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俺たちの旅 0
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完成もしていないのに出版計画が浮上。話がデカくなってきましたな。。。恐怖劇場アンバランス 第6話「地方紙を買う女」監督 森川時久 脚本 小山内美江子とある地方の新聞社・甲信新聞に「杉本隆治の連載小説を読みたいので定期購読したい」とのお手紙が届いたよ。杉本隆治は発表の媒体を問わずバリバリ書きまくるエネルギッシュな小説家。そんな読者がいてくれたことに気を良くする。しかし一ヶ月後「やっぱつまんね―から定期購読止めるわ」と衝撃的なお手紙が届く。手紙の差出人は芳子というホステス。腑に落ちない杉本は仕事のパートナーであるトップ屋・木沢に芳子について調査をさせる。そして芳子が定期購読を申し込んだ日から取り止めるまでの一ヶ月間の記事をチェックする。地方紙なので大した記事は見当たらなかったが、東京から来たカップルの心中事件が目を引いた。そんなこんなで杉本は芳子が勤めるキャバレーに行き「僕の小説のどこが面白かった?」など芳子にカマを掛ける。しどろもどろの返答に「この女は自分の小説を読んでいない」と確信する。そんなこんなで今度は芳子が杉本の周辺を調べ始める。杉本のマンションのベランダで甲信新聞の女性編集員・ふじ子の姿を確認する。ふじ子は杉本に好意を持っている。そんなこんなで杉本は芳子に「新作のアイディアができた」と再びカマを掛ける。ある日、心中事件が発生したが、それは見せかけで本当は第三者の手による殺人事件だった。それは杉本による推理でもあった。その後、芳子は杉本とふじ子を小旅行に誘う。ふじ子は芳子の手作り弁当を口にしようとするが杉本から「食べるな!毒が入っている!」と止められる。あの心中事件も、今回のような手口で心中に見せかけて殺害したのではないか、そして今、事件の真相を掴んだ我々を殺害しようとしているのではないか?とぶっちゃける。しかし芳子は「毒なんか入っていない!」と言って弁当をムシャムシャ食べる。ふじ子も弁当を食べ始める。その後、杉本に芳子からの手紙が届く。芳子には夫がいた。夫は出稼ぎにきた工事現場の作業員であり、とあることで刑務所に収監されている。その原因を作った男を心中と見せかけて殺害したが、全国紙で取り上げられるような事件ではなく、その後の経過を知るために地方紙である甲信新聞を取り寄せたという。そして先日の小旅行。弁当に毒は入っていなかったが、持参したお茶には入れていた。そのお茶を今飲んでいます、と。杉本は芳子のアパートに駆けつけるが既にこと切れていた。それから数日後。杉本にふじ子から電話が掛かってくる。「連載の打ち切りが決まったんでよろしく」。プライドが傷つけられて激昂。木沢を相手に熱弁をふるいだす。「こんなことで潰されてたまるか!むしろこれから益々伸し上がってやる!俺は俺という人物に忠実であろうとした。確かにどんな注文でも受けてきた。だが俺は俺という奴を守ってきた!ギリギリまで妥協しても俺という奴は売り渡さなかった!だがなぜ俺にこんなに注文が来るのか?なぜ甲信新聞が勝手に俺を切り捨てられるんだ!冗談じゃない!俺は書く!俺は書くことしかできない脳なしだ。何をしてもまず当てることが先決なんだ!」。木沢は杉本と決別する。お・わ・り未見だったのでこの機会に鑑賞。原作は松ちゃんこと松本清張。ラストシーンは原作になく小山内美江子の手によるものらしい。それまでの展開とつながっておらず唐突なんですが1969年の空気感が素晴らしい。『恐怖劇場アンバランス』は深いね。駄作もあるけど。
2016年12月29日
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休みの過ごし方が下手。ふだん休んだことないから。恐怖劇場アンバランス 第5話「死骸を呼ぶ女」監督 神代辰巳 脚本 山崎忠昭未見の回をこの年末にと。坂井は婚約者の恵子から別れ話を持ち出されていた。坂井の親友である松岡からも求婚され悩んだ末に松岡を選んだのだ。しかし坂井は絶対に婚約を解消しないと言う。そりゃそうだ。恵子は坂井に申し訳なく思う。でも婚約までして後出しジャンケンって相当酷い女ですよ。そんなある日、坂井は工事現場の地滑り事故に遭い行方不明となる。本当に爆破して撮影したらしくものすごい迫力。松岡と恵子は現場に駆けつけるが、坂井の遺体は発見されていなかった。ショックで恵子は意識を失い町の診療所へ運ばれる。大量の鎮静剤を投与するが興奮状態は治まらない。そんな中、坂井の遺体が見つかったとの連絡が入る。その間、恵子の魂は肉体から離脱する。遺体の捜索隊は目の前を行く恵子の後ろ姿を見かける。引き返すよう声を掛けるが恵子を先を行く。ようやく追いつくが恵子の姿は無く、その代わりに坂井の遺体を発見する。しかし坂井の遺体は起き上がると捜索隊員を絞殺する。その頃、診療所では恵子の死亡が確認されるが、のちに再び蘇生する。この不思議な現象に医者もお手上げ。大きな病院で診てもらった方がいいと言う。松岡は図書館であらゆる文献にあたる。その結果、恵子が心肺停止状態の間に幽体離脱していたことを突き止める。そして恵子が幽体離脱をしている時、殺人事件が発生する。恵子によってよみがえった坂井が自分の道連れにと無差別殺人を繰り返していたのだ。松岡は坂井の遺体を小舟に乗せてえんやとっとえんやとっとと沖まで運んで投げ捨てる。しかし翌日打ち上げられる。「何故こんなところに坂井の遺体が?」。関係者は不審がる。救急隊員と警察官は坂井の遺体を救急車に乗せて搬送。その途中、道の真ん中に立っている女を発見。恵子である。「あぶねーじゃねーか」と車を降りて確認するが恵子の姿は無い。「おかしーなー」。その間に恵子は救急車に乗り込み坂井復活。救急隊員と警察官を殺害。車が横転する音を聞いて松岡と町医者が駆けつける。とぼとぼと荒野を歩く恵子と坂井。恵子を元通りにさせるには自分か坂井か、いまだ選びかねている恵子自身の気持ちにあると松岡は思い、坂井との勝負に出る。激しく乱闘する松岡と坂井。しかしゾンビとなった坂井のほうが強い。恵子を取られてたまるか。驚異のゾンビパワーです。首を絞められ松岡は失神するが、その瞬間、幽体離脱。ゾンビ対ゴースト。魂となった松岡は坂井をボコボコ。坂井は本当に死亡する。そして恵子は地滑り事故以来、ようやく意識を取り戻す。車で引き返す町医者と松岡。「君も疲れたろう。到着するまで寝ているといい」と町医者に促され松岡は深い眠りへ。その頃、恵子は鏡に映った自分を見ながら松岡の帰りを待っていた。すると後ろに松岡の姿が。振り返ると誰もいない。でも鏡には笑顔を浮かべた松岡が映っている。志村とジュリーの鏡コントのように。幻か、現実か。もはやどうでもいいことなのかも。二人は抱擁する。お・わ・り面白かった。恵子と松岡の細かい心理描写、執拗にインサートされるカラスの群れ、油絵のような夕焼けのショットなど映像的にも見るべき点がてんこ盛り。のちにロマンポルノの帝王と呼ばれる神代辰巳が日活を干されていた間に撮った傑作。坂井の殺人の理由付けがやや弱いような気もしますがお話としてはキレイにまとまっています。それにしても恵子の葛藤が今回の事件を引き起こしたことを考えるとハッピーエンドのオチはどうなんでしょう?でもひょっとしたら坂井はまだ死んではなく、ラストに出てきた松岡は坂井に殺された状態だったのかも。坂井が語る恵子への思いはものすごかったですからな。こんなの年末に観たらダメですなあ。
2015年12月30日
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眠い。ダルい。恐怖劇場アンバランス 第13話「蜘蛛の女」監督 井田深 脚本 滝沢真里イケメンカメラマン・佐々木功は元金貸業のオーナー・八代万智子のヒモ。でも恋人・真里アンヌのいたりするしたたかさも持っている。個展を開くことを画策している佐々木功は八代万智子から金を出してもらいウキウキ。ところがヤクザまがいの今井健二から因縁をつけられ、金を全部巻き上げられてしまう。とほほ。この今井健二、実は八代万智子の元社員。八代万智子の指示で佐々木功を監視していたのだ。浮気に気づいていたのかもね。「あなたは私のペットなのよー」「ヒモのくせに」。そんなことを言われて激昂。怒りのあまり八代万智子を絞殺。山の中へ運んで、わざわざ木に縛り付けて、ガソリンぶっかけて燃やしまくる。よっぽど腹が立ったんでしょうな。しかし、炎の中の八代万智子はゆっくりと目を開いて佐々木功を見つめるのでした。これには佐々木功もビビります。「でも幻覚かもしんねー」。そんなこんなでマンションに戻って室内をガサガサしていると、ベッドの下から現金の入ったトランク発見。「これで個展開けるよー。有名になれるチャンスだね。アハハハ」ってコイツ調子がいいよね。そこへ八代万智子の妹と称する女が登場。妹なんかいたっけ?まあいいや。そんなこんなで八代万智子を殺害したことに気がついた今井健二はまたしても佐々木功を強請ろうとする。「ここでバレたら俺の人生おしまいダヨ」つうことで、ビール瓶で今井健二の頭を殴打。さらに花瓶でガンガン殴りまくり。今井健二死亡。「あーまたやっちゃったよー」と佐々木功は苦悩します。そこへ八代万智子の妹登場。見られちゃった。「あなたは私のペットよー」と姉と同じことを言う。「やめれー」とばかりに八代万智子の妹の首を絞めて殺してしまいます。さて、念願かなって個展を開きましたよ。ちなみに画廊のオーナーは我らの大泉滉先生。満員御礼でいい感じ。ところが展示した写真が全て八代万智子、今井健二、八代万智子の妹らを殺したとこや死体の写真にすり替わっていた。大泉滉先生カンカン。「これは何かの間違いでーす」といったところで誰も信じません。「もう俺やべーじゃん」と、そりゃ憔悴しますわ。恋人の真里アンヌと幸せな生活を送りたいな。しかし、真里アンヌは女郎蜘蛛の群れに殺されてしまう。そして佐々木功も同様に女郎蜘蛛の大群襲われる。七転八倒する佐々木功を微笑を浮かべながら見つめる八代万智子。八代万智子の妹も女郎蜘蛛も全て八代万智子の化身だったのだ。苦しんだ末に絶命する佐々木功。その姿を確認すると八代万智子は消失していく。人もモノもなくなったマンション。天井から糸を垂らして降りてくる一匹の女郎蜘蛛。お・わ・りこれは面白かった。怖かった。全員悪人で、全員死んでしまうのもいい。こっそりと合成を中野稔と川北紘一が担当。うまいですねー。つうことで「恐怖劇場アンバランス」全13話放送終了。途中でフジテレビの意向によりオリジナルから原作モノへシフト。俄然面白くなってきたのに残念。もう1クール続いたらもっと幅が広がっていたかもしれませんな。「ウルトラQ」は元々こんな感じで作りたかったらしいと聞いたことありますが、路線変更して正解でしたね。「恐怖劇場アンバランス」にはいじめっ子たちに追い詰められた小学生が泣きながら発狂した時と同じようなパワーを感じました。でもその結果、4年間もお蔵入りね 笑
2013年10月06日
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なんだかなあ。恐怖劇場アンバランス 第12話「墓場から呪いの手」監督 満田禾斉 脚本 若槻文三「アフタヌーンショー」の司会・川崎敬三の相方ともいうべき存在、山本耕一が主演。「そうなんですよ、川崎さん!」は永遠の流行語です。その山本さんがシャワールームで女性の遺体をバラバラに解体するシーンからスタート。不正経理の秘密を知った彼女の口を封じるのが目的。シャワーをガンガン流して、血もどんどん流れる。バラバラにした遺体を油紙に包んで川へ、下水溝へ、山の中へポイ捨て。不法投棄ですな。まだゴミの捨て方がうるさく言われていなかった大らかな時代です。で、山本さん的には一件落着。ところが数日後、不思議な出来事が起こった・・・ってまたこのパターンかよ!と思いました。遺体の一部である右腕が山本さんを狙います。右腕は山本さんを追ってA地点からB地点へ移動。その間にあんなこと、そんなことが次々起こります。さらに山本さんはC地点からD地点へ移動しますが、右腕はついに山本さんの首を締め付けます。もがく山本さん。首を絞められたままビルの非常階段を昇りますが、山本さん苦しいです。バランスを崩した山本さん、はずみで地上へ真っ逆さま。死亡。復讐を遂げた右腕は風船のようにしぼんでシオシオのパー。お・わ・り記念すべき制作第1話。怖いんだけど何かが足りない。前回同様理由付けですかな。血は一滴も出ないのに「木乃伊の恋」や「サラリーマンの勲章」のほうが遥かに怖いのはどういうこと?もっと言えば自分の人生のほうがよっぽど怖いよ。んで、墓場なんか全然出て来ないんですけど!
2013年10月04日
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忙しすぎて論文書けない。ネタはあるのに。恐怖劇場アンバランス 第11話「吸血鬼の絶叫」監督 鈴木英夫 脚本 若槻文三雰囲気はモーレツに怖いけど・・・ドリフ風展開にオヨヨ。どこかの地下でヨレヨレのスーツ姿の男が横たわっている。胸には杭が打たれている。そこへ牙を生やした外人登場。もうこれだけでダメ。しかも「ワタシハオマエヲイキカエラセルタメニヤッテキタ。ペンシルバニアカラ」と片言の日本語でつぶやく。恰好は「怪物くん」に出てくるドラキュラそのまんま。で、男の胸に刺さった杭を抜く。「ぎゃーっ!」ここが一番怖かった。よみがえった男は深夜の街を徘徊。夜な夜な一人歩きの若い女性を襲っては血を吸う。なぜ?この説明が一切無いから怖さ台無し。おばちゃんはダメなの?おっさんは?そもそも夜は布団敷いて寝ろよ。と思ってしまう。さらにこの男、光が苦手らしく夜が明け始めると急いで地下へ戻る。なぜ?これも説明なし。そもそもこの男は何者?なんでスーツ姿なの?やきそばみたいなパーマ当ててるし。わざわざペンシルバニアからやってきたおっさんも目的は?京都観光?とにかく雰囲気だけであまりにも説明なさすぎ。そんなこんなで主人公の勝呂誉とヒロイン・弓恵子が男に襲われる。絶体絶命。ところがローソクの炎に弱かった。ついでに十字架にも弱かった。だから、なぜ?そんなこんなで地下で眠っている男とペンシルバニアからやってきたおっさんを発見。二人に杭を打ち込んで絶命。お・わ・りなんじゃこりゃ。こちらの物語を読み取る力に問題があるのでしょうか?そう思わせるぐらい雰囲気は怖くていいんですが、とにかくこれはあかんでしょ。。。その他いろいろ文句はありますが、いい加減やめます。まあ、13本あれば一本ぐらい駄作もありますわな。
2013年10月03日
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今日は手を抜くつもりが、部屋から一歩も出れないぐらいの電話対応。「決定!全日本歌謡選抜」の電話リクエスト状態で昼食なし!恐怖劇場アンバランス 第10話「サラリーマンの勲章」監督 満田禾斉 脚本 上原正三原作は樹下太郎の「消失計画」。名バイプレーヤー・梅津栄が一世一代の演技を見せる、今のところ生涯唯一の主演作。梅津栄は課長への昇進を拒んでいた。なぜなら役職者は毎朝8時30分から早朝会議に出席しなければならず、梅津栄はその30分が惜しかった。30分あればゆっくりコーヒーを飲むことができる。そんな梅津栄も遂に課長に昇進。その初日テンパってしまった余り、降りる駅を乗り過ごしてしまう。遅れて会社に出勤。「あれ?課長、早朝会議はどうしたんですか?」と部下に聞かれしどろもどろ。結局、会社をサボって喫茶店へ。「腹が痛いので休みます」と喫茶店から電話する。その際、手帳を置き忘れてしまうが。。。さて、真面目一辺倒だった梅津栄は競馬場、ストリップ小屋、トルコ風呂へ梯子する。そんな中、以前飲みに行ったスナックのホステス・冨士真奈美を思い出し、彼女の勤める店へ。その頃、会社は会議の資料を持ったまま姿を消した梅津栄を探していた。梅津栄の妻・津島恵子を会社に呼び出し、心当たりはないかと尋ねる。夫がそんな大それたことをするとは信じられないが、唯一心当たりがあるとすれば・・・夫は昇進を本当に嫌がっていたこと、昇進が決まって以来夜中に何度も目が覚める、朝のコーヒーをゆっくり飲みたい。。。それを聞いて会社の役員一同は大爆笑する。「係長、課長、部長、サラリーマンにとって昇進とは、いわば勲章だ。その勲章をいかに早く多く着けるか、それがその人間の評価にもなる。勲章を嫌う、そんな人間がいるはずがなかろうじゃないか。ガハハ」。そんなこんなで梅津栄と冨士真奈美は意気投合し、夫婦のような生活を始める。そして梅津栄は偽装自殺を思いつく。自分を自殺したと見せかけ、蒸発中の冨士真奈美の夫に成りすますというもの。もちろん保険金の受け取りは妻・津島恵子なので残した家族に迷惑はかけない。というものだった。ところが「課長見つけましたよ。課長も隅に置けませんね~」と部下たちに居所を見つけられてしまう。喫茶店で置き忘れた手帳から探し出されたのだ。そしてまた元の生活に戻った。はずだったが・・・梅津栄は偽装自殺を決行して冨士真奈美のアパートに舞い戻った。「これから新しい人生を始めるんだ」。ところがそうは問屋がおろさない。冨士真奈美の夫は、実は蒸発したのではなく刑務所に収監されていたのである。そして運悪く、予定より早く釈放されて帰って来たのだった。暴力夫にボコボコにされる梅津栄。会社には梅津栄の後任として大阪支社より新しい課長の天人が決定。昇進のチャンスを失った梅津栄の部下たちがひそひそと囁く。「やっぱりサラリーマンには、いや人間には絶対勲章が必要なんだ。そりゃ出世するだけが勲章じゃない。現在の自分に満足している時は、それが本当の輝かしい勲章をつけた晴れの姿なのかもしれない」。その頃、サングラスを掛け、無精ひげを生やした梅津栄が喫茶店でニコニコした表情を浮かべてコーヒーを飲む姿があった。お・わ・り血は一滴も出ませんが、かなり怖いです。本当に。この話が子ども番組の脚本だけを書き続けることになる上原正三唯一の大人向けテレビドラマというのも凄まじい。当時、円谷プロを退職した自分自身の姿と照らし合わせて書いたとか。妻の津島恵子は夫がどこが生きていると信じている。サラリーマンの勲章を捨て、納得のいく人生を歩んでいると。なんてすばらしい奥方。そんな理解ある妻を捨ててまで自由を求めた梅津栄の行動は、これを深夜の再放送で初めて観た中学三年生の時と変わらず理解できません。それにしても凄いお話でした。。。
2013年09月30日
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楽天ゴールデンイーグルス優勝おめでとうございます!すべては近鉄・藤井寺球場での練習から始まった。。。恐怖劇場アンバランス 第9話「死体置場の殺人者」監督 長谷部安春 脚本 山浦弘靖いわゆる怪談もの。大学病院の助教授と医学生は不倫関係。ラブラブのドライブ中に男性を轢き殺してしまう。二人はとっさに車のトランクに死体を入れて病院へ。とりあえずホルマリンのプールへ遺棄してやれやれ。私物などはボイラー(またかよ)に投げ込んで焼却。その中には包装紙で包まれたオルゴールがあった。それから二人の周囲に異変が続くようになる。死んだはずの男の姿、視線、幻聴、そして焼却したはずのオルゴールなどなど。さて、男の死んだ日は娘の誕生日で、プレゼントのオルゴールを買った帰り道だった。帰りを待つ妻と娘の前に現れたのはミイラ人間のように包帯でぐるぐる巻きになった男。しかも何故か全身水浸し。「いやーちょっと怪我してただけだよ。それで帰りが遅くなったんだ」と言うが、そんなはずないやろと突っ込まず素直に信じる妻。娘にオルゴールを渡すと「また仕事に出かけないと」と言って立ち去る。その頃、助教授と医学生は立て続けに起る異変に限界MAX。医局にて義理の父親でもある教授から「君に教授のポストを用意しているが、こんなことじゃ困るねー」と言われてしまう。大学での講義中に男の幻覚(?)を見て半狂乱、学生に対して逆ギレしてしまったからだ。「やはりあの男が生きているに違いない」と確信した助教授は合法的に殺すため、解剖実習で差の男の遺体をバラバラに切断してしまう。このシーンがあまりにもグロすぎたせいで、放送バージョーンにはかなりの修正がかかったという。そのため雰囲気はおどろおどろしいが、視覚的にはあっさりした描写に留まっている。そんなこんなで教授への昇進決定。妻と友人と祝杯を挙げる。ちなみに友人役を野坂昭如が熱演。早口で棒読みのセリフがイカしてます。「もうやってられへん!」。その気持ち分かります。雨の中を車で猛ダッシュ。気が動転したところに目の前に医学生を発見。「きゃー」ブレーキが間に合わず轢き殺してしまう。ガーン。たまらず立ち去るが、翌日男から電話。「ホルマリンのプールに入れておいたよ」。確認すると男だけでなく医学生の姿が。「こりゃもうやっるきゃねー。燃やすっきゃねー」と深夜、二人の遺体を運び出す。しかし、ちょっとその場を離れている間に、ストレッチャーに乗せたはずの二人の遺体が無くなっている。「もう勘弁してよー」と半狂乱で車を走らせる。そしてフロントガラスに男の手が。車を止めて走って逃げようとするが、男が運転する車が追いかけてくる。そして跳ねられて死亡。翌日、学生たちが「今日は誰を解剖するかなー」「俺は女がいいな。エヘヘ」とウキウキウォッチング。そんなほのぼのトークを交わしながらホルマリンのプールのフタを開けると助教授の遺体が浮いていた。まさに浮き浮きウォッチング。お・わ・り怖かったけどベタでした。
2013年09月27日
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世の中では「半沢直樹」なんでしょうが、ワタクシ的には「立花ナオキ」です。恐怖劇場アンバランス 第8話「猫は知っていた」監督・脚本 満田禾斉原作は仁木悦子。原作を読んだことあるが、面白いとは思わなかった。第一回江戸川乱歩賞受賞作だが。これと言った展開はなく、起伏感に乏しく。でも何度か映像化されていたりする。それは主人公が兄妹という素人探偵コンビが今以て珍しいからなんでしょう。そんなこんなで1時間の作品にまとめたのが本作ですが、原作のダイジェスト版のような印象を受けた。当初、市川森一に依頼していたらしいが、なかなか仕上がらなかったことから監督の満田禾斉が自ら仕上げたらしい。うーん、悪くはないけど、良いかと聞かれるとそうとは言えない。監督の手腕ではなく、原作で損をしているような。安定感のある凝った演出は良かったと思う。撮影も佐川和夫が担当していたりして「狙ってる」感がよくわかる。でも、うーん。当時は2時間サスペンスなんか無かった時代だったので、そういう意味では実験的だったと思う。「恐怖劇場アンバランス」という番組自体も。「恐怖」の定義が作品ごとに変わるのも、今の時代ではアリですが、当時は混乱を招いたと思う。今回は純粋なサスペンスなので、今までカラーとずいぶん趣も異なっている。そのパラパラさ加減もいいと思う。実際「ウルトラQ」がそうだったんで。でもなー、うーん。難しいですなあ。
2013年09月24日
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もうグダグダ。なぜみんな頭を使おうとしないのでしょうか?恐怖劇場アンバランス 第7話「夜が明けたら」監督 黒木和雄 脚本 滝沢真理事情により5話と6話は飛ばします。原作は山田風太郎の短編「黒幕」。初老の仕立て屋・西村晃は娘と仲良く新宿でお買い物。そこへチンピラ三人登場。娘にちょっかいを出す。つかナンパです。西村晃は抵抗するがチンピラ無視。周囲の人たちは見てみぬふり。誰も助けようとしてくれない。娘の身の危険を感じた西村晃は、たまたま所持していた仕立用のハサミでチンピラ三人を刺してしまう。しかし、正当防衛とは認められず、むしろチンピラを追いかけて刺したことが過剰防衛に当たるとして懲役一年の実刑が下される。さらに不条理なことにチンピラ三人にはお咎めなし。その後、模範囚だったことから半年で釈放される。久しぶりに西村晃を訪ねる花沢徳衛刑事。事件前と変わらず店を経営している様子に安心する。「娘は結婚しました」と聞き「そうかーよかったなあー」と西村晃にシャツの仕立を注文する。花沢徳衛刑事がわざわざ訪ねたのには理由があった。実はチンピラ三人が西村晃に小銭をせびっているという。しかも、西村晃は断るどころか進んで渡しているという。脅されているわけでもない。コレ一体どういうこと?チンピラたちは相変わらずあちこちでゆすりのようなことを繰り返している。娘が結婚したのはウソで、実は横須賀へ家出をしているという。実際に横須賀のゴーゴーで踊りまくる西村晃の娘の姿を確かめる。娘はタバコ吸いまくり、酒飲みまくりのアバズレ(死語)になっていました。そんなこんなで夜の公園。チンピラ三人がまたしてもカップルを脅迫するが、張り込んでいた花沢徳衛刑事が逮捕。と、そこへ西村晃が姿を現す。シルクハットを被ったスーツ姿で。さらに娘がその様子を遠くから見ている。「刑事さん、俺の気持ちが分かるかね?俺は世の中の奴らが一度は俺と同じ目に遭ってもらいたいんだ」「みんなグルなんだ。刑事さん、あんたも、あいつらも、この俺も。みんなグルだ!」「俺は死んでいるんだ。二年前のあの日から。俺は生きていない。この脈は動いているが、俺は生きていないのだ」「すべては終わった。俺にとってこの世の全てが終わったのだ」。そう言うと笑いながら踊り出すのであった。数日後、かつて事件が起った場所を颯爽と歩く西村晃の娘の姿があった。お・わ・り冒頭のチンピラ三人による西村晃親子への襲撃&周囲の無関心シーンは望遠レンズで撮影。たぶんゲリラ撮影だったと思われます。そのため周囲の無関心振りが非常にリアル、というよりも実際に無関心なんですな。その状況をよりリアルに伝えるためか、足跡以外はすべて無音。チンピラ三人と西村晃親子がどんな言葉を発していたか、どんなやり取りをしていたか、見ていても分からない。それらは無関心であれるばあるほど耳に入っていない。そのことを表現したのでしょう。ということは視聴者もグルというわけです。ラストシーンがどういう意味を持っているのか、西村晃による復讐がどういうものだったのか、分かりませんが、でも、分かる。シーンが変わるたびに新宿で建設中のビルが映し出されるのも印象的。
2013年09月23日
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玉木宏ってものすごいヅラだ。恐怖劇場アンバランス 第4話「仮面の墓場」監督 山際永三 脚本 市川森一これ怖かったよ。不条理すぎて。劇団の座長を演じる唐十郎。ってそのまんま。唐十郎の劇団はオチ目だけど一発デカイの狙うぜ。つうことで過剰な芝居を団員に要求する。悪霊役を演じる役者を三谷昇が演じる(ややこしいな)。唐十郎は悪霊が二階のギャラリーから滑車を使ってステージへ降りてくる演出を思いつく。三谷昇はあんまり乗り気ではないがやってみる。一回目は成功。じゃ二回目行くぜ。けどゴホゴホ。喘息の発作?風邪?そんな調子だったので降りる途中でバランスを崩して客席へ。三谷昇は死んでしまった。唐十郎は団員の緑魔子と若かりし橋爪功と共謀してボイラーで燃やしてしまう。ところがボイラーから「ぎゃーーー」という叫び声が。三谷昇は生きていた?その後、死んだはずの三谷昇の目撃情報が続々。「ベンチでタバコを吸っていた」「表を歩いていた」「ベンチに血糊がべっとり」などなど。そして唐十郎もボイラーでゴホゴホ咳声を聞く。「おい、俺を邪魔する気か?」。ボイラーの扉を開けるとこんがり焼けた骸骨が。グイグイ奥へ押し込む。それをこっそり見ている緑魔子。そんなこんなで悪霊役を緑魔子へ、緑魔子がやるはずの役を唐十郎に憧れて田舎から出てきた少女・つるにチェンジ。公演に向けて準備は進められていく。しかし、稽古中に三谷昇の幻を見た橋爪功は「もうやってらんねーよー!」と逃げ出してしまう。40年前の橋爪功、かなりカッコイイです。ますだ・おかだの「閉店ガラガラ」のほうに激似ですが。そんなこんなでつるはボイラーで骸骨を発見、唐十郎は緑魔子を殺してまたしてもボイラーへ投げ捨ててしまう。つるは舞台に立つ唐十郎にボイラーで骸骨を見つけたことを話すが、「夢だよ」「夢なんかじゃないです」「夢なんだよ」「夢じゃないです!」「夢なんだよ!」といいあって突然ぶちゅーと接吻。ダチョウ倶楽部かと思った。そして何故か二人にライトが当たる。芝居なのか、ドラマなのか、だんだん分からなくなってきます。舞台で芝居をするようにつるの首を絞めて殺す唐十郎。ついにひとりぼっちになってしまった。そこへ劇団のマネージャーがやってくる。つるが家出少女で捜索願が出ていたことを知らせる。「おい聞いてるのか?芝居は中止だよ」「芝居は続ける。もう仲間はいらん。俺一人でできる芝居を昨日から考えていた。観てくれるか?」と、突然一人芝居を始める。このシーンが圧巻。一見アドリブっぽいけど市川森一のシナリオ集で確認すると脚本に忠実だったりする。唐十郎の芝居が上手すぎなんです。そして突然舞台に映し出される海岸の映像。唐十郎はその中へ入ってしまう。海に向かって叫びながら義眼を投げつける。お・わ・り死んだはずの男が甦ったことの恐怖がテーマかと思っていたら、そのあたりはどっかへ行ってしまい、というよりも最初からどうでも良かったのでは?ベタな展開ですしね。むしろ描きたかったことを通すためのエッセンスにとどめ、本当は「恐怖」よりも「幻想」が描きたかったんでしょう。市川森一としても初めてやりたいことをやり抜いたと思われます。でも、市川森一に限らず、プロデューサーを始め全員やりすぎ。そりゃお蔵入りしますわ。
2013年09月21日
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阿部寛も増毛してるね。恐怖劇場アンバランス 第3話「殺しのゲーム」監督 長谷部安春 脚本 若槻文三原作は西村京太郎。ただし電車も十津川警部も出てきません。胃がんで余命一年と宣告された中年サラリーマン・岡田英次。数年前に妻を交通事故で亡くし、今はやもめ暮らし。ではなく、病院で知り合った看護婦・春川ますみといい仲ですよ。そんな岡田英次の前に現れたのが肺がんを宣告された田中春男。田中春男はお互いを殺し合う殺しのゲームを提案。生き残ったほうが相手の預貯金などをいただいて残された人生を謳歌する「というのはどうでしょう?」。岡田英次は真面目なので躊躇するが、そうこうしているうちにゲーム開始。自分の知らない間に病院や勤務先に「兄」と称する人物がやってきて色々調査を行っている様子。「自分に兄なんていません」「じゃああの人は誰だったんだろう?」。ヨーグルトを食べたら変な味、歩いていたら真上から鉄骨が落下、非常階段に油が塗られツルツル、エレベーターを乗ろうとしたら危うく地上へ真っ逆さま。アクシデントとの連続。春川ますみから親身になって心配されるが、怖いものは怖い。ひょんなことで知り合った石橋レンジとその彼女。岡田英次とは対照的に無軌道な生き方をしている。岡田英次を港の先っちょに立たせ、レンジは車で突っ込む。ちょっとでもよけた方が負け。こちらも殺しのゲームである。結局、彼女と車ごと海に落ちてしまったレンジの負けなのだが。ちなみにレンジ、若いので毛髪がフッサフッサ。さてさて、そんな折。田中春男がマンションを訪ねてくる。「お詫びに来たんです」。小汚い恰好していたのが、サッパリと別人のようないでたち。「実は別の病院で検査してもらったところ誤診だったんです」「私はあなたと違って健康なんです」「スポーツカーでも買って人生を楽しみますよ」と。さらに「春川ますみは帰ってきませんよ。彼女は私と内縁関係でしてね」と衝撃のカミングアウト。身の回りで起こったおかしな出来事はすべて春川ますみの仕業だったのだ。田中春男は懐から拳銃を取り出し、「私は死ねなかった。でもこの間、楽しかった。これはせめてものお礼です」と拳銃を岡田英次に差し出す。なんかムカつくよねー。つうことで岡田英次は何気に拳銃を掴み、「死刑を怖がらずに人を殺せるのは私だけだ。それはあなたが教えてくれた」と言って田中春男に発砲する。しかし、田中春男は「ありがとう。。。あなただって人を殺せるじゃないですか」と言い残して息を引き取る。岡田英次は殺しのゲームに勝ったのか?お・わ・りラストの田中春男って一世一代の大芝居だったのでは?誤診云々は嘘。自殺する勇気はないので誰かに限りなく合法的に殺してほしい。自分と同じく余命幾許もない人物に殺させそうとしたのは、相手にも迷惑がかからないようそれなりの配慮か?今回はチョット怖かったよ。長谷部安春って「あぶない刑事」の印象しかないけど、なかなかやりますな。
2013年09月20日
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ダルいな。恐怖劇場アンバランス 第2話「死を予告する女」監督 藤田敏八 脚本 小山内美江子「3年B組金八先生」でおなじみの小山内美江子が書いてみましたよ。主演は世界の蜷川幸雄。若いので毛がフサフサです。脇を固めるのが財津一郎と名古屋章。本気なのか冗談なのか分からない奇跡的なキャスティング。蜷川幸雄は売れっ子作詞家。何やら奥さんと揉めてます。内縁関係?とにかく別れるつもりです。でも娘が病気で大変なのよ。それでも蜷川幸雄は「関係ないよ」といった態度を一貫します。家に帰ると知らない女がいました。ビックリします。さらに「あなたは明日の夜に亡くなります」と言われます。益々ビックリします。つか怒りますよ。誰だって。怒りがおさまらない蜷川幸雄はバーへ。そこにはナントさっきの女がホステスとして働いているではありませんか。ママさん曰く「最近入ったのよ。売れっ子なのよー。今日はずっとここにいたわよー」と。おかしい。さっき家におったやんけ。で、売れっ子作曲家・財津一郎と別の店で飲み直し。「そうそう。紹介するよ。いい子がいるんだよー」と財津一郎に紹介されたのがまたしてもさっきの女。「今日はずっと俺と一緒だったんだよー」と財津一郎が奏でるピアノの生演奏で女が美声を披露。「らららー」。もうわけわかんねーとばかりに混乱する世界の蜷川幸雄。これは妻の嫌がらせに違いないと疑う。そんなこんなで売れっ子音楽プロデューサーの名古屋章も交え、事情を話す。半信半疑の二人。ごもっともです。そんなこんなで時間はどんどん過ぎていく。「俺はもうすぐ死ぬんだー。ムキー」。まあまあ、三人で飲もうやとロックでぐびぐび。そこへまたしてもあの女が。と、思ったら奥さんでした。「あなたのことが心配なのよ」とかなんとか。空気が重い。「ま、陽気に行こうや」と陽気な顔をした名古屋章がラジオをつける。昨日から逃げ出していた蛇が「捕まりましたよ」とニュースで報道。蛇に殺されて死ぬと思っていた蜷川幸雄はほっとしましたね。しかも時計を見ると12時を過ぎました。あれ?生きてるヨ。なーんだ、あれは幻だったんだ。イェーイと一安心した瞬間、奥さんの代わりにあの女が目の前にいるではありませんか。うわーびっくり。後ろにひっくり返って壁に身体をぶつけた勢いで、棚に置いてあったローソク台が落っこちて、蜷川幸雄の首に刺さって死亡。ローソク台には蛇の彫刻が。あ然とする財津一郎と名古屋章。女の姿はありません。そこへ電話が掛かってきたので恐る恐る受話器を取る財津一郎。耳元から「らららー」という歌声が聞こえてきましたよ。お・わ・りなんかイマイチ。あの女の正体は何だったのか?蜷川幸雄の奥さんは蜷川幸雄を相当恨んでいたようだったので、蜷川幸雄が死ぬように呪ったのがああいう形となって現れたんだと思いますが、やや説明不足な感じがしないでもありません。ウルトラQの「あけてくれ!」や金八先生の荒谷二中編のほうが怖かったね。あと加藤優も怖かったなあ。
2013年09月19日
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夏休み終了。。。恐怖劇場アンバランス 第1話「木乃伊の恋」監督 鈴木清順 脚本 田中陽造円谷プロは「マイティジャック」等の失敗により1969年にスタッフの大量解雇に踏み切る。しかも番組制作の受注も途絶え、TBSや親会社の東宝からも見放され会社存亡の危機。そんな中、必死こいて売り込んでなんとか制作にこぎつけたのがこれ。しかも懲りずにフジテレビで。フジテレビも寛大だなあ。記念すべき第1話に起用されたのが、当時日活で干され2年近く映画を撮らせてもらえなかった鈴木清順。この時点でなんだか嫌な予感がしますな。今回は江戸時代と現代のお話がクロスオーバーするモーレツに変な一本。ある日、即身仏になったエラいお坊さんが復活。「これはありがたいことじゃー」と村人ビックリ。村長様もイエーイ。ところがやることなすことエロいことばかり。鈴木清順版「変なおじさん」といった感じ。「つうことでした」と口述筆記をする大学のエライ先生役の浜村純とかつての教え子の渡辺美佐子。浜村純は身体を壊し、ほぼ寝たきりなので自分で筆を持つことすらが出来ない。しかし、あちらは元気。かつて渡辺美佐子が学生だったときにもかなりのエロパワハラを炸裂させていた様子。しかし、渡辺美佐子はとある男性と結婚。よかったですね。ところが海軍へ招集、軍需工場で空襲を受け、結婚からわずか1年数ヶ月で未亡人となってしまった。お坊さんはエロいことに執念をもって甦った。夫は私に対して執念を持っていないのだろうか。そんなことを考えながら雨の中、軍需工場の跡地にたたずむ。そこへサングラスをした男が現れ、渡辺美佐子に声を掛ける。夫とよく似たその男に、思わず身体を預けてしまう渡辺美佐子。でもでもその声は夫の声と同時に浜村純の声にも聞こえなくもない。しかも、サングラスの男が一瞬見せたその顔は浜村純。情事が終わった帰り道。そこへバタバタと駆けつける浜村純のお手伝いさん。「先生が亡くなりましたー」。では、あの男は夫だったのか?浜村純だったのか?カンカン鳴り響く遮断機のサイレン。そこへオーバーラップする亡き夫の笑顔。お・わ・り「いやあ、エロの執念ですねー」と冒頭と最後に取って付けたような青島幸男の解説付き。これは要らないと思った。前半は喜劇風、後半はホラー。かなり怖い。村長様役と渡辺美佐子の夫役を川津佑介が二役。これどういう意味?1話から飛ばしすぎ。円谷プロのカラー無し。怖ー。
2013年09月18日
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