カテゴリ未分類 0
俺たちの旅 0
全28件 (28件中 1-28件目)
1
どんより。必殺仕業人 第28話「あんたこの結果をどう思う」会津屋を狙うやいとや。手にしているお御籤は「凶」。仕事の前に縁起でもない。思わず握り潰すとしゃくしゃにして捨てる。そして会津屋を始末する。一方、主水は奥州・柴山藩の行列を見つけると声を掛け、駕籠に乗っているのが江戸留守居役・土屋多聞と確認。お歌が一行を引き付けている間に剣之介が土屋多聞を絞殺する。翌朝、捨三は頼み人に仕事を終えたことを報告する。頼み人は柴山藩の百姓たちでなけなしの金を出し合って頼み料を工面していた。その後、百姓たちと入れ違いで早駕籠に乗った土屋多聞の娘・お澄と娘婿の小十郎(直次郎)が江戸に向かう。百姓たちが恨んでいたのは土屋多聞であり「あの人たちには罪はねえがなあ」と二人を気の毒に思う。奉行所は土屋多聞と出入り商人の会津屋が同時に殺されたことを不審に思っていた。しかし柴山藩はあくまで藩のこととして捜査に協力しようとしない。江戸家老の朽木兵庫は小十郎に多聞殺しの下手人を捕えるよう命令する。江戸留守居役と出入り商人が同時に殺されしかも下手人を取り逃がしたとあっては柴山藩の面目が立たない。兵庫と多聞は同い年で江戸に着任して以来二十年の付き合いだった。小十郎は捜査を開始、江戸には金さえ出せば人殺しをする手合いがいることを思い出す。そして会津屋の屋敷の傍に落ちていたお御籤が届く。そんなこんなで口入屋にしてあちこちに顔が効く江戸屋(伴野社長)に協力を求める。「こいつはひょっとすると商売人の仕事だ」。江戸屋も裏の仕事を請け負っている、そのため下手人が明らかになっても名前を明かせない場合があると断りを入れる。一方、捨三は江戸屋が今回の殺しの一件を嗅ぎまわっていることを掴み、主水に報告する。江戸屋は一声かければ江戸中の闇の世界の人間が動くほどの大物だ。不味いことになってきた。そこで主水は奉行所で捜査状況に探りを入れる。その夜、お歌は剣之介が野良犬のように斬り殺される夢を見たと剣之介に話す。「今までだってこうやって生きてきたんだ。滅多なことじゃドジは踏まねえよ。そう簡単に死んでたまるか」。多聞の初七日を迎える。多聞は心優しく、江戸屋敷にも世話になった人が大勢いるはずなのに焼香に来たのはごく僅かだった。小十郎は塞ぎ込んでいるお澄に江戸にいた多聞には別の顔があったのかもしれないと声を掛ける。一方で同僚たちから捜査はほどほどにしておけと忠告される。その後、江戸屋は小十郎を訪ね、殺しを稼業にしている仕業人の仕事だと報告する。その中の一人やいと屋又右衛門という男が噛んでいる。しかし下手人かどうかまでは分からない。「さて土屋さん、これから先はあんたがたの仕事だ。あっしたちも仲間を売ると後が怖いんでね」。その頃、剣之介はやいとやに灸を据えてもらっていた。「これはただの肩凝りじゃないんだ。死んだ人間たちの恨みがこの肩にのしかかってるんだよ」「その恨みをやいとで散らそうというのかい。くだらないねえ。殺すほうも殺されたほうもいずれ地獄で面突き合わすんだ。そん時には頭を下げてひと言すんませんでしたと言やあそれで済むんじゃありませんか?」。その時、小十郎たちがやいとやを捕まえるため診療所に押し入る。やいとやは何とか逃げ出すが、剣之介が捕まってしまう。翌朝、捨三がお歌にそのことを告げ、剣之介は激しい拷問を受けていた。主水は剣之介の身柄を牢屋に移す作戦を考え、早速柴山藩の江戸屋敷を訪れる。奉行所は会津屋殺しを詮議する役目がある。そのため下手人を引き渡すよう申し入れるが、柴山藩での調べが終わるまで渡す訳には行かないと断られる。作戦失敗。主水は何故やいとやの素性が割れたのか、やいとやを責める。江戸屋が狙っていたのは剣之介ではない。「俺がドジを踏んだとでも言いたいのかい」「だったらどうする?」「掟通り裁いてもらおうか」。そこにお歌が駆け込んでくる。主水はお歌に覚悟するよう話す。「剣之介は黙って死んでいくだろう。喋ったところで端っから助かる命じゃねえ。あいつ一人じゃねえ。これは俺たち皆の定めだ。ただ遅いか早えかそれだけのことなんだ」。江戸屋は剣之介の顔を確認するが見覚えが無い。ほかに仲間がいるかもしれないが「あっしにできることはこれまでだ。これ以上闇の世界を突っつくとあっしもあんたも命取りだ。引き時が肝心ですよ。引き時がね」と小十郎に忠告する。その夜、お歌は柴山藩のお座敷で芸を披露、隙を見て剣之介が閉じ込められている土蔵に侵入、鍵を壊そうとする。そこにやいとやが現れ、火薬で鍵を破壊。二人で剣之介を助け出そうとするが、女中に目撃され、小十郎たちが追ってくる。やいとやは囮になるが腕っぷしが弱く、藩士たちにぼこぼこにされ、橋の下に身を潜めていた剣之介とお歌も見つかってしまう。江戸に来て初めて刀を手に取る剣之介。必死に抵抗するが、お歌が斬られ、剣之介も滅多斬りにされる。捕まったやいとやは野良犬のように斬り刻まれた二人を見て愕然とする。剣之介とお歌はまだ死んでいなかった。互いに手を伸ばすが力尽きてしまう。「死んだ・・・二人共か?」。主水は剣之介とお歌の死を聞いて呆然とする。人目が付かない厠の前で捨三から報告を受けたが、ショックのあまり身動きできない。千勢先生は主水に厠を覗かれたと思い怒り心頭。今までもセクハラを受けてきたが今回ばかりは許せない。それをきいてせんとりつも激怒。しかし主水には聞こえない、呆然としたまま。「死んだか・・・死んだのか。剣之介も、お歌も」。しばらくして朽木兵庫は小十郎とお澄に多聞殺しの捜査打ち切りを伝える。理由は多聞の不正が発覚したことにあった。「多聞は会津屋と組み、漆相場を操って巨額の金を横領していた。山働きの領民の苦しみは計り知れず、その恨みが今回の件を引き起こしたに違いない。これ以上、事を荒立てれば必ずご公儀の問題となり柴山藩の命脈にも関わる」。金は無かったが「多聞は日本橋に若い女を囲い、料理屋を開かせていた。金はすべてそこに注ぎこんでいたのだ」。小十郎は止むなくやいとやを解放、お澄は自害してしまう。とあるボロ小屋。主水は落ち込んだまま、捨三は柴山藩と刺し違えようと訴える。そこへ江戸屋が現れ、捨三が対応する。「これを小屋の中の人に渡してくれ。それからこのお御籤はやいと屋又右衛門に返してもらおう。仕業人にしてはドジなことをした、そう伝えてくれ」。江戸屋が持ってきたのは小十郎からの果たし状だった。「事の真相を知るに及び只々驚愕仕り候。国政を乱し、民百姓を塗炭の苦しみに追いやりたる談、成敗もまた止む無しと覚悟致しおり候。但し舅を失い、今また妻を失いたる談、まことに無念にてこのまま帰国では侍の一分も立ち申さず。よって明朝、果たし合いを望むものにて御座候。これはあくまで私の恨みなれば卑怯未練の振る舞いあるまじく曲げてご了承くだされたく候。土屋小十郎」。その夜、主水はやいとやを座敷に招くと小十郎の申し出を受けると話す。「俺にも剣之介とお歌を殺された恨みがある。それを果たすつもりだ」。それを聞いてあきれるやいとや。「へえ不思議だねえ。まったく侍ってえのはおかしな連中だ。俺にはとても理解できねえ」。仲間が死んだにもかかわらず巻き込まれるのはまっぴらごめん、明日にでも上方に行くと話す。「江戸もそろそろヤバくなったし、剣之介の言いぐさじゃねえが俺たちは少しやり過ぎたようだ。、当分上方へ行ってやいと屋修業のやり直しよ。あとはお前さんに任したぜ」「足抜けか」「そういうわけだ」「そいつは掟に外れちゃいねえか?」「掟?じゃお前のほうはどうなんでい?侍なら起きて外れの果たし合いも許されるてのかい?」「お互い様か」「そうらしいな」。主水は黙って立ち上がるとやいとやにお御籤を突きつける。やいとやがお御籤を捨てさえしなければこんなことにならなかった。やいとやは強張ると受け取ったお御籤をくしゃくしゃに丸める。翌朝、小十郎が指定した場所に主水が現れる。「よく来てくれた。礼を言うぞ。奥州柴山藩、土屋小十郎」「中村主水だ・・・」。小十郎と主水は刀を抜くと互いに斬りかかる。その光景を捨三と旅姿のやいとやが見ている。小十郎は主水に斬られると「これで・・・これでいい」と言い残して絶命する。「恐ろしい男だ」と口にするやいとや、立ち尽くしたままの捨三に主水は視線も合わせず霧の中に姿を消していく。お・わ・り
2024年08月31日
コメント(0)
もうあかん。必殺仕業人 第27話「あんたこの逆恨をどう思う」スーパーバイオレンスチーム・赤兎馬組が押し込み強盗で皆殺し。その頃、主水はおでん屋で酒飲みまくり。元々下戸でしたが今や飲まないとやってらんねーつうの。しかも捕り物騒ぎでうるせーな。定町廻りの岡田にばかにされてムカつくぜ。仕方なく捕り物に加わると逃げ遅れた赤兎馬組のメンバー・三蔵を発見する。三蔵は怪我をしている。見逃してくれと懇願する三蔵に手拭いを渡し、見逃し代を要求した時、岡田の投げ縄が三蔵を捕縛する。三蔵は主水の裏切りに激怒、激しく罵りながら連行される。翌日、主水は銀次から気をつけた方がいいと忠告される。三蔵は主水を相当恨んでいる。しかも牢の中には赤兎馬組の息のかかった連中がゴロゴロいる。既に牢の外にそのことが伝わっているかもしれない。その後、三蔵は岡田と主水への恨み言を喚き、何度も母親を呼びながら首を斬られる。しばらくして岡田が殺されたとの知らせが入る。岡田は毒の入ったスイカを食べ、奥方は複数の男たちに散々乱暴されていた。そして小塚原に晒されていた三蔵の首が無くなる。主水は早々に帰宅、千勢先生は実家に帰省、せんとりつはスイカをガツ食いしていた。主水は二人に赤兎馬組が襲ってくるかもしれないと話そうとしたが、薙刀を振り回して大騒ぎする姿が脳裏に浮かび、却ってめんどくせーなーと思って止める。ついでに岡田の死因も。主水はスイカを食べず、その夜りつはスイカの食べ過ぎで下痢が止まらなくなる。翌日、主水は上司に赤兎馬組が襲ってくるかもしれないので護衛を申し出るがしれっと却下される。そこで剣之介、お歌、捨三に相談。お尋ね者の剣之介は昼間にうろうろする訳には行かない。捨三は金さえもらえたらOK。やいとやは手紙を残して留守。「ちょっとした仕事で姿を消さしてもらう。ほんの二日か三日いやもっと長くなるかもしれない。用事が済めばいつものところへ顔を出す。もう一つ。八丁堀へ。赤い馬がお前のことを恨んでいるらしい。気を付けな」。つうことでスイカ売りの夫婦が中村家を訪れる。激安と聞いてせんが山積みのスイカを手に取り「これもおいしいですよ」と勧められたスイカの中から三蔵の生首が現れる。夫婦の正体は赤兎馬組のリーダー・羽三(浜村純)と三蔵の母親・お駒だった。お駒は中村家の仏壇に三蔵の生首を供えると主水への恨みつらみを話し始める。「主水が帰ってきたら三人並べてこの子の前でゆっくりと恨みを晴らさせてもらうよ。三蔵もう少しだからね。お前の仇は取ってやるからね。お前が牢の中から仲間に託けてくれた手紙には中村主水さえ見逃してくれれば俺は助かったんだって何度も何度も書いてあったからねえ。本当に悔しかったんだろうねえ。おっかさんは捕まえやがった同心よりも中村主水の方に腹が立つんだよ。きっと主水の奴むごたらしく殺してやるからね」。そんなこんなで中村家に赤兎馬組のメンバーが続々と集まってくる。そうとも知らず千勢先生が帰省から戻ってくる。羽三は千勢先生を土壇場で死に物狂いになる女だと見抜き、始末するか食っちまうかドキドキしている連中を制止する。そして寺子屋の子どもたちもやって来るが、気分が悪いので今日の勉強は中止だと言わせる。子どもたちイエーイ。その話を子どもたちから聞いた捨三は主水に伝え、主水は早退を申し出る。今回はヤバすぎる。捨三は奉行所の力を借りたほうが良いのでは?と進言するが、所詮奉行所は役所、ハンコやら決裁やらでニ三日掛かってしまう。ダッシュで中村家に向かう主水と捨三の前にスイカ売りに扮した赤兎馬組が襲撃してくるがあっさり返り討ち。そんなこんなで日が暮れる。心配になり町に出てきた剣之介とお歌は大八車にスイカを乗せた捨三を見かけ、後を追いかける。中村家に到着した捨三は合言葉で仲間を誘き出す。表に出てきた見張り役を大八車に潜んでいた主水がブッ刺し。そこに剣之介とお歌が駆け付ける。「ありがてぇ」「礼金確かだな?」せこい。主水が羽三をブッタ斬り、剣之助は千勢先生を襲おうとした二人をダブル絞殺、その瞬間お歌は千勢先生の視界を覆い隠す。そしてせんとりつの前で三蔵の生首を愛おしく頬ずりするお駒を赤い光が照らす。天井裏から何者かが飛び降りるとお駒の額に針を突き刺さしお駒絶命、せんとりつ絶叫。しれっとやって来た主水に千勢先生は「それはもう素敵な男性でございましたわ。虚無的で低い声で名乗るほどの者じゃねえ。あんな男性世の中にいたんですね」とうっとり。せんも「あたくしのほうにいらした方もイイ男・・・きびきびして若くてまだ前髪立ちで」。主水はお駒の死体を見てやいとやの仕事だと気づく。その後やいとやから手紙が届く。「今度の仕事は俺一人でやるつもりだった。赤兎馬のお駒一人消せばよかったんだからな。しかしお前たちがいてくれたんで助かった。これは礼金だ。納めてくれ。私は少し金が入ったから温泉にでも浸かってくる。しばらく江戸を留守にする。あばよ」。依頼人は謎。やいとやは相当仕事料を貰ったようだ。分け前の四両のうち剣之助は二両持っていく。「俺は二人やったんだよ。割り増し貰わなきゃ合わねえ」。せこい。しかし赤兎馬組を捕まえたと手柄にすれば定町廻りに復帰できたはずだが、不思議な死に方をしているので却ってこっちが疑われる。「それに牢屋見廻りが手柄立てたんじゃ町奉行所の名折れになる。ま、ということで赤兎馬組仲間割れというところで一件落着だ」。そんなもんすかね。その後、主水はスイカをお土産に帰宅するが、せんに「私はあの日以来スイカを見ると寒気がします!りつ、どこなと捨ててしまいなさい!野良犬でも食べるでしょ!」と怒られる。お・わ・り次回感動の最終回。
2024年08月30日
コメント(0)
これ報われなかったらどうなるんだ?必殺仕業人 第26話「あんたこの心眼をどう思う」次回作『必殺からくり人』の制作が遅れたため急遽2話追加。そのため今回やいとやは欠場。剣之介とお歌がいつものつまらない芸をなんとお座敷で披露。井筒屋の若旦那に気に入られてばかうけ。二人は臨時収入を貯金ではなく酒につぎ込むろくでなし。一方、酔っぱらっていい塩梅の若旦那は船に乗ろうとして川に転落してしまう。主水は出勤途中に同心・浜田を見かける。浜田は何やら考え込んでいる。筆頭同心の牧野が近々引退、後任に浜田の名前も挙がっていたが出遅れ気味。出世するには何かと物入りだ。なるほどね。もうじきお盆です。せんとりつが仏壇を掃除するが、誤ってりつが仏壇を壊してしまう。千勢先生が仏師の六兵ヱ(吉田義夫)に直してもらってはどうかと提案したところ偶然六兵ヱがやってくる。「何となくこちらに御用があるんじゃないかと」。六兵ヱは謎の超能力を備えていた。しかし「時々こういうことがあるんですよ」とあっけらかんとしているが内心は腹を立てていた。その頃、井筒屋では若旦那が行方不明で大騒ぎ。そこに「百両持って来い」と書かれた脅迫状が届く。相談に乗っていた浜田は自分が現地に行くと申し出る。そんなこんなで岡っ引きの久造を連れて指定された場所へ。橋の向こうの小屋に明かりが灯っている。小屋に乗り込むと剣之介とお歌が潜伏中(たぶん無断借用)。雑な浜田は二人を誘拐犯と決めつけるが、久造が怪しい男・源七を捕まえる。源七こそ脅迫状を送り付けた犯人だったが、行方不明に便乗して金をせしめようとしたただのばかだった。そこで浜田は源七に再度脅迫状を書かせ、井筒屋から二百両ゲットしようと悪のナイスアイディアが閃く。翌日、井筒屋に犯人が現れなかったため身代金を払うしかないと説明する。井筒屋の手代・佐吉は六兵ヱの娘・おぬい(佳那晃子)と交際中。イケメンと美人でお似合いですよ。佐吉は六兵ヱに若旦那の行方を探し当ててほしいと頼むが、自分の力を面白半分に使われたり頼られたりすることを嫌っていた。しかし諦めて引き上げようとする佐吉に「待ちな。若旦那は死んでいる」と告げ、死体のある場所をさらさらと紙に書いて渡す。翌日、井筒屋に二通目の脅迫状が届く。そこへ佐吉が駆け込み、若旦那は死んでいると伝える。何だかやべーことになってきたなあという表情の浜田。佐吉によると六兵ヱには物を見通す不思議な力があるという。つうことで全員揃って六兵ヱが書いた地図の場所へ向かう。案の定、若旦那に水死体を発見。持っていた財布には金がそのまま残っていた。おそらく溺れてしまったのだろう。浜田の悪のナイスアイディアおじゃん。本格的に悪事がバレないうちに久造に源七を始末させる。さらに六兵ヱの存在もやべーと思うようになる。その夜、六兵ヱは仏像を届けるため中村家を訪れるが主水は帰宅していなかった。そこで牢屋敷へ向かい主水に会うと自分を助けてほしいと訴える。理由は分からないが、自分の命を狙っている者がいる。主水はまともに取り合おうとしないが「私には見えるんです。人の見えないものが。中村様がしておられることも・・・」。六兵ヱはそれだけ告げると黙って立ち去る。長屋に帰っても怪しい気配がしてならない。翌日、主水は捨三に六兵ヱのことを話す。捨三は六兵ヱが主水の正体を見抜いたと考え、六兵ヱを見張ることにする。六兵ヱは長屋に籠りっきりで仏像彫りの仕事も手を付けようとしない。そしておぬいに自分に万が一のことがあれば主水に渡してほしいと金を握らせる。おぬいは心配して医者を呼びに出かけるが、その隙に浜田が現れると六兵ヱをノミで刺し殺す。これで悪事が露呈する心配なし。しばらくして主水はおぬいから金を渡される。「何だこの銭は?」「もしものことがあったら中村様にこれを渡してくれってことなんだろう」。六兵ヱが殺されたと聞いて驚く主水。「つまりはこの銭で恨みを晴らしてくれってことなんだろう」。六兵ヱに正体を見破られていたが、主水にはどうしても信じられない。剣之介は井筒屋の若旦那が殺されたと聞いて驚く。浜田が六兵ヱを殺した理由は分からないが、六兵ヱに悪事を見抜かれ口封じのため殺したことは間違いない。その夜、お歌に誘き出された久造を剣之介が絞殺、川に叩き落とす。主水は浜田の屋敷に上がり込むと一人酒手酌酒の浜田に「六兵ヱが恨んでますよ。あんたに殺される前に六兵ヱは私に何かも喋っちまったんだ」とぶちまけ、斬りかかって来る浜田をブッ刺し、切腹したように見せかける。翌朝、牢に銀次が戻ってくる。銀次は主水が何を考えているか何でも分かると言う。「よし、とびきり上等の牢屋に入れてやるから袖の下だせ」「旦那それはあっしが考えてることですよ!」「さっきからお前からいくら銭ふんだくってやろうとそればかり考えてたんだ」。銀次ぎゃふん。主水ニコニコ。お・わ・り
2024年08月30日
コメント(0)
宇宙に平和が来るまで。必殺仕業人 第25話「あんたこの毒手をどう思う」やいとやが美濃屋さんへ往診に来ましたよ。若女将のおみち(服部妙子)は息子の清太郎を産んだばかりで幸せだね。その頃、夫で美濃屋の主人・多助は番頭の彦三(飛鳥五郎)と魚釣り。二人は幼なじみだよ。魚釣りの最中、多助は足を滑らせて川に転落。慌てて彦三も飛び込むが揃って溺れまくり。そこへエバやん(エバやん)の船が通りかかり二人を救出。妹のフジ・アキコことお咲(フジ・アキコ隊員)とあんこう鍋をご馳走してこりゃ身体が温まるねえ。美濃屋のばあさん・おのぶは彦三のことを日頃からうさんくせーなーと思っていた。実は彦三、エバやん、お咲はグルで今回の件も彦三の企てだった。ある日、彦三はおのぶを船宿にご招待。「私は店の誰とでもなかよしになりたいんですよー」ってうさんくせーなーと思いながらエバやん&お咲が振る舞うあんこう鍋と酒にいい塩梅。エバやんが仕入れた新鮮なふぐの白子と知らずに「あら美味しいわ」とパクパク食べまくり。その後、おのぶは夜鷹の恰好をした土左衛門となって見つかる。死因はふぐの毒。一方、多助とおみちは帰ってこないおのぶを心配していた。おみちはおのぶから彦三はうさんくせ―奴と聞かされていた。やいとやは今回の件を仕事にしようと思ったが全員乗ってこない。主水からばあさんの土左衛門が見つかった話を聞いておのぶと確信、彦三の仕業に違いない。しかし美濃屋の主人が殺されるなら分かるが、何でばあさんなの?と突っ込まれる。そんなこんなで多助はおみちの反対を気に留めず、彦三とお散歩に出かけ恐怖の鍋料理にご招待される。その帰り道、籠の中で苦しみ出して死んでしまう。号泣しながら「自分のせいですっ!」と詫びる彦三がシラコイね。よく考えると彦三も鍋喰ってるのに元気ピンピン。さらに捨三の調べで今回、船宿を出した漁師はなくどうやらもぐりの商売らしい。やいとやはおのぶの恨みを晴らすため仕事にしようとするが「依頼人は誰なんだ?いるのか、いねえのか?」とまたしても突っ込まれる。そんなこんなで多助の四十九日の法要を迎え、親戚の川津屋(藤森教授)がびっくり発言。跡取りの清太郎が成人するまで彦三を主人に据えて、おみちと一緒になるよう勧める。おみちは絶対に嫌だと拒否する。一方、彦三は美濃屋を継ぐことが決まって極悪兄妹も大喜び。お咲は美濃屋の女将になれるわ。極悪すぎるフジ・アキコ隊員。そして遂に本性を現すと抵抗するおみちを犯す。おみちは彦三が多助やおのぶを殺したことを確信、やいとやに恨みを晴らしたいと仕事を依頼する。その夜、店で酒を振る舞っていた彦三をやいとやが始末。主水は屋台で酔っぱらってナンパしまくりのエバやんをブッ刺し。捨三が矢場でわざとお咲を的に狙い、逃げ出したお咲を剣之介が絞殺する。お・わ・り
2024年08月30日
コメント(0)
もう絶望的にダメ。必殺仕業人 第24話「あんたこの替玉をどう思う」必殺シリーズ200回記念。ゲストが超豪華メンバーですげーよ。三原屋で用事を済ませた今回の悪女・お艶(春日ひとみ)が道を歩いているとおこうに似た女(中村玉緒)に水をぶっかけられる。「ちょっとあんた何処見て歩いてんのや。わてが悪いんと違うで。あんたが悪いんやで」。おこう生き返った?その時、自分とそっくりの女・お弓(春日ひとみ)を見かける。お弓は幼馴染の捨三と偶然再会して大喜び。しかしお弓の父親は身体を壊し、五十両の借金を作っていた。その返済のためお弓は江戸に出て女郎屋に売られたのだ。その夜、お艶は下っ端二人を引き連れて三原屋に押し入って強盗を働く。翌朝、市松に似た蜆売り(沖雅也)が通り過ぎるのと入れ違いに同心二人が現場検証。バイオレンスチーム・田舎屋お艶の仕業に違いない。お艶を捕まえないと牢屋見回りに左遷されてしまう。逆に主水はチャンス到来でニコニコ。同じ頃せん、りつ、千勢先生が内職の傘を届けに行く途中、可愛らしい子犬とお散歩中のおせいに似たマダム(草笛光子)とすれ違って羨ましい。そんなこんなで同心二人はお艶一味を捕えることができずやべーよ。そこにお艶目撃情報が寄せられる。現地に向かう同心二人を横目に見ながらお艶はおでんの屋台でいい塩梅。辻平内に似た屋台の親父(中谷一郎)はお艶に留守を任せて出前に出てしまう。一方、下っ端二人はお弓を眠らせるとお艶の衣装と交換、駆け付けた同心二人はお艶を捕まえたつもりでお弓を連行する。お弓は間違いだと必死に抵抗するが聞き入れてもらえず。こうしてお艶は今回も田舎娘にすり替わって大成功。主水はお艶が捕まったことで定町廻り復帰が絶たれてがっくり。その頃、捨三はお弓を身請けしようと考えていた。そのためには二十両が必要だ。ぶっちゃけ主水に事情を話し、お弓に会うが贔屓の客に身請けされることが決まっていると言う。しかも妙にサバサバして訛りもなく、煙管の扱いに慣れている。捨三が知っているお弓とはまるで別人。主水も「あの女どっかで見た気がすんなー・・・」。捕まって牢に入れられたお艶のことを思い出すと「捨三、ありゃお前が言うようにやっぱり人が変わっちまったんだ」。つうことで明後日の朝、お艶ことお弓の打ち首が決まり捨三パニック。そこでやいとやは本物のお艶と牢にいるお弓を入れ替えるプロジェクトを提案する。剣之助は乗り気、主水も一肌脱ぐことに。仕事料は捨三のへそくりから徴収。主水は「明日の夜四つ、お艶を牢屋敷に担ぎ込む。隙を見て獄舎の裏に運び込み、四つ半、お歌がお弓を眠らせる。二人を掃除口で入れ替え」つう作戦を考案する。お歌はやいとやの指導を受けてスイカを相手に鍼を打つ練習。剣之介は駕籠を担いでダッシュするトレーニング。そこに岡っ引きの源五郎親分(大塚吾郎)が乱入。「おい!こんなとこで何やってんだ!・・・あら、あたしの好み」剣之助恐怖でダッシュ。「あの人も淡白だわん」。そんなこんなで主水はお歌を牢に連れ込む。表では鉄砲玉のおきんに似た囚人の女房(野川由美子)が子どもを七人も連れて面会希望でうるせーな。銀次にゴミ出しを任せ、表でゴミを回収する中山文十郎に似た屑屋(田村高廣)。銀次はゴミ出し口に鍵を掛けるが、適当なので鍵が掛っていない。そして夜。捨三の調べでお艶の居所が分かる。ところが宿直は主水一人のはずが同僚の木久原も命じられる。その頃お艶は藤枝梅安に似た鍼医者(緒形拳)の治療を受けていた。今回も大成功、下っ端二人と祝杯を挙げていると剣之助が現れ、下っ端二人を同時に始末。やいとやがお艶に針を刺して気絶させると剣之介が担いでダッシュ。一方、お歌はお弓に針を刺そうとするが、妙心尼に似た女囚(三島ゆり子)が寝言で「なりませぬ~」。気を取り直してお弓に針を刺して意識を失わせる。主水は行き倒れ風に放置されていたお艶を介抱すると木久原に治療のためやいと屋又右衛門を呼びに行かせる。その間にお艶を別室に移動、戻ってきた木久原を拷問部屋見学と称して首輪で監禁、お歌に手伝わせてお弓とお艶を入れ替える。そして気を失っているお艶ことお弓を糸井貢に似た医者(石坂浩二)が診察。「うーん大丈夫大丈夫」。翌朝、お艶が刑場で大騒ぎ。「あたしゃ田舎屋お艶だよ!お前たちみたいな木っ端役人に首斬られるわけないじゃないか!」と抵抗するお艶を主水が一喝。「うるせえ。田舎屋お艶だから首斬るんじゃねえか」。それでも「違う!首斬られるのはお弓なんだ!」と抵抗するが「お前何寝言いってるんだ。じゃ楠本さんお願いします」。しれっと必殺シリーズの殺陣師・楠本栄一が首切り役人として登場。「死にたくない!あたしゃお艶なんだよ!」と泣き叫ぶお艶の首を斬る。その瞬間、お弓は意識を取り戻す。捨三から事情を聞いて一安心、実は許嫁が待っていると言ってあっさり国に帰っていく。「そりゃねーぜ」。頭から水を浴びる捨三。お・わ・り
2024年08月28日
コメント(0)
本当にヤバいかも。必殺仕業人 第23話「あんたこの女の性をどう思う」ドリフ映画の巨匠・渡辺祐介が今シリーズ最大の問題作を担当。やいとやは仕事先の女郎屋でイイ女を見かける。プレイボーイで女に困っていないがついご指名。「やいと屋又右衛門、金を出して女を抱く。こいつはとんどお笑い種だ」。女郎の名前はお絹(宇都宮雅代)。十日に一度しか客を取らない。女将はもっと客を取ってほしかったが事情があってお断り。店の裏から出ると超豪華な駕籠に乗って旗本屋敷に消えて行った。翌日やいとやから話を聞いた主水は大爆笑。間部図書(川合伸旺)といえば千五百石の旗本。その奥方が女郎になるはずがない。その頃、間部家の中間・直助は奥方が昨夜どこに行っていたのか気になっていた。仲間たちに聞きまくるがうぜーな。空気読めつうのと親方にぼこぼこにされる始末。しかし奥方の雪(宇都宮雅代)に傷を手当てしてもらい超ハッピーでドキドキ。剣之介&お歌がいつものように芸を披露、いつものように受けません。そこに女衒の仙次郎(峰岸徹)が現れ、お歌にイイ稼ぎ口があるよと接近。剣之介は身体を売ろうが他の男に抱かれようが、お歌自身変わるわけではないため構わないと言う。「堕ちるところまで堕ちてみてそこで二人の仲が本物だったかどうか確かめてみるのも面白い」。その言葉にお歌ブチ切れ、出て行ってしまう。ある日、間部は雪が差し出したお茶に髪の毛が入っていたため激おこ。そのことで中間たちが噂話で盛り上がる。しかしピュアボーイの直助は「奥方様はそんな人じゃねー!」とブチ切れるがまだ女を知らないことをからかわれる。そんなこんなで主水は例の女郎屋に行くが、一足違いでお絹に客が付いたところだった。残念。その客とは初めて女を買いに来た直助だった。ところが直助は相手の女郎がお絹こと雪であり、雪も客が直助と知って互いに驚く。「このことは一生誰にも口外せぬと誓えますか?もし誰かに漏れたら私は死にます。生きてはおれません。分かりますね?これはお前と生涯を掛けた秘密。それさえ守ってくれれば私お前の言うままになります」「奥方様っッ!」「私はお絹。ここではお絹と呼んでます。さあ直助、お前はお客。私はお前に買われた女。お前の好きなようになさい。お前の好きなように・・・」「奥方様~ッ!」。翌日、雪は直助を呼び出すと間部家の習わしを説明する。間部家に嫁いだ時に持参した着物を本当は夫婦になった証を記して仲人に届けなければならない。しかしこの二十年の間にそのようなことは一度もなかった。「お前の目には淫らな女と写るかもしれない。世間によくある男狂いの女と見えるかもしれない。何と思われても構いません。ただお前だけは本当のことを知ってほしかった。雪という哀れな女の真実の姿」。そう言うと懐剣を直助に向ける。「お前は私が死ねと言ったら死ねますか?」「死ねまっすッぅ!」。その後、雪は間部に直助と寝たことを報告する。「そうか、それは良かった」とニコニコの間部。そんなこんなで直助はお絹の店に足を運ばせるが、今夜は客がついていた。相手は仙次郎だった。仙次郎はお絹に仕事を斡旋した張本人であり、お絹の正体を薄々見当がついていたがもっと店に出て仕事をしろと迫っていた。「何様のような面するんじゃねえ。お前はな男が欲しいんだ。お前の身体は男なしじゃ我慢できないように生まれついてるんだよ。おい、欲しいだろ?男が欲しいだろ?」そして「お前みたい女はただじゃ離さねーよ。お前の身元、黙っててやる代わりにな、俺は絶対にお前のこと離せねーよ」と宣言する。一部始終を見ていた直助は仙次郎をぶっ殺そうとするが、逆に袋叩きにされる。そこに捨三が通りかかり、直助から仕事を引き受けることになってしまう。主水はめんどくせーなー。剣之介は色恋沙汰のもつれだけで人を殺すわけにはいかない。やいとやは金があって悪い男がいるだけで十分とやる気満々。結局しばらく様子を見ることになる。そんなこんなで直助は雪に一連のことを報告するが、下郎の分際で出過ぎたことをするなと雪激おこ。直助には雪がブチ切れた理由が分からない。その夜、直助は座敷牢に閉じ込められる。そこへ弓矢を手にした間部が現れる。「お前はこの家の秘密をあまりにも知りすぎたのだ。旗本千五百石の体面を守るためには、あまり多くを知った者は死んで貰わねばならぬのだ」。直助は訳がわからず混乱。間部家のため、雪のために何もかも黙っていたのに。「教えてやろう。雪を岡場所に行かせたのはこの私だ」。マジかよ!「全て承知の上で雪の好きなようにさせていたのだ。夫婦の間にはお前ら下郎には伺い知れぬ暗い秘密がある。その秘密を知られた以上、生かしておくわけには行かんのだ」。訳わかんねー!矢が何発も直助に放たれる。「直助、お前いつか私のためなら喜んで死ぬと言いましたね。ですから今死んで貰うのです」。さっぱり訳わかんねーまま「奥方様、この恨みはきっとあの世で・・・」。直助が絶命する様を見て間部と雪は興奮、初めて夫婦になる。つうことでやいとやは仙次郎を始末、主水は間部をぶっ殺し、逃げる雪を剣之介が絞殺する。剣之介は戻ってきたお歌と月を見ながら「俺たちって一体何だろう?男か女か。訳が分からなくなっちまった」と呟く。主水もりつの寝顔を見て「この寝顔を見続けて十五年か。こうなりゃどっちが先にくたばるかだ。お休み」と言って寝床につく。お・わ・り
2024年08月26日
コメント(0)
何故オリンピック選手に選ばれないんだろう?必殺仕業人 第22話「あんたこの迷惑をどう思う」冒頭、口入屋・藤兵ヱ(高倉長官)が風大左衛門のようにふんどし一丁姿を披露&どんぶり飯をがっつく謎の描写。依頼人は伊達家の家老・間監物(甲賀幻妖斉)。殺す相手は水谷玄之進の妻・里絵。間は浜屋に抜け荷をやらせて賄賂ゲット、でもご公儀にバレそうでヤバいよ。下手こいたら伊達家お家断絶だよ。そこで浜屋を強引に磔、六名の家臣にお家のためと言って切腹させたが、六人目の水谷玄之進が浜屋とのつながりを知っていた様子。さらに妻の里絵は江戸に逃げ出し、玄之進の弟・清二郎が武士を捨ててマスコミに転職しているらしい。瓦版(江戸時代のSNS)に書かれたらとんでもねーことになる。仕事料は二千両だよ。つうことで藤兵ヱ軍団が清二郎を襲撃するが、ダッシュで逃走、剣之介&お歌の一軒家に逃げ込む。その際、瓦版をポロリ。清二郎は何とか逃げ切って里絵の許に身を隠す。一方、瓦版を見た剣之介びっくり。「伊達家切腹騒動始末」と書かれていた。翌日、主水に相談するが全部燃やして処分するよう言われる。昨夜の騒動は藤兵ヱ軍団であり、おそらく伊達家から瓦版の回収を依頼されたに違いない。藤兵ヱは闇の世界の超大物、頼み人は大名や豪商、頼み料は千両クラス。藤兵ヱのいる江戸で今回の瓦版をばら撒くのは死ぬも同然。つうことで主水と捨三はビビりまくって瓦版を焼却処分する。捨三から事情を聞いたやいとやも超ビビりまくり、侍が抜けきれない剣之介との付き合いを絶縁宣言。「道で会っても声を掛けることはもちろんのこと、この町内には一歩も足を踏み入れるな!そう言っとけ!」。そんな剣之介&お歌が帰宅すると布団の並べ方が変わっていたに気がつく。さらに何者かに見張られている。いつもの境内で超面白くない芸を披露している間も。藤兵ヱは二人を油断させるため見張りを解除、代わりに剣之介の身元を洗い出すよう命令する。叩けば埃が出るに違いない。そんなこんなで里絵が剣之介を訪ねてくる。里絵は瓦版を返してほしいと訴える。夫の仇を討つため江戸にやって来たが、間監物を追い詰めたとしても夫は戻って来ない。でもそうするより他に術が無い。剣之介は関わりを持ちたくないため知らぬ存ぜぬ。お歌は里絵がいたたまれなくなり氷川神社の社殿に隠していると伝える。しかし見張りは解かれていなかった。ちょっとした隙に藤兵ヱ軍団がお歌を拉致、小屋には「真野森之助」の手配書が貼られていた。一方、里絵も氷川神社で瓦版を手にするが、藤兵ヱ軍団に尾行されていた。そこへあんだけ文句言いまくっていたやいとやが現れ里絵を逃がしてやる。お歌が拷問を受けていた頃、主水、捨三、やいとやは緊急会議。藤兵ヱのところに連れ込まれて生きて帰って来た者は一人もいない。お歌はいずれ口を割る。藤兵ヱは仕業人の存在を知っているだけでなく。目障りだと話していたという。剣之介が仕業人だと分かれば、必ず主水たちにも手を伸ばしてくる。先手を打たられたら勝ち目は無い。今回の件は剣之介のミスだ。主水とやいとやはお歌が口を割る前に始末しようと考えるが捨三は猛反対。「やめろ!殺す前になぜ助けることを考えねえんだよ!冷たすぎるよ、酷すぎるよ、さみしいじゃないか」。しかし主水は超ドライ。「捨三、例えばな捕まったのがお歌じゃなくて俺だったとしたらだ。俺はやいとやに殺されても文句は言えねえ。それが俺たちの生きざまだ」。その頃お歌は拷問を受けていた。藤兵ヱは剣之介が仕業人だと見抜いている。お歌も里絵の居所をしゃべらないだろう。拷問が終わるのを見計らうと剣之介は隣の建物の屋根から竹筒を伸ばしてお歌に水を与える。そんなこんなで里絵は明日瓦版をばら撒くことを決心。そんな里絵を清二郎は以前から慕っていたが、兄と結婚したため身を引いたのだ。間監物のことなどどうでもいい。里絵と一緒に何かやれることが嬉しい。翌朝、清二郎は里絵に置き手紙を残して姿を消す。「一晩中義姉さんの寝顔を見ていました。貴女が死んで私が生き残るなんて我慢できません。義姉さん、死ぬほど好きでした。お幸せに。刷り物のことはどうか忘れて下さい」。しかし藤兵ヱ軍団に往来で殺され、里絵は一心不乱で瓦版を擦り続ける。その後、里絵はやいとやを訪ねる。「私は愚かな女です。亡き夫の仇を討つんだと、そうすることが武士の妻の取るべき道だと。その実、私は生前の夫には冷たい女だったのです。それなのに清二郎さんを巻き込んで、清二郎さんの心も知らず…私が清二郎さんを殺したのです」。そう言うとやいとやに瓦版の束と頼み料を渡す。「私には死んだ清二郎さんの仇を討つことはとてもできません。ですからあなたのお力でこの瓦版を江戸の町に・・・お願いでございます」。やいとやは里絵の依頼を引き受けると主水、捨三と頼み料を分配する。その中には剣之介の分も含まれている。その頃、剣之介はお歌を救出して逃走。二人を追う藤兵ヱ軍団を主水がぶった斬る。その頃、藤兵ヱが屋敷で金を数えていると目の前にお歌が現れる。驚いた瞬間、剣之介が藤兵ヱを絞殺する。怒り心頭のお歌は死んだ藤兵ヱに殴りかかろうとするが剣之介に止められる。同じ頃、やいとやは伊達家の江戸屋敷に潜入、間監物を始末する。翌朝、捨三が瓦版をばら撒く。その内容に町中騒然とするが、里絵にはもはやどうでも良いことだった。お・わ・り
2024年08月17日
コメント(0)
10代のカリスマ登場。必殺仕業人 第21話「あんたこの計り事をどう思う」越後屋の若旦那・伸吉(音三)は芸者のおりく(水原麻紀)にメロメロ。そこへ金貸しが三十両を返せとやってくるが伸吉逆ギレ。つうことで岡っ引きの弥七(一鉄斉春光)に捕まり越後屋に突き出す。越後屋は伸吉のばか息子ぶりにあきれ果てて勘当するとブチ切れ。弥七は伸吉を呼び出すと弟の孝助をかどわかして身代金をゲットしろと悪のアドバイス。その間、伸吉はアリバイ作りのため賽銭泥棒をして牢屋入り。ゲットした金で三十両を返済する作戦だ。なるほどね。その頃、伸吉が姿を消して心配する母親のお仙。兄想いの孝助も伸吉を探し回る。そこに伸吉の使いの者ですよと称して志賀勝と留三(約3年後に和田アキ子に殴り殺される人)がやってくるが、二人とも極悪フェイスで超怪しすぎるためダッシュで逃走し偶然、捨三の洗濯場に逃げ込む。捨三はとっさに身を隠すと三人のやり取りを窺う。そこにタイミング悪く剣之介とやいとやがやって来る。仕事を斡旋してもらうつもりだったが捨三留守。「ここんとこ仕事が無えんで一文無しだ。やいとや、ちょっと都合してくれよ」「またかよ!いい加減にしてくれよホントに・・・」と貧しいやり取りを披露。裏稼業がバレそうな会話に冷や冷やしながらも引き上げていく二人を確認すると屋根裏から脱出。改めて主水たちを集める。これはきっと仕事になる。しかし下手すれば疑いをかけられかねないため洗濯場から三人を追い出せと全員ブチ切れ。つうことで主水の作戦で志賀勝と留三は孝助を連れて逃げ出していく。捨三は孝助が気になるが、剣之介とやいとやは関わり合いにならないほうがいいと超ドライ、主水も親が身代金を払えば解決する、余計なことをすると却って子どもが危ないとやる気ゼロ。その後、越後屋に脅迫状が届く。そして主水、剣之介、やいとやもかどわかしが気になって何となく集合。捨三は既に志賀勝たちの潜伏先を調べ上げていた。しかし今回の張本人と思われる伸吉は牢屋敷の中、志賀勝たちから孝助を無傷で救うのは至難の業だが、やいとやが越後屋から何とか報酬を支払わせることになると俄然やる気が出て来る。その後、伸吉は放免になりおりくの許へ向かう。さらに弥七を訪ねると牢屋にぶち込まれるだけだったはずが、刺青を入れられたと文句言いまくり。そこで身代金を五百両にアップして折半しようぜと持ち掛ける。そして越後屋とおりくの前に姿を現すと「心を入れ替えて奉公させて下さいッ!」と申し出る。さらに命に代えても孝助を取り返すと宣言する。越後屋&おりくじーん。つうことで二人は伸吉に五百両を託す。その一部始終を見ていた捨三は主水に報告。身代金の受け渡しは暮五つ。伸吉は五百両を弥七に差し出すと分け前を要求するがぶっ刺される。弥七とおりくはグルで最初から越後屋にたかって金を絞り出す計画的プロジェクトだった。伸吉の後をつけていたやいとやが現場に姿を見せると弥七ら撤退。伸吉はやいとやに孝助を助け出してほしいと頼むと息を引き取る。その頃、主水、剣之介、捨三は孝助が匿われている場所に集合。やいとやが駆けつけると伸吉から受け取った金を分配「恨み晴らしてくれと頼まれたんだ。グズグズしていると弟も危ねえ」。剣之介が原始人並みに枝で作った弓矢で留三を射抜くと主水がブッタ斬り。続いて剣之介が志賀勝を絞殺、その間に捨三が孝助に目隠しをして救出、安全な場所へ誘導すると「十数えたら目隠し外しな」と言って姿を消す。一方、弥七とおりくは五百両をゲットして超ハッピー。しかしやいとやにダブル仕置される。翌日、牢屋に銀次が戻ってくるが二発叩かれただけで放免。牢屋が満員で銀次のような小者を収容する余裕が無いのだ。銀次は泊まらせてちょと文句を言うが主水に一発叩かれて絶叫。お・わ・り
2024年08月07日
コメント(0)
休んだら休んだで疲れた。なんじゃこれは。必殺仕業人 第20話「あんたこの志をどう思う」ドリフ映画の巨匠・渡辺祐介登板。岩倉藩の浪人・小坂栄之進(霧島五郎)と妻の美緒が先輩んとこ向かってますよ。ひょんなことで知り合った剣之介&お歌にビジョンを語る。二人は脱サラして長年の夢だったラーメン屋を経営ではなく、先輩の道場を手助けしいずれ自分も道場を立ち上げるつもりだった。剣之介は早く国に帰った方が良いとアドバイスするがなんかムカついた。「あの二人、江戸でウロウロしてると破滅するぜ。ま、どうでもいいや。他人のことだ」。つうことで先輩んとこに辿り着いたが夜逃げした後だった。金貸し吾兵衛の手代・蔵吉(犬飼一郎)も三十両を踏み倒したままとんずらされたため必死に探していた。その頃、極悪フェイスの同心・神山(イマケン)が吾兵衛に三両返済しに来るが利子は返さないよ。その代わりお上の最新情報をリークする。近々贅沢禁止令が出る。吾兵衛は腐れ縁のお沢に小間物問屋を営ませているが、そんな禁止令を出されたら金銀パールや珊瑚とか在庫たくさんあるのに超やべーよ。神山は色々見逃してやるから見返りを要求する。入れ替わるように先輩夜逃げの情報が入って超ブチ切れ。「商いの邪魔をするのはいつも侍だ!」。その後やいとやの往診が終わったお沢の許へ吾兵衛がやってきてしかじかの事情で店をたたむこと、ついてはえぐい方法で商品を売りさばくぜと提案する。その頃、小坂と美緒はしょんぼり、ホテル暮らしでもう金ねーよ。仕官の口もねーし。剣之介とお歌の超つまらない芸を見て「金のためとはいえよくそんなことができるなー」と視聴者の感想を代弁するが「銭のためなら何でもするさ。それよりまだ国元に帰らんのか」と突っ込まれる。どこ行っても金の話ばかり。美緒は安い借家を探そうと提案する。その頃、吾兵衛は女たちを騙して手内職の立ち上げを計画していた。手内職の元締役を誰にするか。それにしても夜逃げされて怒りが治まらねーよ。「侍の恨みは侍で晴らす」。そこで小坂と美緒に目をつけ、蔵吉を通して手内職の住み込みを勧める。仕事と住まいをダブルでゲット、超お得ですねと美緒は喜んで引き受ける。早速お沢が簪の組み立て方などをレクチャー。誰でも簡単楽々お仕事。見本と説明書を渡す時に補償金として一両受け取り、うち百文が収入になります。なので~一日に五人来れば二朱もらえちゃうんですぅ。つうことで暇そうな女たちが手内職に殺到。せんとりつも傘張り内職から転職、千勢先生までチャレンジ。そんなこんなで小坂は一人酒。剣之介とお歌が目撃、まだ国に帰っていなかったのかと声を掛けるが、またまた小坂はムカつくぜ。一方、美緒は着々と稼いで売上金なんと五十三両、手数料を引いた分を蔵吉に納めますわ。しかし蔵吉は上手いことを言って美緒の取り分一両を半年分の家賃として徴収する。小坂はあちこち仕官の口をあたるが断られまくって酒浸り。美緒に八つ当たりするがふがいなくてすまん。そんなこんなで吾兵衛は在庫品を売りさばけてニコニコ。しかも侍の妻を元締に仕立てて恨み発散。さらに翌日、突然の閉店。内職を請け負った暇そうな女やせんとりつたちは保証金を返せと殺到。閉店を知らされていない美緒と小坂は平謝り。小坂は蔵吉に詰め寄るが知らぬ存ぜぬ。そんなこんなで吾兵衛は神山の利子を棒引き、儲け話を持ち込んでくれたお礼に三両を渡す。そこへ悪のビジネスモデルを知った小坂が乱入、奉行所に訴えるとブチ切れるが、吾兵衛は痛くもかゆくもないよ。神山が十手をちらつかせて奉行所に連行、牢屋敷にぶち込まれる。そして女たちから五十両をだまし取った罪で即刻打ち首が決まる。小坂は主水に無実を訴えるが予定通り執行される。そのことを知らない美緒は剣之介とお歌に小坂がまだ帰ってこないこと、蔵吉に騙されたことなど相談する。剣之介は主水なら事情を知っているかもしれないと思い、美緒をお歌に預けて主水たちをアジトに招集。主水は小坂が無実の罪で打ち首になったと話す。表でその話を聞いた美緒は簪で喉を突き刺して自害する。剣之介は美緒から五両受け取ると一人一両ずつ分け与えるが、主水は剣之介の取り分二両から一両を奪う。「これはこないだお前エに貸した分だ」第18話のことを「覚えてたのか・・・」。つうことで今週のやいとや占いコーナー。やいとやは占い師・紅嵐(田中佐和先生)を訪ねる。「お答えいたします。荒れ果てた古寺の薄暗い軒下に張り巡らされた蜘蛛の巣が吹き付ける雨風に大きく揺らめきはためくところが見えます」「不吉だ・・・」「が、だんだんと風は止みほのかな日差しの差し込むところが見えます」「こいつはついてるなー」「が」「あーちょっと待って!そこまでで結構です。「が」の後が恐ろしい。どうもありがとうございました」。そんなこんなで蔵吉を始末し、剣之介が吾兵衛を絞殺する。そして主水は金をたっぷり持っていると話す神山を呼び止めるとブッタ斬りにする。しばらくして牢屋敷に銀次が久しぶりに戻ってくる。銀次の彼女が内職詐欺に遭い、頭に来たので他所の小間物問屋で万引きして埋め合わせしようとしたと話す。「ですからあっしはここで頑張りまーす」。銀次の後ろ姿を見送る主水。「考えてみりゃこの牢屋の中が一番平和なのかもしれねえな」。お・わ・り
2024年08月03日
コメント(0)
この労力が無駄にならなければ良いが。必殺仕業人 第19話「あんたこの奥の手をどう思う」美濃屋の女将おときは行く先々で借金しまくり。やいとやも三両借りらればっなし。実は瓦版屋の由造(草野大吾)に強請られていた。金よこさないとあのことバラしちゃうよ。おときを心配する番頭の善七。その夜、剣之介とお歌は祭りの出店で食い逃げする。「食い逃げってのは案外うまくいくもんだなー」と元エリートサラリーマンはしみじみするが、お歌はいつまでこんな生活が続くのか不安だ。「いつまでって・・・このままでいいじゃねえか」。二人がしれっと通りかかった占い屋におときが来ていた。おときは善七とデキていた。駆け落ちまで考えている二人の行く末を占い師・霊蝶(坂本スミ子)が占います。アシスタントは胡散臭さ満々のおっさん・嘉兵衛(金田金男の父親)。霊蝶は謎の占いで別れたほうが身のためだとお告げを伝える。二人が帰った後「あーしんど」。とりあえず酒飲むよ、煙草も吸いたいとぶっちゃけるが、相談者がまだ一人いると嘉兵衛に止められる。相談者はせんとりつ。何年も連れ添っているのに子どもができない。そこで霊蝶は七夕まで夫婦の営みは禁止、それを破れば子宝運は砂山のように崩れさると適当に伝える。その頃、主水は千勢先生に頂き物を一緒にと誘われていた。千勢先生は激しい恋をしそうだと話し始める。相手は男らしく苦み走って奥方がいる。主水は自分のことだと思う。「私の人生にも春が来たようですな・・・貴女は私に生きる勇気を与えてくれました」。帰宅したせんとりつに七夕まで一人で寝てもらうと言われるが全然平気。嘉兵衛、由造はグルだった。事前に相談者の目星をつけておき、嘉兵衛が仕入れたネタを元に霊蝶がお告げを伝え、由造が相談者を強請るという悪のトライアングル。ある日、嘉兵衛は霊蝶にやいとやを紹介、往診ですよ。霊蝶はすっかりやいとやが気に入って猛アピール、プレイボーイのやいとやもたじたじ。そんなこんなでおときは借金を踏み倒したまま、やいとやにも返済できないので身体で返すと申し出るがもちろんお断り。その夜、霊蝶は嘉兵衛に拘束されたせいでデートできなかったことをやいとやに詫びる。霊蝶が持ってきた酒で二人ともいい塩梅。酔った勢いで霊蝶は嘉兵衛への愚痴をこぼしまくる。生き神様に祭り立てられ酒やたばこは厳禁、一度でいいから好いた男と一緒になりたい。そう言われてやいとやも満更ではない。翌日おときが三両を返済しにやいとやの許にやって来る。おときは三ヶ月前から由造に強請られていたことを告白する。霊蝶から相談事が漏れていたに違いない。しかしこれでもう終わりだと言う。霊蝶が銀次と彼女の運勢を占っていた頃、剣之介とお歌はいつもの境内で超面白くない芸を披露。しかし籠の中に一朱が入っていた。これは何かの間違いに違いないと言いつつ飯を食べに行くことに。鰻が食べたい剣之介と天ぷらが食べたいお歌の貧しいケンカが始まる。その傍で人だかりができていた。おときと善七の心中姿で発見されていた。その一件を瓦版に擦りまくって由造ぼろ儲け。霊蝶は嘉兵衛におときの相談事を漏らしたのではないかと詰め寄っていた。白を切る嘉兵衛に霊蝶ぶち切れ、足を洗って全部ばらすと言って立ち去ろうとするが、口封じのため匕首で刺される。霊蝶はやいとやを訪ねると由造に情報を流したのは嘉兵衛たちだと伝える。「わての手相見ておくんなはれや。生命線短いですやろ?これがわての運命や」「そんな弱気なこと言っちゃいけないよ霊蝶さん!」。霊蝶はやいとやに一緒に過ごしてくれたことが嬉しかったと礼を言って二両差し出すと息を引き取る。やいとやはおときが返済した三両で仕事を依頼する。「この三両は元々あたしのもんだ。だがね、美濃屋の女将さんがどんな思いをしてこの三両を工面したかと。それを思うととてもあたしの懐には入らないんでね。こいつが今度の仕事料だ」。そして霊蝶が差し出した二両は自分の取り分として受け取る。その夜、陰間茶屋でいい塩梅の由造を捨三が新ネタブッ込みですよと表に誘き出したところを主水がブッ刺し。剣之介が下っ端を絞殺。そして霊蝶の後釜に踊りをレッスンしている嘉兵衛をやいとやが始末する。翌朝、銀次か彼女と痴話げんかして牢屋に逃げ込んでくる。彼女は銀次に悪戯されたというが、銀次はおしりを触っただけだと言う。そこで主水がお裁き、卑猥の罪で五日間入牢。「旦那~娑婆の女は懲り懲りですぜ」。主水もにこにこ。「俺なんか七夕の夜までお役御免だ。ガハハハ」。お・わ・り
2024年07月31日
コメント(0)
もう辞める。必殺仕業人 第18話「あんたこの手口をどう思う」ピュアボーイの飾り職・定吉は豊島屋の番頭・嘉七(内田勝正)に連れられ風俗デビュー。定吉には師匠・甚作の娘お京という心に決めた相手がいた。ちなみに甚作は二人の交際を認めていない。まだまだ修行が足んねーよ。その後、定吉は風俗にハマる。お気に入りの風俗嬢に会うには金が要る。でも金ねーよ。そこで嘉七は甚作の贋作を作れと悪のアドバイス。露店で商いするより金になる。いつもの境内で剣之介とお歌が超面白くない芸を披露している傍で定吉が簪を売っている。定吉はお歌に店番を頼むと嘉七に贋作を手渡す。そのやり取りを剣之介ガン見。とあるお店に豊島屋の丁稚が甚作の品を届けに来ましたよ。しばらくして定吉が現れ、先ほどの商品は間違いだったと告げて定吉が作った贋作と取り替える。作戦成功。その後、豊島屋に甚作の贋作を二十五両で売りつけられたとクレームが殺到する。甚作に心当たりはない。一方、定吉は贋作を量産体制。質の向上のためお京に甚作の下絵をちょうだいとねだるが勿論お断り。しかし離れられないのが男と女。抱き合っているところを甚作目撃、定吉をフルボッコする。そんな定吉を庇うお京もダメな女ね。「あたしのお腹に定吉さんの赤ちゃんがいるの!」。甚作ショック。しかしお京と一緒になれと言うと定吉の代わりに自首する。甚作を信頼していた豊島屋は信じられない。甚作がそんなことをするはずがない。その瞬間、嘉七が豊島屋の後頭部をぶん殴り。定吉に手伝わせて首つり自殺を偽装。金をごっそり持ち逃げして上方でビッグビジネスを立ち上げるぜと悪のスマイルを浮かべる。翌朝、嘉七はスタッフを集めると主が亡くなったため豊島屋を閉めると告げ、残っている資産等を給金に換えて清算したいと説明する。閉店とお別れを惜しむ嘉七&スタッフ一同。そんなこんなで主水は牢にぶち込まれた甚作と接触。どう見ても悪人面ではない。甚作は主水から騙しは獄門刑と聞いて超ビビり、定吉の身代わりで自首したと白状する。その夜お京はすっかり悪に染まった定吉に別れを告げられ顔面殴打。翌朝、川に身投げする。主水は銀次から甚作の獄門が決まったと聞くと甚作に会いに行く。甚作は主水にお京が定吉と所帯を持っているか確かめてほしいと頼むが、定吉に袖にされて身を投げたと告げられ怒り&号泣。甚作の獄門台送りは決定済みで今更申し開きできない。「旦那~あっしはこれじゃあ死んでも死に切れねー!定吉が憎い!」「人の情けが素直に通る世の中じゃねーんだ。とっつあん、お前もついてねえや」。しかし世の中には裏の裏のそのまた裏がある。「お前えの恨みは必ず晴らしてやる」。主水は甚作が髪の中に隠していた五両を受け取り急遽仕事開始。奉行所も豊島屋の首つりを怪しいと睨んで調べ始めている。そこで嘉七の居所を突き止めるため、嘉七&定吉の手口を真似っこ作戦開始。定吉が贋作を売りつけた後、捨三が現れ、先ほどの商品は間違いだったと告げて別の商品と取り替える。そこへやいとやが現れ「こいつは紛い物ですよー」と告げて作戦成功。ブチ切れの客に追われて飛び込んだのは閉店したはずの豊島屋。報告を聞いた主水はやいとやと捨三に一両渡す。無視されたスーパー貧乏の剣之介が「おいおいおい金金!」とツッコミを入れるが、今夜は町方が動き回っている、下手すれば「俺たちの命が危ねーんだ」「じゃ金だけくれ!」と食い下がる。「こんな仕事して生活保障してくれないんじゃ合わねえや!」と主張して必殺シリーズ唯一の無仕事で報酬ゲット。豊島屋の周りを捕り方がぐるりと囲んでいる。剣之介連れてこなくて良かった。嫌がる捨三を囮にして捕り方を追っ払い、主水とやいとやが屋敷に侵入。嘉七と定吉が大量の小判を持ち逃げしようとしているとやいとや発見。腕っぷしゼロのやいとやは二人にぼこぼこにされる。そこへ主水が乗り込み嘉七をブッタ斬り。続けてやいとやも定吉を始末する。翌日、主水が将棋を指していると銀次がやって来て甚作が作った紙の将棋の駒を渡す。「牢屋は天国だと思ってたけどな。旦那はいい人だし皆も優しくしてくれるし。でもとっつあんみたいな人でも獄門になっちまうんだから怖いですよ。ね、旦那出して下せえよ!」と珍しくビビる。「牢屋なんて地獄だよ!」。地獄は牢屋に限るめえ。お・わ・り
2024年07月28日
コメント(0)
もう辞める。必殺仕業人 第17話「あんたこの掠奪をどう思う」火事ですよー。町火消出動。そこへ卯之吉(一文字隼人)率いる常火消の竜神組が現れ、通せ、通さねえの押し問答。おかげで被害拡大で全焼。竜神組評判悪いよ。しかしバックには旗本・乾敏元(発明刑事)が付いていた。今回の火事はどうやら乾が仕掛けたようですね。卯之吉はやいとやを捕まえると強引に母親・おふみの施術を依頼、いつもの境内でところてんを食べようとしていたお歌に因縁吹っかけまくり。貴重な栄養源のところてんを台無しにされて剣之介ブチ切れ。そんなこんなで花火師の仙太(鏡京太郎)が彼女のおきよ(志摩みづえ)と昼間っからイチャついてますよ。そこに卯之吉たちが現れて嫌がるおきよをモノにする。仮面ライダー2号VSミラーマン。しかし仙太はビビって逃げ出してしまう。その後、おきよの父親で大工の松造が竜神組に乗り込んで卯之吉を出せとブチ切れるが、おふみに軽くあしらわれる。怒りが収まらない松造は主水に相談する。主水は前作『仕置屋稼業』にて南町に栄転で調子に乗って離れを増築、その施工を松造に頼んでたみたいですね。まさか一年後に超貧乏になるとは…。支払いが終わっていない分の請求かと思ったら超ヘビーな相談だった。力になりたいが今は定町回りではない。そこで昔の仲間に相談することを約束。翌日、同心の安田に話を持ち掛けるが竜神組と聞いてめんどくせーなー。しかしおだてまくってその気にさせる。表では銀次がメシを減らされたことに文句言いまくり「娑婆のほうがましだー」とセルフ釈放。それを聞いた主水は今日の昼メシからご飯倍増宣言。「そりゃないよー」。そんなこんなで安田が竜神組に乗り込み、実は超ビビりの卯之吉は半泣き状態。そこでおふみは乾に相談、南町奉行所に圧力をかけることになる。その後、安田は担当から外され主水に嫌味を言いたくもなりますわ。一方、仙太はおきよに先日のことを詫びると再びプロポーズ。おふみもあんなひどい目に遭ったのに仙太にメロメロ。この二人ばかですね。その頃おふみは松造に詫びを入れていた。実は卯之吉はおきよに惚れていた。責任を取りたいので卯之吉と結婚させてほしい。支度金も用意。おふみの誠意に松造じーん。そして二人の結婚を認めると一筆したためる。つうことで悪の作戦成功。この書付さえあれば卯之吉はいつでもどこでもおきよやりまくり、飽きれば書付を破って捨ててしまえば良い。なるほどねーとゲスいスマイルを浮かべる一文字隼人ではなく卯之吉。早速やりたくなってきたのでおきよをぼろ小屋に連れ込んでやりまくり。竜神組にぼこぼこにされた仙太は松造を訪ねるが、松造はおふみの言うことを信じたまま。やけくそになって竜神組に乗り込むが、居合わせた乾に無礼打ちにされて犬死。その頃、珍しく酒飲んでいい塩梅の剣之介とお歌が新居(?)のぼろ小屋に戻ると中でおきよが首を吊っていた。やっと騙されていたことに気づいた松造は主水に「恨みを晴らしてくれー」と泣きながら依頼、「旦那~こんな汚ねえ金いらねーや!」とおふみから渡されていた支度金を叩きつける。主水は五両だけ受け取るとやいとや、剣之介、捨三に仕事を持ち込む。殺るのは今夜。早速捨三が威勢よくニセの半鐘を鳴らしまくり。卯之吉with竜神組出動。その隙にやいとやはおふみを始末。夜道を急ぐ乾を主水がブッタ斬り。その頃、卯之吉with竜神組が現場に駆け付けるとなんだボヤじゃねーか。テンションアゲアゲなのに収まりつかねー。そこで女でも抱くか。こないだ境内で見かけたねーとお歌をナンパ。その背後から剣之介が襲撃、卯之吉絞殺。翌朝、食い逃げの罪で銀次が牢に戻ってくる。これでただ飯が食える「がんばりまーす」。しかし囚人が芋を盗んだことで全員連帯責任、七日間朝昼晩水一杯だけで過ごすことになっていた。「ついてねーなー・・・」。銀次マジ泣き。お・わ・り
2024年07月28日
コメント(0)
旅から旅の人生です。必殺仕業人 第16話「あんたこの無法をどう思う」ある夜、泥酔してやってらんねーよ状態の捨三は女の死体を見つける。傍には鳥追いルックの女・お徳(横山リエ)がいた。手首には謎の傷跡が残っている。お徳は捨三に二十両払うので女の恨みを晴らしてほしいと依頼する。殺された女は顔も名前も知らない赤の他人だったが、男たちに金目当てで乱暴された挙句殺害されたところを偶然目撃、かわいそうなので殺してほしいとのこと。殺る相手の男たちは赤鞘組。表でやり取りを聞いていた主水、やいとやは急に尻込みする。赤鞘組とは奉行所もビビる旗本愚連隊。しかし剣之介だけお徳の話に引っ掛かるる。ボロボロの身なりで二十両の大金を持ち歩いている、しかも気の毒だというだけで赤の他人のためにポンと投げ出す。「何故だ?何があの女に起こったんだ?」。数日後、剣之介とお歌がいつもの境内で超面白くない芸を披露しようとしていると赤鞘組が乱入、地回りのやくざたちをぼこぼこにする。さらにお徳を連れて来ると赤鞘組のリーダー・陣馬弥平次は往来で無理やり逆立ちをさせて晒し者にする。その頃やいとやは船宿の女将・お梶を往診。お梶は陣馬に妾同然にさせられていることをぼやく。人間はどうしてうまくいかないのか。お梶の下で働く幸吉(山手中央署・川辺刑事課長)は朴訥青年でノンアルコール、ノン女遊び、ノン笑顔。何が楽しみで生きているのか分からない。なぜか手首に布切れを撒いている。そんな幸吉にお梶が好意を持っていることに気づいていた陣馬はゲスアイディアひらめき、お梶との情事を幸吉に見せつけようとする。ついでお梶に別れたければ金を用意しろ、金が無いなら身体を差し出せと脅す。そんなこんなでお梶は幸吉に惚れてるよ。死んだ旦那は超道楽者だったが、幸吉は正反対の超真面目人間。しかし幸吉はお梶のラブをお断り。十年前ある事情で身投げをしたところをお梶に助けられていた。身投げした理由が理由なだけにお梶の気持ちを受け入れる訳にはいかなかった。深い事情がありそうですな。その夜、主水とやいとやが屋台で飲んでいると幸吉がぐでんぐでんに飲みまくり&絡みまくり。二人は幸吉を介抱するが、うわ言のように「叶屋」と喚き散らしている。主水は幸吉の顔に見覚えがあったが思い出せない。その後、捨三の調べで幸吉の素性が判明する。幸吉は叶屋の後妻おいせの婿になったが、おいせの一人娘おとみと惚れ合ってしまう。そのためおとみと互いの手首を紐で括って身投げ心中する。幸吉は偶然お梶に助けられるが、おとみの死体は上がらなかった。そんなこんなでお歌はお徳と知り合いになり小屋へご案内。主水や剣之介の指示で「おとみさん」と呼びかけると反応した。お徳はおとみだった。やいとやからおとみが生きていたと知らされた幸吉は号泣する。幸吉は自分だけ生き残ってしまったことを申し訳なく思い、お梶の気持ちを受け入れることができなかったのだ。お徳ことおとみも幸吉が生きていること知って泣いて喜ぶ。お歌とやいとやは二人の身なりを整えてやると暮れ六つに涙のご対面を企画する。そこへお梶が陣馬と刺し違えると言って出て行ったとの知らせが入る。そのことを聞いた幸吉は陣馬の屋敷に乗り込むが、お梶を庇って斬られてしまう。剣之介の小屋で幸吉を待つ主水、剣之介、お歌、おとみ。そこへ瀕死の幸吉が姿を見せ、おとみと再会を果たすが息を引き取ってしまう。遅れてやいとやも駆けつけるが、事情を話している間におとみは幸吉の後を追って自害する。「こんなばかなことってあるかい!やっと一緒になれたんじゃないか!三人もいて何もできなかったのかい!こんな・・・こんなばかなことってないよ!」。何も言えない主水、剣之介、やいとや。「おとみちゃん・・・もう離れるんじゃないよ」。その夜、主水とやいとやは陣馬の手下たちを始末し、お歌に誘き出された陣馬を剣之介が絞殺する。翌朝、主水が番所で転寝していると銀次が惚れた女の相手を殴ったが、逆にぼこぼこにされて牢に戻ってきたとの知らせを受ける。ばかな奴ですな。しかし「私は銀次がばかな奴だと思えんなあ。殴ったり怪我させたり心中するほど惚れ合えば幸せじゃありませんか」。人生は日々是不安の連続だ。お・わ・り
2024年07月27日
コメント(0)
天気が良いので酒でも飲むか。必殺仕業人 第15話「あんたこの連れ合いどう思う」岩松(スガカン)&お福(市原悦子)のラブラブ夫婦が江戸にやって来ましたよ。岩松は調子のいいことばかり言うデタラメ系キャラ。お福は天然系でバランス取れてるね。岩松は商売を始めてビッグになるぜ宣言。剣之介&お歌がいつもの超おもしろくない芸を披露していると岩松&お福がやって来る。お福の三味線&ボーカルにお客さんノリノリ、あまりの上手さに剣之介&お歌も聴き入ってしまう。その頃、岩松は賭場でハッタリかましまくるが負けまくり。ある夜、主水はせんとりつから千勢先生を真似て手習い塾を開きたいと提案される。同心の宿舎を勝手に建て替えることはできない。ならば同心株を手放して土地を買えばいいとむちゃくちゃなことを言い出す。妙にリアルな話、下手に逆らえば離縁される。そこで公事師に相談することになる。あらゆる御定法に精通し、離婚問題、跡目相続の揉め事、金の貸借などよろず訴えごとを申し立ててくれる。お福は岩松に金が要るため居酒屋で働けと言われるが大道芸しかできないため拒否、DV気質のある岩松は三味線をぶっ壊しお福を蹴飛ばすと出て行ってしまう。ちょうど主水が公事師の事務所の前で相談しようか迷ってもじもじしているところに岩松&お福が口論しながらやって来る。そこで二人を事務所に連れ込んで相談のやり取りを観察。公事師の早瀬源四郎(栗虫太郎)は協議離縁の手続きを取ると二人に説明。離縁したがっている岩松にお福は何でも言うことを聞くと言って相談取り下げ。早瀬は主水に二人の相談料を請求する。その頃やいとやは大黒屋を往診。大黒屋の後妻お浜は遊びまくり、連れ子の吉之助(北斗星司)も超道楽者で最低です。なのでーさっさと離縁したいもんですな、そこで公事師に離縁の手続きを依頼してまんねんとぼやきまくる。事実お浜は浮気していた。しかも相手は早瀬であり、早瀬こそ大黒屋が依頼した公事師だった。その夜、主水が入ったいかがわしい居酒屋にお福が働いていた。主水は岩松なんかとさっさと別れろというが、お福は岩松に惚れている。「あの人はああ見えていつかどデカいことしますよ」。しかし岩松はまたまた賭場で負けまくっていた。その場にいた吉之助に金貸してちょとねだるが断られ本気で逆ギレ。翌朝、銀次と組んで大黒屋に強請たかり作戦を実行するが失敗する。ベタなコントのような光景に吉之助は興味津々、その後、早瀬は岩松を引き取る。お福は岩松を探して牢屋敷を訪ねるが見当たらない。「あの人どこ行っちゃったのかしら。思えば今まで苦労ばかりさせられて・・・本当に殺してやりたい!」。その一言に主水ビンビンに反応するが「殺したいほど好きなのよ!きっと今に帰って来るわ」。ぎゃふん。その頃、岩松は早瀬から儲け話を持ち込まれていた。大黒屋は病でいつ死ぬか分からない。跡目を継ぐ後妻と連れ子もいつ放り出されるか分からない。大黒屋が死ねば店の身代は宙に浮いてしまう。そこでお福を大黒屋へ奉公に出し、大黒屋がお福を気に入ればお福に大黒屋の身代が転がり込む。ちょうど今、大黒屋と後妻の離縁の手続きを進めている。場合によっては遺言状に手を加えることもできる。「そんなに上手く行きますかねえ…」。半信半疑の岩松に早瀬は手付金として五両を渡す。つうことで岩松はお福に大黒屋と酒の相手をしてほしいと頼む。一方、大黒屋は早瀬からお福を紹介されてご対面。岩松は女呼んで酒飲んでいい塩梅、しかし早瀬とお浜がお福と大黒屋を不義密通に仕立てようとしていることを知ってブチ切れ。騙されていた。お福を助け出すため大黒屋へ向かうが吉之助に刺される。それでも寝室に乗り込み、大黒屋を刺すとお福に詫びながら五両を渡す。「この世にはなー上には上がいるもんだぜ。俺みてえな悪党たぶらかすなんてーよーあんなの極悪人て言うもんだぜ」「あんたは悪党じゃないよ、なーにが悪党なもんか、しっかりおし!」「あー一旗挙げるまではよーくたばって堪るかってもんだー」。しかし岩松は死んでしまう。「あんたーあんたー・・・殺された―!うちの人が殺された―!早瀬が殺した―!殺された―!」。翌日、お福は主水に早瀬を殺してほしいと頼む。相手は早瀬、お浜、吉之助。「ところでお前これからどうする?」「良いお天気ね・・・」。主水は剣之介とやいとやに仕事を持ち込む。「考えてみればあのお福って女も可哀そうな女だ。くだらねえ男に振り回された挙句とうとう一人っきりになっちまいやがった」。つうことで今週のやいとや占いコーナー。花札をめくって「八、一、八、一。盆、正月、盆、正月。こりゃめでてーねー」。続いて「四、八、三、二。し・わ・ざ・にん!?」。やいとやはお浜を始末、主水は早瀬を刺し殺すと先日の相談料を回収、剣之介は吉之助を絞殺する。その後、手習い塾の話は中止となり主水しめしめ。お歌は商売のため剣之介といつもの境内に向かうが「今日は帰ろ」「なぜ?」「商売敵はそっとしといてあげましょうよ」。お福の歌声に人だかりができている。お・わ・り
2024年07月16日
コメント(0)
もっとゆっくりさせろ。必殺仕業人 第14話「あんたこの勝負をどう思う」深夜おかなは夫で将棋指しの竹次郎(長塚京三)のためお百度参りをしていた。そこにライバル・道安(中尾彬)登場。竹次郎と道安は近々対戦することになっていた。しかも超ビッグマッチ。「将棋は力だ。運ではない」とわざわざ解説。おかなは竹次郎と年老いた義母のために負けてほしいと頼み込む。そこで中尾彬ではなく道安は「神仏とて賽銭を取る。あんたの賽銭は何だ?」と言っておかなの身体を頂く。ゲスい。世間は竹次郎VS道安の対局で超盛り上がり。それぞれ贔屓の商人がついて五百両出し合う千両の賭け将棋。主水は竹次郎に一分賭け、やいとやは竹次郎の母親・まつを診ていたが、貧乏っぷりから道安に賭ける。そんなこんなで当日。おかなは竹次郎のことが心配で気が気でない。将棋指しという商売は辛い。勝てばいいが負けると二、三日眠れない夜が続く。なぜ竹次郎だけがこんなに苦労しないといけないのか。勝っても報酬は五、六両。負けると一文も貰えない。お歌も一緒に心配するが剣之介は男尊女卑の塊なので「命懸けで勝負をできるのは男だけだ。この気持ちは女には分からん」と言い放つ。そして深夜、竹次郎が帰宅してくる。道安に勝ったのだ。その後、道安はバックについてくれたビッグ商人・勘兵衛と高田藩の家老・大槻に今回の負けを責められていた。しかし「今だから言うが私は竹次郎の女房と寝た。女の情にほだされてつい手を出した。それが私の敗因だ」と激白する。そしておかなに対しても「私は約束を守った。あんたとの約束を守って勝ちを譲った」と話すが「嘘です!あなたは竹次郎を負かす気でした!勝ちを譲る気なんか初めからなかったんです。あたしだって将棋指しの女房です。それぐらいのことは分かります」とホンマのことを突かれる。道安はあくまで約束を守ったと主張するとおかなを無理やり勘兵衛に差し出す。そんなこんなで勘兵衛は竹次郎側についていた辰五郎に今回の対局は八百長なので金を返すよう迫る。おかなは道安と裏取引をしたのだ。そのことを知った竹次郎はおかなをぶん殴り。自分の実力で勝った一世一代の勝負に泥を塗ったことが許せないと叩き出す。翌朝、川に身を投げたおかなの亡骸が見つかる。おかなから真相を聞いていたお歌は道安が許せない。しかし剣之介は「道安を恨むのは筋違いだ」と話す。「恨むならむしろ竹次郎のほうだろう。いや将棋の持つ非情さと言ったほうが良いかもしれん。あの女はただの死に損だ」。夕刻、竹次郎は道安に互いの命を懸けた勝負を申し込む。そしてバトル開始。竹次郎優勢、道安ちょい劣勢、しかし道安が打ち込んだ歩が決め手となって竹次郎はまさかの敗北、立会人の大槻に斬り殺される。息子夫婦を失ったまつは憔悴し切ってしまう。そして往診に来たやいとやに竹次郎が将棋で稼いだ金で恨みを晴らしてほしいと頼む。しかし剣之介は乗り気になれない。勝負は強い者が勝つ。勝った者が常に正しい。負けた者に義理立てする必要はない。主水は「あれは勝負じゃねえ。騙しだ」と言って捨三に解説させる。捨三は屋根裏から今回の対局を覗いていた。勝負は竹次郎の勝ちだったが、道安は袖を使ってわざと歩を落とし隠し持ち、その歩が決め手となった。つまりイカサマ。勝負に集中するあまり竹次郎はイカサマに気づかなかった。剣之介は納得すると迷わず金を受け取る。その夜、やいとやが勘兵衛を、主水が大槻を始末する。そして夜道を急ぐ道安を剣之介が後ろから襲撃して絞殺する。翌朝、主水は体操している銀次と将棋を指す。銀次が体操のたび正面を向いた隙にずるをするが「こういうのはね泥棒の始まりですよ!」と言われ、ついでに囚人たちからも睨まれ「間違ってこともあるじゃねーか・・・やめた!」。お・わ・り
2024年07月14日
コメント(0)
もっとゆっくり過ごしたい。必殺仕業人 第13話「あんたこの神隠しどう思う」今日の牢屋はほのぼのしてますよ。そこへ病人が出たとの知らせが入る。主水は仮病と思いながら様子を見るが、女囚のお久は朦朧としている。そして主水に向かってうわごとのように「かみ」「かみのなか」と繰り返す。主水が髪をほどくと中から小判が出て来る。さらに「せんかい」「殺して」と訴える。ある日いつもの境内で剣之介とお歌が芸を披露しているとお眉(荒砂ゆき)が親し気に近づいてくる。お眉はお歌の昔なじみだったが、いつも調子の良いことばかり言う鼻つまみ者のため嫌っていた。その頃やいとやはとある長屋を訪問。住人たち丸ごと診ていたが最近治療に来なくなっていた。お六の話によると「死のう教」の教祖・玄拓(山田吾一)が長屋にやって来て「やいとをやっても明日になればすぐに肩は凝る、目は翳む」「人間死ななければ本当に楽にならない」などと布教、玄拓の教えを信仰するようになっていた。金も宝も全て捨てて死ぬことだけを願う。プライドを傷つけられたやいとやは剣之介の小屋を訪れて愚痴を吐きまくり&酒飲みまくり。酒癖が悪く介抱するお歌に暴言吐いてめんどくせー奴だなあ。お六の許に娘のおとよ(『ウルトラマン80』の教頭先生)が赤ん坊を連れて戻ってくる。おとよはやくざの男と駆け落ちしたが死に別れていた。今更帰って来れる義理ではないが、赤ん坊にお六の名前を取って六太郎と名付けたと話す。怒り沸騰のお六はその話を聞いて二人を受け入れ、六太郎もお六にすっかり懐いて今や長屋のマスコットキャラクターです。そんなこんなでお眉はお六が百両を持っている情報をゲットする。おとよの夫が死んだ時、親分が香典代わりとしておとよに渡したのだ。その話を聞いて玄拓は「悪くねーなー」と悪巧み。お眉は長屋の男を使って六太郎をかどわかすとお歌に自分の子どもだと言って一両で預からせる。その頃、長屋では六太郎が神隠しに遭ったと大騒ぎ。そこに玄拓が現れ「探しても無駄だ!子どもは二度と帰らん!恐らく死んでいようが父なし子として一生苦しみ続けるよりもむしろその方が幸せというものだ」と身も蓋もないことを言って布教活動を展開。お六はいっそ死んでしまいたいと泣き出し、おとよも泣きながらも六太郎が見つかるよう神仏に祈り続ける。その様子を玄拓とお眉が観察、表に出てきたおとよを捕まえると首を絞めて殺そうとする。もたついている玄拓にお眉が石を渡して殴り殺す。さらにお六を絞殺、糠床に隠していた百両を取り出すとお六を自ら首を吊ったと見せかけてトンズラする。そんなこんなで主水はお久の経緯を知る。お久は夜鷹になる前は小間物屋だったが、子どもが神隠しに遭い、夫は首を括ってしまう。夫は「死のう教」を信仰していたことから奉行所に教祖の「せんかい」を訴えるが相手にされなかった。やるせなくなった主水は「お前エのその不景気な面が見たら少しは気が晴れると思ってな」と言って昼飲み中の剣之介を訪ねる。剣之介は先日の一両で買った酒とつまみで主水をもてなす。お歌は預かった子どもに与える乳を貰いに出かけている。主水は子どもが生まれたと勘違い、「勘違いしてねーか?」と剣之介否定、その時小屋が崩れる。またまたやいとやがやけ酒を飲んで転がり込んでいたのだ。やいとやが喚いていた「死のう教」を耳にした主水は玄沢の屋敷に忍び込むと「せんかいさん」と呼びかける。主水の声に玄沢はお眉に自分のことを呼んだかと反応する。その後お久は息を引き取る。最後まで苦しんでいたという。「辛かったろうな・・・」。主水は剣之介とやいとやに仕事を持ち込む。お歌に誘き出されたお眉を剣之介が絞殺、やいとやが玄沢の額に針を突き刺すが、やいとやの腕を掴むと逆に針で突き刺そうとする。絶体絶命の瞬間、玄沢が絶命し命拾いする。そして主水は長屋に忍び込むと「火事だ」と叫ぶ。長屋の連中は驚いて飛び出すが家事など起こっていない。ところがお六の家に明かりが灯っている。中に入ると六太郎が戻っていた。しかし誰が育てるか?そこで十五年間子どもが出来なかった由造・おかね夫婦が名乗り出る。「この子は神様からの授かり物だ。おとよさんに代わって俺たちが育てて見せるぜ」。その様子を見届ける主水。翌日、牢でうたた寝。大欠伸しながら「人間生きてりゃでこそだ」。お・わ・り
2024年07月14日
コメント(0)
今日はゆっくり過ごした。必殺仕業人 第12話「あんたこの役者どう思う」捨三の洗濯場、剣之介が芸を披露しているいつもの境内、やいとやの診療所に娘(浅利香津代)が現れ、人を五人を殺してほしいと依頼する。娘は三人の名前と仕業人であることを知っていた。三人とも適当に誤魔化すが「私、ある方に聞いたんです。江戸には仕業人という人がいてお金で恨みを晴らしてくれるって」。そして主水の前にも現れ殺しを依頼する。娘は主水の名前と牢屋見廻り同心であることも知っていた。翌日、捨三の洗濯場で作戦会議。娘が何故全員の名前と裏稼業のことを知っているのか?その場で始末しておけば良かった。とりあえず娘の居所を調べることになる。しかし、その場に娘が現れる。すかさずやいとやが始末しようとするが、剣之介は誰が自分たちのことを話したのか確認することが先だと言って娘に話をさせる。娘は武州のとある庄屋の娘・お染。去年の秋、犬村縁十郎一座が訪れて「白浪五人男」を上演。そして一座の一人・菊三とビッグラブ。菊三は役者を辞めてお染と一緒になると甘い囁き。ところがある夜、盗賊たちが押し入り金品を奪い家族も殺害。盗賊たちの腕には菊三と同じく白粉の跡があった。犬村縁十郎一座の正体は盗賊だった。お染は田畑を売って年貢を作ると菊三たちを追い続け、ようやく突き止めるが口封じのため川の中へ投げ込まれる。そして「ある方」に助けられ、主水たちのことを教えられて江戸にやって来た。「ある方」とは誰なのか?答えようとしないため主水はお染を殺そうとするが「あの男たち五人を殺して下さい。父や母や姉や兄や妹や弟の仇を取って下さいお願いします!それからでしたらあたしは死んでも構いません。そうしないとあたし…あたし、あの世に行ってから誰にも会えません」と泣き崩れる。お染が嘘を言っているようには見えない。お染が報酬として十二両を用意、一人頭三両と聞いてまず捨三が協力を申し出る。つうことで一座の行方は自称芸人の端くれの剣之介が調べることになる。通行手形の手配は主水が朝飯前で調達、しかし旅に出るとなるとりつが連れていけと言い出すかもしれないと弱気になるが、剣之介がお歌を置いていくつもりと聞いて覚悟を決める。そして捨三はお染を監視するため江戸に居残り、主水に取り分三両から一両ピンハネされる。つうことで剣之介とお歌は境内で知り合った芸人のおじさんと屋台で飲みまくり、一座が安房に向かったとの情報をゲットする。そこで主水は千勢先生から下総の地図を借りようとするがエロ本発見「なかなか趣味がお広いですなー」と密かに絶賛する。翌朝、主水、剣之介、やいとやは渡世人姿で出発する。その頃お歌は剣之介が姿を消していることに気がつく。やいとやもいない。「とうとう行っちまったんだな。こんな日がいつかきっと来ると思ってたけど・・・」。そんなこんなで主水たちは一座が訪れている村に到着する。明日が興行の初日で押し込みも決行する段取りになっていた。今回も庄屋の娘をたぶらかし&その隙に金品強奪、そして大成功。主水たちが駆け付けた時には金は奪われ、庄屋の娘も殺害された後だった。そこで明日の興行で始末することになる。その頃、江戸に残った捨三は甲斐甲斐しいお染に何となく「ホ」の字ダネ。良かったらこのまま洗濯の仕事を手伝ってもいいとさりげなくアピールする。そして興行の日。舞台では「白浪五人男」が披露、捕り方に扮した剣之介も舞台に上がり、やいとやは黒子に扮し、主水は舞台の袖で待機。観客たちが見ている前で僅かな隙を突いて全員始末する。思わぬ大仕事を終えてしみじみする三人。この調子ではいつどこで命を落とすか分からない。しかも自分たちの素性を知っている者がいる。そしてお染は手紙を残して姿を消していた。「仕業人の皆さん、ありがとうございました。染は何とか自分の力で生きて行けそうです。捨三さん短い間でしたが本当に親切にして頂いて御礼の申しようもありません。お渡ししたあの十二両は私の身体を売ったお金ですからいつまでもここにいる訳には・・・。あなた方のことは決して忘れません。でもあなた方のことを教えてくれた人の名を言わなかったように、あなた方のことも決して他人様には喋りません。ご安心下さい」。捨三がっくり。剣之介はお歌に「白浪五人男」の口上を披露、芸風が変わった剣之介にお歌は「あんた今までどこで何やってたの?」。やいとやの診療所は患者で溢れ返っている。次々訪れる患者に一瞬身構えるやいとや。そして主水は五十叩きの刑を受けながらこれから生き方を変えると叫んでいる銀次に「ばか野郎。お前エが生き方変えられるなら俺のほうがとっくに変えてらあ。十ばかり追加してやれ」とニコニコ。お・わ・り ※「ある方」ってやっぱり市松?
2024年07月13日
コメント(0)
猛烈に忙しかった。必殺仕業人 第11話「あんたこの根性をどう思う」ある夜、主水は上司や女郎屋のオーナー・惣五郎たちに招かれて大宴会。牢屋にぶち込まれている粂八(中村敦夫の弟子・阿藤快)の刑を軽くしてやってちょと接待&惣五郎から賄賂まで渡される。翌日、約束通り百叩きの刑を適当にカウントして粂八を解き放す。惣五郎の女郎屋には金田金男少年のような女郎・おさと(吉田日出子)がいた。おさとは分刻みで次から次に客を取って稼ぎまくり。そこへ粂八がぶらり途中下車の旅のように惣五郎を訪ねて悪巧み。中村家では間借り人の千勢先生が塾を経営、子どもたちに奉行所の組織を解説、牢屋見廻り同心について「これは一生上役の目に留まらない職務です。皆さんはこうなってはいけませんよ」「はーい」。中村家どんより。「好きでなった訳じゃねーや」。その頃、剣之介&お歌は新しい芸の猛特訓。しかしリズム感ゼロの剣之介には無理っす。お歌にいつまで経っても侍が抜けきれないと言われてブチ切れ&顔面殴打。お歌もブチ切れて小屋から出て行くが、粂八にスカウトされ無理矢理女郎にさせられてしまう。そこは惣五郎の女郎屋・銀猫。おさとは銀猫を買い取ろうとしていた。惣五郎は高利貸しから百五十両の借金を抱えていた。その証文を買い取れば店を買ったも同然。あと二十人も客を取れば目標金額達成。女衒の宇之吉(南洲太郎)はそんなに上手いこと行くのかねーとやや疑問。しかしおさとはマジで金をため込んでいた。つうことでお歌は女郎デビューさせられるが絶対に客を取らないと宣言。そこでおさとが代わりに客を取ってやると提案。「そりゃ構わないけどそんなにお金稼いでどうするの?」「この店買い取るの」ぎゃふん「そのうち楽させてあげるよ」。その時、往診でおさとを診ていたやいとやがお歌を目撃。お歌もやいとやに気づくがSOSを出せない。そのことを聞いた剣之介はお歌を買うため主水とやいとやに「金貸せッ」と迫る。つうことで早速銀猫に出動、涙の再会&心配のあまり顔面殴打。お歌に逃げ出そうと誘うが手下に見張られている。翌日から剣之介は建築現場でバイトしまくり、銀猫に通い続けるが疲れ果てて毎晩爆睡。もはや過労死レベルです。そんなこんなでおさとは目標金額を達成。宇之吉に証文を買い取ってくるよう百五十両を渡す。ところが粂八から出て行けと言われる。宇之吉、惣五郎、粂八はグルだった。惣五郎はおさとから騙し取った金で隣の店を買収。リニューアルオープンの当日おさとが現れ「この店はあたしの店だよ!あたしの金で作った店なんだから!」と乗り込むが、粂八たちに袋叩きにされる。おさとはやいとやに「また一からがんばるよ。明日からやり直すんだ」と話す。「また女郎やんの?」。やいとやは呆れ返るが、知り合いに金を払えば始末してくれる人がいるとしれっと紹介。十両を五両に値切られて交渉成立。剣之介は殺る気満々。主水は賄賂を渡された惣五郎が相手と聞いてモヤるが、金が欲しいので引き受ける。つうことでやいとやの縁起担ぎコーナー。花札で今日の運勢を占います。「4月、9月、7月、1月。ヨクナイ」続いて「8、1、10、8・・・ヤイトヤ。こいつは縁起がいいや」、剣之介とお歌の部屋で待機する。ところが客の小銭を盗みまくっている銀次を追って岡っ引きたちが乗り込んで来る。客の一斉チェックでやべー。そこで剣之介とやいとやは女郎に扮するが、マニアの客にモテモテで違う意味でやべー。銀次はニコニコで自首、牢屋に戻れてラッキー、騒ぎも治まる。そんな中、主水は粂八を呼び止めると「こないだの叩きの件なんだが、あとで勘定したら数が一つ足りねーんだ」「え~!旦那今更それはないでしょー」。つうことでこの場で叩くことになる。「俺もやりたかねーんだが奉行所が規則規則ってうるさくてな」「旦那軽くお願いしますね」。ビビる粂八を川に向かって正座させると「心配するなーカッコだけだ」「えへへ、あの軽く・・・」。しかし背中をぶった斬り。悶絶しながら川に転落する粂八。続いてやいとやが宇之吉を始末、剣之介は女郎姿のまま惣五郎を絞殺するとお歌を連れて店から逃げ出す。主水は帰り道で夜鷹になったおさとに呼び止められる。「たったの十六文でいいからさ」「十六文か・・・やめた」「旦那~!」。それでもめげずに次の客を誘う。お・わ・り
2024年07月13日
コメント(0)
また悪だくみか。必殺仕業人 第10話「あんたこの宿命をどう思う」前回に続いてやいとやメイン。最近仕事がなくてイライラ。捨三に仕事を探してくるよう催促する。やいとやを根っからの仕業人だとこぼす捨三に主水は「やいとやだけじゃねえぞ。俺たちだっておんなじだ。仕事の味をいっぺん覚えちまうとその味が一生忘れられないんだ」と語る。ある日ちびっ子・太吉が牢屋敷にやって来る。島送りが決まった父親の伊平に会いに来たのだ。主水は鬼ごっこをする振りをして太吉を牢屋敷に入れる。走り回って伊平を探す太吉の後ろを主水が追いかける。太吉は伊平を見つけて感動の再会、その騒ぎに牢役人が伊平をボコボコにするが銀次が止めに入る。つうことで銀次の放免は取り消しになってラッキー。伊平は太吉からおゆう(ヨシエはんの声の人)がいなくなったと聞いて驚く。そして弥蔵の言うことをよく聞くよう諭すが「やだあ!あんなおじさんなんか嫌いだあ!」と駄々をこねる。伊平は主水に再吟味を願い出る。数日後、主水はこっそり伊平を取り調べ。おゆうという女がいなくなったことと再吟味に何の関係があるのか?おゆうは伊平と所帯を持つ予定だった。おゆうがいなくなれば香具師の元締・弥蔵(船村一平刑事)が太吉の面倒を見ることになっていた。しかし伊平は弥蔵の妾おとよを殺した罪で捕らえられる。話がめちゃくちゃで主水ブチ切れ。弥蔵が妾を殺した男の息子の面倒を見る訳がない。なめとんか。伊平は口を割ろうとしない。そのうえ太吉が弥蔵んとこにいるか確かめてほしいと主水に頼む。なめとんか。主水は有り金全部出せと要求する。つうことで弥蔵を訪ねるが太吉はまだ戻っていなかった。弥蔵も太吉を探す素振り無し。益々話がめちゃくちゃ。ごねる主水に弥蔵は袖の下を渡して追い払う。ついでにおゆうのことも知りませんなーと言いつつ実は座敷牢に閉じ込めていた。その頃太吉は河原で一人ぼっち。皆楽しそうに遊んでますよ。そのうち母ちゃんたちが迎えに来てほんまに一人ぼっち。そこにやいとやが通り過ぎる。太吉はやいとやについて行こうとする。やいとやは追い払おうとするが何だかなかよしになっちゃいましたよ。そこで金貸せよーとすがりついてきた貧乏カップルの剣之介&お歌に芸を見せてやってほしいと小銭を与える。いつものしょうもない芸が太吉には大受け。そんなこんなでやいとやは太吉の面倒を見ることにする。その夜、伊平が牢内で殺される。心の蔵の発作として処理されるが、殺害場面を見ていた銀次はこっそり主水に報告。主水は伊平の髷の中から書き置きと金を見つける。「勘助がきたら私は殺される。弥蔵の言いつけだ。おとよを殺したのも弥蔵。私は弥蔵の身代わり。太吉のために足を洗いたい。殺されたら恨みを晴らして下さい。おゆうと太吉を頼む」。つうことで主水たち集合。やっと仕事にありつけるとやいとやはウキウキで弥蔵殺しに立候補するが、まだ捨三が裏を取っていると主水に止められる。「お前エが伊平の倅と出会うってのは何かの因縁だぜ」。その頃、勘助は釈放され弥蔵の屋敷へ、弥蔵はおゆうに伊平が死んだと告げこれで俺の女だぜとうひうひ。これで裏が取れた。その夜やいとやと剣之介は弥蔵の押し込み現場に急行、やいとやは弥蔵を仕留めようとするがお互いびっくり。「政、お前江戸にいたのか?」「親父さん・・・生きてたんですね・・・あっしは死んだものだとばかり・・・」しかし弥蔵は手にしたノミを突きつける。「政、どうして俺をバラそうとしやがった!」。勘助もやいとやを見て驚く。七、八年ぶりの再会だ。「お前エ一端の仕業人になりやがったなあ」。やいとやの両親は仲間を裏切ったため弥蔵たちに始末される。幼かったやいとやも殺されそうになるが「子どもは関係ねえ!」と弥蔵に助けられる。弥造はいつも子守唄を唄いながら仏像を彫っていた。その子守唄を聞いてやいとやは育てられた。翌日、弥蔵を殺さなかったやいとやに主水たちブチ切れ。事情を知るが「訳はどうでもいい。手前エ生かしとくわけには行かねえぞ」と粛清しようとする。「俺ははなっからお前エなんか信じちゃいねえぞ。俺はもう少しこの仕事で楽がしてえ。俺が生きるためにお前エ死んで貰うぞ」。剣之介も指輪をはめる。その瞬間、訪ねてきた太吉を抱えて逃走、診療所には患者たちがやいとやの診察を待っていた。その後、弥蔵はやいとやを呼び出し太吉を寄こすよう迫る。生かしておくと都合が悪いらしい。「親父さん・・・変わったな。昔の親父さんじゃねえや。八年前はあんな酷い殺し方しなかったぜ」「政、それが八年ぶりに会って俺に言う言葉か?はーお前エもたいそう立派になったもんだ」。弥造はやいとやに昔のように組もうと持ち掛ける。しかしやいとやは「政吉」ではない。今は「やいとや又右衛門」で通している。「ということは今の仲間に対する義理立てかい?」「義理立て?あたしには義理とか仁義とかってまるでありませんよ」「じゃ政、お前の仲間を俺に教えろ。元締は誰だ?何人いる?この江戸に仕業人が二組もいる訳がねえ。どうだ政」「たった今言ったでしょ。あたしには義理とか仁義とかってものがまるで無いって」「それはてておや同然の俺にも無えってことかい、え?政」。つうことで交渉決裂。ある日、弥蔵はやいとやの診療所を訪れる。「又右衛門さん、あんたの評判を聞いて来たんだ」。そして下っ端たちが他の患者たちを追い出す。やいとやは裏切らなかった。剣之介と捨三は診療所に飛び込もうとするが「ここは一番、やいとやに賭けてみようぜ」と主水が止める。診療所の中では弥蔵が施術を受けて「こりゃいいやー」といい塩梅。「政、じゃねえ又右衛門さんよ。お前をガキの時に殺しときゃこんな手間を掛けずに済んだんだが・・・あーいい気持ちだー女とやいとで極楽浄土ッだい」。弥蔵が悶絶している隙にやいとやは針に手を掛けようとするが「何だいそりゃ?」とお見通し。身動き取れず絶体絶命。そこに太吉が飛び込んでくる。やいとやは太吉を抱えて飛び出すが、弥蔵が投げつけたノミが太吉に突き刺さる。「くっそう・・・子どもまで殺す外道に成り下がっちまったのか!」。さらに逃げ出してきたおゆうが駆け付ける。泣きながら太吉の手当をするおゆう。やいとやは主水たちに受け取っていた一両を返す。しかし「この稼業は人情絡みじゃ成り立たねえぞ。これはお前の分だ」と主水に投げ返される。その夜、主水は弥蔵の店を訪れるとおゆうと太吉を引き取るよう告げて弥蔵と勘助を誘き出す。橋の下にいるおゆうを見つけて近づく勘助を剣之介が絞殺。弥蔵も近づくが女はお歌だった。弥蔵に後ろに張り付いているやいとや。勘蔵だと思って振り向いた瞬間、眉間に針が突き刺さる。「政!手前!」。やいとやは弥蔵が唄ってくれた子守唄を唄いながら夜道を歩く。お・わ・り
2024年06月24日
コメント(0)
温泉にも入りたい。必殺仕業人 第9話「あんたこの仕組をどう思う」無認可風俗の隠し売女たちが捕まり牢屋に連行される。主水は隠し売女には厳しい。その頃やいとやは急患の対応で長屋へダッシュ。与兵衛の娘おみつが危篤状態だ。やといやが駆け付けた時は既に息を引き取っていた。おみつは与兵衛の薬代を稼ぐため隠し売女をしていた。与兵衛はやいとやにおたか(フカキン夫人)殺しを依頼する。おたかは隠し売女を取り仕切っている噂があった。おみつをこき使ったに違いない。つうことでやいとやは捨三に探りを入れるよう依頼する。捨三の調べでおたかが隠し売女の元締をしていることが分かるが、バックに直参旗本の秋葉兵庫が控えていた。秋葉は女の補充や上納金の値上げを要求するが、おたかは生活が苦しい女たちファースト。身体を売れば手っ取り早く稼げる、それでいて足抜けも許していた。しかし秋葉が長屋を提供し、お上から目を付けられないよう手を回しているからこそ成り立っている。つうことでやいとやは一人で仕事をしようとするが、主水と剣之介にばれてしまう。ただし頼み料が激安、しかも相手が旗本と聞いて手を引く。秋葉兵庫といえば旗本八万騎の中でも指折りの大物だ。とてもではないが手を出せる相手ではない。「お前エと一緒に地獄に行くのはまっぴらご免だ」と吐き捨てる主水。仕事にありつけなかった剣之介は「今月どうしようかなあ・・・」。やいとやは仕方なく与兵衛に頼み料を返すが、偶然おたかに会う。おたかは今も隠し売女を続けている五人の娘たちの夢を叶えてやろうと考えていた。おたか自身も苦労を重ねてきたが「今じゃ生きていて良かったと思ってますよ」。つうことでかつておたかの下で働いていたおよう(市川森一夫人)が目を付けられる。おようは足を洗い夫と真面目に暮らしていたが、超人気売れっ子だったことから現場に復帰するよう秋葉に迫られていた。そしてある日、無理やり秋葉の屋敷に連れ込まれる。ちょうどその時、やいとやは秋葉を訪問治療、主水は気になって屋敷の表をうろうろしていた。そんなこんなでおようは座敷牢に閉じ込められ、力づくで現場復帰を強要されるが舌を噛み切って死んでしまう。おようがさらわれたと聞いたおたかは秋葉の屋敷に駆け込むが、秋葉は何のことやらと知らんふり。翌朝、河原でおようの亡骸が見つかる。やいとやはおたかにおようが秋葉の屋敷に連れ込まれていたことを話す。おたかは秋葉のやり方に我慢できなくなり、娘たちに足を洗おうと呼び掛ける。いざとなれば夜鷹をして稼げばいい。そこに秋葉の手下たちが乗り込んでくる。足抜けは絶対に許さない。おたかはやいとやを訪ねると仕事を依頼する。主水は頼み人がおたかと聞いて意外に思う。しかし稼ぎまくっていたはずが、秋葉に金を吸い上げられ三年掛って貯めた金がたったの五両だった。超貧乏人の剣之介は「それにしていつも一両ずつってのは安すぎるなあ。物価も上がってるし」と不満を口にする。しかし秋葉のような奴のおかげで仕事にありつける、ありがたいとことだと主水は言う。そんなこんなでやいとや本日の運勢は「水難の相あり」。慌てて井戸水で身を清めてから仕事に向かう。主水が秋葉の手下二人を叩き斬り、捨三とお歌が別の手下を屋敷の外に誘き出すと剣之介が絞殺。そしてやいとやが秋葉を始末する。翌朝、牢から隠し売女たちが解き放しになる。銀次は「思いっきり不真面目なことして戻って来いよ!」と呼びかけるが主水に今すぐ出してやろうかと言われると「いや滅相もない!当分がんばりまーす」。お・わ・り
2024年06月09日
コメント(0)
うまいものを食べたいなあ。必殺仕業人 第8話「あんたこの五百両どう思う」ある日、剣之介は旧友で立石藩の家老・牧野十郎左衛門(織本順吉)を連れてくる。牧野は主水たちに江戸家老・坂部将監(戸浦六宏)と用人・赤松刑部の殺しを依頼する。聞き入れともらえない時は自害する覚悟だ。相手は超大物、主水とやいとやは二の足を踏むが、報酬が五百両と聞くと態度激変で速攻OK。取り分は剣之介が二百両、主水たちも一人百両。相手はたった二人なのでチョロい。大金が手に入ったら何に使うか、にこにこで妄想が止まんねーよ。主水は今回の仕事が終われば当分休業を宣言する(笑顔で)。牧野は剣之介の超貧乏暮らしに「すっかり変わったなー」と唖然としながらも立石藩の実情をあーだこーだ解説するが剣之助はほとんど聞いていない。要するに坂部と赤松が藩を牛耳って好き放題やらかしてるつう話。剣之助は五百両が気になるが、それなら大丈夫。今から江戸を発って三日以内に金を作って戻って来るとのこと。つまり仕事は後金で三日以内の期限付きとなる。まじかよー。一方、主水は油問屋の株を買って金儲け、やいとやは自宅のリフォーム、お歌はマイホームの購入など妄想が止まらない。そんな余裕をブッこいてる間に期限はあと二日。捨三が立石藩の江戸屋敷を窺っていると反坂部派の藩士が乱入、牧野の策と見抜いた坂部は問答無用でぶっ殺し。警備は一層厳重になり屋敷へ入るには通行手形が必要となる。剣之介から事情を聞いた主水たちは話が違うと文句を言い始めるが「お前ら人を信じるってことができねえのか」と剣之介逆ギレ。主水とやいとやは他人なんか信用してません。それにしても屋敷にどうやって潜入するか。剣之介が不浄門はどうかと提案、夜な夜な不浄門を出入りする奥女中がいるはずだ。そこでやいとやが奥女中に接近することになる。つうことで亡夫の墓参りと称して若い僧侶との密会をお楽しみの奥女中をマーク、しれっと針で足を痛めさせると屋形船にご案内。不浄門の鍵を引き出すため、いつものエロテクニックを駆使するがうんともすんとも反応しない。とりあえず治療して改めて後日会いたいと誘惑するが「その治療は今日済ませてきましたの」と拒否、では不浄門の鍵を借りていつでも参上と提案するが「それに私、中年はあまり」とそっけなく断られる。プライドを傷つけられたやいとやは「足はまだ治っちゃいませんよ」と言うと再び針でツボを刺して足を痛めさせ、明日の夜、不浄門の鍵を開けておくと約束を取り付けるが怒りは収まらない。翌朝、主水は銀次に立石藩の出入り商人から通行手形を掏らせる。さらにお歌を女中として潜入させる。お歌の情報によると屋敷の警戒は厳重でとても入ることはできない。坂部にも寝ずの番で見張り役がついている。やいとや一人なら何とか潜入できる、隙を見て剣之介を招くこともできるが主水はどうやって屋敷に入るか。翌朝の打ち首に立石藩の刀が試し斬りに使用されることを知る。そこで主水は首斬り役を買って出る。一方、捨三は主水が入手した通行手形で大工に扮して屋敷に潜入、お歌の調べどおり坂部の寝室の床下に潜り込むと床を支える柱を鋸で切り始める。そして決行の夜。まずやいとやが奥女中の手引きで屋敷に入るが、反坂部派の藩士たちが乱入して大騒動になる。そのため剣之介の潜入が絶たれてしまうが、藩士の死体を運び出した大八車にしがみついて辛うじて忍び込むと床下で待機中の捨三とやいとやと合流。主水は試し斬りの刀を受け取りに来たと説明して堂々と屋敷に入る。捨三と剣之介は柱を外すと眠っている坂部を床ごと降ろし、やいとやが坂部の眉間に針を刺して始末する。一方、主水は試し斬りの刀を受け取ると赤松をぶった斬りにする。翌日、お歌は目を付けていた南向きで二階建ての家に剣之介を案内するが剣之介は所帯を持つつもりはないと言う。「俺はお尋ね者なんだ!家なんてしゃあしゃあと構えてられるか」。事実二人のやり取りを不審そうに見られている。金を受け取りに行く剣之介にお歌がついていく。家を買わないのに金を何に使うのか?「三味線習ったり踊り習ったり色々あるだろ!」。そんなこんなで捨三の洗濯場に全員集合。剣之介以外にこにこ。お歌とやいとやは物件選びで盛り上がっている。そこに牧野が戻って来て全員笑顔でお出迎え。しかし「立石五万五千石の藩庫は既に底をついていた・・・約束の金は払えん・・・すまん」と告げる。「アハハ、十郎左衛門殿は昔から冗談が好きなんだよ」と剣之介にこにこ、主水たちもワハハと笑うが牧野が倒れ込む。心配して主水が抱き起こすと「腹切って死んでるぜ!」。予想外のオチに主水たちショック。お・わ・り
2024年06月02日
コメント(0)
だるい。必殺仕業人 第7話「あんたこの仇討どう思う」前作『仕置屋稼業』が陽なら『仕業人』は陰。暗くてしょぼくて何で家に帰ってこんなもの見せられなきゃならんのか切なくなる。見なければ良いだけなのですがネ。その気持ちは主水も同じ。超甘党で下戸だったのが昼間から酒を飲むようになりました。剣之介とお歌は今日も受けない芸を披露。そこに浪人・芦川次郎左エ門(村井国夫)が娘のおさよに手を引かれてやってくる。そして座り込むとエエ声で門づけを始めるが、聖天一家にショバ代一両と売り上げを要求されぼこぼこにされる。お歌は芦川とおさよが気になり掘っ立て小屋に招待する。目が不自由な芦川はヤングケアラーのおさよと旅を続けていた。おさよは素直で優しい。しかしお歌から母親のことを聞かれると芦川が「それについてはどうかこれ以上はお聞き下さいますな」と止めに入る。芦川はおさよを連れて役者・生駒屋清三郎を訪ね回る。ある日、捨三は贔屓の女郎屋でおはまという女郎が二度も死のうとしたことを耳にする。おはまは売り出し中のイケメン役者・生駒屋とデキたが、聖天一家の親分・政五郎(自転車刑事)を通じて女郎屋に叩き売られていた。その話を聞いている時、生駒屋を探しに芦川がやって来るが、聖天一家に追い返される。剣之介は主水に芦川がまともに稼げるよう聖天一家に掛け合えと無茶を要求。そこに捨三が吉原で芦川を見かけたと報告してくる。その夜、剣之介は芦川にぶっちゃけ事情を聞く。芦川が持っている刀は備前長船の作、自分の命であり何があっても手放さずにきたと話すが、生駒屋を探している理由だけは頑なに拒む。ある日、芦川とおさよが門づけをしているとファンに囲まれた生駒屋がやって来る。しかし芦川とおさよの顔を見た途端、真っ青になって政五郎の許に駆け込む。生駒屋は芦川の妻を寝取り、情事に耽る二人をおさよが見ていたのだ。生駒屋と政五郎は美女をたらしこんでは女郎屋に高く売りつける悪のビジネスモデルで荒稼ぎしていた。そんなこんなで芦川はおさよを連れて再び吉原に乗り込むが、聖天一家に抵抗されて大騒ぎ。聞き覚えのある声におはまが表に出ると変わり果てた姿をしたおさよがいた。おはまは芦川の妻であり、おさよの母親だった。再会を果たした親子三人。捨三からその話を聞いていた剣之介は改めて芦川にぶっちゃけ確かめる。膳所藩の侍だった芦川は参勤交代で江戸詰から国許に帰るが、おはまはたまたま京に来ていた生駒屋とイイ仲になりおさよを残して出奔していた。芦川は家事不行き届きの廉で長の暇を与えられ、その屈辱と不名誉を晴らすためには女敵討ちに出るしかなく旅に出たが、おさよが後を追って来た。しかしおさよにはこの旅の意味が分かるのだろうか?それを思うと心が重たく、いつしか目を患ってしまう。「それからの旅は暗闇だった。頼るのはおさよの目。私は仇の顔を全く知らぬ。おさよに確かめてもらうほかなかった」。そして生駒屋の巡業を先回りしてやっとの思いで江戸に辿り着き、行った先の吉原でおはまと再会、おはまのその後のことも知る。おはまはおさよと再会し、芦川に成敗される日を待っていた。しかしおさよには母親が必要だ。そして今更生駒屋を斬るつもりはない、斬ったところで帰参が叶う訳でもない。「全ては悪夢。ただ一言生駒屋晴三郎から私とおはま、そしておさよに済まなかったと一言聞くことが出来れば・・・それで・・・それで良しと無ければならないではないか」と剣之介に打ち明ける。生駒屋だけを斬って不義密通のおはまだけ許す訳にはいかないからだ。その夜、芦川はおはまを身請けするため刀を売って五十五両の金を捻出する。その帰り道、聖天一家に襲撃される。通りかかったやいとやにおさよは助けられるが、芦川は五十五両を剣之介に渡すようやいとやに託すと息を引き取る。そして主水が政五郎をブッ刺し、やいとやが生駒屋を始末、聖天一家の用心棒を剣之介が絞殺する。数日後、今日も受けない芸を披露している剣之介とお歌の前に江戸を発つおさよとおはまが姿を見せる。おはまは五十両で身請けされたようだ。その頃、牢では銀次が放免を阻止するためふんどしを盗んで大騒ぎ。ばかばかしさに笑いがこみ上げてくる主水。お・わ・り
2024年05月31日
コメント(0)
だるい。必殺仕業人 第6話「あんたこの裏切りどう思う」島送りにされた罪人・甚八は十五年ぶりに江戸へ戻ってくる。今から十五年前、益田屋の若旦那が芸者を殺してしまう。益田屋に恩があった甚八は身代わりを買って出て島送りになったのだ。江戸に戻って早速益田屋に預けた五歳の息子・勘太に会おうとしたが、その後、益田屋は店が傾いてしまい勘太は薬問屋へ奉公に出されたと聞く。そこで方々探し回るが、勘太の行方は分からなかった。そこで勘太を見つけるため人が集まる境内で飴売りを始めるが、商売をしたことが無いのか無愛想すぎて誰も寄って来ない。その横で剣之介・お歌が芸を披露しているが、こちらもつまらなさ過ぎて今日も客ゼロ。そこに街のバイオレンス軍団・大黒屋の下っ端たちが現れ、ショバ代を要求してくる。甚八は下っ端の若者たちにぼこぼこにされなけなしの金を巻き上げられてしまう。その後、益田屋の若旦那は逃走中にどざえもんになって打ち上げられ、そのことがきっかけで芸者殺しが露見、益田屋は江戸所払いになっていたことを知る。何のためにわざわざ身代わりになったのか。甚八は若旦那を逃がすよう依頼した大黒屋に乗り込むと主人の仙蔵に詰め寄る。仙蔵は海が荒れれば積み荷の一つや二つ流されるのは当たり前だと言って相手にせず、甚八に金を投げ与える。甚八ブチ切れ、下っ端の若者たちと揉み合いになり誤ってくそ生意気そうな一人をブッ刺すが「ばかなことしたねー。今お前エが刺したのは息子の勘太だヨ」と言われる。勘太は三年前から仙蔵の世話になっていたのだ。甚八は奉行所に突き出され、超スピード判決で明朝四つに打ち首が決まる。主水は刑の執行を待つ甚八に近づくと有り金の五両を受け取り仙蔵殺しを引き受ける。「これで心置きなく息子の後が追えます」「成仏しろよ」。そして雪の降る中、甚八の刑が執行される。主水は捨三に大黒屋を調べさせる。大黒屋は船も扱っており、オプションで逃がし屋を闇営業していた。そんなこんなで捨三は大黒屋の船に潜入、駆け落ちした大店の娘と番頭を樽の中に潜ませて堺へ逃がすはずが、黒ひげ危機一髪風に樽ごとブッ刺して海へポイ捨てする現場を目撃する。捨三の報告を受けた主水たちは仕事に取りかかろうとするが、主水は五両を全部剣之介に渡す。お尋ね者の剣之介を囮に使う作戦だが、やいとや猛反対。剣之介が殺されたら五両は水の泡だ。しかし「じゃあお前エやるか?」と剣之介に言われるとビビりなので口ごもってしまう。翌日、剣之介は真野森之助の手配書を持って大黒屋に乗り込むと逃走の手助けを依頼する。その頃やいとやは今日の運勢を占い、辰巳の方角が大凶、ただし勝負事は三が吉と知ると三が出るまで御神籤を引きまくる。そんなこんなでやいとやは大黒屋のリーダーを始末、主水は用心棒をぶった切り、そして剣之介は大黒屋を絞殺すると逃がし賃の五両を奪い返す。表で待っていたお歌は剣之介の無事を確認すると抱きしめ合う。翌朝、差し入れのたい焼きを手にした銀次がまたまた牢屋に戻ってくる。主水はあんまり親を心配させるなとたしなめるが「親の心子知らずですよ。がんばりまーす」とにこにこで元気爆発。わかってねーなーと言いながらたい焼きを頬張る主水。お・わ・り
2024年05月27日
コメント(0)
白けた季節の匂いがするわ。必殺仕業人 第5話「あんたこの身代わりどう思う」剣之介とお歌は逃亡生活に疲れてきました。身元がバレないよういつも白塗り、通りすがりの連中に笑われる、あちこちに貼られている手配書、何かと岡っ引きに目を付けられる。こんな生活もー嫌。つうことで主水にしばらく落ち着ける場所を紹介してほしいと相談。おススメできないと言いながら地図を広げ町名のない場所を指す。「前科者、無宿者、食い詰め浪人から所払いされた商人までありとあらゆる訳ありの人間が集まってくる場所だ。そこなら町方の手は及ばねえし他人の古傷を詮索するような物好きな奴はいねえ。お前エたちには格好の場所だぜ。俺たちはそこを隠里と呼んでるんだ」。つうことで隠里へ。子どもがタバコ吸ってたり、死体が転がっていたり、障害がありそうな人がいたり、ものすごくヤバい雰囲気に元エリートサラリーマンの剣之介は絶句するが、お歌はすっかり気に入る。ある日、出戻りの銀次は嫌々解き放し、主水に口入屋を紹介され蔵前の両替商・和泉屋で下働きすることになる。その頃、和泉屋ではばか兄弟ならぬばか親子がプチ騒動。変態エロマニアのばか息子・清太郎(一文字隼人!)がヤリ過ぎて女郎の首を絞めて殺してしまったと言う。「お父ちゃん!私は殺すつもりはなかったんだ!私は冗談で首を絞めただけなんだ!それをあの女郎がムキになって・・・わーん」と父親の和泉屋(犬飼一郎)に抱き着く。和泉屋はちょっとオカマキャラ入ってます。オカマちゃんとばか息子。そこへ岡っ引きがご来店。さっそく怪しまれてやべーよ。そこで口入屋の元締・長次郎に相談。長次郎は清太郎の代わりに替え玉を用意して下手人にすれば良い。隠里からどうでもいい人間を替え玉に仕立て上げるナイスアイディアに二人共大爆笑。その頃、剣之介とお歌はフレンドリーに接してきた芸人カップルに身の上話を聞かされる。男は元呉服屋のぼんぼん・伸吉(小坂一也)。遊びまくった挙句馴染みの芸者・おとせ(赤座美代子)と駆け落ち。心中しようとしたが失敗。結局ここに流れ着いた。でも「これっぽっちも後悔してませんよ」と今でもラブラブ。と言いながら翌朝仕事を探しに出かける。本音はまともな仕事に就いて一刻も早くここから出たい。でも仕事にあぶれてしまいしょんぼり。そこに差配師の由造が近づき一人分だけ別口の仕事があると近づいてくる。やいとやが女郎屋で女郎を施術中、背中に傷を見つける。その様子を変態の清太郎が覗いて興奮していたが、女郎が変態マニアの清太郎に噛まれたと話し始めたためやべ。でもガチの変態なので覗き続行。そこに清太郎を探しに来た和泉屋登場でやべ。和泉屋は連れてきた銀次に清太郎を捕まえるよう命じるが「ダメダメダメ。あっしはね捕まるのは得意ですけどね捕まえるのはどうもダメ」とナイス言い訳。そんなこんなで伸吉が女郎殺しの下手人に仕立て上げられる。新吉は拷問を受けながらも身に覚えがないと抵抗、密告で捕まったが決め手がないため是が非でも自白させられようとしている。一方おとせは伸吉の帰りを待っているが、隠里では人が一人二人姿を消してしまうのは珍しいことではない。翌朝、主水は伸吉に女郎殺しの罪で死罪を申し付けながら、伸吉の着物を身寄りの者がいたら渡してやると言う。伸吉は着物の衿に四両が縫い込んである、それを隠里にいるおとせに渡してほしいと主水に頼む。その夜、和泉屋は長次郎に替え玉の御礼を言いつつ、暇を持て余している清太郎に女を紹介してちょと依頼。ゲスイ長次郎はおとせに「伸吉が待ってるよ」と誘い出して清太郎の部屋に通す。清太郎は興奮&うきうきでおとせを押さえつける。「あれがあの子の病気でしてね」「どうせ身元の分からない女です。煮るなり焼くなり好きなようにやって下さい」。極悪笑顔を浮かべる和泉屋と長次郎。翌朝、主水は隠里を訪れるとおとせに伸吉の着物と四両を渡す。おとせに伸吉の居所を聞かれるが「どこにってお前エ・・・」。おとせは伸吉が女郎殺しの罪で捕まったと聞いて由造を取り調べてほしいと訴えるが、伸吉は今朝処刑されていた。咄嗟におとせは表に出て走り出す。全身傷だらけだ。そして井戸の前で立ち止まって振り向くとものすごい形相で主水を睨みつける。「罪のないうちの人を殺しちまって!」汚い!お役人はみんな汚いよ!あんたたちは人の命なんかより賂のほうが大事なんだろ!お金ならくれてやるよ!」と叫びながら主水に四両を投げつけると井戸に身を投げる。主水は捨三に由造の素性を調べさせ、長次郎、和泉屋と繋がっていることが判明する。さらにやいとやの証言で清太郎が下手人に違いないことが明らかになる。「この金には伸吉の恨みだけじゃねえ。井戸の底で泣いているおとせの恨みも籠ってるんだ」。剣之助は主水から一両を受け取るとおとせが身を投げた井戸にお歌と花を手向ける。主水は内職の傘を背負って仕事に向かう。やいとやは縁起を担いで新しい足袋に履き替えると女郎相手に変態プレイ中の清太郎の許へ。灸のツボをレクチャーしながら清太郎の額に針を打ち込んで始末する。剣之介とお歌は長次郎と由造をダブル絞め殺し。そして主水は傘越しに和泉屋を刺殺する。翌朝、主水の許に長次郎が殺されたとの知らせが入る。そこに銀次が連行されてくる。「和泉屋の香典を二分ばかりくすねてきたんでさ。頑張りまーす!」。ニコニコの銀次に呆れる主水。お・わ・り
2024年05月27日
コメント(0)
退屈な一日が。必殺仕業人 第4話「あんたこの親子をどう思う」『仕業人』初のビデオソフト化、よりによって何故このエピソードをチョイスしたのか。どんよりさせられた苦い思い出ネ。冒頭、主水は女を抱いていい塩梅だったが美人局だった。そして叶屋兵蔵(第四惑星のロボット署長)から牢屋にいる菊坂の文次という男を一晩だけでいいので解き放せと脅される。主水は深夜に文次を解き放つと捨三に尾行させる。文次が向かったのは紙問屋・藤屋。女将のお遊(大島渚夫人)と一人息子の丈太郎はガチでラブ。丈太郎は成人しているが今でも母親のお遊と同じ布団で寝ている。そんな丈太郎にも「女」が出来たようだ。そんなやり取りを見て文次と叶屋は引き上げる。翌朝、主水は捨三から報告を受け心配になって藤屋を訪ねる。お遊とは常町周り同心の頃から顔見知りで恨みを買うような人物ではない。その頃、剣之介とお歌は大道芸で生活費を稼いでます。今回は受けまくり。盛り上がって来ましたよーってところで捨て子が見つかって大騒ぎ。お客さんは皆そっちに行っちゃった。二人は赤ん坊がどうなったのか気になっていた。明日の命もしれない自分たちもいつか子どもを持つことができるのか。ある日、お遊は丈太郎がどこかの女(横山リエ)と楽しそうに歩いているところを見てショックを受ける。女は叶屋が送り込んだスパイで丈太郎に金を使わせ、借金を作らせることが目的だった。その夜、お遊は丈太郎の背中を流しながら嫉妬する。背中についた傷を見つけ執拗にこすりながら「この傷どこでつけられたの?」。今夜から布団を別々にすると言われ、丈太郎は言いようのない不安感に苛まれる。主水は牢屋の見回り中、文次に調子に乗らないよう釘をさすが逆に美人局の件を持ち出される。そこにお遊が面会に訪れる。お遊は丈太郎が叶屋から借金をしたかもしれないと相談する。そしてもし万一のことがあったら「このお金で恨みを晴らして下さい」と主水に四両を渡す。「女将さん、死に金にはしませんよ」。つうことで調査を始めようとするが、誰がどこから金を借りたかなどそんな仕事はできないとやいとや&剣之介拒否。しかし主水は放っておけば必ず死人が出ると言う。「それでも関係ねえのか?」。つうことでやいとやと剣之介が叶屋へ潜入する。そして帳簿に藤屋の名前と「死一倍(しにいちばい)」の文字を見つける。「死一倍」とは金貸しの業界用語で例えば主水がせんの命を担保に金を借りる、せんが死んだ日から三日以内に倍にして返す、これが「死一倍」である。そんなこんなで丈太郎は最近自分に冷たいお遊に嫉妬バーニング。一人ではさみしくて眠れないと訴えるが、お遊は拒否して出かけようとする。しつこくすがりついてくる丈太郎に「あんたに女がいるのね」と言い放つ。「安心したわ。安心してこれから母さんも好きなことをするわ。いいでしょ?」「誰と会うんだよ!」「男よ」。丈太郎ショック。「母さんにだって好きな男はいるわ」。丈太郎は嫉妬のあまりお遊の着物を鋏でずたずたに切り裂く。その様子をジトっと見ている番頭の与助(ブラック指令)。お遊が会っていたのは主水だった。主水は丈太郎が叶屋から三百両借りていたことを報告する。しかもお遊の命を担保に「死一倍」で。お遊が死んだら三日以内に三百両を六百両にして返さないといけない。その頃、叶屋は丈太郎に借金が知られる前にお遊を始末するよう脅していた。そんなこんなでお遊が泥酔して帰宅、心配して駆け寄る丈太郎を跳ね除けて頬を叩く。そして与助に抱えられて寝室に入ると与助を誘う。密かにお遊を慕っていた与助はこれまでの我慢MAX、お遊に覆いかぶさる。嫉妬MAXの丈太郎は匕首を持ち出そうとするが叶屋登場。「あんたがやっちゃ不味い」。しばらくして酔いが醒めたお遊は与助と寝てしまったことに愕然とする。自分はどうすればいいのか。そして丈太郎の布団に潜り込むが、布団の中にいたのは文次だった。文次はお遊を匕首で一気に殺すと騒ぎに気づいた与助も始末する。翌朝、主水は文次が昨日解き放しになっていたとを知り、藤屋ではお遊と与助が心中したと大騒ぎになっていた。そして丈太郎は与助が母親を誘惑していたと証言していた。仕業人チーム集合。主水は文次が牢屋にいる間、お遊は安全だと踏んでいたがまんまと裏を書かれ「今度ばかりは俺のドジだ」と悔やむが、やいとやと剣之介は相手にせず帰ろうとする。その瞬間、主水は小判を投げつける。剣之介が取ろうとするが、すかさずやいとやが笑顔で横取り。不満たっぷりの剣之介は主水に向かって手を差し出す。主水は剣之介と捨三にも小判を投げる。そしてやいとや本日の運勢コーナー。仕事の前の一服、お茶を入れると茶柱が立っている。「へー上々の吉だ」。つうことで女郎屋で酒を飲んでいた文次の額に針を打ち込んで始末する。その頃、丈太郎は叶屋に六百両を返済、これで縁切りだと言うが「そうはいきますかな」。叶屋はにこにこで藤屋を出たところ、お遊に線香をあげに来たと言う主水とばったり遭遇。「実は昔からここの女将さんに岡惚れしてまして・・・」「えー!あんたが?こりゃおかしい」と大爆笑。その瞬間主水が斬りかかるが、叶屋は主水の腕を掴むと主水の首筋に刀を押し付ける。脇差まで奪われて絶体絶命。しかし一瞬の隙を突いて脇差を奪い返すと叶屋を斬り捨てる。そして藤屋に戻り証文を焼き捨てている丈太郎の髷を剣之介が切り、お遊の亡骸が安置されている部屋へ引きずると総髪になった髪の毛で絞殺する。横たわるお遊と丈太郎。翌日、寒空の下、寒さに震えながら歩く主水の横を赤ん坊をあやす女が通り過ぎて行く。お・わ・り
2024年05月18日
コメント(0)
長すぎるの。必殺仕業人 第3話「あんたあの娘をどう思う」今日も全然面白くない大道芸を披露する剣之介とお歌。例によって誰一人金を置いて行かないが、子犬を抱いた少女(テレサ野田)だけ楽しそう。そこへ捕り方に追われた男たちが乱入。居合わせた柔術家・花輪東十郎(宍戸錠)があっという間に男たちを投げ飛ばしたり首の骨ぐりぐりしたりで大活躍。剣之介は「これでは商売にならん」と言って引き上げるが元々商売になってませんがね。その時、少女が子犬を預かってほしいと押し付ける。その後、剣之介・お歌の掘立小屋に差し入れを持参です。何だか美味そうですが子犬の餌でした。少女の名前はお市、子犬の名前はイチ。イチがお歌に懐いたため預けようと思った話す。つうことで預かり決定&剣之介はイチの餌をつまみ食い。主水は今日もだるく仕事。同僚の老同心・島さん曰く牢屋敷見回り同心は八丁堀の姥捨て山、これでも若い時は一生懸命仕事をした、しかし主水はまだ若い、これからですよ。そう言われながら囚人たちから微々たる賄賂を受け取る。その夜、お市に四両で自分を買ってほしいと声を掛けられる。半分でも一両でも構わない。主水は呆れながらも自分を粗末に扱うなと諭すがお市は金が欲しい。金は無いが知恵がある主水はお市の話を聞こうとするが逃げられてしまう。帰宅後りつに小言を言われても上の空、お市のことが気になる。捨三からも主水らしくないと言われる始末。そして昨夜、本所で夜鷹が揉めた話を聞かされる。素人娘が客を引こうとしてトラブルになったという。主水はお市のことではないかと思う。お市は東十郎の妾・お蝶(ロ三山田)の許で下働きをしていた。お蝶は飼っている子犬の譲渡をやいとやに相談、やいとやから三両の値をつけている人を紹介されるが微妙。しかも子犬は逃げ出していた。お蝶はお市に子犬を探し出すよう文句言いまくり。子犬はイチのことであり、東十郎から貰った犬だったがばか犬呼ばわり。ついでに「お前とお似合いだよ!」と暴言のおまけつき。つうことで東十郎が門弟で旗本のばか息子・戸崎一馬を連れてお散歩中。先日の捕り物が瓦版にも載って評判ですよ。その時イチを抱いた剣之介を見かける。東十郎は市を買い取ろうとするが「何千両と積まれてもお断りだな」ときっぱり拒否されてムカつくぜ。剣之介とお歌が帰って来るとお市が来ていた。昼間だけでいいので一日か二日ばかり置いてほしいとのこと。夜は用事があると言う。剣之介にOKをもらって大喜びでイチとじゃれ合うお市。その夜、お市は自分の身体を売っていた。買ったのは戸崎一馬。しかし金を払おうとしない。名前どころか屋敷の場所も教えず明日払ってやると逆ギレ。翌朝、号泣しているお市を心配する剣之介とお歌。剣之介は泣きじゃくるお市に事情を尋ねる。その後、主水に呼び出される。主水は剣之介がお市を四両でどっかのスケベおやじに差し出したと勘違い。「本当ならお前エは男のクズだ・・・汚えぞ!」と激怒すると「ぶっ殺してやる!」と刀に手を掛けるが、剣之介が解説開始。「人は誰でも自分で自分の道を切り開かなくっちゃいけねえ。俺はそれに手を貸しただけだ」。金のためではなく犬のために。お市は秩父の生まれで六歳の時に山津波で家族を失い江戸に出てきた。「それから十年。あの娘にどんなことがあったのか俺は知らねえ。あの娘は全身で自分を慕ってついて来てくれるものを初めて見つけた。それが犬だ。あの娘はその犬に自分の名前をつけた。イチという名をな。その宝をあの娘は今、自分の手でを自分の力で手に入れようと戦っているんだ。俺はその手伝いをしただけだ」。その頃お市は四両を手にお蝶の許へ戻る。やいとやがイチを三両で買い取ろうとしていたが四両なら文句なし。ついでに今日限りで暇をもらいたいと願い出るがこちらもOK。但し今夜は東十郎が来るのでもう一日手伝えと言われる。東十郎は戸崎を連れてきた。そして戸崎はお市を見て「あの女だ!」と気がつく。つうことで東十郎、お蝶、戸崎が悪だくみ開始。東十郎は何も知らないお市を力づくで凌辱し、噛みついてきたイチを掴むと床に叩きつける。泣き叫ぶお市を見てお蝶は笑いが止まらない。そんなこんなで主水は鳥居にイチを埋めるお市を見つける。「ごめんね・・・イチ・・・ごめんね」。お市は「向こうへ行って!嫌い!大人なんてみんな嫌い!向こうへ行って!」と叫ぶと主水に向かって四両を叩きつける。やるせない。溜息をつくことしかできない主水はお市から殺しを引き受ける。やいとやも罪滅ぼしに協力。そして本日の運勢コーナーはなんと「仏滅!」。その夜もお市は盗んだ食べ物をイチの墓に与えて話しかけていた。「イチ、寂しかったでしょ。ごめんね、ごめんね・・・」。そして主水が戸崎の首に刀を当てると横一文字に斬り、さらに背中を叩き斬る。続いてやいとやがお蝶を始末し、剣之介が東十郎を絞殺する。お市はまだイチの墓に供え物を与えている。翌朝、今日もだるく仕事。放免が決まった出戻りの銀次が泣きながら抵抗。「また戻ってきますからねー!頑張りまーす!」。島さんは主水に話しかける。「あの出戻り銀次はひょっとしたら我々より幸せかもしれませんなー」「え?」「冗談冗談。一杯やりますか?寒くなってきましたからなー」。にっこりする主水。お・わ・り
2024年05月16日
コメント(0)
今日もだるく一日が始まりますよ。必殺仕業人 第2話「あんたこの仕業どう思う」だるい一日がスタート。小伝馬町のマスコットキャラ・出戻りの銀次(鈴木建設・堀田常務)が解き放し。牢屋のほうがうきうきライフを満喫できるので未練たっぷり。もう一人解き放しになったのが手裏剣投げ芸人の喜久三。真面目な男だが芸人取り消し&生活に困って泥棒。でも晴れて放免、やり直しまっせ。ところが帰宅すると女房のお光が借金のかたに売り飛ばされてしまう。同じ頃、油問屋・田島屋伝兵衛(津川雅彦)が創業十周年記念で店先で餅を振る舞い&有力者たちを招いてパーティーを開いていた。やいとやも招かれていたが、接待の手伝いに来ていたいろは茶屋のお竜(本阿弥周子)に目をつけてナンパに成功。そんな中、田島屋の妻・お松の父親である大和屋がやって来る。田島屋は大和屋から公儀御用達の座を奪おうとしている、パーティーも役人への接待が目的だと徹底批判。しかも田島屋が扱う油の質が落ちているとの噂が流れていた。つうことで大和屋は激おこぷんぷん丸だがお松は田島屋を庇う。そんな中、喜久三が塀によじ登って田島屋を狙っていた。女房を連れ去ったのは田島屋グループだった。喜久三は田島屋めがけて手裏剣を投げつけるが、お松に命中してしまう。閑話休題。掘立て小屋では剣之介が大した金にもならないため仕事に行きたくないとぐずっていた。お歌は金になってもならなくても芸人は仕事をしないといけないと諭す。しかし「俺は芸人なんかじゃねー!」とブチ切れて掘立て小屋を壊しまくるが、丸太が頭を直撃。慌ててお歌が剣之介を介抱「ごめんねごめんね」と言いながらしっかり剣之介の顔を白く塗りたくり剣之介半泣き。つうことで田島屋ではお葬式が行われ田島屋号泣、集まった人たちももらい泣き。しばらくして主水は南町奉行所の与力・大村(イマケン)に呼び出される。古巣は敷居が高いなあ。何の用事かと思えば喜久三を小伝馬町へ護送役かよ。護送中、何故か喜久三は余裕ぶっこき。ところが牢にぶち込まれた三日後、喜久三の死罪が決定する。異例の超スピード。しかも大村の取り調べで大和屋が喜久三に田島屋を狙わせたとの容疑が掛けられ、お竜がそのことを証言する。そして噂を信じたあほな市民たちが押しかけて大和屋を社会的に抹殺する。そしてそして「約束が違うじゃありませんかー!」と叫びまくる喜久三も問答無用で処刑される。主水は喜久三の髷を持って喜久三の長屋を訪ねるとお光が首つり寸前。お光によると喜久三は自分を取り返すために大村の言うことを聞いたと証言する。しかし喜久三の首を斬ったのは大村だ。その頃、剣之介・お歌は大道芸を披露中。新ネタの皿回しで超緊張。そこに岡っ引きが「真野森之助」の手配書を貼り付けに来る。自分の手配書をバックに皿回しで緊張ドMAX。皿を落として割りまくるがお客さんばかうけ。失敗すればするほどばかうけ、金もジャンジャン寄こしてくれる。岡っ引きも大笑い。ところが剣之介はばかにされていると勘違い、刀を抜いてブチ切れる。せっかくうけてたのに。「え?うけてたのか?」。つうことで作戦会議。主水はお光から仕事を請け負い五両用意していた。黒幕は田島屋、後ろ盾は大村。そしてやいとやが噓の証言をしたお竜を往診する。お竜は近々祝言を上げるという。相手は内緒で以前から約束をしていたと話すが、エロテクニックで田島屋だと白状させる。その頃、田島屋は私設トレーニングルームで体を鍛えまくり。「健全な体には健全な心が宿る。それが私の信条ですから!」とさわやかに言いながら大村に賄賂の五百両を手渡す。大村が勘定吟味役に出世すれば田島屋はあらゆる品の公儀御用達の座をゲットできる。つうことで仕事は田島屋が祝言を上げる夜。やいとやは毎月一回の無料キャンペーンを実施、剣之介・お歌は魚と野菜を大量に買い込んでクッキング。「金が入った」=「仕事が入った」。お歌は剣之介について行こうとする。そして本日のやいとやの運勢コーナー。「初日の出の如き明るい吉運。準備したことは逡巡せず電撃作戦に出よ。平素の努力と誠実があれば金城鉄壁も破れよう」。イイ感じですね。「が、女で破綻を来すことあり」。むーん。。。そんなこんなで祝言の夜。田島屋はお竜が浮気しまくっていることを知っていた。「私の言いつけを守らなかったらどういうことになるか・・・」。一方、主水たち集合。あとは田島屋たちをぶっ殺すだけ。ところがお歌が潜んでいた。呆れ返る主水たち。「まったく・・・女を連れて来るなんてそれでも殺し屋かね?」「ばかばかしくてやってらんねーよ。旦那、真面目にやってくれよ。何だいこりゃ!まったく」「女、帰せ。仕事にならねえ」。しかし剣之介とお歌は「死ぬ時は一緒だ」と言って離れようとしない。主水は剣之介に刀を差し出すが「俺は侍を辞めた。刀は二度と使いたくねえ」。益々呆れ返る主水たち。「よし、腕前見せてもらおうじゃねえか」。まずやいとやが入浴中のお竜を始末する。続いて腕立て伏せをしてお竜を待っている田島屋を剣之介とお歌が襲撃するが、パワータイプの田島屋に圧倒される。その物音にエロいことが始まったと勘違い、覗き見しようとした大村を主水が背後から刺殺。部屋の中では剣之介がてこずっている。田島屋が剣之介をネックハンギング、意識を失う剣之介、包丁を振り回すお歌、主水はその光景をちらっと見るだけ。そんなこんなのすったもんだで何とか田島屋を絞殺。助けようとしない主水にお歌がブチ切れるが「銭は払った。やるだけのことはやってもらうぜ」と言い返される。そりゃそうだ。翌朝、大村、田島屋、お竜が殺されたことで主水の職場も大騒ぎ。恐ろしい世の中ですなあ。その時、出戻り銀次が元気に戻ってくる。「娑婆は悪い奴ばっかりですよ。盗人、かたり、人殺し。それに比べりゃお牢の中は天国ですよ!よろしくお願いしまーす。頑張りまーす!」。なるほどね。思わず主水もにっこり。お・わ・り
2024年05月14日
コメント(0)
揚げ物中心生活。必殺仕業人 第1話「あんたこの世をどう思う」ご存知必殺シリーズ第7弾にして中村主水シリーズ第4弾。前作『必殺仕置屋稼業』の続編。仕置屋チーム崩壊から一年後が舞台です。「あんたこの世をどう思う/どうってことねえか/あんたそれでも生きてんの/この世の川を見てごらんな/石が流れて木の葉が沈む/いけねえなあ/面白いかい/あんた死んだふりはよそうぜ/やっぱり木の葉はぴらぴら流れてもらいてえんだよ/石ころはじょぼんと沈んでもらいてえんだよ/おいあんた聞いてんの?/聞いてんのかよ/あらもう死んでやがら/はあ―菜っ葉ばかり食ってやがったからなあ」(ナレーション:宇崎竜童/ダウンタウンファイティングブギウギバンド)。前作最終回で市松を逃したヘマで牢屋見回り同心に格下げされた中村主水登場。よれよれの羽織。無精ひげ。髷もぼさぼさ。仕事は囚人の見張り、打ち首チェックなど。その夜、屋台へ。芸人風の男女(中村敦夫・中尾ミエ)が一杯の蕎麦を分け合って食べている。男は主水に気づくと中村主水を知らないかと声を掛ける。「そうかい、知らなきゃそれでいい・・・あのう・・・金貸せ」。めんどくせー。男は突然どんぶりを投げ捨てると刀を抜いて主水の首に突きつける。しかし刀は竹光だった。超めんどくせーなー。主水は名前を聞くが立ち去ろうとしたため斬りかかり、男は竹光を構える。そこに女・お歌が分け入って「赤井・・・赤井剣之介!」と叫ぶが男が顔面殴打、足早に去って行く。すげーめんどくせーなあ。主水は仕置屋チーム崩壊後、江戸に残った捨三に加えキザな鍼灸師・やいとや又右衛門(大出俊)と組んで細々と裏の仕事を続けていた。今回の仕事は囚人の伝蔵(汐路章)の持ち込み。依頼人は豊島屋九助。相手は五万石の大名・沼木藩の奥方・お未央の方(安田道代)。捨三の調べによると沼木藩に奉公していた豊島屋の妹がつまらないことで成敗され、乗り込んだ豊島屋がお縄になったという。恨みの筋がはっきりしている。あとは殺すだけだが相手は五万石の奥方に主水は二の足を踏む。戦力が足りない。「これが一年前なら印玄もいた市松もいた。やると決まりゃ相手構わず乗り込んでブスッとやったもんだ。それが今じゃどうですかい?あの銀流しのやいといや一人が相棒ってんじゃこっちまで気が滅入って来るよ!」と捨三が愚痴を吐く。そこにやいとやがやって来る。捨三は女郎専門の洗濯屋に商売替え、そのため臭いがすごい。「いや敵いませんなーこの異様な臭気は。こう見えても私は神経質な性質でね」と嫌味たっぷり。仕事だけでつながっているためチームワーク最悪。やいとやは沼木藩の老女・松乃に色仕掛けで接触していた。ある日、捨三は剣之介・お歌の大道芸を見かける。お歌の月琴の演奏をバックに白塗り姿の剣之介が舞の様なものを演じて気合一発、笠を投げつけ竹光の刀を抜く。以上おわり。なんじゃこりゃ。しょーもなさ過ぎて金を払う客は誰一人いない。そこに武士たちが現れ、剣之介を連行するがお歌と逃走。剣之介は真野森之助と言う沼木藩の武士であり、お未央の方は許嫁だった。しかし旅芸人のお歌に惚れて脱藩、エリートサラリーマンの地位を捨てその日暮らしの生き方を選んだ。お未央の方は森之助=剣之介の行方を追っていた。森之助がお歌のために人を殺し駆け落ちしたこと、しかもお歌がちょいブサだったことが許せなかった。その後、やいとやの調べで豊島屋の妹はお未央の方の着物の裾を踏んだことが原因でお手打ちになったのは表向きの理由で、本当は殿様の手がついたことへの怒りと嫉妬だったことが分かる。そんなこんなで雨。仕事にならない剣之介とお歌は痴話げんか。大嫌い大嫌い大嫌い大好き的展開。二人は河原に立てた掘立小屋で「河原者」として生活している。稼ぎがないと食うことができないためお歌は古着屋で万引きをするが、逃げようとしたところを主水に捕まる。主水はお歌から剣之介のことを聞く。「人殺しと万引き女じゃこの江戸も住みにくいぜ・・・今の話聞かなかったことにするぜ」。そんなこんなで剣之介が合流。「やっぱりお前さんが中村主水か」。剣之介は市松に紹介されて江戸に来たのだ。江戸で中村主水を訪ねれば仕事にありつけるかもしれない。「・・・市松か!」。市松は無事に逃げ続けているようだ。今の剣之介にできる仕事は殺ししかない。今朝から何も食べていないため主水から一両借りると、その夜、飲み食いに全部使い切ってしまう。翌日、主水は剣之介を沼木藩の江戸屋敷に連れて行くとお未央の方が今度の的だと告げる。お未央の方は織物職人・源兵衛の技術を独占するため源兵衛の右腕を斬り落とす。その現場を見ながらも剣之介は「あの女は斬れん」と言う。お未央の方は元許嫁だと言うが「ただそれだけの理由で斬れねえって言うのか?」と呆れる主水。そんなこんなでお歌が沼木藩にさらわれ、剣之介はお未央の方殺しを引き受ける。仕事は一件五両、一人ずつ分け残った金は仕事を持ち込んだ奴が受け取る。剣之介は報酬の一両を主水に返すと仕事の準備にかかる。やいとやは鏡を見て身だしなみチェック、本日の運勢は大吉。「一様来福の喜びを得られる吉祥運あり。花も見ない間に散った過去を悔やまず。満を持して矢を放つは今」とイイ感じ。「が、盛運時に賭博心を起こすは奈落へ落ちる。女性の縁は色難ありて苦労することあり。再婚は可なり」。うーん。。。その頃、お未央の方はお歌に嫉妬と怒りをぶつけていた。森之助は一緒になるはずの男だった。しかしお歌は森之助を惑わしてはいない。森之助がお歌に惚れたのだ。一方、お未央の方は森之助という許嫁がありながら殿を選んだ。お歌のことをとやかく言う資格はない。しかし「森之助は私のものじゃ!お前のような卑しい女に森之助を私はせぬ!」。そんなこんなで主水が雨戸越しにお未央の方の側近を刺殺、やいとやが真っ赤に焼いた針を松乃の額に突き刺す。そして剣之介がお未央の方の前に現れる。「森之助!会いたかった!いつかきっと私のところに戻って来る、そう信じていた・・・」。お未央の方は剣之介に抱き着く。「貴方が私を忘れるはずがない!あのような卑しい女に惹かれるはずがない!」。うっとりしたお未央の方を抱きながら剣之介は鉄製の指輪でお未央の方の髷止めを切ると乱れた髪の毛で首を絞める。その後、緊急会議。やいとやは剣之介の加入に反対。お尋ね者を仲間に加えるのはリスクが高すぎる。そこに剣之介がやって来る。呼んだのはやいとやだ。「八丁堀、その人を連れ込んだのはあんただ。だからあんたの前ではっきり言っておく。俺はお前さんを信用できねえ。だから一緒に仕事をする気もねえ」。しかし主水が言い放つ。「やいとや、俺だってお前エなんかはなっから信じちゃいねえや。お前エだけじゃねえぞ。あの捨三もあのノッポも、俺はだーれも信じちゃいねえ。俺たちは人様の命頂戴して金稼いでいる悪党だ。だから仲間が欲しいんじゃねえか。地獄の道連れがよ。その道連れを裏切ってみろ。地獄へも行けやしねえぞ」。結論は出たが「それにしてももっと金が欲しいな」と言う剣之介に呆れる主水。お・わ・り
2024年05月12日
コメント(0)
全28件 (28件中 1-28件目)
1