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トイレに行きたい。帰ってきたウルトラマン 第42話「冨士に立つ怪獣」場所は富士山の近く。そこで交通事故発生。「ちゃんと前向いて走ってんのか?このヤロー!」「うるせー!きちがい!」といい歳した大人が怒鳴り合ってます。ところがそんな事故がもう何十件と発生。そこでMATは郷に潜入捜査を命令。ところが郷も現地で交通事故を起こしてしまう。お互いに前を見て走っているはずなのになぜか衝突してしまう。そんなこんなで調査の結果、富士山に「笠雲」がかかっている日に事故が発生していることを突き止める。そんなこんなで富士山の頂上(笠雲)から怪獣が姿を現す。軽く1000メートルくらいあります。ちょっとデカくね?スペクトルマンが富士山を跨いだ話がありましたが、あれに匹敵するくらいのバカバカしいデカさ。怪獣は太陽光線を曲げる能力があり、それが原因で交通事故が発生していた。しかし、伊吹隊長たちはMATアローで攻撃開始。しかし、視界をゆがめられMATアロー同士が空中で衝突。悔しがる岸田隊員。今回やけに熱いキャラに描かれている。その理由は脚本の石堂淑朗が設定を無視して好き放題しているだけだと思う。そんなこんなで第7銀河系からやってきたストラ星人登場。これがまた小学生がうたた寝しながら描いたようなでたらめなデザイン。ストラ星人は地球を別荘にするのが目的。「地球をすんなり明け渡せ」とMATに要求する。ストラ星人に攻撃するが、弾が全然当たらない。そんなこんなで翌日、怪獣に対して総攻撃。ところがまたしても怪獣の発する蜃気楼でミサイルが全く当らない。怪獣に向かって発射しているつもりがMATアローに撃っていたり、地上にいる村人たちへ大量のミサイル攻撃。これには村人の皆さんもたまりません。「MATは何やってんだ!」「MATが狂った!」など怒り心頭。思わず南隊員も「MATは崩壊だ・・・」と頭を抱えてしまいます。そんなこんなでウルトラマン登場。50メートルあるウルトラマンが小人みたいです。しかし蜃気楼を取り除くと怪獣はみるみる小さくなる。あのバカでかさは幻だったのだ。そんなこんなで富士山の火口へ叩き落とされる怪獣。それと同時に「ふぎゃー!」と火だるまになって絶命するストラ星人。これにて一件落着。でも村人に血まなこでミサイルを発射しまくった岸田隊員の罪は重い(が、誰も問わない)。お・わ・り
2014年10月23日
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英語めんどくせーなー。やや楽しくなってきたけど、めんどうなものはめんどい。帰ってきたウルトラマン 第41話「バルタン星人Jrの復讐」長坂秀佳の円谷デビュー作。ここでもさりげなく父子をテーマに・・・サブタイトルだけですが。風邪をひいて熱にうなされている次郎くん。夢の中で「流れ星に気をつけろ」と亡くなった兄・坂田さんの声を聴く。ベランダに出ると目の前に建設中のビル。そこへ流れ星が落ち、バルタン星人が姿を現す。郷に報告するが信用しない。むしろ兄のことは忘れ、自分を「兄さん」と呼ぶように言うが「兄ちゃんは“くん”なんて言わない」と言い返されてしまう。なるほど。郷はずっと「次郎くん」と呼んでいましたね。そんなこんなで次郎くんは建築家志望の友人・すすむくんにビルの調査を依頼。現場監督のおっさんたちと対等に渡り合うすすむくん。でも子どもなので相手にされない。そうこうしている間に謎の煙に吸い込まれてすすむくん蒸発。まさにすすむくんショック(永井豪)。ビルの材質がバルタン星のものと気づいた郷は、坂田さんの声やすすむくんの蒸発もすべてバルタン星人の仕業と断定する。そんなこんなですすむくんを助けるため次郎くんはビルの中へ。MATの隊員たちも追いかけるが全員閉じ込められてしまう。郷は次郎くんに「次郎、すすむくんは俺が必ず助け出す」と約束する。そこにバルタン星人Jrの高らかな笑い声が響く。「ハハハハ。これがビルガモ作戦だ!」。なんと建設中のビルがロボット怪獣ビルガモに変身。郷だけなんとか脱出したものの他の連中は閉じ込められたまま。「フフフ、父の仇を討つのはもうすぐだ」とほくそ笑むバルタン星人Jr。いや、あなたのお父さんやっつけたのは毒蝮三太夫とかのいる科学特捜隊ですよ。そんなこんなでウルトラマン登場。しかしビルガモの中に次郎くんたちがいるため攻撃できない。すすむくんの気転によりロープで脱出を図ることになったが、一人ずつしか降りれないので時間が掛かる。しかも丘隊員へっぴり腰すぎて、確実に地上へ激突するような降り方。機会があれば是非見て下さいね。そんなこんなでビルガモを倒すウルトラマン。そこへバルタン星人Jrが姿を現す。「俺は負けたのではないぞ。勝負はまだ一回の表だ。必ずお前の命をもらいに来る。さらばウルトラマン!」と飛び去るがスペシウム光線で瞬殺。それにしても宇宙人のくせして野球に詳しいな。戦いが終わって再会する郷と次郎くん。「次郎、よかったな」。涙ぐむ次郎くん。すかさず「郷さんが“次郎”って呼んでくれたことが嬉しいのよ」とルミ子が説明する。「俺、君の兄さん代わりになろうなんて間違っていたよ。これからは次郎の一番いい友達になってやる。いいな次郎」「OK!先輩!」。握手を交わす郷と次郎。お・わ・り
2014年10月22日
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阪神が勝っても全然盛り上がらないのは何故?帰ってきたウルトラマン 第40話「冬の怪奇シリーズ まぼろしの雪女」ゼラン星人以来、ほぼ毎週のように宇宙人が登場するようになった。しかし「ウルトラセブン」と違ってどういう訳か泥くさい。その理由は上原正三に代わって元大島渚軍団のメンバー・石堂淑朗がメインライターに納まったからではないかと。次郎くんとルミ子は冬山登山に出掛けた。その夜、山小屋で他の登山客とニギニギ過ごします。そこに出て来ました山小屋のじーさん。「皆さんの中に新婚さんはおらんかな?新婚さんには別の小屋を用意しているかによって」とどこの方言か分からない方言で新婚を案内する。翌朝、新婚は姿を見せなかった。不思議がる次郎くんとルミ子にじーさんは適当な説明をする。その頃MAT本部ではカップルが雪山で姿を消した事件について話し合われていた。その数、既に10組。「まさかあの二人もカップル?違うよなー」と次郎くんとルミ子を心配する郷。そんなこんなで宇宙人の仕業ではないかと推測、調査が開始される。そんなこんなでやっぱり山小屋のじーさんと孫娘が疑われる。「ワハハハ。ワシは土星から来たブラック星人だ」。土星から来たなら土星人ではないの?ブラック星じゃないの?ブラック星人曰く、日本の雪女伝説を利用して若いカップルを拉致、子どもを産ませて奴隷にしようとする計画とのこと。前回のバルダック星人と言い、随分気の長い計画ですな。ふつうに地球人を大量に誘拐すればいいのでは?宇宙人の考え方は理解できません。さらにブラック星人って名前が適当すぎてなんとも・・・。そんなこんなで孫娘は怪獣スノーゴンに変身。ウルトラマンと対決。しかし、スノーゴン馬乗り、ポキッ、ポキッと嫌な音と共に何かが放り投げられます。そして最後に放り投げられたのはウルトラマンの生首。スノーゴンは怪力でウルトラマンをバラバラに解体していたのだ。ちょっとやりすぎじゃね?でもウルトラブレスレットがチラーンと光った瞬間、バラバラの身体は元通り。スノーゴンはブレスレットの力に敗れ、ブラック星人も瞬殺。戦いが終わり雪山に佇むじーさんと孫娘。「わしたちはどーしてたんじゃ?」。どうやらブラック星人に取りつかれていたらしい。そんなこんなで一件落着。下山するレギュラー一同。おいおい、ブラック星人に誘拐された新婚カップル10組はそのままかよ。お・わ・り
2014年10月21日
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分かってねえなあ。。。帰ってきたウルトラマン 第39話「冬の怪奇シリーズ 20世紀の雪男」昭和46年12月スタートのTBS・日本現代企画による「シルバー仮面」、フジテレビ・円谷プロによる「ミラーマン」、さらに次年度4月スタートの「ウルトラマンA」等の立ち上げにメインスタッフをごっそり持って行かれたため、2軍選手による制作体制が敷かれた。トーンダウンの感は否めないものの、視聴率は安定、あと1クールで終了なのに予算増など円熟期を経て安定期に突入。バラエティ度は増し、珍作・迷作・名作が続く。長野県の権現山に伝わる雪男伝説を探るため、ひでおとようこのカップルが登山。大雪が降る中、雪男発見!でも一般的な雪男のイメージと違ってくちばしがあって何だか鳥みたい。それでも写真に収めようとするが、足を滑らせてひでおは遭難。MATに通報され、郷と岸田隊員が現地へ向かう。「遭難なら警察へ連絡して下さい」と役人対応した岸田隊員は間違ってないと思いますがね。さて現地の村では誰もが雪男伝説を信じていた。二人は村に留まっているようこを訪ねる。そこに遭難したはずのひでお登場。ただし、身体がメチャクチャ冷たい。そして「雪男はいない」と言いだす。「論文はどうするの?私たちの結婚は?」とようこはあたふた。結局、雪男を見たというのは幻覚だったのかもしれないという話に落ち着く。その頃、次郎くんはルミ子のマンションでルミ子の母親と正月を迎えていた。坂田さんとアキがいなくなってだいぶ雰囲気変わってしまった。でも郷の成長が際立ってますね。そんなこんなでひでおは遭難の際、仮死状態に陥り、バルダック星人に乗り移られていた。バルダック星が240年ぶりに地球へ接近。この日に備え、バルダック星人は地球の雪男伝説を利用して雪山に潜伏、地球侵略の情報収集を行っていたのだった。ずいぶん気の長い宇宙人なのね。そんなこんなでウルトラマンと対決。バルダック星人を倒すと、ウルトラブレスレットでバルダック星人の宇宙船団を一発で撃破。さらに地球に迫りつつあるバルダック星もブレスレットで粉砕。宇宙の大量破壊兵器。星ごとやっつけるなんてちょっとやりすぎじゃね?お・わ・り
2014年10月20日
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肩が痛い。帰ってきたウルトラマン 第38話「ウルトラの星 光る時」実質的な最終回。この前後にスタッフが大幅に入れ替わる。そういう意味でもターニングポイントになるお話。そして郷は肉体だけでなく人格もウルトラマンと完全に融合を果たす。これまでラストシーンは問題ありと言われ続けてきましたが不覚にも涙が出ました。これでいいのです。ウルトラマン無き地球。ナックル星人は見せしめに宇宙スターションV1を襲撃。MATに対して12時間以内に無条件降伏するよう迫る。伊吹隊長はナックル星人の本拠地が東京都内にあると推測。その結果、宇宙電波研究所が怪しいと睨む。早速、南隊員と上野隊員を派遣するがまんまと捕まってしまう。二人はMAT本部に帰還するがナックル星人に操られて伊吹隊長をフルボッコ。取り押さえられるが「あれー?何してたんでしょう?」と記憶がない。今度は伊吹隊長と岸田隊員が宇宙研究所を調査するが、またしても捕まってしまう。その頃ナックル星ではウルトラマンの処刑が行われようとしていた。そこに初代ウルトラマンとウルトラセブンが飛来。固い握手を交わすハヤタとモロボシ・ダン。「ウルトラマンを蘇生させるためにはウルトラの星作戦しかない。協力を頼む!」「分かりました。ウルトラの星を作りましょう!」。宇宙船に繋がれ、処刑場へ輸送されるウルトラマンを初代ウルトラマンとウルトラセブンが救出。さらにエネルギーを与える。復活したウルトラマン、初代ウルトラマン、ウルトラセブンがナックル星人の宇宙船団を撃破。地球に帰還した郷はMAT本部に戻るが、いつもと雰囲気が違う。さらに隊員たちから羽交い締めにされ銃殺刑が決定。「どういうことなんですか!これは!」。しかし丘隊員だけまともだった。「みんな宇宙人に操られているのよ!」。郷は丘隊員とでMATの仲間たちをボコボコにし、耳の裏に取り付けられたコントロール装置を発見。単身、宇宙電波研究所へ向かう。「アキちゃん、坂田さん・・・。俺のために・・・!」。そこに再び現れるブラックキング。「くそう!今日こそ決着をつけてやる!」。郷はウルトラマンに変身すると最後の戦いに挑む。正気を取り戻したMATのメンバーも応援に駆けつける。「我々もウルトラマンにつづく。決戦だ!」。空中から南隊員、岸田隊員、地上から伊吹隊長、上野隊員、丘隊員が攻撃。文字通り満身創痍。同じくウルトラマンもナックル星人とブラックキングの強さを前にしてボロボロ。だがウルトラマンは負けない。初代ウルトラマンとセブンの友情が心の支えになっているからだ!(ナレーター:名古屋章)。ブラックキングを空中に投げ飛ばして首チョンパ。ナックル星人もプレンパスターから脳天直撃落とし。しかし絶命寸前に「勝ったと思うなよ。やがて東京中が大爆発を起こすのだ!」と言い残す。宇宙電波研究所にサターンZが仕掛けられたと判断した伊吹隊長は隊員たちを連れて現地に向かうが、既に郷が運び出しているところだった。「やりおったな」「危機一髪でしたよ」。戦いが終わり、今夜は一杯やっかと呑気な隊員たち。伊吹隊長は郷も誘うが「僕は失礼します」「そうか。そうだったな・・・」。今夜(昭和46年12月24日)はクリスマスイブ。郷は次郎くんに買ったクリスマスプレゼントを携えてマンションに戻るが誰も出てこない。ところが向かいの部屋から「きよしのこの夜」の歌声が聞こえてくる。「坂田次郎くんがお邪魔してませんか?」「あ、郷さんだ!」。部屋はクリスマスの装飾でいっぱい。女子大生・村野ルミ子が次郎くんを迎えていたのだ。二人を暖かく見つめる郷。お・わ・り
2014年10月19日
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もうクタクタです。帰ってきたウルトラマン 第37話「ウルトラマン 夕陽に死す」宇宙電波研究所。そこはウルトラマンを倒すため日夜データの収集に余念のないナックル星人の前線基地。ウルトラマンの身体能力をさらに調べるため、シーゴラスとベムスターと対戦させることを計画する。その頃、郷は坂田の仕事を手伝っていた。それをモニター越しに観察するナックル星人。「人間であって人間でない、宇宙人であって宇宙人でない。不思議な奴だ」。郷はアキにスキー旅行へ連れて行くと約束する。郷に飛びついて大喜びするアキ。その拍子で郷の腕時計が外れる。元々調子が悪かったとのことでアキが買い替えてくると申し出る。舞台は変わってMAT本部。今回新たに開発された液化火薬「サターンZ」の平和利用が決定し、その輸送計画について検討が行われていた。そこへシーゴラスとベムスターが出現したとの一報が入る。以下、ライブフィルムが使用されているが意外と違和感なし。これまでの名場面コーナー的な感じもして手抜きした印象もない。津波を跳ね返し、ウルトラブレスレットでベムスターバラバラ。怪獣たちが倒されるとあっという間に静けさを取り戻す。何者かに調査されているような不自然さを感じる郷。そんなこんなでサターンZの輸送開始。そこへ用心棒怪獣ブラックキングが出現。あたふたしている間に、サターンZはナックル星人に奪われてしまう。これでMATは怖くない。あとはどうウルトラマンを抹殺するか。ナックル星人は追い打ちをかけるべく作戦を練る。手に握られた郷とアキが一緒に写った写真。「これだ・・・!郷はこの娘を愛している。この娘を利用して郷を、いやウルトラマンの心理を撹乱する。その隙を突けば・・・」。郷のために新しい腕時計を買うアキ。店内にはクリスリスソングが流れている。鼻歌を歌いながら帰るアキを数人の男たちが襲撃、車の中へ拉致されてしまう。「何するのよ!お兄さーん!お兄さーん!助けてー!」。走り去ろうとする車の前に坂田が立ちふさがるが、ためらうことなく撥ねる。さらにアキを車の外に押し出し、引きずりながら走り続ける。アキの手には腕時計が握られたまま。病院へ駆けつける郷。坂田は既に息を引き取っていた。目撃者の話では故意にやったと言う。「故意に!?」。犯人への復讐を誓う次郎くん。その時、アキの意識が戻る。「誰がこんなことをやったんだ!ゆるせない・・・ゆるせないよ!」と怒りの収まらない郷にアキは「う・・・ちゅうじん」と答える。「正月にはスキーに行くんだろ!元気を出せ!」。しかし郷に腕時計を渡そうとしたまま息を引き取る。郷の心は嵐のように荒れ狂っている。ナックル星人にとって絶好のチャンス。郷は坂田とアキに別れを告げると病院の屋上から飛び降りてウルトラマンに変身する。この不可解な演出。投身自殺にしか見えないが、ピンチに陥らないと変身できない初期の設定をこういう演出で復活させたのか?しかも今の郷の危機は肉体的なものではなく精神的に絶体絶命の状態。まさに変身するに値する状況といえる。地上に姿を現したブラックキングと対決。「やはりそうか。私の技を研究し、私を倒すために訓練されているようだが負けない!必ず坂田兄妹の復讐をしてやる!」。当初、郷とウルトラマンは別々の人格を有していたはずだったが一体化している。そこにナックル星人も登場。夕焼けの中、一方的に叩きのめされ、ついにナックル星人の宇宙船に捕獲されてしまう。無敵のウルトラマンもナックル星人の暗殺計画の犠牲となった。この無限の闇がウルトラマンの墓場となるのだろうか?つ・づ・く
2014年10月17日
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内部査読通過。これから外部査読か。。。帰ってきたウルトラマン 第36話「夜を蹴散らせ」しばらく予算を喰うお話が続いていたためか、今回は随分と雑なお話。舞台もほとんど山奥。本編、特撮共に予算とスケジュール調整のために作られたような印象。郷と岸田隊員は謎の電波を発する女を尾行していた。女は友人宅を訪れるが「確か亡くなったはずでは?」「私、妹なの」「どうりでソックリねー」と視聴者的には白々しい嘘をついてお泊り。その夜、友人の血を吸うと空を飛んで逃げる。その後、似たような事件が続発したことから警視庁はMATに協力を依頼。MATはドラキュラ伝説を利用した宇宙人の仕業ではないかと根拠もなくそんなことを言い出す。さらに宇宙人が死者の肉体に取りついていると根拠もなく仮定。そして半年の内に若くして死んだ女性をピックアップ。なぜ「半年」なのか観ててもよく分からない。そんなこんなで鈴村みどりが浮上。鈴村みどりの父親を訪ねる。確かに半年前に亡くなっているとのこと。ただし火葬にすることを惜しみ、特殊な防腐剤と一緒に埋葬したという。洞窟にある石棺を開けると「ない!」。その瞬間、洞窟の入り口で待機していた丘隊員の悲鳴が。丘隊員は鈴村みどりに襲われていた。鈴村みどりはまたしても空を飛んで逃げる。追いかけるMATアロー。この特撮が「翔べ!孫悟空」みたい。追い続けた先に宇宙船発見。郷の脳裏に宇宙人がテレパシーで話しかける。「若い女を殺せば人類はいずれ滅亡する」と。随分気の長い侵略作戦だなあ。そんなこんなで宇宙船から吸血宇宙人ドラキュラス出現。こうもりに牙を生やした適当なデザイン。宇宙人というより怪獣。そんなこんなでウルトラマンにブレスレットを十字架にしたウルトラランスで串刺し。戦いが終わり、郷が鈴村みどりの遺体を抱えて戻ってくる。「私が悪かったー。許してくれー」と泣き崩れる鈴村みどりの父親。何が悪かったのか分かりません。お・わ・り
2014年10月16日
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眠い。早く休みにならないかなあ。帰ってきたウルトラマン 第35話「残酷!光怪獣プリズ魔」坂田健役の岸田森が脚本を執筆した異色作。ホントに好きなんだなあ。。。南極大陸から南太平洋にかけて船舶や灯台が消失する事件が続発。郷はある確信を持っていたが、岸田、上野、丘の隊員たちより世界会議へ出張している隊長が戻ってから再度検討すべきと忠告を受ける。その頃、坂田は次郎くんと水を使ってプリズムの実験をしていた。このシーンだけNHK教育みたい。郷は坂田の元を訪れ「確信」について説明する。一連の船舶および灯台の消失事件を辿ると「何かが日本を目指しているようでならない」と。一方、伊吹隊長と南隊員はMATアローで世界会議から戻る途中、遭難船の生存者を発見し救助するが、身体が結晶化していた。しかも、搬送先の病院で光の結晶となり、透明度を増しながら消滅してしまった。その頃、郷と坂田は南の海を目指して車を走らせ、とある灯台の近くに到着。そこにオーロラが発生。煙に包まれながら巨大な氷の塊のような物体が出現。塊は灯台に向かって光線を発射、灯台は光となって消滅してしまう。郷と坂田はMAT本部へ連絡しようと車に戻るが、実はこっそり次郎くんも乗っていた。次郎くんは懐中電灯で塊を確認しようとする。「わあーすげーや。光怪獣プリズ魔だ!」。次郎くんが車に同乗していたことに気づいた坂田と郷は元いた場所に戻り、次郎くんに懐中電灯を捨てるよう叫ぶ。プリズ魔は灯台と同じく、懐中電灯を光に変えた。郷は坂田と次郎くんを車で避難させる。しかし、ライトを点けた状態だったため坂田と次郎くんの乗った車が狙われる。「坂田さん!ライトを消して!」。郷はウルトラマンに変身してプリズ魔と対決するが、圧倒的な強さに手も足も出ない。プリズ魔の発する光線が乱反射してウルトラマンを苦しめる。サイケデリックな映像で観ているこちらも苦しい。ポケモンショック以降、この手の表現は厳格に規制されるようになったので、こんな映像は今や地上波のテレビで流すことは絶対無理。そんなこんなで引き分け。プリズ魔は夜明けと共に消え去る。「全く奴は悪魔だ!あれは普通の物質じゃないです!」と坂田に訴える郷。そしてMATのメンバーに対しても、昼間は大人しく太陽の光を吸収しているが、夜になると人工の光を求めて移動していると説明する。元々南極の氷に閉じ込められていたが、太陽黒点の変化により活動を再開、あらゆる物質を光に変える特性を確認。そのうえで首都圏の光を全て消し、野球場のライトでプリズ魔をおびき寄せて冷却弾で凍らせる作戦を実行することになる。案の定、野球場にプリズ魔出現。早速スタンドやライトを次々消失させる。すかさずMATジャイロから冷却弾を発射するが効果がない。むしろスタンドに控えていた郷と上野隊員が凍り始める間抜けな展開へ。「こうなったら小さくなって奴の身体へ入り込んでやる!」。郷はウルトラマンに変身すると縮小してプリズ魔の体内へ。身体が結晶化しながらもスペシウム光線を発射。粉々に吹き飛ぶプリズ魔。郷は何とか帰還を果たすが、その場に倒れ込んでしまう。「俺にとって・・・俺にとってギリギリの賭けだった!」。苦悶の表情を浮かべたまま地面を這いつくばる郷。お・わ・り
2014年10月15日
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脱力。帰ってきたウルトラマン 第34話「許されざるいのち」郷と岸田隊員はパトロール中に不自然な電波を傍受。その頃、坂田自動車工場に変な男登場。「この設計図に書いてあるスタンドを作ってよー」。ここは鉄工所じゃねえっつうの。そこへパトロールから戻ってきた郷が立ち寄る。「水野?水野じゃないかー!」「郷~!」。再会を喜び合う二人。「そうかー二人は小学校時代の親友ですか。じゃ作りますよ(にこにこ)」って坂田さんも適当。その夜、次郎くんはスタンドを届けに水野を訪ねる。水野は自宅を改修し、水野生物研究所を主宰していた。研究所の中には爬虫類と植物ばかり。「水野さんの専門はどっちなんですか?」「いやあ~実に良い質問だー」と水野は自分の研究を楽しそうに語り出す。つまり動物と植物を合わせた新しい生命の作りだそうとしていたのだ。それは自分をバカにし続けていた父親に対する復讐でもあった。でも立派な自宅や研究費って父親の遺産じゃねえの?そんなこんなで変な光線を掛け合わせて動物と植物の特徴を併せ持つ合成怪獣レオゴンが誕生。「やったー!俺、神(笑)」。しかし、さっそく人間大にまで成長したレオゴンは研究所を飛び出してしまう。それを目撃してしまった次郎くん。「このクソガキ!バラしたらお前の家族も殺すぞ!あとMATの郷もな!」と小学生を全力で脅迫するとんでもないおっさん。そんなこんなで次郎くんは郷にカミングアウト。郷は水野の研究所へ。「うわーん。レオゴンを殺されたら僕は死ぬしかないんだよー。死ぬしかないんだー」ってそないおおげさに言わんでも。しかしナントカ光線を照射するとレオゴンの生命が絶たれることを説明する。翌日、レオゴンが生息する芦ノ湖へ集結したMATと水野。やっぱりレオゴンを殺すことができない。「レオゴーン!レオゴーン!」「アンギャ~!」。丘隊員の制止を振り切ってレオゴン目指して入水する水野。そこへ唐突に幻のスーパーバンド・PYGの「花・太陽・雨」が流れる。名シーンだなあ(しみじみ)とこれまで思っていましたが、改めて観るとなんかすごく変ですよ。歌詞とお話と水野&郷の回想シーン、すべてが全然噛み合ってません。PYGはジュリーとショーケンのツインボーカル。解散したタイガース、テンプターズ、スパイダースのメンバーで構成された本物志向のロックバンドだったのですが・・・。そんなこんなで水野はレオゴンにパクっと食べられてしまう。レオゴンには水野の愛情なんて伝わっていなかったのでしょう。松島トモ子やムツゴロウ先生を思い出しました。ウルトラマンに変身した郷はレオゴンを倒す。数日後、水野の研究所は取り壊される。そして机の中から水野の遺書が見つかる。万が一の時は自宅の一切を子供たちに開放してほしいと。お・わ・り
2014年10月14日
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俺は「水のないプール」の内田裕也じゃねぇっつうの!帰ってきたウルトラマン 第33話「怪獣使いと少年」上原正三によるウルトラシリーズ最大の問題作。監督は鬼軍曹・東條昭平。橋本洋二プロデューサーは演出陣のほとんどを外部より招聘。円谷出身者は前回の大木淳と東條昭平のみ。しかも登板は両者とも一本に留まっている。現場の暴走を恐れてのことだったのか?事実、このお話は暴走してしまい、TBSで問題視された結果、一部撮り直しを条件に放送へこぎつけた背景を持っている。その理由は暴力的な描写と言われているが、実際には差別問題をあまりにもストレートに扱ったからではないかと思う。そして東條昭平は懲罰人事によりウルトラシリーズから離脱することになる。工場地帯の河原で黙々と穴を掘り続ける少年・佐久間良。良は街中で宇宙人ではないかと噂されていた。そして不良中学生は良に対して辛辣ないじめを続けていた。ある日、不良中学生たちは良を首まで埋め、頭の上から泥水を被せる。何も出来ない次郎くんたち。今回次郎くんは単なる傍観者にすぎない。「お前たちもやれよ!こいつを放っておくと今に俺たちがやられるんだぞ!」。そこへ郷が止めに入る。郷は良に関心を持つ。「僕は宇宙人じゃない。僕の生まれたところは北海道の江刺だ。僕は日本人さ」。しかし、中学生たちは良へのいじめ(というよりもはや差別行為)は治まらない。「我々人間様にはあの手の顔はねえよな」「宇宙人野郎でも飯を食うのかよ」。ボロボロの小屋でおかゆを作っている良を襲撃。土間に散らばった泥だらけのおかゆを中学生たちは下駄で踏み潰す。「へえ~宇宙人が泣いてら」「何とか言えよ宇宙人野郎」。良は逆上するが、中学生たちが連れて来た犬に襲われる。しかし、犬は謎の爆発で木端微塵。震え上がる中学生たちを小屋の二階から見つめる良。そして良の視野に映る托鉢僧の姿。郷の調査により良の身元が判明する。昭和37年、良が四歳の時、一家で美山鉱山に移り住む。昭和38年、炭鉱が閉鎖され父親は職を失い、東京へ出稼ぎに出たまま蒸発。昭和40年、母親死亡。その直後、良は行方不明となっていた。父親を追って東京に出て来たのだろう。「良君はあの廃墟の中に父親に似た愛の温もりを発見したのではないだろうか。もしその父親が宇宙人で、そのため良君が宇宙人呼ばわりされ、乱暴されて情愛の絆を断たねばならないとしたら、それは絶対に許されない。日本人は美しい花を作る手を持ちながら、一旦その手に刃を握るとどんなに残忍極まりない行為をすることか。郷、良君に関しては君に任せる。早く宇宙人説から解放してやりたまえ」と話す伊吹隊長。その頃、良は雨の降る中、ボロボロの傘をさして商店街へ。街中の人間が良を噂し、好機の目で追う。そしてパン屋で食パンを買おうとするが「悪いけどよその店へ行ってよ。あとで色々言われるの嫌なのよ!」。そのやり取りを見ているパン屋の娘。うらめしそうにパン屋から立ち去る良を娘が追いかける。同情なんかしてほしくないという良に対し「同情なんかしてないわ。売ってあげるだけよ。だってうちパン屋だもん」「ありがとう・・・ありがとう。どうもありがとう!」。今回、唯一救いのあるシーン。但し、それでも「あの子本当に宇宙人なのかしら」と娘は口にする。善人は誰ひとり登場しない。良が小屋へ帰ると郷の姿を発見する。郷を追い返そうとするが、良と一緒に生活してきた金山老人に止められる。「郷隊員は知っている。私がメイツ星から来た宇宙人であることを。あれは一年前の雨の強い日のことだった。私は地球の風土・気候を調べるため表の河原に着陸した。その地球人の少年は恐怖と寒さと飢えのためほとんど死にかけていた。それ以来、良とはまるで親子のように暮らした。私はこのまま地球に住みついてもいいとさえ思えた。しかし、秋が来て枯葉が散るように私の肉体も汚れた空気に蝕まれ、朽ち果てていく。あの車も、あの煙突も白アリのように私の肉体を・・・」。早くメイツ星に戻らなければ金山老人は死んでしまう。良は宇宙船を掘り起こすために穴を掘り続けていたのだ。郷は良と一緒に穴を掘ることにする。良は金山老人と一緒にメイツ星へ行くと話す。「地球は今に人間が住めなくなるんだ。その前にサヨナラをするのさ」。工場から吐き出される煤煙と高速道路を見つめる郷。そこへ竹槍や斧を手にした住民たちが暴徒化して押し寄せる。「その子は宇宙人だということが分かった!MATが手を降さないなら!」。警察官を筆頭に、職人、議員、学生、年寄りなどが良を引きづりながら連行する。ついに姿を現す金山老人。「私が宇宙人だ。良君は私を守っていただけだ!宇宙人じゃない!良君を自由にしてやってくれ」。恐怖に後ずさりする住民たち。「おじさん!どうして出てきちゃったんだよ!」「もういいんだよ」。しかし、住民たちの根拠無き怒りは収まらない。二人に石を投げ、取り囲む。郷が止めに入るが警察官の発砲により金山老人は絶命してしまう。泣きじゃくる良。怒りと悲しみで立ち上がることのできない郷。そこに金山老人によって封じ込められていた怪獣が復活。高速道路を破壊し、住民たちを襲う。早く怪獣を退治するよう懇願する住民たちに「勝手なことを言うな。怪獣を誘き出したのはあんたたちだ」と郷は戦うことを拒否する。しかし「郷、街が大変なことになっているんだぞ。郷!分からんのか!」と托鉢僧が郷を諭す。我に返った郷は怪獣に向かって走り出す。托鉢僧は伊吹隊長だった。工場を破壊する怪獣と戦うウルトラマン。燃えさかる工場と共に怪獣はスペシウム光線でとどめを刺される。数日後、良は穴を掘り続けていた。一体いつまで掘り続けるつもりだろう。「宇宙船を見つけるまで止めないだろうな。彼は地球にサヨナラが言いたいんだ」。お・わ・り
2014年10月12日
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頑張るしかないのかねえ。。。帰ってきたウルトラマン 第32話「落日の決闘」大木淳の本編デビュー作。しかもウルトラシリーズ初の特技監督と兼任。さらに脚本は千束北男こと飯島敏宏。面白くないはずがない、はずなのに・・・双方の良さが噛み合っていないというか、プラスに作用するべきはずがマイナスに作用したような。お話は第一級の面白さ。特撮はウルトラシリーズの頂点と言っていいほどの仕上がり。本編もそれほど悪くはないけど気合いが入りすぎたか・・・。龍神岳で頻発する地震の極秘調査のため郷、南、上野の三人が現地に赴く。郷は村で元作業員だった作太と知り合う。作太は10年前に起こった謎の出水事故で行方不明になった仲間の息子・太郎を我が子同然に育てている。その太郎はいつも村のあちこちでイタズラばかりしている。郷は駐在と一緒に出水事故が起こったトンネル工事現場へ。そこで亀裂を発見し、奥へ進むが、地震による落盤で閉じ込められてしまう。しかし、氷に覆われた怪獣を発見。怪獣は地上に出現。MATは攻撃を開始する。その頃、太郎は郷を追ってトンネル工事現場へ向かうが、そこで10年前に事故にあった作業員たちを発見する。ただし、全員氷漬けにされ、その中に実の父親の姿もあった。さて、怪獣は真っ赤な夕焼けを背に幼虫から成虫へ変態。群発地震は治まらず、郷は閉じ込められたトンネルから脱出するためウルトラマンに変身。等身大のまま太郎を抱えながらダッシュ。トンネル入り口にいた作太と駐在さんはびっくり。ウルトラマンは巨大化して怪獣に立ち向かう。夕焼けの中、怪獣と対決。特撮美術が本当に素晴らしい。そんなこんなでウルトラマンの勝利。父親を供養する太郎。「父ちゃん、見たかったろうな。青空が」。作太はこれから自分のことを何と呼んでくれるのか太郎に尋ねる。「やっぱり・・・やっぱり父ちゃんさ!」。微笑みながら涙を流す駐在さん。お・わ・り
2014年10月10日
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論文出したら熱も出た。疲れですかね。で、なんでトップバッターなの?これ何順?帰ってきたウルトラマン 第31話「悪魔と天使の間に・・・・」市川森一による超問題作。キリスト教は人を試す。そして裏切る。それでも人を信じる。遠藤周作の小説はそれを一貫している。今回、郷と伊吹隊長が徹底的に試される。そしてウルトラマンさえも。伊吹隊長の娘・美奈子は教会で知り合った少年・輝夫君を連れてMAT基地を見学。隊員たちに輝夫君を紹介。ニコニコ。しかし郷と目があった時、表情が変わる。そしてテレパシーで郷に語りかける。「私はお前に会うために隣にいる娘を利用してようやくその目的を果たした。私の使命はお前を殺すこと。我々ゼラン星人はお前を葬った後、この地球を侵略する。私はプルーマという怪獣を連れて来ている。しかしそれは単なるトリックだ。お前はウルトラマンとなり、この怪獣に勝つだろう。そしてウルトラマン、その時がお前の最後だ。分かるか?プルーマに買った時、お前は死ぬのだ」。ニコニコしながら美奈子と立ち去ろうとする輝夫君を捕まえるが「私が宇宙人だとでも言うつもりかね?止めた方がいい。きちがい扱いされるだけだ」とテレパシーで語りかける。輝夫君に飛びかかった郷は取り押さえられ地下室に監禁。訊ねてきた伊吹隊長に輝夫君が宇宙人であり、ウルトラマン抹殺をテレパシーで語りかけてきたことなど説明する。しかし「あの少年は口がきけないんだ!」「ウルトラマンことをどうして君だけに?」との質問に答えることができない。それでも美奈子を輝夫君に近づけることで危険な現実に晒されているとしたら「現実?何者にも汚されない美しい友情、それが子どもたちの現実だよ」と郷の警告を無視する。そして郷は一人で戦うことを決意する。そんなこんなで小学校の地下から怪獣プルーマ出現。怪獣に勝った時がウルトラマンの最後。どういう意味だ?一方、輝夫君はビルを駆け上ると屋上のアドバルーンに捕まり空中へ。それを掴むプルーマ。これではMATも攻撃できない。郷や岸田隊員は怪獣の攻撃を主張するが、伊吹隊長は輝夫君の救出を優先しようとする。そうこうしている間にプルーマはアドバルーンを手放して地中へ、輝夫君は無事に救出される。搬送先の病室にて対峙する郷と輝夫君。「どうした郷?ウルトラマンになるのが怖くなったのか?」さらに明日はこの病院近くにプルーマを出現させるという。またしても輝夫君に飛びかかった郷は取り押さえられ、伊吹隊長から謹慎を言い渡される。さらに輝夫君の存在を巡って口論する二人。郷は伊吹隊長に「あの少年を殺すつもりでした!」と言い放つ。後日、伊吹隊長の手元に郷の精神鑑定書が届く。隊員たちに郷を信じていると言いながらも。そこへ郷が姿を現し、輝夫君から美奈子をつれ戻すことを訴える。しかし「美奈子は私の娘だ!私はあの子を何かの偏見で人を騙したり、疑ったり、差別したりするような人間には育てたくないんだ!」と突き放される。完全に孤立する郷。「明日あの病院の近くに怪獣が出てくるはずです。あの少年が、いやあの宇宙人が僕にテレパシーでそう宣言した。もしこの予言どおりに怪獣が現れたら僕の言っていることを信じて頂けますか?あの少年が宇宙人だということ」。むしろ君のほうが宇宙人のように思えると言う伊吹隊長に対して「どう思われようと隊長の勝手です。あの宇宙人はウルトラマンを抹殺することが目的なんです。ウルトラマンがピンチに陥ったらあの少年を捕まえて下さい」。その頃、病室で怪しい機械をピコピコ操作する輝夫君。翌朝、病院の近くにプルーマは出現した。病院は大混乱。そして輝夫君は姿を消した。病院を守ろうとするMAT。戦いに向かう前、郷に「おい郷!俺はお前を信じているぜ」と声をかける上野隊員がカッコイイ。そんなこんなで郷はウルトラマンに変身。ウルトラブレスレットであっさりプルーマを倒す。ところがウルトラブレスレットがウルトラマンに攻撃を始めた。誰かがブレスレットを誘導しているとしか考えられない。郷の言葉を思い出した伊吹隊長は誰もいない病院に向い輝夫君を探す。そして霊安室で輝夫君を発見。「こんなところで何をしているんだ!」。伊吹隊長に首を撃たれて血まみれの輝夫君。絶命と同時に醜い宇宙人の姿に戻る。そしてブレスレットはウルトラマンの手元に戻る。数日後、美奈子を迎えに教会を訪れる伊吹隊長と郷。美奈子に輝夫君は遠い外国へ行ったと説明するという郷に対し「やはり事実を話すつもりだ。人間の子は人間の子さ。天使に夢を見せてはいかんよ」。お・わ・り
2014年10月09日
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もう削れないと言いながらも800字くらい削れてしまった。如何に記述が冗長だったか・・・ではなく丁寧に記述されているのです。今回はこれで終了。ミッションも締め切りも守ったぜ。帰ってきたウルトラマン 第30話「呪いの骨神オクスター」日本昔話みたいなお話。坂田さんと次郎くんはハイキングの途中で迷ってしまう。そこにおじさん登場。「なんだチミは?ここら辺は何もないからウチの小屋に泊まんなさい」と言われゾロゾロ移動。山の中なのに水牛を祭っている神社があったりして。そこに道に迷ってしまった大泉滉博士率いる探検隊登場。合流して一夜を明かす。その夜、地響きのような牛の鳴き声のような音が。「年に一度、満月の夜に底なし沼から聞こえてくるんじゃ~」と伝説を語り出すおじさん。翌日なぜか全員神社の裏の谷へ向かう。そこにはおびただしい水牛の骨が散乱していた。大泉滉博士大喜び。水牛がいたということはこの辺は元々水があったに違いない。「地質学的な大発見ですよー。うひょひょ~」。おじさんと坂田さんの制止を振り切って骨を持ち帰ろうとする。「祟りが起こるぞ~」とおじさんの言った通り、底なし沼から水牛怪獣オクスター出現。怪獣の吐く唾液で大泉滉博士たちは溶解。ついでにおじさんもオクスターの舌に巻かれて食べられてしまう。水牛だったオクスターは仲間の骨を守り続けている間に怪獣化してしまったのだ。そんなこんなでMAT出動(誰か一人足りないと思ったら岸田隊員欠席。理由の説明ナシ)。そんなこんなでウルトラマン登場。今回は山奥が舞台なので金が掛からないはずだが、スタジオに沼を作ってみました。さらに水が蒸発した後のセットもわざわざ作ったので結構金掛かってるね。ウルトラマンはオクスターに「お前も仲間たちの元に帰るがいい」と語りかけると、変な光線で骨だけにしてしまう。それに応じるかのように大雨と土砂崩れ発生。おびただしい水牛の骨は地中深く飲み込まれ、水牛を祭っていた神社も崩壊する。このシーンがものすごくリアル。そんなこんなで横一列になって沼を見つめるMATのメンバーと坂田兄弟。岸田森の背の低さが目立ってしまった。お・わ・り
2014年10月07日
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修正終了。やったよ。あとは提出するだけ。炎尾燃みたいに「あえて寝る」なんてことしなくてヨカッタ。ということで自分で自分を祝杯。ガバガバ飲んでイェーイ。ところが、つい先ほどダメ出しメールが。。。もうこれ以上削れないって。帰ってきたウルトラマン 第29話「次郎くん怪獣に乗る」シリーズの円熟期。現場も文芸のノリノリ。ちなみに本編は実質的に日本現代企画、特撮は東宝映像へ下請け状態。演出陣も東宝、東映、日活、フリーから招聘。完全に円谷プロの手を離れてTBSのコントロール下。でも面白いからいい。次郎くんはよしこちゃんちへ遊びに行くが不在。そこで不思議な箱を見つける。よしこちゃんのお父さんは桶屋の職人で箱を作った張本人。しかし懲りすぎて「おじさんも開けられなくなっちゃんだよー」と。そこで次郎くんは箱を無断で持ち帰ってチャレンジ。その頃、郷は無人の宇宙ステーションNo.5の点検に向かうところ、ちょっと遅刻して伊吹隊長から厳しいお叱りを受けていた。岸田、上野隊員もビビりまくり。このピシッとした感じが個人的には好きです。そんなこんなで郷はNo.5へ。実は出発前に坂田自動車工場に立ち寄り、例の箱を発見、勝手に持ち出していたのだ。パトロール中なのに必死で箱を開けようとする郷。で、箱が無くなって困ったよしこちゃんは次郎くんの元へ。事務所にも無い。次郎くんはMAT基地の郷へ問い合わせると「それどころじゃない。また明日」と電話を切られてしまう。郷が点検したはずのNo.5からデータ送信が途絶えていたからだ。伊吹隊長イライラ。郷をフォローする岸田隊員や上野隊員がいい感じですな。とにかく謝ろうと思った次郎くんはよしこちゃんちを訪れるが、ダメな時は何をやってもダメで、よしこちゃんが小さい頃から買っていたインコを逃がしてしまう。インコを追って宅地造成地へ。そこで何だかデッカイ宇宙船みたいなものを発見、閉じ込められてしまう。そんなこんなでNo.5は東京都内に存在していることが判明。いつの間にか落下していたのだ。さらに次郎くんが閉じ込められた宇宙船みたいなものが実はNo.5だった。「なんでこんな目に遭わなあかんねん!郷さんのアホー!」と踏んだり蹴ったりの次郎くん。しかも例の箱まで発見。郷が置き忘れていたのだ。ひどいね。で、落下した原因はなんと怪獣に乗っ取られていたためだった。怪獣の名前はやどかり怪獣ヤドカリン。名前なんてどうでもいいんですな。そう思ったかどうかは知りませんが、次郎くんは箱を開けることに夢中。偶然、通信機にスイッチが入り、よしこちゃんと交信。箱から黒いもの出てきて何だこれ?「それは私のへその緒よ。誰にも言わないでー」。そんなこんなでウルトラマンはヤドカリンを倒し、次郎くんは無事救出。箱もよしこちゃんの手元に戻る、はずだったが・・・。次郎くんの入院先にて再度箱を開けようとする郷。横でチラチラ気になる坂田さん。「お、俺にも開けさせろ」と郷から箱を奪おうとするが、郷が嫌がってストップモーション。お・わ・り
2014年10月05日
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論文を修正しまくり。暇さえあれば。飲みながら。間に合うんだろうか。帰ってきたウルトラマン 第28話「ウルトラ特攻大作戦」TBSを退社し、フリーになってATGでエロ映画を撮るようになった実相寺を召喚。但し、演出ではなく脚本のみ。ホントは演出する話もあったのでは?なんだかんだ言いながらウルトラ好きなのがよく分かる一本。しかも傑作。ある日、台風が突如出現したり、あるいは突然消滅するような出来事が頻発。不可解な気象現象だったことからMATに調査の依頼が入る。当初ことあるごとに反発し合っていた郷と岸田隊員が今回は終始コンビを組んで出ずっぱり。しかも二人とも三枚目に描写されている。全然キャラクターとして統一されていないが、シリーズ全体を俯瞰した際に妙なコントラストになって奥行きというか多面性ができて面白い。結局、台風の正体は怪獣であり、台風の発生は怪獣の生理現象だったことが判明する。過去の台風のうち、いくつかはこの怪獣の仕業だったかもしれない。そして怪獣は東京に上陸。今はただ機嫌良く空中にプカプカ浮いたままだが何かの拍子に台風が発生するかもしれない。しかし、怪獣のおかげで東京は光化学スモッグなどの数値が下がっていた。郷は怪獣の存在を「新しい自然の摂理」と定義づける。すかさず「哲学的だな」とつっこむ岸田隊員が全然嫌みになっていない。さらに却って東京が住みやすくなったことに「怪獣の功罪、相半ばといったとこかな。アハハハ」と。そんなこんなでMATは怪獣に冷凍弾を撃つ作戦を開始。しかし台風発生。ミサイル発射のため基地に残っていた郷と伊吹隊長以外、全員台風に巻き込まれ絶体絶命。狼狽する伊吹隊長を残し、郷はウルトラマンに変身。ウルトラマンは大気圏へ怪獣を連れ出す。戦いが終わってMAT基地にて「そう言えば郷、私が呆然とした時、君はどこへ行っていた?」と伊吹隊長に問われ「いえ、神様にお祈りに行っていただけです。苦しい時の神頼みってね。アハハハ」ととぼける郷。そこへ東京都からスモッグ注意報が発令されたとの連絡が入る。「やれやれ。怪獣去ってまた一難か」と岸田隊員はぼやくが「今度は自然の力じゃありませんよ」と郷からつっこまれて「ふん」と納得。怪獣は災いをもたらす存在ではなく、怪獣を倒すことで却って災いが生じる。非常にアイロニカルなお話でした。お・わ・り
2014年10月03日
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論文改稿しまくり(酒を飲みながら)。間に合うんだろうか。帰ってきたウルトラマン 第27話「この一発で地獄へ行け!」スポ根とホームドラマが大嫌いな市川森一に与えられたミッションがコレ。但し、フツウに言うことを聞くはずがない。。。郷はキックボクサーの東三郎と知り合う。東三郎はポチャポチャした体型をしている。しかも脚が短い。こういう役者をキャスティングした時点でどやさだが、これはこれでいいのかも。「俺はボクサーとしてはもう歳だぜ。だから今度の試合で引退するぜ。だけどいつもバスで一緒になる女の子にも告白するぜ」と熱い妄想を語る。「ええやんけ~」と郷も応援。そんなこんなで郷が見せたウルトラキックにほれ込んだ東三郎は弟子入り志願。郷の指導の元、猛特訓を開始。その頃、長野県で観音様の像が何者かにぶった切られる事件が発生。何者かって怪獣の仕業なんですが、デザインが強烈。頭にモヒカンのようにノコギリ、両腕にもノコギリというデタラメというかハイブリッドというか、とにかく中学生が寝ぼけて描いたようなデザイン。ところ変わっていつもバス停。東三郎胸キュンで女の子に今度の試合のチケットを渡す。しかし、その女の子とは郷の恋人アキちゃん!アキちゃんは「チケット二枚ちょうだい。恋人と行くわ」とさらりと要求。「え~!恋人おったんかいな・・・」と悲惨な東三郎。しかもその恋人とは「MATで働いてるの」と。「え~!つうことは、ひょっとして・・・」。でも東三郎はイイ人なのでチケットを二枚渡す。いやダメでしょ、男として・・・と思いましたね。そんな純な男心に疎いにも程があるアキちゃんは郷を試合に誘う。「東三郎が言ってた気になる女の子ってアキちゃんのことか・・・!」。郷は空気が読める男なのでアキちゃんの誘いを仕事を理由に断る。そして今回の事件を調査に長野県へ。そこで偶然にも東三郎の母親と知り合う。そんなこんなで東三郎、最後の試合が開始。一方、郷はウルトラマンに変身。東三郎の故郷・長野県で怪獣と戦う。いろいろ、いろいろあってウルトラマンは怪獣に勝利。しかし、東三郎は郷から伝授したウルトラキックを使わないままノックダウン。試合に負け、惚れた女の子にも振られ、東三郎は母親の待つ故郷へ帰る。夕焼けの中、郷に別れを告げる。爽やかな音楽が流れ、ホロ苦青春ものみたいな感じがするが、それは演出の力。脚本を忠実に撮影していたらたぶん暗黒ATGのようなものに仕上がっていたのでは?この話かなり酷いよ。視聴者に夢も希望も与えない。それどころか「夢なんか見るな」と言わんばかりのネガティブメッセージ。どこがスポ根やねん!(笑)でも何か残るなあ。。。お・わ・り
2014年10月02日
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改稿しまくり。眠い。帰ってきたウルトラマン 第26話「怪奇!殺人昆虫事件」郷と南隊員はパトロール中に隕石が落下するのを目撃する。数日後、電気カミソリを使用していた男性が蒸発する事件が発生。同じくドライヤーを使っていた女性も蒸発。あまりにも不可解な事件だったことから警察はMATに協力を依頼する。そんなこんなで事件は隕石と一緒に地球にやってきたと思われる宇宙昆虫の仕業と判明する。クワガタそっくりの姿をした宇宙昆虫は、モーターの音を敵の羽音と判断して攻撃していたのだった。MATはレーザー砲で宇宙昆虫を焼き殺すことを決定。岸田隊員は郷に「これを使うとイイ」とスペースレーザーガンを渡す。ところが宇宙昆虫はレーザーを吸収して巨大化。またこのパターン、しかもまたしても岸田隊員が原因かよ。そんなこんなで後半戦はひたすら宇宙昆虫、その名もノコギリンとのバトル。ノコギリンのデザインはクワガタそのまんま。デザイナーの仕事に対する姿勢を疑います。ネーミングも然り。でも特撮はやたらと力が入っている。火薬使いまくり、ミニチュア壊しまくり。なんかすごいです。こっちに予算を回したのか?そんなこんなでウルトラブレスレットでウルトラマンの勝利。凡作でしたが、前半はミステリー仕立て、後半は特撮てんこ盛りで構成に凝ってましたね。お・わ・り
2014年09月30日
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ひたすら論文を修正。頭の中では枠組み出来てるが、文章に起こすのがしんどいな。帰ってきたウルトラマン 第25話「ふるさと地球を去る」これ傑作。でもラストにゾッとした。市川森一やりすぎ。建設中のマンションが爆発。ではなくコンクリートだけ空中に消え去る事件が発生。この特撮が素晴らしい。コンクリートの破片はそのまま大気圏を超え宇宙まで飛び去ってしまう。調査の結果、ザゴラス星の引力に引き寄せられたことが判明。コンクリートの破片は群馬県愛野村産出であることも分かった。さらに愛野村が有史以前にザゴラス星から飛来した隕石の真上にあることが判明。村全体がザゴラス星の引力で宇宙に連れ去られてしまう危険性があった。但し、ザゴラス星の引力に関する説明はナシ。とにかく引き寄せられるらしい。そんなこんなで地質調査に向かう郷と南隊員。南隊員は愛野村を見て故郷と「じゃみっ子」と呼ばれていた少年時代の自分を思い出す。「ガキ大将からは泣かされっぱなし。先生からは怒られっぱなし。じゃみっ子じゃみっ子って散々だったよ」。じゃみっ子とは「蚕って知ってるだろ?中には繭を作らないサナギもいるんだ。親から糸を吐くことを教えられなかった。誰からも構ってもらえない子を蔑んでそう呼ぶんだ。じゃみっ子・・・」。さて愛野村にもじゃみっ子と呼ばれている少年・六助がいた。宿題を忘れ、廊下に立たされ、同級生からいじめられ、先生から怒られ。そこに怪獣出現。郷と南隊員はMATジャイロで応戦するが地中へ逃げてしまう。MATは本格的に愛野村入りし、村人にこれから起こりうることを説明する。その頃、六助はMATのベースキャンプに潜入。偶然MATガンを見つけ持ち出してしまう。村人は大急ぎで村から避難、いじめっ子たちは小学校から思い出のオルガンを運び出そうとする。その行動に感激する先生。そこへMATガンを抱えて六助登場。「お前たち逃げるのか?俺は怪獣と戦うんだ!」といじめっ子たちを怪獣退治に誘う。MATガンに気づいた先生、取り上げようと六助ともみ合いになった弾みで実弾乱射。粉々に吹っ飛ぶ校長の銅像。郷と南隊員は六助の後を追いかける。「君は一人きりなのか?それで・・・じゃみっ子か」。思わず南隊員に銃口を向ける六助。しかし「弱虫だね。君も・・・」と言われ俯く。「友達からいじめられてもケンカなんか怖くてやったことが無い。先生から一度も褒められたことが無く叱られてばかり」。黙って耳を傾ける六助に南隊員はMATガンを貸すことにする。「たぶん生まれて初めて何かに立ち向かおうとしているんだ」。そして三人の前に再び怪獣が姿を現した。南隊員は六助を連れて怪獣を攻撃。南隊員カッコイイ。カツゼツ悪くて芝居も上手ではないけど。。。そんなこんなでウルトラマン登場。そうこうしている内に愛野村急浮上、ザゴラス星に向かって飛び去ろうとしている。取り残されたままの南隊員と六助はウルトラブレスレットで救出。怪獣も倒してめでたしめでたし。そして愛野村はそのまま宇宙へ。南隊員は「ふるさとをなくしても、ふるさとで戦った思い出は一生忘れないよ。僕は昔ふるさとで怪獣と戦ったことがあるんだって」と六助に語りかける。しかし六助は「また起こらないかな」とぼそっと呟く。「今度はもっと打ちまくってやる」と夕焼け空に向かってMATガンを乱射。このシーンが長い。戦慄する南隊員。六助からMATガンを取り上げる。「もうよせ!」しかし笑顔で「もういいだろ」。空を飛ぶMAT編隊に手を振る郷、南隊員、六助。お・わ・り
2014年09月28日
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査読結果C。また修正か。掲載不可よりましだが査読者のコメントまともに読む気せず。分かってねーな!(笑)帰ってきたウルトラマン 第24話「戦慄!マンション怪獣誕生」だんだんサブタイトルがいい加減になってきた。隕石から現れた宇宙怪獣クプクプ。その名の通りゆるキャラ風で超カワイイ。ところがMATは「宇宙怪獣は危険だからね」とかいう理由で木端微塵に爆殺(子供たちの目の前で)。しかし伊吹隊長から「ドあほう!バラバラにしただけやんけ!焼き殺さんかい!」とダメ出し。飛び散ったクプクプの肉片を集めて燃やし尽くす(子供たちの目の前で)。こないだまで事あるごとに解散と言われてたのに最近調子に乗ってんじゃね?つか、こうしてあらためて観直すと「スペクトルマン」の怪獣Gメンが醸し出していたジェノサイドぶりとあんまり変わらんな。。。さて、その場にいた明夫少年はプクプクの破片をこっそりお持ち帰り。自宅のマンションの壁に貼り付けていたら怪獣キングストロンになっちゃいました。結果的にMATの判断が正しかったことが証明され、テレビの前のちびっ子たちに「見た目に騙されんなよ」との教訓を与えてくれることになった。そんなこんなでキングストロン巨大化。マンション粉々。ローンがまだ残っているのに・・・というよりこれは人災?明夫少年の母親(雑誌社勤務。ややザーマス系)を訴えて補償金をたっぷり搾り取ってやるぜ!といった描写はなく、ウルトラマンとの対決がテンポよく描かれる。「仮面ライダー」を意識してかトランポリンを多用。「ウルトラマン」「ウルトラセブン」では見られなかった試みが成功してます。そんなこんなで明夫少年の助言を得てウルトラマンの勝利。やったー。でもこれから地獄の返済生活が待ってるヨ。やっぱり人の言うことは素直に聞くべきですなあ(査読者の指摘も)。お・わ・り
2014年09月25日
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考えない人(たち)。帰ってきたウルトラマン 第23話「暗黒怪獣 星を吐け!」何べん見ても意味不明で理解できないお話。MAT本部の屋上で皆既日食を確認している郷と丘隊員。そこへ「北斗七星が~」などわけのわからないことを口走る女が現れる。本当に何を言っているのかよくわからない。演じているのが横山リエだから余計に。数日後かに座や北斗七星が消えてしまう出来事が起こる。丘隊員は横山リエのことが気になり後をつける。そこへおじさん登場。「あの子はきちがいみたいになってしまったからねえ」「え!きちがいみたいに?」。道の真ん中で物騒な会話すんなよ。そんなこんなで山奥に隕石落下。中から怪獣出現。伊吹隊長は「かに座からやってきた怪獣ザニカに違いない」と確信。かに座の怪獣ザニカ。姿かたちまでかにソックリ。そもそも何でかに座出身って分かったんだ?まさか見た目で?ちびっこをなめんなよ。さてこのザニカ、暗黒怪獣バキューモンに住んでいた星を吸い込まれてしまい地球に逃げてきたのだった。それなのに宇宙怪獣というだけでMATやウルトラマンからやたらめったら攻撃されてしまう。ザニカは暴れているのではなく、星が吸い込まれるたびに苦しんでいるのに過ぎなかった(その理由は不明)。そんなこんなで暗黒怪獣バキューモンはかに座や北斗七星だけでなく、ダイソンのそうじ機のようにあらゆる星をどんどん吸いまくる。とにかく身体がバカでかく、意志があるのかないのか、そもそもこいつは怪獣なのか疑問。雲のような塊で、いわば台風のような存在。そのバキューモンがいよいよ地球に迫ってきた。それを察知した研究所の所長(天本英世)は超ビビりまくり。世間に公表してもパニックになるだけなので「何も言わんとこ・・・」。それでいいのか?そんなこんなでウルトラマンとザニカの対決。って一方的にザニカを痛めつけているようにしか見えない(無抵抗のザニカをウルトラブレスレットで両腕切断)。散々痛めつけるだけ痛めつけたところでザニカは被害者だったことに気付く。遅せーよ!そして宇宙空間でバキューモンと対決。あっさり敗れたバキューモンは飲みすぎたオヤジがゲロを吐くように星を吐きまくって消滅。かに座や北斗七星も復活する。かに座へ戻るザニカ。横山リエも元通り。よかったね。何この話?お・わ・り
2014年09月24日
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仕事があまりにも酷い。生活の比重を仕事から研究へシフトしようかと本気で思った(思っている)。帰ってきたウルトラマン 第22話「この怪獣は俺が殺る」加藤隊長に代わって伊吹隊長が着任する、シリーズ全体を通してもターニングポイントになるお話。こんな重要なエピソードをメインライターの上原正三ではなく市川森一が担当。以後、実質的なメインライターとなって活躍する。これも橋本洋二プロデューサーによるオトナの采配か。。。都会の雑踏でピエロがゴミに包まれるファンタジックなシーンで開始。これがお話と全然関係なかったりする。ところ変わって加藤隊長の見送り。人事異動により宇宙ステーションへ転任が決まっちゃったヨ。ベムスター戦で殉職した梶キャプテンの後任と思われながらも、実はただの更迭だったして。代わってニューヨーク本部より着任することになった伊吹隊長は加藤隊長のかつての上官であり「それだけMATの活躍が評価された証拠だよ」と語るがホントか?部下の尻拭いじゃねーの?その伊吹隊長がニューヨークを出発してから5時間が経過。大幅に到着が遅れていた。そんなこんなで舞台は東京・夢の島へ。壮絶な光景。今の中国がこんな感じなんでしょうな。プラスチックが腐敗した原因を探るため郷は夢の島を訪れ、係員から最近プラスチックだけ持って帰る奴がいるとの説明を受ける。さらにやたら地震が多いことも。郷はプラスチックを分析したところ、プラスチックだけを食べるウィルスを検出する。さて夢の島で火災が発生。郷は単身MATジャイロで消火活動。ひと仕事終わってやれやれ。そこへ隊長不在のMAT本部に伊吹隊長から通信が入る。火災現場にMSミサイルを発射すること、くれぐれも消火剤を散布してはいけないと。「なんでやねん!もう消したっちゅうねん」と突っ込む郷に対して、消火することで地下に潜んでいる怪獣が地上に現れる可能性があること、同じ怪獣とニューヨークで戦っていたこと、そのために到着が遅れていると説明。ついでに勝手な行動をした郷に三日間の謹慎を命じる。ウワサ以上の厳しいオトコ。。。そんなこんなで怪獣出現。郷は除隊覚悟で出撃。でも怪獣に捕まってしまい超やばくね?と思った瞬間、ウルトラマンに変身。しかし右腕を負傷してしまいイマイチ。そこへ伊吹隊長が操縦するMATアロー2号が飛来。黄色いラインが入っていてカッコいい。怪獣めがけてミサイル発射。それを口で受け止めるがウルトラマンのスペシュウム光線によって大爆発を起こす。MAT本部で一人一人と握手を交わす伊吹隊長。鬼瓦のような表情でマジこわいよ。右腕を負傷していたため握手をためらう郷に対して「謹慎を言い渡されたのが不服なのか」と詰め寄る。すかさず階段から落ちて怪我をしたんですとフォローを入れる兄貴分・南隊員。「ふーん。なるほどね」と郷が出撃したことを知ってて不問にする、オトナの対応をする伊吹隊長がカッコよすぎ。ということで「帰ってきたウルトラマン」第2部スタートといった感じ・お・わ・り
2014年09月23日
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眠い。いろいろあるような、ないような。帰ってきたウルトラマン 第21話「怪獣チャンネル」旅客機が東シナ海上空を飛行中。その様子が深夜4時ごろテレビに映し出される。当時そんな時間にテレビは放送されていない。誰が何の目的で?そして旅客機が怪光線によって墜落していく様子が中継。前回も旅客機墜落シーンあったばかりなのに。配慮無さ過ぎ。そんなこんなで原因は電離層に生息する宇宙怪獣ビーコンの仕業と判明する。ビーコンは電気や電波を喰う怪獣であり、電波を発する物に引き寄せられては捕食を繰り返していた。そのためビーコンが電波だらけの東京を襲いにくるのは時間の問題。そしてまた北極圏でパトロール中の戦闘機と民間旅客機が衝突する事故が発生。ビーコンによって引き起こされたものと判断したMATは現地に駆けつけ、空中戦を開始する。しかし、ビーコンの翻弄され、あえなく撤退。実はその様子がまたしても全世界に生中継されていた。ビーコンの存在自体がテレビカメラとアンテナの役割を果たしているのである。生中継を偶然見ていた少年の感想は「MAT弱ぇなあ~」。確かに。。。そんな汚名を払拭するため東京中の電波をシャットアウトさせ、唯一電波を発するようにしたMATアローでビーコンを誘導する作戦を実施。ところが何も知らずにハム無線をしていた少年の電波に誘われ、またしても作戦失敗。ついに東京侵入を許してしまう。郷はハム無線少年を助けようと瓦礫の下敷きになるがウルトラマンに変身。ビーコンと対決。ここからが今回の見せ場。カットごとに少しずつ空が暗くなる様子を演出。日没が近づく中、戦いが繰り広げられる。ウルトラブレスレットでビーコンを倒した時には日没寸前。オレンジ色に輝くウルトラマン。かなりカッコイイです。ということで空に平和が訪れ、テレビも深夜に放送しなくなった。今も放送しなくていい。節電なんか声掛けだけなんだから。お・わ・り
2014年09月18日
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忙しくて予定していた仕事全部後回し。。。帰ってきたウルトラマン 第20話「怪獣は宇宙の流れ星」大島渚軍団の元メンバー・石堂淑朗参戦。飛行機の事故が続発。それは熊沢ダム付近に潜んでいた怪獣マグネドンの仕業と判明。マグネドンの発する強力な磁力が原因だった。MATは新型爆弾を使ってマグネドンを爆破。バラバラに吹っ飛ぶ。このバラバラぶりが文字通りのバラバラでちょっとエグイ。その夜、雨が降る中バラバラになったはずのマグネドンは落電を受けて復活を遂げる。MATは再度攻撃するが失敗。佐竹参謀はあと一日でマグネドンを倒すことができなかったらMATを解散すると言い放つ。そりゃ二度も失敗してるんですから「お前ら何しとってん!」となるのも分かります。そこでダムの電力をマグネドンに流し、磁力を含む鉄分を溶かす作戦を実行する。しかし、もうちょっとのところでショート。郷はウルトラマンに変身。今回も明確に自分の意思で変身しました。人間として最大限の努力をした時に初めてウルトラマンに変身できる、という設定はどうやら放棄したようです。さてウルトラマンはマグネドンと対峙。並行してダムの崩壊をブレスレットの力で抑える。便利だなあ。さらに地球上ではマグネドンの磁力に敵わないと判断、宇宙空間へ運び、どこかの惑星で対決する。これがまたアルミホイルをくちゃくちゃに丸めたオブジェのようなものが幾つもぶら下がったチープな星だったりする。毎週の放送ですからね。技術はあっても考える時間が無かったのでしょう。そしてウルトラマンによって今度こそバラバラに飛び散るマグネドン。「流れ星がキレイだなあ」と夜空を見上げる次郎君、そしてアキと郷。それは流れ星ではなくバラバラになったマグネドンの死体なのに。石堂淑朗も趣味悪いね。お・わ・り
2014年09月17日
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なんだかなあ。ホント。。。帰ってきたウルトラマン 第19話「宇宙から来た透明大怪獣」基本設定をことごとく無視した市川森一に対して、メインライターである上原正三に与えられたミッションは基本設定を復活させること。但し、ストーリー自体は郷が次郎君との約束を果たそうとする、それだけに絞ったおかげで却って印象深い仕上がりになってます。次郎君たちは学校でウサギ(名前ピョン太)を飼っている。そこへ隕石落下。念のためMATに調べてもらうがフツウの隕石で危険性は無いとのこと。ホンマか?その後、隕石は巨大化して学校を破壊、それに巻き込まれてピョン太は死んでしまう。姿は見えないが怪獣の影だけを目撃した次郎君は大怪我を負う。郷と上野隊員は病院を訪れ次郎君、坂田、アキに調査が不十分だったことを詫びる。次郎君は郷にピョン太の仇を取ってほしいと訴える。しかし怪獣の姿を目撃したものは誰もいない。「怪獣はいたんだ!」。ちょっと前の郷と同じ立場の次郎君。郷は怪獣を倒すことを次郎と約束する。そしてある夜、地震でもないのにビルが崩壊する現象が発生。特殊探知機により次郎君の言った通り透明な怪獣の仕業だと判明。この怪獣のデザインがとてつもなくダサい。「帰ってきたウルトラマン」は美術スタッフの入れ替わりが激しく、デザインの統一が図られていない点が残念。それにしてもこのデザインはないだろ。。。姿を現しビル街を破壊する怪獣。次郎君は怪獣と戦うMATを応援するが、姿を自由に消すことで翻弄されるMATに幻滅、その場に倒れ込んでしまう。病院へ駆けつける郷と上野隊員。次郎君は意識を失ったまま「なぜ怪獣を倒してくれなかったのか?郷さんの嘘つき」とうわごとのように何度も口にする。ショックを受ける郷。「俺は君との約束を果たせなかった。今度は勝てるという自信も無い。だから二度目の約束ができないんだ」。それに対して坂田は「お前・・・MATに入ってダメに男になったな」と厳しく言い放つ。「レーサーがレース中に考えるのは勝利の一字だけだ。もし負けの文字を思い浮かべたらその途端にハンドルは岩のように硬くなりコーナーでスピンしてしまうだろう。例えビリで走っていたとしてもゴールまで勝利を信じて走り続けなければならない。お前は一度負けたぐらいで尻尾を巻くのか!」さらに次郎君の机に郷の写真が飾られ、学校へ行く時は行ってきます、帰ってきたらただいまと話しかけていることを聞かされる。「次郎にとってお前は心の支えなんだ。夢なんだ!」。翌日郷はトランポリンで特訓を開始。そして自らの意思でウルトラマンに変身。しかも等身大のウルトラマンに変身してから巨大化。かなり明確な意思です。そんなこんなで特訓の甲斐あって見事怪獣を倒す(但しとどめはウルトラブレスレット)。その頃次郎君はウルトラマンの背中にしがみついて宇宙空間を飛び続ける夢を見ていた。目を覚ますと目の前にボロボロになった郷の姿が。。。「勝ったぞ!」お・わ・り
2014年09月14日
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やたら眠い一日だった。帰ってきたウルトラマン 第18話「ウルトラセブン参上!」シリーズ初の宇宙怪獣、新兵器ウルトラブレスレット、そしてウルトラセブンのゲスト出演と明らかにテコ入れ策満々。これまで駄作が一本も無いにもかかわらず。当時の製作者、視聴者の求めるレベルって高かったんですね。今回のイベント編を執筆した(させられた)のは市川森一。市川森一はスポ根もホームドラマも大嫌い。そのため禁じ手を連発。ひとつ目は坂田3兄弟の欠場、ふたつ目は郷自らの意思による変身、三つ目はウルトラマンの自殺行為、四つ目はウルトラブレスレットによるスポ根路線の否定&封印など。ムチャクチャです。またこれを受け入れた橋本洋二プロデューサーが如何に大人だったか。宇宙怪獣ベムスターの襲撃を受けてMATステーションは全滅。MATステーションの梶キャプテンは加藤隊長の親友であり、出産間近の妻が地上で帰りを待っていた。早速MATはベムスターを迎撃するが南、上野両隊員共返り打ちに遭ってしまう。つづいて加藤隊長、岸田、郷がMATアロー2号で追撃。この空中戦のシーンがすごい。2機のMATアロー2号が共にぐるんぐるん旋回、飛んでいるベムスターの下を飛行したり、これどうやって撮影したんだ???と思うショットの連続。そんなこんなでガスタンクにミサイルを撃ち込んで諸共焼き尽くそうと過激な作戦を実行したりするがベムスターはびくともしない。結局岸田隊員も撃墜され、残るは加藤隊長と郷だけ。郷は自らの意思でウルトラマンに変身。ベムスターに立ち向かうが手も足も出ず、カラータイマーが点滅するや否や逃げるように飛び去ってしまう。これには加藤隊長もがっくり。ウルトラマンはエネルギーを補充するため太陽に向かっていた。今までのように丸太を担いでトレーニングしたり、坂田さんに相談などもしない。さらに「太陽よ、お前がお前の子である地球を愛しているなら、この私にベムスターと互角に戦える力を与えてくれ」と泣きごとを言う。太陽に近づきすぎたウルトラマンは太陽の引力圏内へ引きずりこまれてしまう。太陽の子であるウルトラマンが太陽に焼き殺されそうになる。そこに颯爽と登場したウルトラセブンに助けられ万能兵器ウルトラブレスレットを与えられる。これさえあれば特訓(努力)しなくて済む。やったぜ現代っ子。ついでに「これでダルいスポ根書かなくて済むぜ」が市川森一の本心であり、自分の超能力よりも遥かに優れた万能兵器を使わせることで、甘ったれで弱いウルトラマンを視聴者(子どもたち)に見せ続けようとしたのではないか?今回のお話はそんな風にしか見えない。そして地球に戻ったウルトラマンはウルトラブレスレットを駆使してベムスターを倒し、加藤隊長の無念を晴らす。男同士の友情、カッコいいメカニック描写、二大ヒーローの共闘などイベント編にふさわしい要素がこれでもかと盛り込まれているが、市川森一の本当のねらいは努力することを放棄したウルトラマンがこれからどのように描かれていくか、製作者や他のライターへの挑戦であり「自分だったらもっと面白く書ける」と言ったかどうかは知りませんが、今回の一本は作家としての決意表明だったと思われます。ここまで基本設定を封じ込められたらフツウ書けないですよ。ということで「帰ってきたウルトラマン」益々面白くなってきました。お・わ・り
2014年09月13日
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論文のネタを考えた。次から次に浮かんで困った。帰ってきたウルトラマン 第17話「怪鳥テロチルス 東京大空爆」テロチルスと死闘を展開するウルトラマン。しかし両者リングアウトで引き分け(ややウルトラマンの負けのようにも見えた)。MATはテロチルスについて分析した結果、都内に張られた銀色の巣はテロチルスのものであり、気温が年々上昇している東京はテロチルスにとって住みやすい環境になっていることが判明。この頃から温暖化が問題になっていたのにね。。。その頃、警察から脱走した松本三郎は小野由紀子が入院してる病院に突入し、由紀子を人質にしてオートバイで逃走を続ける。そして銀色の巣が張られたビルへ。松本三郎は自分の身体にダイナマイトを20本巻きつけている。さらに排気ガスと雪のような物質が化学反応を起こして有毒物質を発生することから、故意にオートバイのエンジンを吹かし続ける。警察もMATも近づくことができないため、由紀子の婚約者である社長の息子を通じて説得を試みるがビビって半泣き&逃げました。失明するわ、婚約者に裏切られるわで文字通り身も心もボロボロの由紀子。こうして松本三郎の復讐は果たされた。二人が籠城する部屋に雪のような物質が舞い落ちる。硫黄の匂いがしたことから由紀子は故郷のこと、それも子どもの頃、松本三郎となまはげに襲われたことを思い出す。暴れ回るなまはげを前に泣きじゃくる松本三郎に対して気丈な由紀子。なまはげはちっとも怖くなかった、おっとりしているように見えて実は気が強いのかも、と笑いながら由紀子は話す。涙を流しながら抱き合う二人。松本三郎は由紀子を「解放する」という。「さぶちゃんの顔が見たい」と言われて由紀子の包帯をほどく。徐々に松本三郎の顔が見える。由紀子の視力は回復していたのだ。松本三郎はベランダに出て由紀子の解放を伝えようとするが、警官隊によって狙撃されてしまう。その騒ぎが空中にいたテロチルスを刺激してしまいビルが崩壊。郷は由紀子を助けようとビルに突入するが、瓦礫に押し倒されてしまう。意識は遠のいていくがウルトラマンに変身。テロチルスと空中戦を展開。しかし、テロチルスが地面に叩き落とされてあっさり終了。「ゆきちゃん、好きだよ・・・」と言い残して松本三郎は息を引き取る。松本三郎の供養を終えた由紀子はこれからのことを心配する郷とアキに「始めからやり直しよ。さぶちゃんの分も頑張るわ」と笑顔で力強く誓う。お・わ・り
2014年09月12日
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昔の職場は敷居が高い。帰ってきたウルトラマン 第16話「大怪鳥テロチルスの謎」夜中に船上パーティー。イェーイ。うるさいですよ。その船にアクアラング姿で近づく松本三郎青年。時限爆弾を取りつけて皆殺し作戦実行だヨ。そこへ空中から黒い大きな影が船を襲う。突風で次々と海へ叩き落とされるヤングたち。そして船は大爆発を起こす。作戦は成功した。ざま―ミロ。しかし松本三郎は翌日逮捕される。犯行動機は田舎から一緒に東京へ出てきた幼馴染の小野由紀子と、婚約者である工場の社長の息子を殺害することだったが、二人は一命を取り留めたものの、3人の死者と5人の怪我人を出す大惨事となった。由紀子はアキを通じて郷と話がしたいとコンタクトを取り、船は怪獣に襲われてから爆発を起こしたと話す。松本三郎を庇っていると思った郷は警察へ赴き、松本三郎と面会。松本三郎も「空中から黒い大きな影」と由紀子と同じ供述をするが、由紀子が生きていると知って激昂。脱走を図る。郷は再度由紀子に会いに社長の息子と過ごしているプライベートビーチへ。調査の協力を依頼され、逡巡した結果受け入れるが、郷が運転するモーターボートから出た赤い色の排気ガスに目をやられてしまう。そんなこんなで怪獣は姿を現し、同時に東京を中心に真夏なのに雪のようなものが降る現象が起こる。そして怪獣は都心のビルに巨大な銀色の巣を作る。調査の結果、雪のようなものと排気ガスとが反応を起こし猛毒が発生することが判明。バタバタと倒れる人たち。恐ろしい。さらに由紀子の指摘で雪のようなものが硫黄のにおいを発していることに気づいた郷は、活動中の火山を有している悪島へ。郷の推測通り、悪島に怪獣が生息していた。MATによる攻撃開始。郷もウルトラマンへ変身して怪獣に立ち向かうが、空中を自由に飛び回る怪獣に苦戦する。怪獣の名前・テロチルスは「テロリスト」から引用されたと思うが本当のテロリストは松本三郎だったりする。その松本三郎が行動を起こす発端となった小野由紀子も罪な女だね。さらに小野由紀子と郷の関係を誤解し嫉妬するアキ。それを優しく見守る坂田健。子ども番組とは思えないほど複雑に張り巡らされた構成が見事です。さて「夏の雪を降らせていたのは怪鳥テロチルスだった。東京に出来た巨大な銀の城は一体何の目的で作られたのか?そして三郎に狙われる失明した由紀子の運命は?」つ・づ・く
2014年09月09日
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今日も怒涛の一日だった。帰ってきたウルトラマン 第15話「怪獣少年の復讐」嘘をつきまくる少年が今回の主人公。これイイ話なんです。少年は次郎君に算数の宿題のノートを貸す。どこに住んでいるのか聞かれると目の前の豪邸を指す。その家は電鉄会社の社長を務めるMATの加藤隊長の兄の家だった。「すげー。君、金持ちなんだね~」やんややんや。しかし、本当は貧乏な長屋で祖父と暮らしていた。「私が甘やかし過ぎたんですかなあ~」と祖父は語り始める。母親を早くに亡くした少年は父親と二人暮らし。父親は電鉄会社で運転士として働いていたが、一年前のある日脱線事故を起こし帰らぬ人に。少年も事故に巻き込まれ、右脚に障害が残る。以来嘘をつくようになった。事故の原因は怪獣エレドーダスの仕業だと証言したが誰も信じてくれなかった。そして今夜もエレドーダスが鉄道を破壊するという。少年の予告通りエレドーダスが現れ鉄道を破壊するが、郷と南隊員が駆けつけた時には姿を消した後だった。郷は少年に怪獣は好きか訊ねる。「うん」。一番好きな怪獣は?「エレドーダス」。一番嫌いな怪獣は?「・・・エレドーダス」。どっちも一緒やんけと突っ込む郷に「ほら、やっぱり僕を疑っているじゃないか」と怒る。後日、郷は少年の祖父を訪ね、父親の事故の原因は当時警察とMATで調査したことを説明。そこへ少年が現れ「嘘だ!あの時怪獣は本当にいたんだ!」と主張。しかし郷は「嘘をつくな!」と少年をビンタ。「いくら君の足が不自由だからって他の子とは区別しない!嘘をついてはいけない!」。少年が郷に何か話そうとした時、怪獣出現の一報が入る。少年は怪獣の出現を喜ぶ。発電所の電気を吸うことでエレドーダスは透明な身体から徐々に姿を現す。「暴れろ暴れろ!東京なんてめちゃめちゃにしちゃえ!」。しかしエレドーダスは少年を襲おうとする。そこに郷が駆けつけ安否を確認する。少年は「今更なんだ!調子のいいこと言うな!あの怪獣に父ちゃんの電車が壊されたんだ!皆が怪獣のことを信じてくれないから・・・父ちゃんのせいにするからだ!」。郷は少年に詫びると代わって仇を執ることを約束する。そしてウルトラマン登場。MATとの連携攻撃でエレドーダスを倒し、少年との約束を守る。少年は泣きながらエレドーダスと別れを告げるが、郷の姿を確認すると郷の元へと一目散に走り出す。少年の脚は治り、エレドーダスの呪縛から解放された。お・わ・り
2014年09月08日
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データ全部消えた。むかつく。帰ってきたウルトラマン 第14話「二大怪獣の恐怖 東京大竜巻」ウルトラマンはウルトラバリアで津波を跳ね返し、逆にシーゴラスが津波に飲み込まれてしまう。しかし、エネルギーを使い果たしたウルトラマンはそのまま消滅。MATは高村船長父娘の歌う唄を解析。「シーモンスをいじめると角光る 角光ればシーゴラスも怒り 海も天も地も怒り この世は地獄となる」。海は怒った。残るは天と地だけ。「天と地の怒り」とは?その頃、セメント工場の工場長は自衛隊にシーモンス攻撃を要請。加藤隊長は三日間待つよう説得し、その場を収める。郷は再び高村船長に会いに行くが、シーモンスが船を襲う理由が無いことから保険金の三分の一を支払うことになってしまったと陽子から聞かされる。酷い話です。高村船長はぼんやりしたまま。その後、次郎君が飼っている文鳥を見て、シーモンスが船を襲ったこと、そしてセメント工場に居座っている理由が産卵のため鉱石を蓄える必要があるからではと推測する。「これで高村船長の潔白が証明される」と入院先を訪れるが、一生廃人同様の診断を受けたことで賠償金は帳消しになったことを船員仲間から聞かされる。これも酷い話です。ウルトラマンになれば津波さえ跳ね返す力を持っているのに人間・郷秀樹は無力です。そんなこんなでMATとの約束を無視して自衛隊が攻撃を開始。そして地底からシーゴラスが出現。二頭の角が光り、竜巻が発生する。「天と地の怒り」とはこのことだったのだ。最近のニュースでよく見る感じの竜巻をアナログ特撮でほぼ忠実に再現。すごいです。こうして東京は二大怪獣に占領された。上原正三は徹底的に東京を痛めつけます。そして出てきました岸田長官。MATに文句言いまくり。「都民の間ではMAT不要論さえ囁かれている」。そりゃそうでしょ。怪獣が東京に現れる度に壊滅状態ですから。そんなこんなで二頭の角をへし折るため新兵器レーザーガンSP70を引っ提げて怪獣退治に出発。ワンダバダワンダバダと例のテーマ曲に乗って勇ましく怪獣に立ち向かうが、見事に外してしまうところがMATらしいですな。そうこうしている間に竜巻発生。そんな中、陽子は二頭の怪獣を見せるため高村船長を連れて工場近くまで来ていた。「あれがシーモンスとシーゴラスよ。いつも見たがってたじゃない!」。ビカッと光るシーゴラスの角を見た瞬間、高村船長は自分を取り戻す。そして陽子との再会を喜ぶ。このお芝居が何気にイイです。その様子をMATアローから見ていた郷は竜巻に巻き込まれて失速。しかしウルトラマンになると竜巻を吹き飛ばし二頭にリベンジ。小粋なアクション(但し中学生のような器械体操)で二頭を翻弄。MATもレーザーガンSP70で二頭の角を粉砕。こうしてシーゴラスとシーモンスは沖へ退散し東京は危機を免れる。そして高村船長は再び船長の仕事に戻り、船上でシーモンスの歌を唄う。見送る陽子。お・わ・り
2014年09月07日
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論文完成。提出。せめてBは欲しいよな。帰ってきたウルトラマン 第13話「津波怪獣の恐怖 東京大ピンチ!」山奥シリーズが不評だったのか、今回はものすごい特撮シーンがてんこ盛りだヨ。宝石を運ぶ船が沈没。10日後、高村船長他数名が救出されるが、沈没のショックで高村船長は記憶を失っていた。高村船長はマスコミから沈没の責任を追求されるが「シーモンス」と答えるばかり。娘の陽子によるとシーモンスは西イリアン諸島(西表島?)にオスの怪獣・シーゴラスと共に住む四足のメス怪獣であり、沈没の原因はシーモンスだという。しかしマスコミは信じようとしない。その場にいた郷と上野隊員も半信半疑。偶然録音されていた高村船長の意味不明の歌をMATが解析。その結果「シーモンスは気立てのいい怪獣 だけど海を渡る時は気をつけろ 恐ろしいことが起こる」と歌われていることが判明する。そんな中、伊豆に怪獣出現との一報が入る。ひょっとしてシーモンス?郷と上野隊員は高村船長を訊ねるが、以前と変わらずボーッとしたまま。その頃、陽子は怪獣がシーモンスかどうか確かめるためモーターボートで八丈島へ向かっていた。郷と上野隊員が追いかける。この水上シーンがなかなかの迫力。陽子は父親の潔白を証明したいと郷に訴える。その後、MAT本部で陽子が歌った2番目の歌詞の分析が行われる。高村船長は昭和19年当時、ニューギニアに兵隊を送る輸送船団に乗っていた。途中、魚雷攻撃を受けて船は沈没。島の人たちに助けられたことでこの歌を知ったという。うーん、ここでも戦争のエピソードか。。。さて分析の結果「シーモンスをいじめるな シーモンスをいじめると角光る 角光ればシーゴラス怒る」と。そんなこんなでシーモンスが東京湾に上陸。水の特撮は金と時間が掛かるから大変なんです。つうことで今回はかなり力(予算)が入っています。港に上陸したシーモンスはセメント工場の石を食べつづける。様子を伺うMATに工場長がモーレツにクレーム。「お前ら怪獣退治が仕事とちゃうんか!こっちはえらい操業ストップで損害やっちゅうねん!もう~あてにせんわわ!」と激昂。そして現れたのが自衛隊。MATと自衛隊は管轄が違うのね。そのため作戦をめぐってMATと自衛隊は対立する。リアルだなあ。指揮権が異なることから自衛隊は独自の判断でシーモンスに攻撃。シーモンスの鳴き声を聞いてシーゴラスが海底から姿を現す。そして東京に向かって津波を引き起こし、伊豆方面が被害を受ける。またこのシーンが生々しい。歌に秘められていた身の毛もよだつ恐ろしいこととは津波のことだったのだ。ちなみに2011年にCSで再放送された際、今回のエピソードは割愛されている。そりゃそうだ。。。でも同じCSでも日本映画専門チャンネルは「こういう時だからこそ」と映画版「日本沈没」を放送している。そんなこんなでシーゴラスが東京に向かう。陽子は港にいる怪獣をシーモンスと確信。でもそんなことをしている場合ではない。いよいよ東京湾にも津波が押し寄せてきた。津波の前に呆然と立ち尽くしたままの洋子。郷は陽子に避難するよう呼びかけながら、光に包まれウルトラマンに変身。津波に向かって仁王立ちするウルトラマン。「東京に押し寄せる大津波。東京を占領せんとする二大怪獣。果たしてウルトラマンにどんな作戦があるのだろうか」。あの時も同じことを願っていた俺。。。つ・づ・く
2014年09月03日
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論文完成。明日は英語だよ。帰ってきたウルトラマン 第12話「怪獣シュガロンの復讐」山の中(またしても)でMATの連中が軍事訓練。ライオンみたいに火の輪っかをくぐったり、バズーカ砲をぶっ放したり。怪獣攻撃チームというだけあって軍隊色が強い。科学「特別捜査隊」やウルトラ「警備隊」とはそもそも位置づけが違う。それにしても円谷プロはこのままずっと山奥話を続けるつもりだったんでしょうか。予算のケチっぷりは「スペクトルマン」と結構いい勝負だったりして。そこへ暴走族乱入。MATをからかう。「戦え!マイティジャック」の最終回でも同じシチューエーションあり。当時はよくある光景だったのか?そんな中、郷は森の中を駆けていく少女の姿を発見。そんなこんなで暴走族は怪獣に襲われてしまう。怪獣を追っている最中、郷は少女を見つけ今すぐ避難するよう説得。少女は15年前に失踪した世界的に有名な牛山画伯の娘だった。少女が交通事故に遭い、足に障害を負ったことをきっかけに今の土地へ移り住み、牛山画伯が亡くなった後も少女は一人で生活を続けていた。そんなこんなで怪獣大暴れ。しかし、少女の住む場所は襲おうとしない。むしろそこへつながる橋やバイパス、そして車を破壊しまくる。郷は少女の住む場所が硫黄で覆われていることから、怪獣は蛇と同じ習性を持つため立ち入ろうとしないと考える。しかし、MATの攻撃で方向感覚を失った怪獣は少女の住む一帯を襲う。父親の描いた絵を取りに行こうと炎上する家に飛び込む少女。郷は少女を追いかけ避難するよう必死で説得するが、応じようとないどころか気を失ってしまう。やりきれない気持ちの郷が光に包まれ・・・ウルトラマン登場。怪獣を倒したものの少女は息を引き取ってしまう。郷はMATの仲間に語った。ひょっとしたら怪獣は少女を守るために現れた、牛山画伯の化身だったのかもしれないと。お・わ・り
2014年09月02日
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眠い。。。帰ってきたウルトラマン 第11話「毒ガス怪獣出現」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」のメインライターだった金城哲夫が沖縄へ帰郷後、唯一ウルトラを執筆したお話。ただし、以前のような明るく爽快な作風ではなく非常に重苦しい作風となって。。。同じ沖縄出身で本作にてメインライターとなった上原正三が第5・6話にて現代の東京を戦時中の沖縄に置き換えたような作品を発表したことに刺激を受けてか、金城哲夫はよりリアルな沖縄を描くことに挑戦。怪獣を見たとの通報を受けてMATはパトロールを続けていた。岸田隊員は呑気な上野隊員を叱責。岸田家は軍人を輩出してきた家系であり、それだけに自分に対しても厳しい。そんな中、山頂付近で映画のロケ隊が全員死亡している現場を発見。フィルムには撮影中に黄色いガスが流れ、怪獣の鳴き声と共に次々と倒れていく場面が映っていた。調査の結果、黄色いガスは旧日本軍が開発した毒ガス・イエローガスと判明。終戦前に廃棄されたはずだったが、怪獣がそれを食べ、口から噴射していたのだった。かつて岸田隊員の父親はイエローガスの開発に関わり、その後自殺を遂げていた。当時の日記を読み、父親が苦悩していたことを知り、そしてまた自分も父親と同様に苦悩する。怪獣の吐く毒ガスを作ったのが父親だったこと、戦争に使用される前に廃棄処分されたはずが、現代に蘇り人々を死に追いやっていること。「自分(岸田家)の罪は自分で償う」と単身MATアローで怪獣を攻撃。その戦いぶりは普段の岸田隊員からは考えられないほど冷静さに欠けた行動だった。結局、撃墜され大怪我を負う。岸田隊員の母親から事情を知った郷は代わって怪獣を倒すことを誓う。ウルトラマンへ変身、怪獣に立ち向かうが毒ガスの前になす術もない。そこへ南隊員が毒ガスの中和装置で応援。スペシュウム光線で炎に包まれる怪獣をスピンキックで倒す。こうして毒ガスはようやく廃棄に至り、岸田隊員は郷とMATの仲間に深く礼を言うのだった。金城哲夫が沖縄へ帰郷した昭和44年に、アメリカ軍基地に貯蔵されていたVXガスによって死者が出る事件が起こった。このことで沖縄がアメリカ軍の毒ガス兵器の貯蔵庫になっていたことが明るみとなる。しかも強烈な毒性を持つサリンやマスタードガスなども。今回のお話はこの事件をベースにしているのは明らかなのは言うまでもない。金城哲夫がわざわざこれを選んだのもテーマ主義者である橋本洋二プロデューサーの意向に沿ったと考えられるが、実際に仕上がった作品はあまりにもストレートすぎて言葉を失う。上原正三もかなりストレートだが、それを軽く上回るものがある。沖縄へ帰郷後、金城哲夫は自らのアイデンティティに悩み精神的に追い詰められることになるが、今回の岸田隊員は自分自身の投影?それはそうとこのお話は別の要素も持っていたりする。これまで不毛な対立を繰り返してきた郷と岸田隊員の関係が急速に改善、他のライター(実相寺昭雄など)によって名パートナーに描かれるまでになる。そういう意味でも本作はシリーズ全体に面白くなる要素を提供してくれたターニングポイントに位置づけられる。これを置き土産に金城哲夫は再び沖縄へ帰郷する。
2014年09月01日
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眠い。ダルい。酒飲みたい。帰ってきたウルトラマン 第10話「恐竜爆破指令」毎回毎回山奥が舞台。今回は工事現場。でも宅地造成地なので山奥みたいなもの。画面は相変わらず黄土色。ドリフのコントでカトちゃんがオナラした時に画面に黄色いフィルターがかかる。あんな感じ。次郎君たちのクラスは化石収集のため工事現場へ。そこで恐竜の骨を発見して大喜び。工事の邪魔なのでダイナマイトでぶっ飛ばすと言う現場監督に対し、たまたまパトロールで通りがかった郷と南隊員がそれを止めさせる。権力を笠にしてます。その後、骨から染み出た液体で作業員が溶けて死亡する事件が発生。恐竜をめぐって隊員たちの間で対立。再び埋めることを提案する郷と南隊員に対して「お前たちのせいでこんなことになったんだぞ!」とツインテール事件での自分のことを棚に上げて激昂する岸田隊員。このチームは何かと言えば対立したがる。結局、恐竜は爆破されることになり、決定に逆らってばかりいる郷と南隊員は作戦から外されることになる。そんなこんなでウルトラマン登場。恐竜は口からガスと酸性の胃液を吐いてウルトラマンを苦しめる。しかし「殺さないでー!」と叫ぶ次郎君たちの声が届いたのかウルトラマンは怪獣を宇宙へ運ぶ。郷は次郎君たちに「恐竜は宇宙の星になったんだよ」と説明する。ホントかなあ~。この間、スペクトルマン並みに罪のない怪獣を一匹残らず殺しまくってきたウルトラマン。宇宙へ運んだとか何とか言ってますが、ホントは宇宙空間で首でも絞めて殺したんじゃね?お・わ・り
2014年08月30日
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論文修正しまくってるよ。ボツになった奴じゃないほう。帰ってきたウルトラマン 第9話「怪獣島SOS」今回は山奥ではなく南海の孤島が舞台。結局、舞台は山ん中です。郷の代わりにニューヨークから新たに開発されたモンスターソナーの輸送任務に就く南隊員。次郎君の誕生日と郷の勤務が重なったことを不憫に思い、既定の滞空時間をオーバーしているにもかかわらず内緒で交代したのだった。南隊員は優しい男なんです。ところが日本へ戻る途中、暴風圏内に巻き込まれ南海の孤島へ不時着。その頃、郷は次郎君、アキと一緒に山奥へピクニックに出かけていた。こないだも山奥へ行ってなかったか?毎回毎回山奥ばっかりでリアルちびっ子たちのフラストレーションは相当なものだったと思われます。それぐらい山奥出まくり(予算削減)。そんなこんなで郷がマットアローで南隊員の救出に向かう。ただし、燃料は片道分しかない。でも南隊員発見。万歳。ところが怪獣出現。またしても罪のない怪獣を迷うことなく抹殺するウルトラマン。怪獣を倒したものの島の火山が噴火。ヤベーよと思った矢先、加藤隊長たちがMATジャイロで駆け付けてくれてめでたしめでたし。って本当にめでたいのか?演出は本多猪四郎。限られた空間と登場人物たちだけで構成されたお話を手堅くまとめてはいるものの、人選ミスというか、なぜ本多猪四郎に撮らせたのか理解不能。当時は評価が低かったと言われてしまえばそれだけなのですが、それにしてもこれまでの実績等を考慮してもこれは失礼にあたるのではないかと思ったりする。生真面目な南隊員がメインに描かれているので本多猪四郎向きプロットではあるのですが。なんとも。お話は悪くないです。
2014年08月29日
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めんどくせーなー帰ってきたウルトラマン 第8話「怪獣時限爆弾」ライター志望なのに何故か特撮の現場に回されてしまった田口成光ご本人待望のデビュー作。とはいえ橋本洋二プロデューサーから何十回と書き直されたと思われる箇所が散見(郷と加藤隊長との柔道シーン、ウルトラマンの星飛雄馬・花形満的イメトレシーンなど)。いずれも後の田口作品には見られず、上原正三と同じく橋本プロデューサーの指示に従って改稿したのでしょう。でも全体的に面白かった。怪獣出現(山奥に)。岸田隊員が開発したX弾を使用することが決定し、郷がその任務を与えられる。MATアローで攻撃、X弾は命中するが何故か爆発しない。怪獣はX弾を体内に取り込んだまま地中へ逃げてしまう。調査の結果、郷が時限装置にスイッチを入れてしまっていたことが判明。そりゃ爆発しません。岸田隊員が激怒するのも尤もです。そんなこんなで怪獣は都心に向かって移動開始。都内に避難命令、次郎君も避難しようとするが持っているのは花瓶一個だけ。それは郷とアキが大切に育てているものだ。「これだけあれば十分だよ」。しかし怪獣は方向を変え、山奥の青木高原へ。避難命令は解除されやれやれ。そこへ次郎君の友人とそのいとこの女の子が遊びに来る。今度は青木高原が危ないことからいとこの女の子は東京へ避難してきたのだ。「MATがだらしないからだよー」と友人は手厳しい。思わずシャツの襟に着けていたMATのバッヂを隠す次郎君。友人たちが帰った後「こんなもの!」とMATのバッヂを地面に叩きつけ、さらに花瓶までも投げつけてしまう。これはやりすぎでは?投げつけようとして思いとどまるかと思ったら、ホントに投げてしまってます。かなり過激な演出。その頃、郷は怪獣が音に敏感であることに気づき、名誉挽回のためある作戦を練っていた。怪獣は青木高原に出現。青木高原にはダイナマイト工場がある。もしX弾を撃ち込まれた怪獣が工場ごと爆破したら被害は甚大。郷はサイレンを鳴らしながらジープで怪獣を誘導しようとする。作戦は成功、郷はウルトラマンに変身。怪獣を宇宙空間へ連れ、大気圏で爆破させるのだった。結局今回も怪獣に罪はナシ。爆発を食い止めるという大義名分で何とか怪獣を倒す理由付けがなされてはいるものの、やっぱり問題あるなあ。次郎君の心理描写は秀逸(フォローないけど)。お・わ・り
2014年08月28日
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6月に応募した論文の査読結果がなんとD。今回は論文というより実践報告に近い内容だったのでDという査読結果に対してあまり何とも思ってはいないが、学校側とのすったもんだがあった末の提出だったので、その労力に対するDは正直堪える。あのすったもんだは何だったんだ。。。査読者のコメントも意味不明でムカつく。素人は黙れ!帰ってきたウルトラマン 第7話「怪獣レインボー作戦」またしても舞台は山奥。透明怪獣とMATの攻防がお話の核。演出は1~2話につづいて本多猪四郎。本多猪四郎の長かった軍隊経験が反映されてか、MATは統率のとれたチームとして描かれている。おちゃらけた描写は一切ナシ。また、本多自身の生真面目な性格と「帰ってきたウルトラマン」の世界観が合致したこともあってか、決してつまらない内容ではないが起伏に乏しく、作戦の成功に向けて淡々と進行していく。それでも郷とアキ、坂田3兄弟の微笑ましい描写、前回までとは打って変わって穏やかな隊員同士の交流など観るべき点は多いが、一つだけ気になったのが怪獣を攻撃する理由。今回、怪獣は誰に対しても被害を及ぼしていない、たまたま郷と坂田3兄弟がピクニックに出かけた山中に生息していたにすぎない。餌を求めて野生の熊が下山したような感じ。でも殺すか?これが「ウルトラマン」だったら飯島敏宏や金城哲夫あたりがコミカルに、あるいは大らかに描いていたところだと思うが。ほぼ同じスタッフによる作品であるにもかかわらず、この点に関しては新旧のウルトラマンの決定的な違いではないかと。一応ウルトラマンとMATの活躍で怪獣は退治されるが「それでいいの?」という疑問が残る。全体のトーンが穏やかなだけに。
2014年08月27日
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眠い。帰ってきたウルトラマン 第6話「決戦!怪獣対マット」大して戦ってもいないのにウルトラマン敗北。弱~。グドンとツインテールは戦いながら海へ移動。その頃アキは救出されるが、意識不明のまま病院へ搬送される。病院へ向かった郷を追って南隊員と上野隊員が駆けつける。上野隊員は郷にMATへ復帰するよう説得するが「このまま病院に残りたい」と言う。精神的にも弱い。南隊員がその場を収めたものの上野隊員が怒るのも尤も。しかし郷の気持ちも分かります。アキは郷にプレゼントするため買い物に出かけて被害にあった、謂わば自分が原因みたいなものだからである。ところ変わってMAT本部。岸田長官はMN爆弾で怪獣を撲滅するよう命令。しかしグドンには効かない。そこで小型水爆と同じ威力を持つスパイナーの使用を決定。そんなものを使用したら怪獣どころか民間人を被害に巻き込むことは明らか。加藤隊長は猛反対するが決定が覆されることはなかった。岸田長官は「東京決戦」を決行、住民に避難命令を発令する。アキが入院している病院へも「当局」の命令により、入院患者は遠方の病院へ転院するよう説明がなされる。しかし今のアキの状態では移動は無理。そこへMATの隊員たちが現れる。スパイナーの使用決定を聞いて驚愕する郷。熱と爆風であらゆるものを破壊つくす恐るべき兵器。インサートされる被爆直後の広島の写真。そのため急いで避難するよう坂田兄弟に勧めるが拒否。「昭和20年3月・・・」と突然語り出す坂田。B29による空襲が始まろうとしている時、母親は疎開を拒否したという。「母親に似ているのかもしれませんね」。意識不明のまま涙を流すアキ。坂田兄弟の決意に心を動かされた加藤隊長は再度、岸田長官にスパイナー使用の撤回とMATにチャンスを与えてくれるよう進言する。加藤隊長だけでなく南、上野、丘、郷、さらに岸田長官の甥にあたる岸田隊員(今回の張本人)までも。岸田長官は失敗すればMATの解散を条件に加藤隊長の進言を認める。翌朝、ジープ2台で怪獣を待ち構える。怪獣Gメンのように金と装備が無いからではなく、接近戦を行うためである。そしてツインテール、つづいてグドンが出現。バズーカ砲による接近戦は成功するが、ジープごと吹っ飛ばされる隊員たち。郷はウルトラマンに変身し、MATと協力して見事二大怪獣を倒す。こうして東京は怪獣の脅威とスパイナーの使用から守られ、アキは意識を取り戻す。お・わ・りここに来てやっと隊員たちの個性が描かれる。しかし従来のチームと違ってMATは軍事組織の性格が強いため、それぞれの人間関係は必ずしもウェットではない。当然イデ隊員やアラシ隊員のようなおとぼけキャラもいない。平和を願っているがとても息苦しい仲間。さらに今回、沖縄出身の脚本家・上原正三の東京への恨みが爆発。「東京」を「沖縄」に読み替えるとその意図がよく伝わってくる。岸田長官は勝てる見込みがないにもかかわらず無謀にも沖縄決戦を指揮した日本陸軍のカリカチュアであり、実際の沖縄決戦では19万人の死者を出している(内10万人は民間人)。今回のお話は分かる人が見れば分かってしまうお話だが、分からない人が見ても何かが残るお話。
2014年08月26日
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もっと休みたいぞ。帰ってきたウルトラマン 第5話「二大怪獣東京を襲撃」次郎君は学校からの帰りに工事現場で巨大な卵らしき塊を発見。早速MATへ連絡し、岸田隊員と郷が駆けつける。岸田隊員は「これはただの岩石だ」と決めつけ、ろくに調べもせずにMATシュートで焼いて帰ろうとする。しかし、郷は卵らしき塊から発せられる胎動のような音が気になっていた。本部に戻ってから調査をめぐって激しく対立する岸田隊員と郷。そうこうしている間に奥多摩の採石場に怪獣グドン出現。二人はMATアロー1号にMN爆弾を搭載して出撃。岸田隊員はグドンめがけてMN爆弾を発射するよう郷に指示を出す。しかし郷は「撃てません!」と拒否。地上に虫取り網を持った少女の姿があったからである。「なにゆうてんねん!んなもんおらんやないか!はよ撃て!」と岸田隊員激昂。確かに少女の姿は消えている。しかし、ついさっきまで・・・。結局グドンは地底へと逃げてしまう。今度は少女の存在をめぐって激しく対立。二人の溝は深まるばかりだった。いずれにせよグドンを取り逃がしたのは事実であることから郷は三日間の自宅謹慎処分を受ける。卵らしき塊が気になる郷は再度工事現場はを訪れるが、既に埋められた後だった。戻ってきた郷に対して坂田は子どもの頃にある出来事をめぐって担任の教師と徹底的にやりあったことを話す。だから「自分が正しいと思うなら貫き通せ」と郷の姿勢を支持する。そんなこんなで卵らしき塊は地中で巨大化し、怪獣ツインテールが孵化する。これって岸田隊員がMATシュートで刺激したのが原因では・・・?ツインテールの孵化により地震が発生、地下街のショッピングセンターへ買い物に出かけていたアキたちが閉じ込められてしまう。そんな状況のせいかMAT本部に岸田地球防衛庁長官が訪れ、MN爆弾を使用するよう命令を出す。郷は民間人の救出を優先するよう訴え、命令に反対する。上野隊員は今度こそ本当にMATを辞めるような勢いで飛び出した郷を引き留める。「帰れる家があるからって簡単に辞めるなんて言うな!」。郷は返す言葉を失うが、それでもやはりアキの救出に向かう。結局、上野隊員も郷と行動を共にする。そんなこんなでツインテール大暴れ。郷はウルトラマンとなって立ち向かうが、そこへグドンも出現。二大怪獣の挟み撃ちにあうウルトラマン。絶体絶命のピンチ。つ・づ・く
2014年08月25日
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そろそろ論文の手直しに着手しないとリアルでヤバいよ。全然休み足りないが。帰ってきたウルトラマン 第4話「必殺!流星キック」原子力発電所の近くに怪獣出現。「このままだと東京の電力がマヒしてしまう!」。いや、もっと大変なことが起こると思うんですけど。。。そんなこんなでウルトラマン登場。対するのは、またしても地味な恐竜型怪獣・キングザウルス三世。出てきていきなり三世を名乗るってルパンみたい。でも強い。ウルトラマンが放つあらゆる必殺技を、角から発するバリアで跳ね返す。その角でウルトラマンの左足を突き刺してノックダウン。大怪我を負った郷秀樹は国連病院へ搬送される。この国連病院がものすごい山奥にある。というより前回と同じロケ地では???アキと次郎君、丘隊員がお見舞いに訪れるが、大好物のおはぎを差し出されても怪獣と戦うことで頭の中いっぱい。そんなこんなで郷は病院を抜け出す。加藤隊長は坂田の元を訪れ、郷の所在を尋ねる。「ひょっとしたら平井峠に行っているかも」。そこはかつて坂田が郷を特訓した場所だった。「そんなことでフォーミュラーで勝てると思っているのか!」。やはり郷は平井峠で特訓をしていた。「ウルトラマンが勝てなかったら俺が勝つしかない」と丸太を担いで足腰を鍛えていた。TBS側のプロデューサー・橋本洋二は「怪奇大作戦」終了後、東映で「柔道一直線」を担当し大ヒットさせる。メインライターの佐々木守と共に戦後民主主義を否定し「10人で一歩あるくのではなく、一人で10歩あるく主人公」を創造。「帰ってきたウルトラマン」は明らかにその流れを汲んでいる。その証拠に今回(も)郷は誰にも頼らず個人の力で解決を図ろうとしている。さらにMATの存在は希薄であり、替わって坂田3兄弟と加藤隊長に比重が置かれている。さて特訓の様子を見に来たアキと次郎君。よくわからないジャンプに成功して大喜びしている郷の姿を見て、安心したアキはそのまま帰る。「なんで郷さんに会わないんだ?」「いいのよ」。女心は分かりませんなと思う次郎君と視聴者。そんなこんなでまたしてもキングザウルス三世出現(山奥に)。MAT出動。ウルトラマンも登場するが、前回の対戦を思い出しながら相手を倒す方法をイメトレ。星飛雄馬と花形満みたいな感じ。どころかそのまんま。名古屋章のナレーションが「あと30秒しかない」と解説。2分30秒も考え込んでたのかよ!そして意を決してジャンプ、怪獣の角を折ることに成功。怪獣倒してめでたしめでたし。MATの連中は郷を救出。「今回もウルトラマンと我々MATが共に戦ったことで勝てたんだ」と皆に語る加藤隊長。そうかなあ。さらに「これで東京の電力も大丈夫だ」と最後の最後までボケたことを言う。お・わ・り
2014年08月24日
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やっと明日から夏休み。自分にご苦労様だ。帰ってきたウルトラマン 第3話「恐怖の怪獣魔境」おっさん二人が登山。ちゃんとロケしてるのに頂上のシーンだけスタジオで撮影。違和感バリバリ。リアルな登山も頂上に着いた途端ドリフのコント。しかし、怪我の功名で特撮シーンとのつながりは違和感なし。でも違和感あり。そんなこんなでおっさん二人は怪獣に襲われる。MAT本部内では怪獣の存在を巡って不毛な対立。郷はウルトラマンの能力で人間には聞こえない怪獣の声を聞くことができる。おかげでMATの中で孤立する。ハードだなあ。加藤隊長は部下の間で生じた対立を治めようと自ら怪獣がいるとされる山へ向かう。郷秀樹がことさらこだわるのは特殊能力が理由だけではない。少年の頃、登山に出掛けた父親が遭難、手分けして捜査が行われたが遺体で発見。その後、分かったことだが捜索隊は倒れている父親とあと100メートルのところまで辿り着いていたという。あともう少し足を伸ばしてさえくれたら父親を亡くさなくて済んだ。という経験から、最後の最後まで納得できるまでやり尽くしたいという。ハードだなあ。そんなこんなで怪獣出現。やっぱいました。しかも二匹も。一匹は犬のうんこのような形をした地底怪獣デットン。もう一匹は岩石怪獣サドラ。チョコロールパンのような形。どちらも茶色。舞台は山の中なのでスタジオも茶色。そんなこんなでウルトラマンが怪獣を倒してめでたしめでたし。加藤隊長を無事救出、隊員間の対立も解消される。お・わ・りこれ徹底的にコストダウンを図った一本ではないか?と思う。ロケ地、山だけ。セット、MAT本部と頂上のみ。特撮スタジオ、山だけ。ビルとかミニチュア一切ナシ。ゲストもおっさん二人だけ。金掛かってないね。つか、1話と2話に金掛け過ぎた?お話の出来はともかくコリャないよ。「スペクトルマン」と結構いい勝負だったりして(3話だけは)。
2014年08月20日
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笑笑に子ども(就学前)を連れていく親。帰ってきたウルトラマン 第2話「タッコング大逆襲」MATに入隊した郷秀樹。剣道や柔道などで他の隊員と競って連戦連勝。「まったく負ける気がしない。そうだ、俺はウルトラマンの力を得たんだ」とニヤリ。この時の表情がかなりの悪人顔で正直引きます。そんなこんなでタッコング出現。副隊長格の南隊員と郷秀樹が出撃。早速、己の力を過信。南隊員の忠告を無視した結果タッコングを取り逃がしてしまう。さらに南隊員に怪我を負わせる。「よーし、ウルトラマンになれ!」とふんばるが変身しない。「あれ?なんでやねん。ウルトラマンになれ~!」。もうアホです。結局加藤隊長から自宅謹慎を言い渡される。郷は先日まで働いていた坂田自動車修理工場へ戻る。「俺~MAT辞めちゃった」。小さいながらもレーシングチームを持つオーナーの坂田健(岸田森)に「もう一度レースに出場しましょうよ!」。しかし坂田は「お前幾つになると思ってるんだ?」と冷たい一言を放つ。郷の年齢はレーサーとしてはとうが立ちすぎている。「もっと若い奴と組むよ」。がーん。しかし、それは坂田の本音ではない。郷を心配する妹のアキに「今、郷に必要なのは一人で考えることだ」と諭す。港でしょんぼりする郷。隣では子どもたちがウルトラマンごっこに興じている。「俺は確かにおごっていた。ウルトラマンになる前に、人間として、郷秀樹として努力しなければならなかった・・・」。その頃、海底を蠢くタッコング。港に上陸して石油コンビナートを次々破壊。負傷中の南隊員が逃げ遅れた職員の救出に向かうが地下に閉じ込められてしまう。何かに誘われるように港へ走り出す郷。何だかよく分からないが南隊員たちが閉じ込められている地下へ。無我夢中で職員を一人ずつ救出する郷を頼もしげに見つめる加藤隊長。「必ず帰ってくると思っていた」。しかし、いよいよ地下にも炎が。上着で炎を消そうとする郷。その瞬間、何かに目覚めるように両手を掲げると・・・ウルトラマンへ変身。そんなこんなでタッコング撃退。数日後、坂田自動車修理工場に加藤隊長と郷が訪れる。「郷は立派に立ち直った。非の打ちどころのない立派な一員です」と話す加藤隊長に坂田は休暇の日に郷を貸してほしいと願い出る。郷と組んで再びレースに挑戦したいと。涙ぐむ郷。自然に笑いがこみあげてくる加藤隊長、坂田、アキ、そして郷。二人がMAT本部へ引き上げた後、坂田3兄弟は一番星を見つける。「幸せなんだな、アキは。一番星は幸せな人間しか見えないんだ」「幸せよ、とっても」。お・わ・り記念すべき第1話と2話の演出を担当したのは世界のホンダこと本多猪四郎。重厚でリアル。それでいて等身大の人間ドラマを丁寧に描写。「帰ってきたウルトラマン」の世界観にピッタリの人選。しかし「ウルトラマン」「ウルトラセブン」とは何もかもが違いすぎる。郷の人間的な弱さといい、ホームドラマのようなラストシーンといい。意図的に変えたとはいえ、変わりすぎて元ちびっ子も混乱。その混乱度たるや、清純派だった武田久美子が貝殻(たしかホタテ)を装着した姿を披露した時に受けた衝撃に近いね。
2014年08月19日
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