カテゴリ未分類 0
俺だけの旅 0
俺たちの旅 0
全26件 (26件中 1-26件目)
1
悪いけどお前一万円ばかり貸してくれねえか? 車寅次郎 必殺仕置人 第26話「お江戸華町未練なし」全然雨降ってません。そのうえ疫病が発生、奉行所のお達しで全ての井戸の使用が禁止される。その指揮を執っているのが岡っ引きの寅松。おみ乃は病身の父親のため井戸の水を汲もうとするが、寅松の手下・辰三に見つかりなぐさみものにされる。そのことを知った父親の佐平は、半次とおきんに仕置人を探し出して怨みを晴らしてほしいと頼む。ただし超貧乏のため頼み料はおみ乃が汲んできた水。そんな激安仕事を鉄はお断り。人情話も大嫌い。結局おみ乃が汲んだ水を飲まなかったため佐平は亡くなってしまう。おみ乃はまたしても辰三に襲われるが簪で刺して抵抗。そのことで主水率いる捕り方たちに捕まってしまう。主水は鉄、錠、おきん、半次を集め事の次第を整理。全員しょんぼり。さっさと仕置をしていればこんなことにならなかった。頼み料が激安すぎるがおきんは「銭金じゃありませんよ!」とぷんすか。元はと言えば井戸まで使えないようにした御政道が悪い。しかもどんな疫病が発生し誰が罹ったのか誰も見たことがない。寅松たちが公儀御用水として井戸から大量の水を汲み出しているところを鉄が目撃している。主水は筆頭与力の塩見に疫病発生を訊ねるが、疫病は発生したのではなく発生する恐れがあるため井戸を閉鎖したという。「人々の苦しみ目に余ります」と意見するが寺社奉行の管轄と一蹴される。しかし実際には造り酒屋、酢や醤油など水物を扱う商人などに横流しされていた。主水はおみ乃救出のため鉄を牢に連行。おみ乃を連れ出し、打ち合わせ通り自分を殴ってから逃げろと鉄に指示。容赦なく二発当て身を食らわす。「ばか野郎~少しぐらい手加減しろよ・・・」主水気絶。その後、錠が用意した棺桶に隠してしれっと移動。追いかけてきた町方たちを「疫病が伝染っても知らねえよ」と煙に巻くが、同心が蓋をこじ開けるとおみ乃を発見。大乱闘の末、無事に観音長屋へ。おみ乃に早く江戸を離れるよう鉄は財布まるごと、錠は佐平の位牌と遺骨を渡す。「いいとこあるじゃないか~」「気が利くねえ」とおきんと半次は感心。「人情でやってるんじゃねえ。詫び料よ」「仏さん扱うのは俺の商売だ」と仏頂面で照れ隠しする鉄と錠。おみ乃を見送る鉄たち四人。その顔を寅松の手下が目撃していた。主水は塩見が南町の筆頭与力・神島、寺社奉行組頭・沢井と結託、水の横流しで儲けていたことを突き止める。一方、寅松の情報で鉄たちの人相書きが作成。しばらく続いていた鋭い刃物と骨を砕く手口。仕置人の正体は鉄たちと断定。鉄と錠の人相書きが町中に貼られる。四人は潜伏するが何故かおきんと半次の手配書は出回っていない。そこへ主水の手紙が届き、塩見らの企ての全貌を知る。そんな中、油断していた半次が捕まる。半次を餌に鉄たちを誘き出す作戦であり、早速半次の打ち首が決まる。「念仏。タダ働きしねえといつも言ってたな?今度は違うぞ。一丁やるか!」と錠激昂。鉄はそのつもりだ。仕掛けられる前に先手を打つ。「相手にとって不足は無え。乗るかそるか。どっちに転んでもこれが年貢の納め仕事だ」。主水も「そうと決まれば俺も命賭けるぜ」と腹を括る。「八丁堀、錠、おきん。銭勘定しねえで危ねえ綱渡りをするのはばかばかしいようだが何となくマシな人間になったような気がするじゃねえか。力あわせてやろうぜ」。作戦開始。おきんが沢井に薬品ぶっかけ。苦悶する沢井から貯め込んだ金を強奪。主水は神島を訪ね、刀の目利きと称して神島の胴太抜で偽装割腹。そして豪雨の中、半次の処刑が決行される。そこへ鉄と錠が乱入。刀を奪った鉄が塩見の首に突き付ける。「貴様何者だ!」「闇の仕置人だ!」。その間に錠は半次を救出。大乱闘。「水不足をいいことに私腹を肥やすとは薄汚え野郎だ!」鉄は塩見の背骨を砕き、錠は寅松を刺殺する。廃屋に集まった鉄たちの許に旅姿の主水が駆け付ける。江戸を離れる鉄たちに主水もついていこうとするが反対される。「しかしお前たちと別れるのは・・・」。鉄は「別れるのはお前一人じゃねえ。皆ここで別れるんだ」と衝撃宣言すると一文銭を取り出す。表が出たら一緒に道中、裏が出たら別れる。「裏だ!決まった。別れるぜ」と早々に出発。「生者必滅会者定離。あばよ!」。錠、半次、おきんも小屋を出て行く。一人残された主水。一文銭は裏が出るよう細工されていた。「世の中、裏目ばっかりよ」とニコニコの鉄。橋に腰を下ろしているおきんと半次。「半公これからどうする?」「どうする?どうしよう」「見てごらんよ。広いねえ」「広いねえ」「日本は広いやあ」「日本は広いや。じゃさいなら」。舟で川を下る錠。奉行所に出勤する主水。「仕置。法によって処刑することを江戸時代こう呼んだ。しかしここにいう仕置人とは法の網を潜ってはびこる悪を裁く闇の処刑人のことである。ただしこの存在を証明する記録、古文書の類は一切残っていない」(ナレーター:芥川隆行)。お・わ・り痛快バイオレンス時代劇『必殺仕置人』今回をもって終了。予定通り深作欣二が登板していたもっとエライことになっていたかも。そして一人江戸に残った中村主水。本作では三番目のポジションですが、のちに意外な姿で再登場。鉄、錠、おきん、半次とも衝撃的な再会を果たします。
2020年12月01日
コメント(0)
俺は天ぷらは嫌いだ。 車寅次郎 必殺仕置人 第25話「能なしカラス爪をトグ」湯島の学問所に入るため猛勉強。亡き父親は貧乏旗本だが成績優秀な内藤和馬。一方、成績最悪で酒と女に溺れている長崎奉行のばか息子。和馬の姉・秋絵(島かおり)にほの字ダネ。母親の吉乃は書院番頭・小沼土佐守の妹であり権力者。ばか息子を父親より出世させたいと思っている。半次も秋絵にほの字ダネ。試験を控えた和馬のために鉄と錠が吊ってきた魚を奪ってごちそうを作る。そんなこんなで和馬は合格。ばか息子は不合格。半次は主水から強引に一両を借りると酒と鯛を購入、秋絵と共に和馬の合格を祝う。その頃、吉乃はぷんすか。そこで兄の小沼と林大学頭に直談判。合否は十数名の合議で決めるため発表した合格を取り消すことは不可能と言われる。しかし合格者が入学を辞退するか、急死した場合は欠員が出る。そこで秋絵に入学の辞退を直談判するが拒否される。学問の前では平等だ。和馬は父親の墓前に合格を報告するが、小沼の用心棒に斬り殺される。帰りが遅い和馬を心配して半次と秋絵が墓地へ向かうが、血まみれの和馬を見つける。和馬を殺して得するのは学問所に入りたがっている奴。秋絵はばか息子に和馬の死を告げるが他人事。和馬の死とばか息子家とは何の関係もない。秋絵は怒り心頭。そんな秋絵にばか息子萌え。吉乃はばか息子の醜態に呆れかえるが、秋絵を返せば何を言い出すか分からない。夕方ばか息子邸を出発した駕籠が内藤家の屋敷の前に何かを投棄する。秋絵を探していた半次は内藤家の前で何かに躓く。簀巻きにされた秋絵だった。半次は秋絵の遺体を抱きかかえて号泣。鉄からばか息子の追加合格が発表されたと聞いて悔しがる。何でこの姉弟に入れ込んでるの?「傘貸してもらったんだ。それだけだよ」。ある日、軒下で雨宿りをしているところを秋絵と和馬が通りかかった。和馬は半次に傘を差し出す。半次は断るが、それでも傘を手渡して立ち去る姉弟。秋絵は半次に微笑む。「惚れてたなんて・・・相手は旗本の娘だぜ」。錠になぐさめられ涙ぐむ半次。秋絵が半次に宛てた手紙には内職で溜めた金が遺されていた。「世話になった半次さんに差し上げますって書いてあったんだ。この俺にだぞ!頼む!一生の願いだ。あの姉弟の仇をとってやってくれ!」。その夜ばか息子は酒盛りしてばか騒ぎ。鉄に当身を食らわされ拉致監禁。気がつくと頭をばしばし叩かれる。「無礼者!」。侍同士しか通用しない業界用語に鉄ブチ切れて殴り飛ばす。さらに錠が手槍を突きつけ、半次も羽交い絞め。吉乃と小沼に手紙を書けと脅迫。ビビるばか息子を「書け!この野郎!」と鉄が鉄拳制裁。「ばか息子の命が惜しければ千両持って来い」。小沼と用心棒は千両箱を持参して指定された場所へ赴く。一方、錠と半次はばか息子を入れた棺桶をばか息子の屋敷へ運ぶ。吉乃は棺桶に入ったばか息子発見。そこに錠と半次が姿を現す。「よおく見ろ!これがお前の大事な息子の姿だ!」「お前みてえな悪党でも息子がかわいいか!何の罪咎もねえ姉弟を虫けらみてえに殺しやがって!」「お前が憎い!お前たちが憎い!腹わた引き千切り目ん玉くり抜いて狂い死にさせても飽き足らねえぐらいだよ!だがなそんなことしたところであの姉弟はもう帰ってこねえんだよ!」半次の罵倒が止まらない。「本当に息子がかわいかったら赤い血が流れるような育て方することだ!そうすりゃあ・・・ちったあ人間らしくなるだろうぜ」。震え上がる吉乃とばか息子。一方、鉄は小沼と用心棒をあっさり仕置して千両箱をゲット。翌朝ぼんやり佇んでいる半次に橋の上から鉄が声をかける。「千両箱お前にくれてやらあ」。しかし河原に当たった千両箱から出てきたのは「石じゃねえか!」「あいつらのすることはこんなもんだ」ニコニコの鉄。お・わ・り次回感動の最終回。
2020年11月30日
コメント(0)
釣りはいらねえよ(※五百円札)。 車寅次郎 必殺仕置人 第24話「疑う愛に迫る魔手」観音長屋の住人たちは家賃を払ったことがない。大家の喜助はなんやかんやで住人たちに言い含められていた。喜助は高齢。上手くいけば長屋は自分たちのものになるとおきんはほくそ笑むが、ひょっとしたら隠し子でもいるのでは?と考える鉄。錠は喜助に頼まれおとよ(アプラサール)という娘を迎えに八王子へ向かっていた。道中「住み慣れた土地を離れるってのは嫌なもんだ。人間できりゃあ生まれた土地で暮らせるのが一番幸せだよ」とおとよに語りかける。おとよは「喜助おじさん」と慕っている喜助が何故自分を呼び寄せたのか不思議に思っていた。喜助が父親なら良いのに。そんなおとよに錠は「天涯孤独の一人ぼっち。それがどんな味がするのか知らねえ方が良い」と諭す謎の錠の過去。その頃、喜助に観音長屋の買収が舞い込んでいた。御上は以前から観音長屋の下品っぷりを問題視、角屋金蔵にその対応を委託していた。角屋は普請方組頭の高島主膳に賄賂、跡地に一大歓楽街の開設許可を得ていた。女も飢饉で苦しむ農村からタダ同然でゲット。いつでもオープンできますよ。つうことで今が売り時との話に喜助は毅然と断る。その夜、喜助はおとよに自分が父親だと告白するが事情は言えない。錠はショックを受けたおとよをなだめ、自分の家に泊まれと勧める。生真面目な錠は鉄の家へ。寝不足の鉄。そこへ半次が観音長屋打ち壊し情報を持ってくる。早速おきんと半次は長屋の連中を連れて喜助と団体交渉。「住む権利を持ち出すなら家賃をきちんと払って下さい」。そりゃそうだ。連中しょんぼり。しかし角屋の話は断ったと聞いて連中ニコニコ。しかし喜助に再び買収話が持ち込まれる。今度は二百両。さらに喜助が十年前に消えた「暗闇の菩薩」という義賊だったことを突きつける。角屋も元は盗賊だった。おとよを庇うために喜助は書付に署名してしまう。署名を手に角屋軍団は観音長屋の連中に立ち退きを言い渡す。期日は明日、立ち退き料は家賃の滞納分。連中は立てこもりを決行。自分たちを裏切った喜助にぷんすか。おとよも問い質すが聞く耳を持たない。その後、角屋軍団は二百両を取り返そうと画策、喜助を始末しようとする。おとよと錠が駆け付けるが喜助は助かりそうにない。おとよは喜助が遺した手紙を読み喜助の真意を知って泣き崩れるが、角屋軍団に拉致される。手紙には二百両のうち百五十両を長屋の連中に、残った五十両はおとよに渡すと書かれていた。「私は意気地のないおいぼれだ。どうか皆さんによく謝っておくれ」。錠は半次とおきんに怒鳴りつける。「手前たちが・・・!無責任に騒ぎ立てるから!」怒りのあまり言葉が出ない。「無責任もいけねえが俺みたいな無関心もあんまり感心したもんじゃねえなあ」と鉄も反省。徹底的に暴くと決意する。翌朝、観音長屋ではバリケードを設置して徹底抗戦。しかし高木自ら抵抗する浪人を斬り捨てあっさり白旗。その後、おとよが監禁されていること、角屋の全貌が明らかになる。舌を噛み切って死のうとするおとよに角屋は喜助の過去をばらし、なぐさみものにする。おとよは女たちに手伝ってもらい死を覚悟して脱出を試みるが失敗。女たちへ見せしめとして暴力に晒される。鉄たちはその様子を伺っていたが手が出せない。怒りでぶるぶる震える錠を必死で抑える鉄と半次。「おとよちゃんを長屋に帰すのが先だ!」。しかしおとよは息を引き取ってしまう。怒りと悲しみで声にならない錠。泣きながらおとよを観音長屋へ連れて帰る半次とおきん。鉄は「観音長屋から家賃を払いに来た」と角屋軍団を羽交い絞め、錠が手槍で仕置き。さらに短銃を手にした角屋の喉の骨を砕く。錠は高木の屋敷に潜入、高木に手槍を叩きつける。後日、観音長屋はいつもの活気を取り戻す。お・わ・り
2020年11月30日
コメント(0)
悪魔の巣窟(※とらやのこと)。 車寅次郎 必殺仕置人 第23話「無理を通して殺された」手裏剣投げの旅芸人・揚羽のお蝶は三年ぶりに江戸で興行。幼馴染のおきんと再会し、付き合っていた浪人の村野(村井国夫)が北町奉行所に仕官できたため近いうちに所帯を持つことになると話す。その頃、主水と村野は上司に呼び出されていた。村野は一年前に同心になったばかりだが既に大きな手柄を三つも立てている。それに引き換え主水は手柄なし。その仕事ぶりが奉行所内で問題になっていた。ある日、主水は天神の小六から代貸・乙松(毛利博士)を通じて呼び出しを受ける。小六は何者かに牢内で命を狙われていた。そこで主水に調査と身辺警護を依頼。お蝶の父親・彦助は錠の仕事場に何となく入り浸り。錠が口ずさむ琉球民謡を聴いて「聴き慣れねえ唄だなあ。俺は諸国を回り歩いたがそんな唄聴いたこたねえな。お前生まれどこだい?」と訊ねるが錠は答えない。彦助は錠の父親より二つ年上。「お前の父親元気か?」「殺された」「ふーん、おい一杯やんねえか」と酒を酌み交わす。その様子を鉄はまるで本当の親子みたいだと言う。そこに主水たち捕り方が現れ、錠を強制連行。小六のいる牢にぶち込む。小六は錠に事情を説明する。その頃、村野は乙松と接触。牢に入った新入りは小六の護衛であり主水の仕業と見破っていた。村野は上昇志向の塊でかなりのキレ者。主水・小六に取って代わろうと画策していた。その一方でお蝶に籍を入れるために五十両が必要だと言い寄る。乙松なら貸してくれるかもしれない。そこでお蝶は乙松に五十両を借りる。その際に襲われそうになるが、簪で刺して難を逃れる。しばらくして村野はお蝶を捕える。乙松がお蝶に刺され、五十両を盗まれたと訴え出たと言うのだ。さらに彦助にお蝶を助ける代わりに小六を刺し殺すよう迫る。彦助がかつて「稲妻の伊助」と呼ばれた凄腕の殺し屋であり、二十年前に女の子を連れて姿を消した過去を知っていた。彦助は村野の依頼を引き受ける。入牢した彦助に錠は驚く。彦助は牢内で小六を刺殺しようとするが錠に止められ失敗。その時、火事が発生。火の粉が牢内に及んだため解き放しが決定。そのどさくさに彦助は始末される。錠は観音長屋へ戻り、鉄たちに小六から預かった百両を渡す。小六は本気だ。「あいつもヤキがまわったぜ。よし引きうけた」と鉄も本腰を入れる。そして解き放しになったお蝶を匿う。小六は側近たちに裏切られる。黒幕は乙松だったがラスボスがいるはず。しかし三日のうちに回向院へ戻らなければ打ち首になる。お蝶は回向院に戻らず村野をつけていた。村野は小六とご対面、企ての全てを解説する。「主水と俺とはちょっと違う」「そうだな。確かに違う。月とスッポンだ。中村さんはな風采こそ上がらねえがケジメはハッキリつける人だ。惚れた女を騙したり、その親父に殺しをさせるような酷えこたあしねえや」。しかし村野は理想に燃えていた。「俺は絶対出世しなければいけない!出世する為には女だって何だって利用できるものは利用する」。お蝶は村野に手裏剣を投げつけるが、村野に斬り殺される。一部始終を見ていたおきんは鉄たちへ知らせに走る。そんなこんなで絶体絶命の小六の許へ鉄と錠が現れ全員皆殺し。命乞いする乙松の首の骨をぐるっと回すと「おいおい、俺にもやらせろよ」と小六も反対向きに回して絶命。逃げ出す村野に主水が声をかける。「村野さん、あんたは死ななきゃいかん。お前は許せねんだ」。村野は奉行所の体質を批判する。上役ほど甘い汁を吸っている。「俺だって生き方を変えても悪くはないではないか!」と言うが「ばか野郎。お前は喋りすぎだ」と斬り捨てられる。翌日村野の葬儀から戻ったりつが主水に嫌みを言う。「良い人ほど早死にしますのね」。主水は横になって煎餅を齧っている。お・わ・り
2020年11月29日
コメント(0)
どうしてこう馬鹿なんだろうねえ。 車寅次郎 必殺仕置人 第22話「楽あれば苦なし親はなし」主水の許にお波(朝丘雪路)という水茶屋勤めの女が現れた。しかも去年産んだ主水の赤ん坊を連れて。一年前確かに身に覚えがあるが。お波はとある番頭の清兵衛にも赤ん坊ができたと言っていた。鉄もお波を知っていたが「俺のところになんざ誰も子どもができたなんて言いに来ねえ」。ここはひとつ清兵衛に泣いてもらえばいいと主水にアドバイス。主水は清兵衛にお波と赤ん坊の面倒をみるようしれっと注意するが逆ギレ。一年前に主水がお波と一緒に茶屋へ入って行くところをしっかり見た。事と次第によっては表沙汰にすると憤慨。その頃、盗賊の大元締・野分の藤造(伊藤雄之助)はお波と赤ん坊の行方を追っていた。赤ん坊は自分の子どもらしい。跡取りになる赤ん坊を探して引き取るよう大号令。お波についた客に八丁堀同心・中村主水、板前・新吉、ほねつぎ・念仏の鉄などが判明。恐怖の命令で清兵衛、新吉が殺される。お波はおきんに助けられ身を潜める。一方、鉄も子分たちに襲われる。お波は藤造の情婦だった。赤ん坊の父親は藤造らしい。自分に子どもができたとは思っていなかっただろうが、人の親になる資格はない。そんなこんなで藤造たちが乱入するが、主水の十手の前に仕方なく退散する。後日、主水は上司から呼び出される。藤造は奉行所の隅々にも強烈な影響力を持つ。自分にだけ手を出さなかったのはそういう訳かと納得するが上司は藤造にビビりまくり。その夜、上司に連れられ藤造と対面。「藤造デス。ワシの息子を返してくれませんか?」。そして暗黒エピソードを披露。もう子どもはできないと思っていたところ、情婦・おまきとの間に子どもが生まれた。しかし自分の子どもではないような気がしてきた。そして「ワシが誤ってこの手で死なせてしまったんだ~」。つうことでお波の子どもも間違いなく自分の子だ。堅気に育てるヨ。さらに清兵衛&新吉殺しの下手人を連れ、手柄にするよう主水に差し出す。「どちらが力がありますかね~?」と藤造の勝ち。主水はお波を説得するが拒否。お波は藤造の暗黒エピソードを披露。かつておまきの子守をしていた時のこと。藤造が「俺に似てねえ~」と絶叫。おまきに「浮気して出来た餓鬼だろ~!?」と被害妄想びんびん。殴る&首を絞めてぶっ殺し。子どもも吹き飛ばされて死んでしまう。「はっ」と我に返った藤造。惨状を目の前にして「殺しちまったヨ~わーん」と号泣。そんなこんなでお波は藤造の許へ戻る。このままでは犠牲者が増える。藤造は赤ん坊を抱いて大喜び。「跡継ぎだから色々教えてやるヨ~人のバラシ方、銭の儲け方…ん?どうして泣きやがるんだよ~?」と早くも被害妄想。お波は必死になだめるが数日後には「どうもあれは俺の子じゃね~。俺の餓鬼だったらあんなにピーピー泣く訳ね~んだヨ~」と被害妄想びんびん。その夜「やっぱり俺の種じゃね~」。お波は赤ん坊を連れて脱出するが、追いかけてきた藤造に赤ん坊共々斬られてしまう。鉄は瀕死のお波を見つけるが助かりそうにない。お波は三十両を手に「あの子は・・・本当はあなたの子なんです」と鉄に告げる。「だから仇をとって。お願い」「分かったよお波さん。俺の子どもだからな」。翌朝、お波と赤ん坊の墓の前で「俺の息子~!」と藤造絶叫&悶絶&わんわん号泣。しかし夜には拉致してきた娘に「俺の餓鬼作るんだヨ~」とサイコパスぶりを発揮。主水は見張り役の子分を床下から串刺し。天井裏から侵入した鉄は藤造の喉の骨と金玉を潰す。お波の墓を訪れる鉄、主水、おきん。「天国で坊やと一緒になれてお波さん喜んでるだろうね」「もう一度あんたの子だって追っかけられてみたいぜ」「死ねば会えるよ」。しかし鉄は「いやダメだな。俺たちが行くのは地獄だからよ」。お・わ・り
2020年11月29日
コメント(0)
たまにゃ勉強しろよ!ホントに! 車寅次郎 必殺仕置人 第21話「生木をさかれ生地獄」観音長屋の一部が取り壊される。そこには鉄の患者が住んでいるが婆さんなので身寄りがない。魚屋の仙吉が恋人のお咲(高村船長の娘)と苦労して買った土地も横取りされる。備中屋(金田金男の父親)が全て買い取ったのだ。地主に金を返せと文句を言うが、貧乏な爺さんなので全部生活費に充てちゃった。勘定吟味方・平田石見守(コム長官)と備中屋が悪だくみ。出世コースの平田は佐渡奉行への二年間赴任することを希望。金の出る金山を自らの権限で廃坑にし、隠れ人足を送り込んで金を横流し。掘った金は海産物を買うなどの理由で備中屋が運び出す。うっしっしっ。土地を返して欲しいと頭を下げに来た仙吉はその話を聞いて「言いふらしてやる!」と逆上するが用心棒に捕まえられる。そして隠れ人足が必要なため、適当な罪状で佐渡送りにされる。お咲は奉行所に訴えるが誰も訴状を受け取らない。たまたま主水が受け取るが、同僚から既に却下された案件なので相手にするなと言われそりゃそうだ。お咲は諦めきれず、土地はもういい、仙吉だけでも返してほしいと再度主水に訴えるが所詮一役人に過ぎない。その話を鉄から聞いた錠は激昂する。その後、お咲は備中屋を襲うが撃退されれ、備中屋の屋敷に運ばれる。備中屋は仙吉から奪った土地に建てる別宅で妾として囲ってはどうかと平田にゲス提案。「憎しみに凝り固まった女を次第になびかせる、男の本望だな」と平田ばかうけ。お咲を襲う。しょんぼりしている鉄と錠の許へ主水がやって来る。ここしばらくお咲が奉行所に姿を見せない。若い娘なんてそんなもんだと棺桶に腰掛けながらガハハと爆笑。「棺桶からケツどかせろ!」と錠ブチ切れ。商売道具に失礼。「中見てみろよ」。棺桶には首を括って死んだお咲が姿があった。しかも全身に痣が残っていた。錠は備中屋から五両で遺体の片づけを頼まれたのだ。お咲は主水宛の手紙と一両を遺してた。役人の世界が金次第なら一両で仙吉を助け出してほしいと。錠はやる気満々だが一両は安すぎる。しかも平田は近々佐渡へ行ってしまう。しかし佐渡へ視察予定の備中屋についていけば現地でまとめて仕置できる。鉄は「千両積まれたって二度と佐渡へなんか行くもんか!」と拒否。錠は「よし決まった!それで行こうそれで!」と納得。「それで行けそれで行け。二人で行って来い」と鉄は猛反対。そんこんなで主水は経費でりつも連れて備中屋に随行。ただし待遇が悪くお茶も出ない。船頭に茶を持って来させようとするが「ねーよ」「一杯一分だ」と断られる。船頭は錠と鉄だった。そんなこんなで現地入り。仙吉は主水を見つけると無実を訴えるが役人にぼこぼこにされる。主水たちはあちこち回って調査。金が出る金山を廃坑にして金の横流しを画策していることを突き止める。そんなこんなで坑道を進む平田と備中屋軍団を次々と仕留め、平田を追い詰める。「貴様たちやっぱり大目付の手先か!」「違う。仕置人だ」。主水は平田を一刀両断、鉄は備中屋の骨をばきばきに外す。翌朝、備中屋が目を覚ますとそこは人足部屋だった。しかも人足ユニフォーム姿。役人たちは「こんな奴いたっけ?」「頭数が揃ってりゃいいんだ」とアバウト。「やめてーわしゃ備中屋だヨ~!」と抵抗するが強制労働。その様子を見る主水。「もうあきらめな。お前えは死ぬまでここで働くんだ。来る日も来る日も水を汲んで働くんだ。そして一生かかってじっくりと考えろ!人間てものはな自分一人座る場所があれば十分なんだってことをな!」。何も知らないまま江戸に帰れることを喜ぶ仙吉。同じ船に主水とりつも乗っていた。りつにいびられイライラする主水。「船頭!お茶!」「へーい」「一分な」と鉄から請求されぶーっとお茶を吹く。お・わ・り
2020年11月17日
コメント(0)
それはイロノーゼです。 車寅次郎 必殺仕置人 第20話「狙う女を暗が裂く」芸者の蝶丸(萩本欽一夫人)が寅吉(夏八木勲)に刺し殺される。続いて和泉屋、伊勢屋も刺殺。板倉屋も狙うが失敗して逃走。寅吉は今や鬼寅と呼ばれ恐れられている。おきんは物騒なので錠に泊ってくれないかと誘うがあっさり拒否。そこに鉄が現れ「俺んとこに泊れ」と誘うがあっさり拒否。そして話題は鬼寅のことに移る。元々鬼寅は腕の良い板前だったらしいが、人間を捌くのもズタズタと鉄が身も蓋もないことを言う。そんなこんなで鬼寅を捕まえるため観音長屋に捕り方連中が訪れ、おきんのところも土足で上がって荒らされる。「仕置してやるぞ!」とおきんブチ切れ。ところがいつ間にか鬼寅はおきんのところに潜伏していた。鬼寅はおきんを脅すが腹に傷を負っていた。おきんはびびりながらも怪我をした鬼寅に代わって火打ち石で明かりをつけようとする。おきんの優しさを垣間見た鬼寅は少しだけ緊張が緩む。そこへ鉄がやってきて障子越しに声をかける。板倉屋が鬼寅に賞金を掛けている。見つけたら五両、捕まえたら三十両。「まさかお前んところに隠れてるんじゃねえだろうな」。鉄は明るい声で応えるおきんを不審に思い、錠を連れて再びおきんの許へ。おきんと鬼寅は共に飛騨の出身だと分かる。お互いにどこかで会ったような気がしていたと話す。ひょっとしたら村の祭りですれ違っていたかもしれない。しかし鬼寅はさみしい村だったのでもう帰ることもないと話す。そこへ鉄と錠がやってくる。鬼寅はおきんが裏切ったと思い、出刃庖丁を突きつけるが、鉄と錠はおきんを助けたいだけで鬼寅に関心はない、むしろ見逃してもいいぐらいだと言う。そもそも何故こんな騒動を起こしたのか?鬼寅は一年前の出来事を話し始める。板前だった鬼寅はある座敷に呼ばれ伊勢屋、和泉屋、板倉屋ら豪商たちの目の前で腕前を披露する。その時一緒にいたのが芸者の蝶丸だった。伊勢屋たちに腕前を絶賛され、酒も入ってほろ酔い気分で帰る途中、蝶丸を見かける。蝶丸は芸者で生計を立てることに嫌気がさしていた。二人は何となく意気投合、男女の関係になる。そして一緒になりたいと思うようになるが、蝶丸には五百両の借金があり、身受けされることが決まっていた。その後、鬼寅は上方で修行を積み、堺で店を構えることになった。さらに堺の商人から堺に根を下ろすことを条件に五百両を貸しても良いと言われる。その金を蝶丸の借金の返済に充てることができる。ところが蝶丸の話は全て嘘だった。和泉屋、板倉屋、伊勢屋、蝶丸の余興だった。鬼寅を惚れさせたら百両与える。蝶丸は計三百両ゲット。簡単に事が進み面白くて仕方がない。「とんだ茶番だ。さぞかし面白い見世物だったろう。躍起になったのは俺だけだ」。しかも和泉屋たちは鬼寅の顔をろくに覚えてもいなかった。話をしている間に捕り方が表を囲んでいた。鬼寅は自分を突き出すように言うが、おきんたちにはできない。「外に飛び出して鬼寅がいると怒鳴ってくれ。俺がぶち殺されてからじゃ五両の金はもらえねえんだ!」。おきんの首に出刃庖丁を向け、捕り方たちを挑発。「どうせ惚れるなら、今度生まれる時はあんたのような女の人に」。そう言い残して鬼寅は役人たちに斬り殺される。おきんは鬼寅に駆け寄ると涙を流しながら「鬼寅は・・・あたしが見つけたんだ!だから五両は・・・!」と叫ぶ。「あたしが見つけたんだ・・・!」。鉄と錠は板倉屋の屋敷へ向かう。板倉屋は鬼虎が死んだと聞いてほっとするが、何故自分が狙われたのかさっぱり分からない。そこへ鉄と錠が現れ下っ端たちを始末。「お前は誰だ!?」「鬼寅だ」。鉄は板倉屋の首の骨を折る。お・わ・り
2020年11月16日
コメント(0)
お前さしずめインテリだな? 車寅次郎 必殺仕置人 第19話「罪も憎んで人憎む」米が出廻らないため次々と貧乏人が餓死。そこで観音長屋の連中は米蔵を襲撃。「蔵を打ち破った奴は打ち首だぞ~」と言いながら主水も打ち壊しに参加。これが本当の自助・共助・公助。握り飯を食べまくる貧乏人たち。「どんどん食べてピンピン生きて行きましょう~!」とおきんも握り飯を口にするが喉に詰まらせ、鉄が背中をさするが背骨を外して「あ、ごめんごめん」。そこへ奉行所の役人たちがなだれ込む。無宿人狩りだ。鉄と錠は連中を庇って名乗り出る。これには老中・秋山但馬之守(伊丹十三)が絡んでいた。秋山は小判の改鋳で金が不足しているため無宿人を捕えて佐渡へ送ることを計画。世情不安で無宿人はごろごろ。治安の安定も図れて一石二鳥。金座の後藤庄三郎(加藤武)も賛成。そういう訳で鉄と錠は拷問に掛けられる。「もう一度佐渡へ参るんだな」と言われ「何故だ?何故もう一度佐渡へ行かなきゃならねえんだ!」と鉄は真っ青になる。そこにもう一人若者がいた。牢内には強引に捕まえられた無宿人だらけ。主水は後藤に精一郎という息子がいることを突き止める。若い男は精一郎であり、星野淡路之守の屋敷近くで捕まっていた。星野は秋山の政敵、身分を問わず人材を登用して新しい幕府を作ると主張する侍たちを擁護。その一派の摘発に精一郎も関わっていた。そのことを問い詰められても精一郎は微動だにしない。主水は後藤と秋山に近づき精一郎の話を持ち出すが、後藤は息子がいたとしても既に無宿人、佐渡に送られても「この世のゴミだ」とまで言い放つ。その様子を窺う星野一派。秋山は精一郎の始末を急ぎ、代わりに後藤は永代金座の地位を求める。そんなこんなで小判師の為造が半年前に獄門になっていたことが分かる。娘のおそのは何者かに濡れ衣を着せられたのだと言った。新しい小判は混ぜ物が多く、為造は調合に苦労していた。主水は再度精一郎を問い詰めるが、急に佐渡送りが早まったとの知らせが入る。しかし、侍の集団が籠を襲撃し精一郎を連れ去り、鉄と錠も脱出する。侍たちは星野が明日秋山を糾弾すると告げ、今後は精一郎が金座となって星野を支えろと言う。それでは秋山たちと同じではないか?打ち壊しを先導し、天下国家を論じながら奪った金で豪遊。盗人以下の無頼漢だと非難するが精一郎もグルだった。「我々が無頼漢なら貴様は何だ?悪徳商人後藤の小倅ではないか!」。その時、秋山一派の侍たちが急襲、星野一派の侍たちと精一郎を斬りつける。鉄、錠、主水は精一郎を救出。精一郎はおそのの許へ連れてくれと頼む。為造は小判の調合を知っているため監禁されていた。幕府に出す小判と市中に出回る小判は配合が違っていた。そのことで秋山と後藤は莫大な利益を得ている。後藤家は代々小判師によって財産を築いてきた。精一郎はそのことが耐えられなかったが、星野一派も秋山と同じだった。後藤が精一郎を殺さなかったのは万が一の時、星野に渡りをつけるためだった。精一郎は為造が監禁されている蔵を教えて息を引き取る。おそのは精一郎の仇打ち仇を頼む。「俺は佐渡へは絶対行かねえぞ!絶対行かねえぞ」と叫ぶ鉄。鉄と錠は後藤の屋敷へ潜入。鉄は後藤の首の骨を折り、錠は秋本を手槍で刺し殺す。帰り際に鉄は小判をネコババ。その後、星野が老中に就任。江戸城の金蔵を解放したことで世直し大明神ともてはやされる。しかし金座はなくなっていない。「世の中そんなもんじゃねえか。老中と金座が死んだおかげで無宿人狩りは収まったんだ。ありがたいと思えよ」と主水は言う。おきんは「どんどん食ってどんどん仕置してピンピン生きていきましょう!」とニコニコ。お・わ・り
2020年11月15日
コメント(0)
このコジキヤロー!チクショーめ! 車寅次郎 必殺仕置人 第18話「備えはできたいざ仕置」こんなの放送して良いのでしょうか?勘定組頭の加納十兵衛はかなりの変態。般若の面を被って能を舞いながら娘を襲うのが趣味。佐吉と祝言を挙げる予定だったおさとも被害に遭う。佐吉は行方不明になったおさとを探していた。主水の依頼でおさと探しを引きうけた鉄は、いんちき祈祷師に扮しておさとの父親と佐吉を訪ねるが、報酬は小銭ぽっち。そういえば錠の家に運び込まれた女がおさとの特徴とぴったり。気を失ったまま「鬼が…」とうわ言を繰り返しているが大金の報酬をゲットできるかも。しかしおさとは気が狂っていた。「佐吉はどこ?そうだご飯を作らなくっちゃ」と大量にちくわを買いこんでニコニコ。「こりゃだいぶ値が下がっちまうなあ」とがっくりする鉄と主水。佐吉はおさとを見つけるが、おさとは怖がるばかり。その様子を橘屋の番頭・五助が見ていた。報告を受けた橘屋は何かのはずみで「あらぬ方」の名前を口走ったりしないよう監視を言いつける。佐吉はおさとを引き取ったがおさとは相変わらず「佐吉さんはどこにいるの?」とぼんやり。鉄は心配して二人を訪ねる。おさとが着ていた着物は出かけて行った時のものと違っていた。さらに体中に傷があり、荒縄で縛った跡があった。鉄はおさとの頭の神経を刺激する治療を行うが反応なし。「ダメだこりゃ」。その時、能の歌が聞こえてくる。「誰だ?うるせーなー」。しかしおさとの口がパクパク動き出し「鬼!般若!」と叫ぶ。「般若って何だ!?」「十兵衛!」。おさとは般若の面を被った侍に襲われたことを思い出す。今更佐吉に会えないと言うおさとに鉄は「お前が悪いんじゃない。心配するな」そして「病気は治る。きっと治る、いいか、治るんだぞ」と言い聞かせる。主水によると相手が加納十兵衛と判明。直参旗本で家柄の良さだけでなく腕も立つ。剣豪の主水もたじたじの腕前だ。そんなこんなで佐吉は橘屋の屋敷へ潜入するが五助らに襲撃されてしまう。大雨の中、一人で留守番をしていたおさとの許に佐吉が戻って来る。「おさと・・・これだけは覚えていてくれ。橘屋・・・たちばなや」。おさとはぼんやりしたまま。「橘屋?橘屋…橘屋は誰?」。雷鳴と共におさとは正気に戻り佐吉に気がつくが、佐吉は息を引き取っていた。橘屋は江戸で1、2を争う材木屋だ。そのうえ裏で加納十兵衛とつながっている。しかも主水は筆頭与力に呼び出され、佐吉殺しの調査を中止するように言い渡されていた。今夜も十兵衛は般若の面をつけてノリノリで変態プレイを満喫&興奮。鉄はおさとから佐吉と所帯を持つ為に貯めた金を預かっていた。簡単に仕置できる相手ではないが鉄は「得意技を封じ込めれば簡単だ」と言う。翌日、下御勘定所に狂女に扮したおきんが姿を現し大騒動。「十兵衛~会いたかった~!」と笑いながら十兵衛に迫る。これには十兵衛えらい迷惑。「きちがい~!」。その夜、鉄は屋敷に侵入、熟睡中の十兵衛の耳元で恐怖の催眠術を行う。「お前の為に許婚を失い、お前の為に狂った。お前を憎みながらお前の子供を産む」。寝汗びっしょり。「やがてその子供はお前を殺しに来るだろう」。十兵衛うなされて絶叫。「夢か・・・」。夢じゃないヨ。翌日もきちがいに扮したおきんと半次のダブル攻撃。夜は鉄の催眠術。遂に十兵衛はリアルに気が狂い、妻を斬り捨てるとどこかへ行ってしまう。翌朝、奉行所に十兵衛の保護が通達されるが、万が一場合斬り捨てても良いと聞いた主水は狂った十兵衛を一刀両断にする。そして鉄と錠は橘屋と五助を仕留める。お・わ・り
2020年11月15日
コメント(0)
お前なんかすぐ病気になるね。考え過ぎる方だから。 車寅次郎 必殺仕置人 第17話「恋情すてて死の願い」油問屋の但馬屋が放火と油の買い占めの罪で火あぶりの刑に処せられる。但馬屋は最後まで潔白を訴え続けた。刑に立ち会う主水に娘がすがりつく。五年後。油問屋の書付ばかり狙う二人組の盗賊が出没。警護中の主水と、仕置帰りの鉄と錠は盗賊に出くわす。一人は捕まえたが殺しの話を聞かれたので生かして帰すわけにはいかない。盗賊は女。その顔に主水は見覚えがあった。五年前、但馬屋が処刑された時にすがりついてきた娘だ。女は怪我を負い逃げ出すことができない。錠は弱っていた女に濡れた手ぬぐいと上着を差し出す。女は但馬屋の娘・お美弥だった。事情を知った錠はお美弥を妹のおすずの許に届ける。二人には上総屋という油問屋を営んでいる但馬屋の元手代・清七が協力していた。清七によると油買い占めの念書を処分するため備前屋、南部屋、伊勢屋、上州屋が堺屋に集集合。念書は但馬屋の詮議を担当していた与力の永尾が持っている。おそらく堺屋と永尾が結託、但馬屋に濡れ衣を着せたに違いない。その頃、主水は但馬屋の一件を調べ直していた。念書が手に入れば再吟味となる。父親の無実を明かすためお美弥たちは盗賊になってまで念書を探してきたが、おすずは普通の生活を望んでいた。女として当たり前の幸せをつかんだ方が死んだ両親は喜ぶのでは?おすずにはパン屋の運転手ではなく野菜の移動販売を営む作次郎(北斗星司)という恋人がいた。お美弥も清七に「ほ」の字だったが両親の恨みを晴らしたい。おすずは「ごく当たり前の女になりたい!」と反発したものの、お美弥に代わって堺屋に潜入する。堺屋にオール油問屋と永尾が集結。おすずは念書を奪うが永尾たちに滅多斬りにされる。しかも念書は偽物だった。あとをつけていた錠は永尾から本物の念書を奪うが、おすずは偽物の念書を握りしめたまま絶命していた。錠はお美弥に「あんな念書がどれだけ大事だって言うんだ!」と怒りをぶつける。「どうして堺屋に集まるのを知ったのか?誰かが教えてくれたのか?」。清七の罠をお美弥は否定する。「だがな、この子をこんな目に遭わせたのはお前さんだ。そのことだけは忘れんなよ」。錠はおすずが命掛けで奪おうとした念書を渡す。何も知らない作次郎はおすずを訪ねる。お美弥はおすずの幸せを奪ってしまった。「ごめんよ・・・おすずちゃんごめんよ」。五年前の放火は清七の仕業であり、堺屋から店を持たせてもらうための見返りだった。さらにお美弥から念書を取り戻す報酬として千両を要求。一方、堺屋は五年前の件について約束の証文を取っていた。証文が表に出れば清七の首は飛ぶ。念書と証文の交換を申し出るが清七は動じない。むしろオール油問屋も道連れだと脅す。結局、堺屋は千両と引き換えに清七から念書を取り戻す。黒幕は清七と永尾だった。さらにお美弥を口説き、お美弥は女の幸せを選び姿を消した。主水によるとお美弥は奉行所の裏門から永尾の許へ行ってしまい、良いように裁かれ処刑されてしまったという。叫び声をあげて悔しがる錠。錠の長屋にお美弥からの手紙と小判が置かれていた。「貴方様のおかげで堺屋たちの買い占めの証となる念書を手に入れることができました。今夜にもこれを持ってお奉行所に再吟味をお願いに参ります。これで但馬屋の無実を晴らすことができます。今はこの喜びよりも女の幸せをあれほど強く望みながら知らずに死んでいった妹のことが唯心残りでございます。今度女に生まれ変わって来る時は妹も私も人並みの女の幸せを願う女になるつもりでございます」。主水は永尾をおびき寄せ鉄と二人がかりでぶっ殺す。錠は清七に何度も手槍を叩きつける。お・わ・り
2020年11月13日
コメント(0)
俺はそんなに歓迎される人物かよ。 車寅次郎必殺仕置人 第16話「大悪党のニセ涙」サブタイトルどおり身も蓋もないお話。三国屋が男に殺され、百五十両が奪われた。男は寺へ逃げ込み、入れ替わるように仙八(モロボシ・ダン)が出てくる。モロ怪しいので捕まえられて拷問。「俺じゃねえ-よ~」と無実を訴えたが、三国屋殺しの下手人と断定され牢屋行き。仙八は天神の小六にもう長くはない母親に一目会いたいと懇願。このままでは死罪、良くて島流し。情に熱い小六は主水に相談するが特別扱いするわけにはいかない。そこへふわふわと風が吹く。知恵者の主水がはっちゃく並みに閃いた。「いい風が来たぞ~」。小六は囚人たちに桶を棒状にさせ、布団の綿を括りつけて牢の外に突き出す。今夜は火事が起こるかもしれない。飛んできた火の粉を綿に着火させ、牢屋でも火事を起こす作戦。まんまと成功、囚人たちの解放が決定する。ただし三日以内に回向院へ戻って来ることが条件。戻ってくれば罪一等を減じる。戻って来なければ獄門死罪。囚人たちイエーイ。主水の悪知恵に感心する小六。主水に言わせれば娑婆にはもっと悪い奴がごまんといる。フリーダムを得た仙八だが、借金踏み倒し中の上州屋に追われ、さらに寺に埋めていた甕がない。「ぢぐじょう~万造の奴~」。その頃、鉄と半次は仙八の母親を訪ねていた。母親は極道者だが息子の仙八を信じている。仙八に代わって寝たきりの母親の面倒を見ていたのが幼馴染の万造とその妻おしずだった。小六も仙八が下手人とは信じたくない。仙八は万造が母親を連れて引っ越したことを聞きつけ、万造夫婦の前に出現。「手前~俺が出たのを知って引っ越したんだろ~!」と万造をぼこぼこ。続いて「おっ母~よ-く聞きなよ。俺が三国屋をぶっ殺したのヨ!」と悪魔のカミングアウト。甕に隠した百五十両を横取りしたのは万造だった。おかげで仙八は捕まってしまったが、万造は奉行所に届出なかった。「そいつはアリガト-と言いたいところだがな!どうせ元々俺がやったんだ。んなこた-どうでもいい。俺が心配だったのは金のことよ!」と『ウルトラセブン』の最終回よりもショッキングな告白。さらに泣き落しに引っかかった小六を「俺にかかればイチコロだ~がははは」と暴言。万造はまともな商売がしたかった。また仙八がいない間、誰が母親の面倒をみるのか。医者に診てもらうには金がかかる。そこで百五十両が必要だったと話すが仙八大暴れ。耐えかねておしずが百五十両を持ってくると大喜び。「俺の金だ~!」笑いが止まんね-よコンチクショー。小六たちはその一部始終を聞いていた。明けの明星が輝く頃一つの光が宇宙へ飛んでいく、のではなく回向院に戻らなければいけないため仙八は酒がぶ飲み、おしず襲いまくり。「奉行所に訴え出てもいい。だがお前も同罪だ!万造とグルになって三国屋を殺したと言ってやる!明日の朝までの辛抱だ!がははは」。翌朝。囚人たちが続々と回向院にやって来るが仙八が見当たらない。その頃、仙八は上州屋に追われていた。このままだと遅刻だぜ!もみくちゃのまま何とか回向院に到着。怒り心頭の小六はその場で仙八をぶっ殺そうとするが主水に止められ、鉄と錠に仕置を依頼する。集められた囚人たちは点呼を受ける。朴訥フェイスで順番を待つ仙八。その背後から鉄が背骨を外して仙八絶命。騒然とする中、小六は「仙八は只今急死致しました」と主水に申し出る。「そうか~せっかく帰って来たのに惜しいことしたな-」。お・わ・り
2020年11月12日
コメント(0)
レントゲンだってやっぱりね、ニッコリ笑って映した方がいいと思うの。 車寅次郎必殺仕置人 第15話「夜がキバむく一つ宿」今回もおきん欠席。主水と半次もチョロっとしか登場しない。代わりに鉄と錠は出ずっぱり。しかも密室物の大傑作。鉄と錠はとある藩へ出張仕置。勘定奉行などをあっさり仕置、その日のうちに峠を越えるつもりだったが猛烈な土砂降り。たまたますれ違ったお銀(伊佐山ひろ子)という女にこの先は崖崩れ、川も増水で渡れないため、今夜は近くの小屋に泊まることを勧められる。小屋には百姓の多吉(白影)、飛脚の常吉、雲水(殿山泰司)がすでに訪れていた。さらに怪しい上方言葉を使う薬売りの弥助(ミッキー蛇川)もご宿泊。そこへ「助けて~!」と六兵衛(梅津栄)が転がり込んでくる。弥助を見るなり自分を殺そうとしている男だとぎゃーぎゃー大騒ぎ。六兵衛によると藩のえらいさんが隠密に殺されたため国境は大変なことになっているという。そこへ職人の茂七が怪我をした侍・高木精四郎と妹の志乃(左時枝)を連れてくる。鉄は即座に「ありゃ兄妹じゃねえぞ」と見抜く。そんなこんなで恐怖のお泊り会スタート。この辺りの村人は年貢の取り立てに耐え兼ねて夜逃げしたため、誰も住みつかない。しかし上質の山芋が取れるため多吉は「たまに取りに来るんだよ~」とニコニコ。実は雲水とお銀は隠密抹殺のため藩から送り出された使者だった。とりあえず街道の出口は塞いだ。そのあと街道を通ったのは小屋にいる連中だけ。この中に隠密が紛れているに違いない。しかもその隠密は隠し田畑を記した覚書を持っている。これが幕府にバレたらお家取り潰しで超やべー。つうことでお銀は多吉をぶっ殺し。六兵衛は弥吉の仕業だと大騒ぎ。私が持っている大切なものを狙っているに違いない。「大切なものって何だ?」と錠が聞くと「それは言えません」とノーコメント。精四郎と志乃はこっそりイチャイチャ。まともなのは茂七だけ。茂七はもうすぐ生まれる初孫の名前を考えていた。そりゃイイねと鉄も一緒に考える。そんな中、お銀は井戸で身体を拭いている志乃を狙うが、優しい錠がボディガード。多吉が殺されたのは井戸の辺りだった。そして「もう我慢できねー」と飛脚の常吉が小屋を飛び出し、お銀にぶっ殺される。ぎゃーぎゃーうるさい六兵衛は殺された連中にお経をあげていた雲水にすがりつくが、逆にぶっ殺すよと宣言されて逆にパニック状態。「百両あげるから助けて~!」。雲水に見逃してやるよと言われ、懐の百両を置いて出ていくが、お銀にぶっ殺される。その後、お銀はしれっと小屋を訪れる。お銀によると街道はまだ通れないという。そういえば六兵衛の姿がない。全員疑心暗鬼の中、六兵衛を探すが、雲水はこっそり茂七を殺す。一方、お銀は何者かに切り付けられたと腕から血を流していた。鉄は茂七を探し回るが、既に虫の息だった。「孫に会いに行くんじゃねえのかよ!」「おみや…」「おみやだな」「これで頼む…」と茂七は所持金を全て鉄に渡して息を引き取る。「罪のないものを殺しやがって…!」と錠は泣き崩れる。その頃、主水は鉄と錠を気にかけていた。江戸に戻ってもおかしくないはず。しかし半次は街道で遊んでいるから心配なしと酒飲んでべろべろ。鉄と錠は隙を与えるため別行動を取る。雲水とお銀が狙っているのは弥助かニセ兄妹のどちらか。一方、雲水とお銀は弥助が隠密に違いないと目星を立てつつ鉄と錠を警戒。鍋の中にこっそり毒を混入する。お食事時に錠はお椀を片手に「毒見してみろ!」「見境なく人を殺しやがって!」と激高。正体を現した雲水は刀を手にした弥助を殺すが、錠に仕置される。弥助は死ぬ間際に錠へ「百両で江戸へ持って行ってほしいものがある」と言って覚書を渡す。弥助は隠密だった。その頃、鉄はお銀を抱いていた。お銀は鉄を殺そうとするが、鉄に全身の骨を外されて絶命。夜が明け、雨も上がる。鉄と錠は覚書を手にし、追手が来ないうちにとっとずらかろぅぜと小屋を後にしようとするが、突然精四郎が豹変する(※ここから延々ワンカット長回し)。「その方、今何と言った!?追っ手が来ぬ内にと言ったな?勘定奉行と江戸勤番を殺したのはその方たちか!」とぶち切れ。しかし志乃が止めに入る。志乃は藩の側用人の娘、平侍の精四郎と駆け落ちしてきたのだ。精四郎は弾みで志乃を斬ってしまうが「このような機会は二度と訪れまい!貴様たちを討つだけではなく、幸運にも舞い込んできたこの覚書!藩の存亡を…俺が届ければ!」と叫ぶ精四郎を鉄と錠が仕留める。志乃の亡骸を抱きしめて泣きじゃくる錠。鉄は「嫌な世の中だ」とぽつりと呟く。その頃、呑気な主水とは対照的に、今度は半次が鉄と錠を心配しまくっていた。お・わ・り
2020年11月11日
コメント(0)
理屈を言うんじゃないよ!大事な時に! 車寅次郎 必殺仕置人 第14話「賭けた命のかわら版」おきん欠席。主水と錠もほとんど登場せず。そのため半次が出ずっぱり。二本撮りされたと思われる第12話に続いて半次の主役回。半次は兄貴分・すっぱ抜きの留造は、数年にわたって鳴海屋利三郎(川合伸旺)の悪事を暴こうとしていた。その間、何度も半殺しの目に遭っているが手を引くつもりはない。そんなマスコミ魂に惚れ込み、協力を申し出る。一方、鳴海屋は悪質な立ち退き行為を得意とするもみ消し屋・茂平を雇って悪事をもみ消しまくり。さらに埋め立て工事を請け負うため組頭・船津左衛門(魔風雷丸)に賄賂を贈りまくるが、極悪人面に似合わず超真面目で一切受け取り拒否。ある日、鳴海屋は茂平を使ってライバルの我孫子屋(松本朝夫)を罠にはめて抜け荷の罪を負わせる。同心の小坂も結託、我孫子屋をハードな拷問にかけて自白を強要。我孫子屋は店を閉じることになり、一家散り散りに追いやられてしまう。正義のマスコミ。留造は我孫子屋事件を瓦版に擦りまくるが、ましても鳴海屋の下っ端たちに狙われる。身の危険を感じた留造は身を隠し、半次は留造の女房・お袖を匿おうとするが、錠と鉄に断られてしまう。そんなことをしている間にお袖は鳴海屋の下っ端たちに暴行されたうえ、死体で見つかる。お袖は舌を噛み切っていた。さらに鳴海屋は立ち退きを進めまくり、長屋の住人たちもぼこぼこにされる。鉄は怪我した連中の治療をするが、誰一人怪我の理由を話そうとしない。そんなこんなで鳴海屋は船津左衛門を屋敷に招く。屋敷にいたのは鳴海屋の妻・お滝のみ。お滝は船津左衛門の刀を奪い、もみ合いになる。そこに鳴海屋が現れ、お滝をバッサリ斬り捨て。「不義密通の妻を切り捨てました。なにとぞ霊岸島の工事は…」と船津左衛門に迫る。鳴海屋の極悪作戦に極悪人面の船津左衛門もたじたじ。一方、半次に匿われていた留造も鳴海屋の下っ端に襲われ、深手を負う。留造は息を引き取る前に鳴海屋の悪事を綴った瓦版の原板があることを伝える。半次は鉄と錠に鳴海屋殺しを依頼するが、小銭では引き受けられないと断られてしまう。そこで単身乗り込もうとするが鉄に止められる。留造の遺した瓦版の原板が金になるはずだ。しかし「この世に晴らせぬ恨みはあれど、死に行くものの筆の一太刀」としか彫られていなかった。これでは何のことだか分からない。半次は自分にその続きを彫れと言われているのではないかと思う。鉄はその原版を茂平に売りつけようとし、鳴海屋から百両をゲットする。ついでに「裏に留の恨み文字がある。とっくり読んで目に叩きこんでおけ!」と捨て台詞。原版を手に入れた鳴海屋は悪事のもみ消しに成功、小坂も招いて吉原でパーティー。二人を仕置するため吉原へ向かう鉄と半次に錠も合流。鉄はふすま越しに泥酔した鳴海屋の背骨を折る。錠は小坂を手槍で仕留める。さらに茂平の首に紐を括り付けてを宙吊り死。騒ぎを聞きつけて奉行所の捕り方たちがぞろぞろ駆けつけるが、先頭で指揮を執っているのは主水。「ご苦労さん」。そのどさくさに仕置料を受け取ると鉄、錠、半次をまんまんと逃がす。お・わ・り
2020年11月10日
コメント(0)
脳ミソがトロトロトロって少し出ちゃった。 車寅次郎 必殺仕置人 第13話「悪いやつほどよく見える」岩木藩の藩士・多田兵助は江戸屋敷の家老・榊原主膳の娘・冴を拉致して相生屋に立て篭もる。そのことで町中大騒ぎ。騒ぎが大きくなればなるほど多田の思い通り。榊原は騒動の鎮圧と娘の救出を北町奉行所に協力を依頼。与力の原田はその役目に主水を抜擢する。報酬は五十両。主水が剣の達人であることを見越してだけでなく、詰め腹を切らせるつもりだ。藩の揉め事を奉行所が解決できるはずがない。主水はそのことを十分理解していた。そこで原田の鼻を明かすため鉄と錠に多田殺しを依頼する。その頃、半次は瓦版のネタにするため多田と接触していた。一方、鉄と錠も相生屋に潜入するが半次と鉢合わせ。冴は多田に止めるよう懇願する。多田は「二年前この俺を蔑むように見降ろして汚らわしいと罵った御身分御高きお嬢様のお言葉とは思えませんね」と言い放つが、冴に覚えがない。「覚えてはいないだろうさ俺のことなど。今朝まで人を見降ろし続けてきたお前だ」と恨み節全開。半次によると世間で言われているような色恋絡みではなかった。岩木藩では飢饉が続き、年貢が高くなる一方。そのため百姓が直訴する事態へ。その数は二十人以上に上る。しかも藩邸で処分。生きて帰った者はいない。身分の低い家柄の出身だった多田には百姓の苦しさが痛いほど分かる。そこで上役を通して何度も訴えたが、下っ端侍の言うことが通るはずがない。原因は榊原が藩主を老中に就任させるためにばら撒く金が必要だったことにある。そこで考えたのが今回の騒動であり、騒ぎが大きくなればなるほど思うつぼ。榊原もいつまでも黙っているわけにはいかない。のこのこ出てきた時に騒動の原因が追求されるに違いない。「主水の野郎全然話が違うじゃねえか」としょんぼり解散する鉄と錠。今夜も榊原の許へ名主たちが直訴するが全員ぶっ殺し。真相を知った主水はイライラ。錠は榊原の仕置を提案。榊原が死ねば娘は解放、多田の目的も達成される。しかし多田は死を選ぶだろう。その頃、多田は冴に二年前のことを話す。実は冴に恋心を抱いていた。ある日、冴から呼び出され舞い踊る気持ちで約束の場へ飛んで行ったが、そこにいたのは冴の郎党だった。郎党に袋叩きにされながらも何故冴がこんなことをするのか分からなかった。「私はそれほど大それた気持ちでしたのではありません!」「ふざけるな!郎党から確かにお前の言いつけを聞かせてもらったぜ。下郎には見られるだけでも汚らわしいとな」。そのため今回の件を決意した時、ためらいなく冴を選んだ。「百姓の作った米で生きながらえながら百姓を虫けらのように殺す榊原主膳の娘をな」。そのやり取りを立ち聞きしていた錠は多田に「つまらない奴を相手に死のうなどと考えないでくれ、な?」と呼びかける。そんなこんなで鉄と錠は榊原らを仕留め、主水は多田に榊原が死んだことを伝える。意外な展開ではあるが、これで多田の目的は達成された。「これで終わりました」。翌朝、多田は自害して果てる。その姿を蔑むように見る冴。錠は多田の死に憤る。「侍じゃなくったって生きられるじゃねえか」。同じ侍の主水も「まったくだ。バカな死に方しやがったぜ」と嘆く。お・わ・り
2020年10月30日
コメント(0)
貧しいねキミらは。 車寅次郎 必殺仕置人 第12話「女ひとりの地獄旅」とある山奥で陶器職人たちが皆殺しにされ火を放たれる。「これで李一族は全滅」。指揮していた畠山藩主・畠山弾正(秋山左之介)大喜び。半次はある夜鷹に惚れていた。おしだがいつか所帯を持ちたいと思い、仕置人から足を洗う宣言までする。その資金として畠山藩でしか作られていない百両もする陶器を入手していたが、ほぼ価値のない偽物だった。悔し紛れに畠山藩の屋敷のあたりをぶらぶらしていると夜鷹の姿があった。さらに畠山藩の侍たちが夜鷹を追いかけ出したため、錠の家へ逃がす。畠山弾正はあらゆる手段を使って老中職を狙っていた。ゆくゆくは戦国の世にすることをもくろむ過激な思想の持ち主。しかし鎖国を破って外国人を匿い、陶器を作らせ大儲けしていたことが幕府に知れればお家断絶、藩主切腹。それを防ぐにはあの夜鷹を始末しなければならない。そこで藩邸に出入りしている主水に声がかかる。主水は鉄たちに半次と錠が武闘派軍団の畠山藩に目をつけられていると情報垂れ流し。一方、夜鷹を見つければ三十両与えると言われている。しかしなぜ夜鷹に執着しているのか、夜鷹が何者なのか分からない。半次も名前すら知らない。夜鷹はひょんなことで異国の言葉を発し、李麗花という名の外国人だったことが分かる。麗花の一族は難破し、日本に打ち上げられた。そこは畠山藩だった。一族が陶器の高い技術を持っていることを知ると優遇し、一族もその恩に報いるために陶器を作り続けたが、ある日畠山藩の侍たちに斬り殺される。花を摘みに出かけて難を逃れた麗花は、やっとの思いで江戸へ出てきたが、日本語が話せないため身を売るしかなかった。おしのふりをしたのも素性を隠すためだった。半次は麗花の陶器を骨董屋へ売りつけ二百両を手にする。その金で鉄たちに仕置を依頼する。鉄と主水は相手が悪いと乗り気ではない。琉球生まれの錠は麗花に同情。そこで知恵者の主水がナイスアイディア。畠山藩と隣の松平藩は敵対していた。畠山弾正はもうすぐ国許へ帰るが、松平藩の領内を通るため混乱が起きる。「起きねえ時は俺が必ず起こす」。その一言で鉄も参戦決定。そんなこんなで大名行列出発。あとをつける鉄たち。江戸に残った主水は畠山藩と松平藩の屋敷を訪れ「そりゃもう大変な意気込みですよ」と両者を煽りまくる。その結果、道中で両者激突。そのどさくさに紛れて鉄と錠は駕籠を襲撃するが、弾正は密かに抜け出し別のルートで移動していた。先回りして待ち構えていると弾正の一行が向かってくる。再び鉄と錠が襲撃。弾正を追い詰めると全身の骨を外して半殺し。「麗花さん、お父つあんとおじいさんの恨みを晴らすんだ」。鉄と錠に抱えられた弾正を麗花が構えた刀に突き刺す。しかし麗花も畠山藩の侍に襲われ、半次の腕の中で息を引き取る。その頃、主水はまんじゅうを食いながら弾正急逝を耳にする。「あいつら上手くやりやがったな。半次の奴ホントに麗花と一緒になるのか?うらやましいなあ」。麗花は荼毘にされ半次しょんぼり。鉄に仕置人を辞めるのかと聞かれ「やる」と力なく答える。お・わ・り
2020年10月29日
コメント(0)
俺は相対的に不真面目か? 車寅次郎必殺仕置人 第11話「流刑のかげに仕掛あり」目明し・鬼の岩蔵こと鬼岩(今井健二・愛称イマケン・釣りが趣味)は栄屋殺しの下手人として高田屋を捕まえるが、鬼岩によるでっち上げだった。高田屋は最後まで否定したまま処刑される。鬼岩は奉行すら一目も二目も置く存在。銭湯で朝風呂に浸かっていた主水も後から入ってきた鬼岩に思わず敬語。鬼岩は主水のケツをぴしゃりと叩く。「それはそうと中村さん、仕置人て知ってなさるかい?」。今度は仕置人に目をつけていた。有明屋をスポンサーにすると小判をばら撒いて情報収集。主水は鉄たちを招集、事の次第を説明するが二百両の仕事を控えていた。しかし鬼岩に目をつけられると白であろと黒であろうと捕まった奴は全て死罪。結局良い手立ては思い浮かばず。その夜、有明屋の番頭は観音長屋を一軒一軒回っていた。おきんに頼まれ、有明屋の番頭を尾行していたおしまに気が付いたのだ。鉄は有明屋を襲撃するが失敗。翌朝、仕置人が捕まったとの一報を聞いた主水は慌てるが、捕まったのはおしまだった。おしまは仕置人のことは知らないが、次におきんが狙われるのは時間の問題。主水と鉄はおしまを見殺しにするしかないと結論づける。ただし鉄はおしまのことはさて置き、二百両の仕事をどう片付けるか考える。そこで主水は一か八かの作戦を提案する。そんな中、おきんはおしまを助け出そうとして鬼岩に捕まり、拷問にかけられる。さらに主水の作戦どおり半次に栄屋殺しの真相を書いた瓦版を作らせ、わざと鬼岩に捕まえさせる。半次は二日経てば全て話して良いとおきんに告げる。あとのことは主水たちが上手く片付けてくれると言う。瓦版を見た鬼岩は有明屋がバラしたに違いないとイライラ。栄屋殺しの真犯人は有明屋であり、それをネタに有明屋を強請っていた。一方、鉄と錠は有明屋に蹴りをつけるため梅の湯へ来るよう告げる。有明屋は仕置人に殺されるぐらいなら自首した方がましだとパニック状態。そして二日が経ち、おきんは仕置人の存在を白状する。その頃、鉄と錠は梅の湯へ。鬼岩も有明屋に代わって梅の湯へ向かっていた。「念仏の鉄、棺桶の錠、それに中村主水。まとめてお縄にしてやるぜ」。梅の湯を捕り方が囲んでいる。鬼岩は殺る気まんまん。しかし鉄たちは最初から鬼岩を狙っていた。二百両の仕事とは高田屋から依頼された鬼岩殺しだった。「お前さんが一人になる時は雪隠か風呂かお縄にする時だけと聞いたんでね」。鉄と錠も殺る気まんまんで死闘開始。鬼岩はメチャクチャ強い。「良いも悪いもありゃしねえ!所詮この世は強い者が勝つんだ!最後の最後まで逆らいやがれ!」。しかし鉄に全身の骨をばきばきに折られる。そこに現れた主水を見て「そうかお前えだな…この場所を選んだのは」と言って鬼岩絶命。表を囲んでいた捕り方は主水が奉行に根回しして撤退していた。奉行に傷がつかないよう鬼岩殺しは罪を問わない、有明屋は密かに八丈島へ島流し。主水は助けた手間賃として鉄と錠からそれぞれ十五両をせしめる。お・わ・り
2020年10月28日
コメント(0)
俺はそんなに歓迎される人物かよ。 車寅次郎 必殺仕置人 第10話「ぬの地ぬす人ぬれば色」将軍の側室・お美代の方(ソガ隊員の婚約者)は川で洗われている友禅が欲しくなった。しかし職人は娘のおゆきの嫁入りのために作ったものなので売ることはできないと丁重に断る。そこで御広敷番の板倉(地獄竜の用心棒ランカーク)が強引に奪って購入。職人とおゆきの許嫁をおゆきの目の前で斬り捨てる。おゆきは奉行所に訴えるが相手にされない。主水は胸騒ぎを感じた。直訴すればするほどおゆきは消されるに違いない。既に命を狙っている奴がいるかもしれない。事実、お美代の方はおゆきを不憫に思い、側近を通じて奥女中として大奥に上がることを勧めていた。その目的は口封じでは?相手がヤバすぎるが大奥には興味津津の鉄。そんなこんなでおゆきは大奥に上がることを決意する。身寄りのない女が生きていくためには仕方がない。しかしあまりにも危険すぎる。そこでおきんはお付きの女中としておゆきと一緒に大奥へ。早速おゆきは城内で板倉と目を合わす。そしてお美代の方と再会。お美代の方は手に入れた友禅を着るために手に入れたのではないと話す。「いずれ分かることじゃ。いずれの」と嫌み攻撃。しくしく泣くおゆきをおきんは慰める。「あたしがきっと守ってあげるから!」。おゆきは店を処分して作ったお金をおきんに預ける。その頃、鉄たちは大奥潜入の作戦会議を開いていた。御用商人以外、大奥に男は入れない。主水の調べによると下男になれば男でも住み込み可能。しかも主水は下男の親分に顔が利く。そこで一番下男づらしている半次が下男として大奥に堂々と潜入。その後、おゆきはお美代の方から糠袋で廊下を磨くよう言われる。差し出された雑巾は友禅だった。ショックを受けるおゆき。さらに余った友禅で糠袋を作るように言われる。何故そこまで求めるのか?「わらわはその友禅を始めからこのように使おうと思うたから求めたのだ。側室たるものが下賤な友禅を身につけとうて求めたのではないことをとくと教えてしんぜようと思ってな」。友禅で廊下を磨くことなんてできない。おゆきはおきんの制止を振り切って城から出ようとするが偶然将軍と鉢合わせ。なんと将軍から気に入られてしまう。それを知ったお美代の方はおゆきと板倉を無理やり結婚させようとする。しかも明日。絶望したおゆきは首を吊って自害する。おきんは一人で仕置を決意、半次を通じておゆきから預かった金を主水に渡す。女には女の方法がある。女が一番堪える方法。おきんはお美代の方の寝室に忍び込むとお美代の方の髪の毛を剃刀でばっさばさに切り落とす。翌朝、お美代の方は法事のため根津の寺へ。そんなこんなでおきんが捕まる。そこへ寺の僧侶に扮した鉄が現れる。「酷く喚き声が聞こえましたもので…」。鉄に斬りかかる板倉を錠が仕留める。異変を察知した大奥の御庭番たちを主水が十手で次々と倒す。その間に鉄はお美代の方の父親を仕留めると「これが大奥の女かあ~」とお美代の方の背骨を外す。「もったいねえ。ありゃ使い物にならねえな」と酷いことを言ってへらへらする主水。騒動は賊の仕業として片付ける。お・わ・り
2020年10月27日
コメント(0)
学問が無いってのは悔しいよ。どうしようもないもんな。 車寅次郎 必殺仕置人 第9話「利用する奴される奴」鉄は吉原で女郎お順の目の前で浪人を仕置きする。「今見たことは忘れてもらいますぜ」と口止めしたものの。。。一ヶ月後とある岡場所でお順と再会する。お順は儲け口を求めて今の岡場所に移っていた。もちろん鉄の仕置きを公言するつもりはない。鉄はお順に佐渡金山時代に骨外しをマスターしたことを話す。毎日のように山崩れで人足は事故に遭うが医者は来ない。そこで見よう見真似で覚えたと言う。鉄の右腕は人殺しだけでなく人助けもしている。そんなこんなですっかりお順にお熱。しかしお順には情夫の清造(津川雅彦)がいた。しかも稼ぎを清造に貢いでいた。清造は母親の形見の簪をお順に渡す。「お前エに似合うぜ」「清さん・・・」。二人のラブラブぶりに鉄はショックでやけ酒。数日後、町で清造を見かける。しかもチャらい。足抜けしようとした女郎を下手な芝居でコントロール。清造の手下が女郎を制裁、清造が「俺のためにすまねえなあ~泣くんじゃねえ~痛かったろう?勘弁しておくれ~」と飴と鞭でいつまでも働かせるドリフ風錬金術。そして新たな女郎候補をスカウト。「お前エ妹にソックリだ。これは妹の形見の簪なんだ。似合いそうだゼ」と簪作戦。女はコロッとその気になってちょろいね。その様子を鉄は見ていた。半次の調べでは似たような女が14、5人もいる。しかも全員岡場所に売り飛ばしている。「ふーん。お順て女は貧乏くじを引いたんだな」と鉄はもう関心なし。おきんと半次はビジネスにしようとそのことをお順に教える。お順は信じようとしなかったが、気になって清造の家を訪ねるとおようという年季の明けた女郎がいた。しかも清造はおようを銚子に売ろうとしていた。「嫌なら俺の前に二度と姿を見せるな。あばよ」「チクショーあたしを騙したんだね!」。清造は逆上したおようを首吊り偽装殺人。ショックを受けたお順は鉄に清造の仕置きを頼む。仕置料は三両だけだが、お順が体を売って作った金だ。しかし「昔はあんな人じゃなかったんですよ…」とこの期に及んで未練たっぷり。「だって人に優しくされたこと無かったんだもの…」。まあそれが男の手だよ。「でもあの頃の清さんはあんな人じゃなかった」。DV女のお順は清造に鉄が殺しに来ると密告する。「その話誰から聞いたんだ?誰が殺し屋を頼んだんだ?お前エだな!」とブチ切れるが「俺が好きなのはお前だけだヨ」と甘い言葉を囁きながら井戸へポイしてお順転落。「あばよ」。そんなこんなで鉄と錠が清造たちの前に現れる。「殺しはしねえ。生かしておくんだ。ただな男として使い物にならなくしてやろうってな」「ほお~そんな器用な芸当できるのかね?」「できるさ」。清造すかさず「皆さんお願いしまーす」と助っ人のやくざを呼ぶがあっさり殺られ、鉄の右腕が清造の金玉と喉の骨を潰す。「あいや~!」と清造絶命。鉄は井戸の中でお順を見つける。「やっぱり助けに来てくれたんだね…清さん」。翌日、鉄たちはお順を簪と一緒に手厚く葬る。お・わ・り
2020年10月26日
コメント(0)
何でも百円。 車寅次郎 必殺仕置人 第8話「力をかわす露の草」若年寄・内藤直忠(柳生博)の奥方・ぬい(安田道代)は、ちょっとした不注意で「みすず」を見失った腰元みつにブチ切れ。用心棒の雲右衛門(ビップ大臣)によるモーレツな制裁を受けて半殺し。そして次の「みすず」の世話係に指名された志乃は超ショック。「みすず」とは子どもに恵まれないぬいにとってわが子同然に可愛がっていた飼い犬だった。そして志乃も「みすず」を見失ってしまう。恐怖のあまり志乃は首を括るが、たまたま通りかかった鉄に助けられる。そんなこんなで「みすず」を探すため、主水を始め同心たちが一斉に駆り出される。もちろん主水は「ばかばかしくってやってらんねー」とサボる。その後、鉄から志乃を匿っている話を聞いて超ヤベー。ぬいは将軍家から寵愛を受けているお牧の方の妹でこの世に怖い物は一つもない。犬一匹のために若い腰元を何人も片輪にしている。そんなところへ志乃を返すわけにはいかないと言う鉄に主水納得。そんなこんなで「みすず」と志乃を探すため、ぬいは雲右衛門を従えて観音長屋へ。志乃の父親・佐助に迫るが知るはずがない。勝手なことすんじゃねーと自助の鏡・観音長屋の住民たちブチ切れ。しかし2メートルもあるビップ大臣ではなく雲右衛門の怪力にたじたじ。錠も執拗に何発もキックを食らわすがびくともせず半殺しの目に遭う。おきんはへそくりの十五両で仕置きを依頼するが鉄と主水は乗り気ではない。「俺たちはな感情で仕事はしないんだ。情に流されちゃ俺たちは潰れる」と鉄の言うことは正論です。ここはひとつ待つことに。侍が相手だと同心は役に立たない。初期の主水は下戸なので暇さえあればまんじゅうばっかり食っている。内藤はフリーダムなぬいを注意するが、今の要職に就けたのはぬいの力であるため頭が上がらない。その頃、志乃は佐助の許に戻っていた。しかも「みすず」は五日前に死んでいたことが分かり、せめて亡骸だけでも連れて帰ろうと考えていた。そんなばか正直な二人を鉄は逃がすが、佐助は殺され、志乃は行方不明。鉄も雲右衛門によって半殺し&拉致されるが、自ら骨を外して脱出する。志乃は片輪にされたみつの許で匿われていた。鉄はみつの父親から百両で仕置を引き請ける。被害者多すぎて数えきれない。屋敷に潜入した鉄と錠は二人がかりで雲右衛門を襲うが全然平気。鉄の骨外しも効かないが、鍛えようのない喉の骨を砕く。その隙に錠はぬいの首に手槍を突き刺す。主水が内藤たちを引きつけている間に鉄と錠は退散。その後、内藤はぬいの病死届を出す。お・わ・り
2020年10月25日
コメント(0)
こっちに学問があったらなあ。 車寅次郎 必殺仕置人 第7話「閉じたまなこに深い淵」ある夜、清原検校が新内流しの女・お糸(市川森一夫人)に襲われる。「人違いだ!」。そこへ主水が駆け付けお糸を取り押さえる。翌朝、奉行から昨夜の件を直々に誉められるが、処分は検校に任せお糸を引き渡すよう申しつけられる。「実は逃げられました」。それを聞いて奉行は今日中に女を捕えるよう、さもなければ十手を取り上げると主水に迫る。奉行は現在の要職に着くため清原検校から運動資金として三千両以上もの借金をしていた。お糸は錠と鉄に匿われていたが、状況が変わったため主水はお糸を連れ出そうとする。主水が同心でいるからこそ自分たちの商売が成り立っている。鉄は反対する錠とおきんを差し置いて主水にお糸を渡すが、そもそも何故清原検校を襲ったのか?お糸の家は名古屋で薬問屋を営んでいた。父親が亡くなった後、盲目の兄のために店をたたみ、検校の位を得るため母親と三人で京都へ向かっていた。しかしお供の弁蔵が裏切り、おめくらの家元に納める八百両を強奪、母親と兄を刺殺する。その後、難を逃れたお糸は弁蔵を追って江戸へ。奪った八百両と推薦状で弁蔵が検校になったと思い込んでいたが、清原検校は生まれながらにして見えない目をしていた。お糸は人違いを認め、主水に連れられ清原検校の屋敷へ向かう。その前におきんに三両渡し、母親と兄の供養を頼む。どうもすっきりしない。主水は屋敷の表札を十手で叩き割り、鉄たちは清原検校がにせめくらか探ることに。まず鉄が座頭に扮して屋敷に潜入、室内で飼っている鯉を発見する。その物音に気付いた清原検校に顔を近づけ、すかさず肩の骨を外すが、清原検校は外された骨を元に戻す怪物ぶりを発揮。続いて半次が清原検校が三年前に主を殺害したこと、主に代わって検校に就いたことを瓦版に書いて配りまくる。さらにおきんが清原検校に接近、借金を申し出る。女好きの清原検校は十両を貸す。結局清原検校がにせめくらか分からない。イライラMAXの錠は屋敷へ出向き、お糸用の棺桶を持ってきたとかまをかけるが仏は無いと言われる。お糸はまだ生きている。その頃、屋敷内ではお糸の処刑が行われようとしていたが「人違いだった」と詫びるお糸の一言で清原検校は気が変わる。そして蔵に閉じ込めたお糸に夜這いをかけようとするが、悪の相棒・政五郎(春日光一)に止められる。「正体がばれたらやっかいなことになる!」「いいじゃねえか。頼むよ~。あの女は「人違い」だと勘違いしている」。そんな中、鉄、錠、半次はお糸を救出する。鉄の仕業と気付いた清原検校は政五郎を観音長屋へ寄こし、匿われていたお糸を滅多刺しにする。この二人『シルバー仮面』の最終回で淡いラブロマンスを披露したのですが。清原検校の正体は弁蔵であり、鯉の鱗をコンタクトレンズのように使ってにせめくらを演じていた。そしてお糸は母親と兄の恨みを晴らしてほしいと言い残して息を引き取る。鉄、錠、半次は返済の肩代わりに拉致されたおきんを助けるために清原検校の屋敷へ。錠は琉球空手で下っ端たちをぼこぼこにして政五郎を刺殺。鉄は清原検校の目を潰し、お糸の撥で喉を切り裂く。翌朝、おきんは主水に仕置料を渡す。「俺は何もしちゃいねえんだぞ」。お・わ・り
2020年10月24日
コメント(0)
性格はどっちかって言うと明朗な方だからね。 車寅次郎 必殺仕置人 第6話「塀に書かれた恨み文字」鉄の馴染みの女郎おしまの父親と妹が遥々川越から出てきた。江戸で髪結いの修業に努めていると信じ込んでひと安心。その帰り道、辻斬りにあって命を落とす。辻斬りの正体は守山藩主・松平忠則(中尾彬)。取り巻き三人を従えて夜な夜な刀の試し切り。その一人・斎藤(鬼堂誠之介)だけバカ殿の悪行についていけない。主水は見回り中、現場に遭遇。守山藩の屋敷へ姿を消すところまで突きとめるが、大名屋敷に乗り込むことはご法度。上役へ報告したとしても揉み消されるのが落ち。鉄も同意。十二万石の大名を相手にできることとできないことがある。一方、奉行所も本気で下手人を捕まえるつもりはない。主水は辻斬りで父親を殺された幼い姉弟から石を投げつけられる。「おばあちゃんから聞きました。今のお奉行所はお金か何か差し上げないと願い事を聞いてもらえないって。でも家にはお金がないんです」。二人はなけなしの金を出そうとするが同心に追い払われる。そこで主水は辻斬りの一件を上司に報告するが、やはり取り合ってもらえず。その後、鉄から小六に渡してほしいと金を受け取る。江戸中の闇に顔が利く小六なら相手が守山藩でも何とかしてくれると思い、おしまが年季を10年延ばして作った金だ。そんなこんなで今夜もバカ殿の辻斬りナイト。江戸家老の北上帯刀(舟本守道弁護士)はバカ殿のバカを憂いていた。翌朝、屋敷の塀に辻斬りの犯人は守山藩の侍と書かれた瓦版がびっしり。瓦版をばら撒きまくる半次とおきん。鉄と錠も町中に貼りまくり。北上の不安が的中した。さすがに老中も事態を看過できず、辻斬りの犯人を町奉行所へ差し出すようバカ殿に言い渡す。そこでバカ殿は斎藤を身代わりに指名。斎藤は嫌々自首、牢へ送られるが張本人でないことは小六にはお見通し。どう見ても替え玉。早速主水は小六と接触、斎藤から真犯人を聞き出すよう依頼する。そんなこんなで斎藤は真相を激白。バカ殿が辻斬り以外で屋敷を出る機会は吉原行きと聞いて鉄、錠、半次は吉原でバカ殿を拉致。主水はバカ殿をしれっと牢屋へぶち込むと囚人たちに「この新入りに牢内の作法を親切に教えてやれ」と指示。優しい囚人たちに生ケツを板でバシバシ叩かれてバカ殿悶絶。さらにふんどし一丁で便所磨きの強制奉仕活動。一方、斎藤は釈放、屋敷に戻って報告するが自分だけ戻ってきたことを責められる。守山藩にとって事態は深刻だ。翌朝、バカ殿はぼろぼろになって戻るが屋敷の門は閉じられる。「あけてくれ~」と叫ぶバカ殿に北上は冷たく言い放つ。「御主君忠則様は本朝俄に急死なされた。よって御養子忠宗様が御世継ぎのこと、既に幕閣にて認められておる。その亡き殿の御名前を騙るなど大凡きちがいだろう。早々に立ち去れ!」。バカ殿ショック。あけてー。「黙れ!夜な夜な罪なき百姓町人を切り殺し、辻斬りのかどにて御咎めを受ける主君などこの守山藩に断じておらぬ!」。バカ殿絶望。さらに北上は取り巻き三人に切腹を申しつける。それを聞いた鉄はスッキリしない。「あんな奴らに侍らしく切腹されてたまるか」。その夜、取り巻き二人は逆ギレ、斎藤をぶっ殺し屋敷内で大暴れしようとするが、鉄と錠に仕置きされる。お・わ・り
2020年10月24日
コメント(0)
俺なんかわかってること書いても覚えられない。 車寅次郎 必殺仕置人 第5話「仏の首にナワかけろ」鉄は佐渡金山で人足仲間だった安蔵(山田吾一)と再会する。鉄にとって安蔵は命の恩人。安蔵改めいも安は茶店の主人・徳次郎から土地を借りて焼き芋屋を開いていた。しかし黒達磨組の大八親分は快く思っていなかった。そこで主水が間に入ってとりあえず丸く収める。納得できない大八親分は徳次郎にいも安を追っ払うよう交渉するが、徳次郎はいも安と二年間土地を貸す証文を取り交わしていた。その夜、大雨の中いも安は焼き芋屋の幟を移動、勝手に店の土地を拡張していた。それを見た徳次郎はびっくり。「どうしてこんなことを?始めはずっと向こうだったじゃないか!?」「へ?そ-でしたかね?」。さらに徳次郎から何気に証文を受け取ると雨水でビシャビシャの地面にポイ&グリグリ。「証文は無くなりましたよ-」と言いながら清々しい笑顔で徳次郎ぶっ殺し。翌朝、徳次郎の娘・お春(藤田弓子)と白々しく心配。鉄に徳次郎探しを依頼する。その一方で、亡くなった近所の下駄屋の女将さんのために葬式を手配するなど忙しい。主水はいも安の身辺を調べていた。いも安が佐渡送りになった罪状の一つに道ですれ違った小娘の簪が急に欲しくなり、いきなり奪ってしまったというのがあった。さらに手口が一風変わっていた。「その娘を堀割に突き落とし、溺れかけたところを助け上げ通行人には人助けと見せかけて簪を奪っている。鉄、この辺どう思う?」。鉄はちょろまかした金をふんどしに挟んでいた。いも安が鉄を助けた目的は金だったのでは?その夜、またしても大雨の中いも安は土地を拡張。そのことを咎めた徳次郎の妻を絞殺、翌朝首吊り自殺に見せかける。世間では大八親分が徳次郎を拉致&殺したと噂が流れている。いも安はお春にそのことを言い含める。「黒達磨の親分はお春ちゃんを狙ってるんだよお~この家も土地も自分のものにしようと思ってね~はあはあ~お春ちゃん自分ひとりでこの家を守り通せるかい!?はあはあ~一緒に守ろう~夫婦になって!」。サイコパスいも安スパーク!さらに大八親分に言い寄って「あっしもあいつらに酷い目に会ってるんですよ-」と鉄たちの殺しを依頼する。いも安は店とお春をまるごとゲットしたことを律儀に鉄へ報告。鉄たちは下駄屋の女将さんの墓を掘り起こす。棺桶に入っていたのは徳次郎だった。鉄はケチないも安が自分の商売をほったらかしにして他人の葬式を手伝うことに疑問を抱いていた。そんなこんなでいも安を呼び出す。目の前には木に括りつけられた縄が五本。「兄貴アレはなんだ?助けてくれよう~。佐渡で生きながらえたのは誰におかげだ~?」。五本のうち一本は本物。当たれば枝が跳ね上がって首吊り。主水たちが見守る中、鉄といも安の首吊りロシアンルーレット開始。交互に縄を切ってセーフ。いも安の順番。残り三本。どれを切ろうか悩んでいると鉄が全部ぶち切り、いも安びょーんと飛び上がって死亡。そこへ大八親分たち黒達磨組が殴り込み。イライラしていた鉄は一人残らず骨を外しまくり。主水は大八親分に「災難だったなあ。元気でな」と声をかける。首が後ろに向いたままの大八親分半泣き。その後、鉄は仕置料からいくらかをお春に渡す。お・わ・り
2020年10月22日
コメント(0)
女にはね、たしなみが必要なんだよ。 車寅次郎 必殺仕置人 第4話「人間のクズやお払い」巨匠・三隅研次が藤田まことの芝居を「あんた下手やなあ~」と酷評した記念すべき一作。恐怖のイケイケやくざ・聖天の政五郎(黒沢年男)はライバルやくざをぶっ殺しまくって勢力を広げつつあった。かつて政五郎の身内だった弥七(林隆三)はかたぎ暮らし。もうすぐ年季が明ける女郎のお仲と良い仲だが煮え切らない。そんなこんなで牢の中の天神の小六も狙われる。政五郎の目的は小六に替わって江戸の暗黒街を仕切ることだった。ある日、大物やくざが続々と江戸に集結して政五郎対策会議を開く。そこへ偽物の役人に扮した政五郎の取り巻きが乱入、油断したところを滅多斬り。政五郎は偶然現場を見た子どもまでも斬り殺す。お仲に会いに来た息子のたー坊だった。政五郎の仕業と嗅ぎつけた半次は三百両強請り取ることを計画。鉄、錠、おきんはその話に乗るが、弥七の話を聞いて取り止める。弥七はかつて手裏剣の喜太郎と呼ばれるやくざだった。喜太郎はやくざ稼業に嫌気がさし足を洗おうとしたが、政五郎に右腕を斬り落とされる。「俺がお前に敵わないのは手裏剣だけだ。離れていくお前から手裏剣を取り上げておかねえと安心できねえの当たり前だろ」。政五郎だけでなく取り巻き連中も政五郎に取って代わろうと虎視眈々としている。「小づかい稼ぎのつもりで向かってみろ。一捻りで潰されるぜ」。おきんは弥七がお仲と所帯を持とうとしなかった理由を理解すると早くお仲の許へ行ってやるよう声をかける。しかし弥七は政五郎を呼び出して金を強請り取ろうとする。左手を使って手裏剣で挑むが、政五郎に滅多斬りにされる。一方、牢内で政五郎の刺客に襲われた小六も重い腰を上げ、明日の夜明けに殴り込みを決める。その情報を主水から聞いた鉄たちは急いで政五郎の仕置きに取り掛かる。「おいお前たち正気か?仕置きの相手はそんじょそこいらのガキじゃねえんだぜ?天神の小六だって散々考えたぐらいの相手なんだ」とビビる主水とは対照的に鉄たちはやる気満々。頼み人はお仲、仕置料はお仲が里子に出したたー坊を引き取り、弥七と所帯を持つことを楽しみに三年間貯めた十五両。しかしどうやって政五郎を仕置きするか?そこで知恵者の主水が作戦を考案。おきんは政五郎一家へ手紙を届ける。そこには小六が夜明けに襲撃してくると書いてあった。さらに知らせたいことがあると告げて寺へ呼び出す。政五郎は取り巻き連中を連れて寺へ向かう。その途中で主水とバッタリ。主水は「一両で俺に守らせろよ~」と白々しく用心棒を買って出る。そんなこんなで寺で待っていた鉄に右腕の骨をばきばきに外される。よろよろになった政五郎を見て取り巻き連中ニヤリ。政五郎を滅多斬りにする。しかし主水と錠に殺られて全滅。その様子を見届けるお仲。翌朝、小六を先頭にやくざ軍団が政五郎一家へ向かう。小六は政五郎が仕置きされたことを知らない。すかさず橋の下に隠れる鉄たち。やくざ軍団の足音は止まらない。「天神の小六ってのは大した奴だ。一声かけりゃこれだけの人数が・・・」。それなのに一人三両は安かったかなあ。お・わ・り
2020年10月18日
コメント(0)
どっちかっていえば性格的に明るい方だからな、俺。 車寅次郎 必殺仕置人 第3話「はみだし者に情なし」同心・島本と目明しの六蔵がマーシーのように女湯を覗き見。女湯で物色した女を襲う六蔵を鉄が仕置きする。その様子を乞食の亀吉(常田富士男)が覗き見。与力・高坂は主水ら同心に六蔵殺しの下手人の捕縛を命じる。早速亀吉が捕まり拷問。何も見ていないと訴える亀吉に島本は蝋燭で目を潰す。その夜、高坂と島本は蝋燭問屋の三國屋主催のSMクラブに参加。彼らは変態友達。変態度MAXのあまり女を絞殺するが毎回やってるような感じ。そんなこんなで亀吉は鉄のことを自白。奉行所を出発する島本と捕り方たちを見て主水は慌てて観音長屋へ先回り。鉄と錠を捕えるが、高坂から手を引くように言われる。どうにも腑に落ちない。そんなこんなで鉄と錠は拷問にかけられる。島本は変態なので鉄の頭に煙草の灰を落としたり、錠の鼻の穴にあつあつのキセルを突っ込んだりとやりたい放題。天神の小六はぼろぼろで入牢した鉄と錠を介抱、主水が自分たちを売ったと激昂する錠に何か企みがあってのことと推測する。鉄も他の同心に捕まるよりはましだったと考える。小六と主水は亀吉と接触、事の次第を聞く。「この金は二十年貰い貯めた金なんじゃ。水呑み百姓が江戸で食い詰めて乞食しながら・・・。それでもいつかは田舎に帰って田んぼを買って百姓に戻ること、それだけの願いで貯め抜いた金なんじゃ。でももう叶わねえよ」と涙ながらに島本殺しを依頼する。翌日、主水はおかまの熊さんから向島の変態クラブで島本と三國屋を見かけたと聞く。三國屋は殺された六蔵に代わって、医師・道安(山本さん)を通じて貧乏人の中からSMクラブで使えそうな女をゲットしていた。主水は島本に三國屋との関係をちらつかせる。島本から報告を受けた高坂は鉄と錠を解き放した後、消すよう指示。牢を出た鉄と錠は襲撃されるがぼこぼこにして返り討ち。島本だけ拉致すると執拗にキセル攻撃で仕返し。主水も加わって猛烈に鉄拳制裁、バックに紀州藩家老・小笠原頼母がいることを自白させる。その頃、山本さんこと道安の催眠術で生き人形(のふり)にさせられたおきんは箱に入れられ小笠原邸へ。今夜の変態ショーは生き人形同士の交わり。頼母うきうき。しかし箱から出てきたのはおかまの熊さんだった。頼母おえ~。そんなこんなで頼母、高坂、三國屋を拉致監禁、素っ裸にして目隠し。「いいか奉行所は北町と南町だけじゃねえぞ。ここにもあるんだ。地獄の奉行所がよ!」と大見えを切る主水。金を出すと言う三國屋に対して「金ならある。ここに乞食が貯めた十三両の金がな!これだけは覚えとけ。乞食が二十年汗水たらして稼いだ金でお前たちに仕置きをしてくれと頼んでいるんだ!」。そこへおきんが亀吉を連れてくる。「本当の仕置きはこれからだ」。亀吉に蝋燭を持たせ島本の両眼を潰す。「おい次」。翌朝お面と金色のふんどしをしたおっさん四人がふらふら歩いている。その様子に町中にこにこ。ふんどしには葵の御紋が記されている。これは高貴な方の座興では?ととぼける鉄に「なるほど。そうかもしれねえな」と納得する主水。四人は町中の親切な連中に誘導されて川へ転落。その傍で乞食を続ける盲目の亀吉。錠は仕置き料から一両与える。お・わ・り
2020年10月18日
コメント(0)
人はあきらめが肝心だよ。 車寅次郎必殺仕置人 第2話「牢屋でのこす血のねがい」近江屋が死体で発見される。主水は死体に付いていた髪の毛を拝借。その髪の毛を触っただけで鉄は若い女のものだと判別する。江戸ではここしばらく豪商が立て続けに謎の死を遂げ、一方で豆の値段が高騰。生き残っているのは山城屋と越後屋のみ。ある日、主水は上司の与力・高坂に呼び出され山城屋の警護を命ぜられる。山城屋は雑穀を買い占め恨みを買っている。しかし奉行所としては未然に次の殺人を防がなければならない。そこで日頃目立たないことでは随一の主水に白羽の矢が立った。と尤もなことを言いながら高坂は山城屋から賄賂を受け取っていたりする。主水は鉄と錠に声をかけて山城屋へ。山城屋は浪人たち(ゾル大佐)も用心棒に雇っていた。自分には向いていないと早々に錠が離脱。鉄は仕事を放棄して屋敷を通りがかったおしんと寝んごろに。おしんの髪の毛は近江屋の死体に付いていたものと同じだった。「どうして俺を誘った?」。近江屋を始め一連の事件の張本人はおしんに違いない。おしんは簪で鉄を殺そうとするが「ことと次第によっちゃあその仕事俺が引き受けてもいいんだぜ」。その頃、山城屋は豆を買い占めるため用心棒と主水たちを連れて八王子へ。金に物を言わせて青田狩りしまくり。その夜おしんは山城屋と接触を図る。混浴風呂に誘い簪で刺し殺そうとするが失敗。浪人たちがおしんを斬ろうとする。捕まえることが優先と主水が止めるが、浪人たちの慰み物にされる。山城屋と奉行所から雇われの身である主水は何もできない。その後、おしんは奉行所に捕えられる。「まったく蛆虫みてえな連中ばっかりリだ!」と主水たち役人を批判する錠に主水は「そうさ。だからお前たちが必要なんじゃねえか。俺はあの女と会ってきたんだ。磔と決まった次の日にな」と事の真相を話す。おしんの父・弓屋は豆を買い占めようとする山城屋の申し出に反対した。そのため抜け荷の濡れ衣を着せられ、弓屋、母親、姉は次々と自殺し、養子に行っていたおしんだけ生き残った。おしんは顔を知られていないことを幸いに松前屋、近江屋を殺したが、越後屋だけは何者かに殺されていた。いずれにせよ山城屋だけ生き残った。このままでは死んでも死にきれない。おしんは引き回しのうえ磔となる。主水はおしんから鉄に十両預かっていた。数日後、山城屋主催で桜を見る会が開かれる。招待されていた主水は山城屋にカマをかける。松前屋、近江屋と違って越後屋だけばっさり斬り殺された。相当腕の立つ侍の仕業ですな。そんなこんなで鉄と錠が下っ端の侍を仕留め山城屋に見栄を切る。「おしんの恨みを晴らすぞ」。にやにや笑いながら用心棒を斬る主水。山城屋は背骨を外され拉致監禁。三日間飲まず食わず。目の前に差し出された茶碗一杯の飯と交換に、越後屋殺しと豆の解放を認めさせる。その後、豆の値は暴落、罪状が知れ渡り、おしんと同じく引き回しのうえ磔となる。しかし与力の高坂はしれっとしている。「次は奴を仕置にかけなきゃならねえな」。お・わ・り
2020年10月11日
コメント(0)
外国の女なんて買うな! 車寅次郎必殺仕置人 第1話「いのちを売ってさらし首」御存知必殺シリーズ第2弾。中村主水初登場。ただし主役ではなく三番手。「のさばる悪をなんとする/天の裁きは待ってはおれぬ/この世の正義も当てにはならぬ/闇に裁いて仕置する/南無阿弥陀仏」(ナレーション:芥川隆行)。超大物盗賊・闇の御前が斬首、さらし首になる。ある日、棺桶の錠(沖雅也)はやくざに追われていたお咲を助ける。お咲は小塚原のさらし首は自分の父親だと言う。そこへ暴力友達の念仏の鉄(山崎努)、おひろめの半次(津坂まさあき)、鉄砲玉のおきん(野川由美子)がずかずかやって来る。錠がさる大名のお姫様を匿っていると聞いてやって来たが、お咲は郡山で百姓をしてきたが山津波に遭い、五日前に父親の松造(大滝秀治)と江戸に着いたばかりだと話す。さらに松造が神隠しに遭い行方知れずになっていたが、先日のさらし首が松造そっくりと聞いて見に行ったところ父親本人だったという。その後、小塚原のさらし首が無くなっていた。さらし首の正体が知れたので慌てて首を隠したに違いない。北町奉行所の同心・中村主水(藤田まこと)は三ヵ月ぶりに江戸へ戻った浜田屋(大滝秀治)に呼びつけられ、上司の的場へと饅頭の包みを渡される。饅頭の下には小判がぎっしり。もちろんネコババ。その後、鉄から闇の御前が生きていること、闇の御前の身代わりに松造が斬首されたことを聞かされる。さらに恨みを晴らしてくれれば三十両の報酬を払うとお咲が言っているという。「鉄、俺は怖えんだ。もしその話が本当だとしたら俺は一体どうなるんだ。正しいことなんかありゃしねえ。きれいなことなんかこの世の中にありゃしねえと思いながら、心のどこかでそれを信じて今まで十手を握ってきたんだ。佐渡は良かったなあ。あそこには俺たち役人とお前たち島送りの金掘り人足と、言ってみりゃきっちりけじめのついた善と悪の二通りしかなかった。世の中それが本当なんだ。俺は江戸に出てきたことを悔やんでるんだ」とぼやく主水。しかし作戦の参加を決意。伝馬町牢屋敷の牢名主・天神の小六(高松英郎)に協力を要請、娑婆に連れ出す。小六は以前から闇の御前に憤慨していた。そのため牢屋入りを楽しみにしていたが、侍用の牢でVIP待遇、しかし処刑の当日泣くのわめくの漏らす垂れるの無様な最期だったという。そんなこんなで浜田屋の姿を見て闇の御前と確信。さらに浜田屋の屋敷に北町奉行・牧野備中守(スガカン)が出入りするところを目撃する。牧野は金蔓のため闇の御前=浜田屋を助け、商人になった闇の御前も牧野に見返りを求めていた。「どうにもこうにも我慢できねえ。何をうだうだしてんだ!ばらしゃいいんだばらしゃ!」「それだけじゃ足りねえよ」「じゃ細切れにして肥溜にぶちこむとか」「まだまだ」「病持ちの夜鷹抱かせて鼻っかけにするとか」「まだまだ」「それじゃ・・・あ~体中ぞくぞくしてきやがった。生きてるってのも満更じゃねえな。あの外道どもどうしてくれようか」「まだまだ」「ばかやろうまだ何も言ってねえや」「いきるないきるな。男三十過ぎて良い恰好しようなんざ落ち目になった証拠よ」。恐ろしい錠、鉄、主水のほのぼのトーク。そんなこんなで作戦開始。まず牧野を拉致。鉄は声が出ないよう牧野の背骨を外す(※レントゲン撮影)。そして主水は的場を、錠は浜田屋を呼び出す。浜田屋と的場は互いに招かれたと思っている。主水と錠はお咲を連れてくる。浜田屋と的場の目の前で下っ端を斬る主水。「的場さん死んで下さい。浜田屋さんあんたもだ。あの娘はあんたの身代わりになって死んだ百姓松造の娘だ」。主水が逃げる浜田屋を斬り、錠は的場の首に手槍を突き刺す。その一部始終をぶるぶる震えながら見とどけるお咲。翌朝、心中の男女が見つかる。実は女は観音長屋の連中に探させた死にたてほやほやの死体。男は牧野。生き残った者は御定法で三日間晒すことと定められている。そこでボランティア精神旺盛な連中は自主的に牧野を晒し者にして石を投げつけまくる。主水は見て見ぬふり。これぞ自助・共助・公助。錠はお咲に石を渡すが受け取らない。「これで気が済んだんだな?」。錠の胸で泣きじゃくるお咲。その後、牧野は切腹となる。報酬の三十両の分け前をにこにこで計算する鉄。しかし報酬の話は錠の嘘だった。激昂する鉄を抑える主水。そこへ半次が三十両を持ってくる。お咲が身を売って金を作ったのだ。数日後、主水たちが錠の取り分を持ってくるが受け取ろうとしない。「俺たちはな、これからもずっと今度みたいな仕置をしていくことに決めた」「これは先の長い汚ねえ仕事だ。向こうがワルなら俺たちはその上を行くワルにならなきゃいけねえ。俺たちゃワルよ、ワルで無頼よ、な鉄。磔にされてもしようがねえぐれえだ。だが悪い奴を御上が目こぼしするとなりゃそいつらを俺たちがやらなきゃいけねえ。つまり俺たちみたいなろくでなししかできねえ仕事なんだ」「お前みたいに世のため人のためみたいな綺麗ごと言ってたらすぐへたばっちまうんだよ。俺たちと一緒にやる気があるんならこの金受け取れ。やる気がねえならどっか消えちまえ」。取り分の四両を受け取る錠。お・わ・り
2020年10月11日
コメント(0)
全26件 (26件中 1-26件目)
1